本気とは何か、について 2014.12.7
2014年 12月 07日
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昨晩は「夜中のラブレター」よろしく、ちょっとしたトランス状態で「R1ぐらんぷり2015に出場します!」なんて書いてフェイスブックにこう貼り付けました。
ブログに書いちゃいましたが、突然、「天の声」が聞こえてきました。2015年も「R-1ぐらんぷり」に出場します!福岡第一回戦は1月10日(土)です!夜中のテンションで宣言したって説もあり、もしかしたら起きたら後悔してるかも。やっぱり、この投稿に「いいね」が100以上つかなかったら取りやめます、とは言いませんが、100以上ついたら、特に何をするわけじゃないけど、もう、引き下がれないわけで観念します!ああ・・・おやすみなさい。
見ると、「いいね」が200以上ついてました。と言うわけで、これで出なかったらヘタレ認定なので、出ます。でも、今、激しく後悔しています。これでまた一か月はストレスと向き合わなければ。だけど、昨年と違って「一度は経験した」って事実は強いです。どうあってもどうってことない。あるのは「成長」だけ。
ところで、昨日の日記でもコメントいただいてますが、「出場『おめでとうございます』」はありませんから。ご好意でコメントいただいてるのは承知ですが、R1なんてエントリー用紙を出せば誰だって出場できるわけで、そんな時点で「おめでとうございます」とはあまり言われたくない。それから「優勝を目指してください」もないない。ハッキリ言いますが「優勝」などこれっぽっちも目指していません。出場するのに優勝目指さないの?と言われても、はい、目指しません。もし目指す先があるとすれば、「二回戦進出」です。万一、二回戦に進めば三回戦は目指したいですが、現実的にはそこのレベル以上は目指しません。
なぜなら、私はお笑いタレントではないから。昨年、福岡大会に出たとき、いろいろ知りました、感じました、考えました。出場者は120名くらいいて、その半分が「よしもと福岡」に所属、3割は別の事務所、1割はフリー、残り1割はアマチュアで、私はもちろんアマチュアです。そのうち2割しか二回戦に進めないのですが、それでも9割がプロ志向。そんな中で1~2週間程度の準備で、しかも彼らの多くとは違って、きちんとした仕事も、まとまった収入もある。9割とはスタンスも環境も違うのです。それでいて「優勝」なんて言葉は絶対に使えません。コメントいただいた方を否定するわけじゃないですが、その言葉を使わないことは、出場者・大会主催者に対する敬意であると同時に、私のR1に対する私なりの「本気」があるからです。たとえて言うなら、3キロも走れない人間が、冷やかしでフルマラソンにエントリーして、「優勝目指しちゃいま~す」なんて言うようなもの。そこに「本気」はあるでしょうか?
内輪の話で恐縮ですが、先日、私の知人がビジネス上のコミットとして「〇〇をします」と宣言しました。そこで私が、「もし、しなかったどうするの?」と聞いたら、何とその方は「アイスランドの海に飛び込みます!」と答えたのです。ま、この時点で誰のことかすぐにわかる人も多いと思いますが、それを聞いてどうして「本気」と思えるでしょうか?
