言葉の魔力 2014.12.31
2014年 12月 31日
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大晦日ですね。すでに年越しそばも食べ、今、横で家族が紅白歌合戦を見ています。毎年、こうやって一年の早さを実感します。今日は外にも行かなかったし、明日も天気が悪いらしいので家にいるでしょう。2日に福岡に帰りますが、R1のネタはまだ出来ていません。が、降りてくると信じています。いつものパターンだから。
今日は本を一気読みしました。一冊は紙で佐渡裕氏の「棒を振る人生」、もう一冊は電子で表三郎氏の「日記の魔力」です。まず、佐渡さんの本、めちゃくちゃ面白かった。「題名のない音楽会」などお茶の間でも有名な指揮者ですが、まるで音楽を聴いているかのような素晴らしい本でした。伝説的となった、カラヤン、バーンスタイン、ジェリーニ、小澤征爾、朝比奈隆らのエピソード、ややオカルトと思われるような記述、そして楽曲に対する深い洞察と愛。耳を澄ますとシーンと無音の音が聞こえるが、あれは「A(ラ)」の音とその倍音である、つまり、この自然界、宇宙には絶対音なる「ラ」が鳴っているのだ、、、なんて眉唾な話も佐渡裕だから許される。音楽は筋肉が覚えるものであり、楽譜を読むとかつて忘れていた演奏が奏者のミスも含めて蘇る、などいわゆる潜在意識的な話も興味深い。なるほど、そうだ。楽譜に実際の演奏がアンカリングされてるのだから。
佐渡裕って人は、東京芸大や桐朋音大のようないわゆる名門の出身ではなく、京都の公立芸大でフルートを専攻していました。それがいつしか日本を、そして世界を代表する指揮者となってしまったのは、なぜになのか。もちろん現実的な努力があってこそだけど、実は少年時代から「ベルリンフィルの指揮者になりたい」という言葉を残していた事実がある。が、他愛のない夢として長い間思い出すこともなかったのが、いつしかプロの指揮者となり世界のオーケストラを振るようになっていた。それでもベルリンフィルを指揮するのは、夢のまた夢には違いなかったのだけど、可能性がゼロでない限りあきらめなければいつかは届く。
言葉にすることで、それを重しとして、自分で達成したいこと、目指すべきことを意識することが、夢をかなえていくために意外と大切なのではないかと思う。
言葉にすることはリスクを伴う。恥をかくかもしれないし、嫌われるかもしれない。しかし、それは自分にかえる呪文のようなものだ。
もう一つ読んだ「日記の魔力」ですが、その著者、表三郎氏とは17歳のときに会ったことがあります。高三になる直前の春休みだったか、駿台予備校の春期講習で4~5日の英語の講義を受けたのだけど、そのときの講師が表氏でした。なぜにその講義をとったのか覚えてないけど、友達と一緒で、表って講師が有名だと聞いたからかもしれません。正直、英語の授業はよくわからなかった。いや、よくわかった。が、それはそれまでの常識を覆すもので、授業のほとんどを雑談に費やし、後半の20分ほどでようやく英文の解釈に入るのです。
細かいとこを言うと、当時、同じ駿台の伊藤和夫氏の「英文解釈教室」なる参考書が受験のバイブルで、高校でもそれを使っていました。それを表氏は「構文主義」として批判し、それを乗り越える「ポスト構文主義」として独自の英語学習を提唱していました。「ポスト構文主義(言うまでもなく、現代思想の『構造主義(レヴィ=ストロースなど)』に対する『ポスト構造主義(ドゥルーズ、デリダなど)』をもじったものでしょうが)」では、細かい文法、構文から読み解くのではなく、その文章の時代背景などにも考慮に入れるべきだ、などと主張します。となると、当然、文章一つ出てくるたびに、その思想的背景に話が及ぶので雑談ばかりの印象となるのです。
が、その話が面白かった。そして頭をぶち抜かれた。物事を「論理」で考えることの重要さを最初に教えてもらったのが表氏でした。その翌年、私は駿台ではなく河合塾に行くのですが、そこで似たような講師に出会います。それが現代文の牧野剛氏。同じく左翼活動をされてた方で、両氏はライバル予備校に勤めながら親友だと聞きました。その表氏の「日記の魔力」の版元がサンマーク出版。編集者は誰だろうと思い、ホームページを調べてみると、「私の恩師でもある著者によれば、『日記は人生のサポーターだ』とのこと」とのコメントを残す高橋編集長でした。そうか、高橋さんも表氏の洗礼を受けていたのか。世間は狭いものだ。
表氏は予備校に勤め出してから30年間、毎日、日記を書き続けています。そして「日記に書いたことは実現するのだ」と主張します。ここでの「日記」を「ブログ」に言い換えると、私の主張とも合致します。
「紙に書いたら実現する」というのは、紙に書きさえすれば何の努力もせずに実現するということではない。実現させようという強い意思が、紙に書かさせるのである。だから、紙に書いたことは実現するのである。
(略)
日記に書くことによって自分の未来をつくっていくといってもいい。
読んだ二冊の本は、たまたま自分の興味に合う個所を抜き出してきたものですが、いずれにおいても「言葉にすると実現する」ことは同じ。2014年はそれを深く実感する一年で、「夢なに」で提唱する「秘伝」のキモもまさに言葉にすること、書くこと。最近いただいたメールをご紹介します。
初めまして。今年の7月の◯◯の講演会に参加させてもらった◯◯(「◯◯!!」とサインを頂きました)です。講演後、秘伝を100日間書きました。100日後の直後、2年数か月できなかった子供を授かることができました。また難関と言われているケアマネージャーの試験も一発で合格できました。秘伝を通して、行動することの大切さや様々な事を学ばさせて頂きました。本当にありがとうございました。追伸:インドへの旅が教えてくれた「ほんとうの自分」の見つけ方 本当に面白かったです。勉強になりました。私自身も旅に出たいなと思いました。また◯◯で公演に来てください。よろしくお願い致します。
また、29日のブログコメントにもこういただいています。
Qさん、今年1年楽しくblogを読ませていただきありがとうございました。2014年の天使企画では、転職、結婚、こどもを授かるように目標を立てQさんにアドバイスをいただきました。そして転職、結婚を叶えることができました。この10数年間停滞していた恋愛、結婚。この1年で一気に動きがあり、信頼できる方に巡り会うことができました。この場を借りてQさんに心よりお礼申し上げます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。
そうなんです。私自身について書いたこと、言葉にしたこと、恐ろしいほどかなっています。一方、よくないことも実現する怖さも味わいました。例えば3月の沖縄ツアーで、事前に初参加の方には電話でご挨拶してるのですが、その中にお子さんのいる女性参加者がいらっしゃいました。このツアーのために万全の準備をしてきて、ついに願いがかなおうとする。そんなとき、私が余計なことを言ってしまったのです。
「あとは、お子さんがインフルエンザにでもならなければ大丈夫ですね」
お察しの通り、ツアー前日にその通りになり、その方は参加できなくなりました。もちろん直接的に私の責任ではないにせよ、もう余計なことは言わないと誓いました。これからは「良いこと」だけ言葉にしていこう。どんどん、言葉の現実化が加速するなか、今まで以上に「言葉」には気を付けて以降と誓いました。
あと数分で2014年も終わります。2015年もまた正月に「天使企画~3つの願い~」はしますので、皆さんの願いもどんどんかなえていきましょう。そして私自身もさらに飛躍する一年となりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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