別の知人で、と言うか実名を出しますと麻井克幸さんなどもしばしば「〇〇しなかったら・・・」なるペナルティ条件を掲げることがありますが、例えば「簿記試験に合格しなかったらビリーズブートキャンプフルセットをYouTubeで公開します」とか、「体脂肪率が年内に1桁にならなかったら2015年はお酒を飲みません、飲んだのを見つけたらその場でキャッシュ200万円を差し上げます」とブログに書いてコミットしました。そして見事に簿記試験にも合格し、体脂肪率も5%台まで到達した。さすがです。でもこれが、「簿記試験に合格しなかったら、スカイツリーのてっぺんからスカイダイビングしま~す!」だったら、絶対に合格しないでしょう。しなくても、「いや、、、へへっ(照)」で済まされてしまうから。そして、それが「癖」になる。一事が万事で、ビジネスだけでなく、人生全般において「本気」が疑われてしまう。
ここは私のこだわりなのかもしれませんが、「本気」と言うには、「本気」を見せる必要がある。だからと言って、大きく、手の届きそうにない目標を掲げても、本気とは言えない。以前、キネシオロジーなる手法を用いて、その人の「潜在的月収」を測定したことがあります。例えば、「サラリーマン、月収30万円」の人の潜在的月収は限りなく実月収に近い。なぜなら、サラリーマンの場合は給料がある程度決まっていて、大きく上回ることも、下回ることもあまり考えられないから。
一方、フリーランスの場合だと、実際の月収の10倍から、人によっては100倍でもOKのことがある。仮に今は30万円しか収入がなくとも、頑張れば、工夫すれば、考えれば、風が吹けば、、、10倍にも100倍にもなる可能性を常に持っているから。だけど、ぜんぜんダメなケースもあり、それはそもそもイメージングも計画もないから。
で、そのワークで月収20万円くらいのサラリーマンの方の「潜在的月収」を測定したときのこと、その方は20万ではOK、30万でもなんとかOK、だけど50万になるとNG、100万だとまったくNGと出てしまいました。にも関わらず一億円ならOKと出たのです。この理屈も簡単。50万円や100万円だとNGなのがイメージングできてしまってるので、それが反応として出る。に対して、一億円だとそもそも実感もイメージもなんもないので、身体も反応しようがないってわけ。
同じように、「2015年はお酒を飲みません」だと、身体はかなりストレス反応を示すので、そのストレスを覆すために頑張るモチベーションになる。一方で「アイスランドの海に飛び込みます」だと、一億円と同様、実感もイメージも本気もないので、ストレスにもならない。せいぜい、「え?そんなこと言いましたっけ?へへへ」で済まされてしまうから。なので、R1にしても、「優勝してください」などと言われると、何だかバカにされてる気さえして、申し訳ないですが、私はあまり楽しくはない。優勝なんてできるはずないから。そして万一、万一、たまたま私のネタがウケて決勝まで進んでしまったとしても、私は辞退するでしょう。だって、決勝まで出てテレビに映ろうものなら、街を普通に歩けないじゃないですか。そんな不自由は耐えられない。そして、その見返りもあまりにも小さい。私は芸人じゃありません。芸人として食っていく術もその気もないのに、その道で認められても仕事にならない。
だけどもし、私の本がミリオンとか売れて、メディアから引っ張りだこになり、それで顔が知れ渡るのであれば、それは大歓迎。だって、その道で生きていくコミットがありますから。であるにも関わらず、なぜにR1にまた再挑戦するのか。それは一言で「成長」のため。今年出てみて実感しました。「2分間」の長さと空気を。曲がりなりにも「しゃべり」が私の仕事の本流であり、120分をまったく飽きさせずにしゃべるには、そもそも「2分間」を支配しなければならない。2分間、聞いてもらえない話を、120分とか絶対に無理。だけども、実際に講演などを本業としてる人には、120分はしゃべれるけど、2分は難しいことを実感してる人も少なくない、と言うか、そうでなければお金をとってしゃべる資格さえない。
「もし私が10分のスピーチをするなら1週間の準備が必要だ。15分なら3日、30分なら2日、しかし1時間のスピーチならもう準備が出来ている」
第28代アメリカ大統領、ウッドロウ・ウィルソンの言葉として知られています。そう、一時間いただけるなら、私でさえもどこでも即座にスピーチはできる。だけど、10分となると、単に時間を話すだけでなく、中身のある印象的なスピーチをするなら、相当な準備が必要となる。ましてや2分間となると。
と言うわけで、来年もまた「R1ぐらんぷり」という舞台を通して、私自身を成長させたいと思っています。それで食ってるプロの芸人に失礼と言われようと、利用できるものは利用します。それだけ自分の仕事に本気だから。そしてできるならば、二回戦に進出したい。そしてもし、二回戦に進出したならば、「東京」でやりたいと思っています。大阪か東京かで選べるようですが、正直、大阪でネタを披露する勇気はない。なぜなら手厳しいから。そしてそもそも、大阪は「漫才」であって、「落語」の文化じゃないから。
大阪の笑いにはほとんど「ボケとツッコミ」が存在します。日常の会話でも、ボケ役はきちんとボケて、それをつっこむ相手が必ず存在します。例えば、、、「最近、ワインが美味いと思うてんねん(ボケ)」、「へえ、そうなんや、どれくらい飲んでるん?(ツッコミ)」、「血液がワインになるほど飲んでるで(ボケ)」、「川島なお美か!!(ツッコミ)」みたいな感じで、大阪の「文化」がしっかりとボケとツッコミの流れを生み出すのです」。
それに対して東京では「血液がワインになるほど飲んでるで」と言っても、「へ~、たくさん飲んでるんだね」で終わってしまう。そこで大阪のボケは戸惑ってしまう。ときには「つっこめや!」みたいな意味不明の返しをしてしまう。でもこれは東京の文化を理解していない大阪人に落ち度があります。大阪人が田舎者なところは、「ボケとツッコミ」が万国共通であると勘違いしてるとこ。東京ではそれは通じない。なぜなら東京は「漫才」ではなく「落語」の文化だから。他人のツッコミを期待せずとも、自分でボケて自分でつっこむ技術と文化があるから。
だから、実のところ、一人でしゃべる分については、東京の方がやりやすい。自分でボケて、自分でつっこめるから。そしてある程度、笑いに対しても寛容。それに対して、大阪は一人でしゃべるのはかなり難易度が高いし、その割に笑いに手厳しい。なぜなら、大阪では「笑いを取れる」が一種のステータスのようになっており、素直に笑ってくれないから。
それは小学生の頃からそう。クラスで一番面白いのは田中君だ。最初は認めたくないけど、確かに面白い。なのでむしろ田中君の笑いに便乗した方が、自分も笑いで少し優位に立てる。田中君をいかにうまくつっこむか、そして田中君からつっこまれるボケを提供するか。そうやってクラスで笑いが作られていくのですが、ある日、鈴木君という転校生がやってきた。それがまた面白い。クラスも大盛り上がり。だけど、田中君はぜんぜん面白くない。自分より笑いを取れる奴なんて許せない。そんな闘争が起こるのも関西の特徴でしょう。素直に笑わない。その場では笑っても、次の瞬間、猛烈に嫉妬する。そんなのが小学生の頃から起こってるから、おいそれとは笑ってくれない。その手厳しさを知ってるからこそ、オレもR1が万一二回戦まで進んだら東京でやろうと思います。と、その前に福岡の一回戦を突破しないとですね。とにかく、頑張るしかありません。
前置きはそれくらいにして、今日から1泊2日で唐津方面に家族旅行に行ってきました。まず、ここは呼子(よぶこ)なんですが、実は思い出の場所。20代後半、前の会社にアルバイトで入ってた当時、初めて会議の補助で付いて行った場所。正確には肥前ですが。長いニートから脱し、初めて「社会人」になったと実感したものです。ここに来ると、どこか初心を思い出します。
そして旅館は唐津市街地の天然温泉。3時過ぎにチェックインして、しばらくしてちびQとお風呂に行きます。ちびQにはちょっと熱かったみたいで、他にお客さんがいなかったのが幸い、シャワーで冷水をかけながらなんとか入りました。大人にはちょっと熱いくらいの気持ちよさ。そしてお料理が豪華だった。お刺身、佐賀牛、その他いろいろ。お腹いっぱいになり、たいへん美味しゅうございました。
9時には電気を消して4人で寝入るのでありました。久々の家族旅行でしたが、とても楽しい一日でした。ありがとうございました。
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来年の目標というか、達成することを本気で考えんとアカンと思いました。
もちろん、しっかりコミットメントして、です。
今年は水面上には出なかったけど、成果はアリだったと思っています。
先走ったこと言って・ごめんなさい・
そうですね!
おっしゃる通りです。
はい!
こちらこそ失礼しました。
同じく失礼しました。