宇宙からの粋なギフト 2014.11.20
2014年 11月 20日
昨日、ご案内した23日(日)の東京飲み会もまだ受付中。そして本番の22日(土)は15時開場、15時半開演となりますが、私の会場入りは15時に「自転車」で登場となっています。ぜひその瞬間にお立ち会いくださいませ。
てなわけで、本日、神奈川県に入りまして、現在は小田原をさらに東に進み、平塚市にいます。今日はこの旅で最も過酷な日となりましたが、まずは朝から振り返ってみます。最近は夜にバタンと寝てしまうので、どうしても朝のブログ更新になります。今日もポメラで文章をばば~と書いて、iPhoneからアップしようとしたのですが、契約パケットの上限を超えて速度制限にかかりなかなかできません。マクドに行けばWi-Fiが飛んでると思い、ちょっと寄り道になりますが三島市内のマクドに行きました。が、Wi-Fiは一応飛んでたのですが、こちらも使い物にならず。結局、速度制限がかかったままに根気よくアップしてスタートが遅れました。
その時点で11時半。やべ。しかも雨が降ってきた。え?天気予報では晴れだったんじゃないの?なんと、いきなり今日は終日雨になっている。魔の箱根越えだというのに。まだ小雨でしたが、寒かったのもありカッパを着込み再スタート。早くもなだらかな坂がずっと続きます。小田原まで32キロって、普通なら楽勝な距離なのに、ここは箱根越えなので一筋縄ではいかないはず。途中、山中城跡ってとこで休憩。リアルゴールドを飲んだのですが、この時点でかなり降ってます。ああ、出発したくないなあ。ヘルメットはすでに内側がびしょびしょで気持ち悪い。峠の頂に到着したのが14時10分。ついに神奈川県だ。そして土砂降り。
しばらくすると「道の駅」に出たので、そこでランチ休憩。食べ物はうどんとそばしかなくて、ここはお得意のカレーそば。この旅ではカレーを何回食ったかなあ。数え切れないね。そして懐かしのUCCミルクコーヒー。甘さがたまらない。この峠も晴れてる日は絶景なんだろうな。
そしてここからが真に過酷なロード。静岡側は常に2メートル幅の歩道があり、車を気にせずに登ってました。確かに登りは肉体的にはキツいけど、車を気にしなくていいのは、すごく楽。なので、正直、登りはそんなに過酷じゃなかった。きっと下りも歩道があると思いきや、神奈川県側は50センチくらいのラインがあるだけ。真横をトラックやバスが通るとめちゃめちゃ怖い。しかも雨で滑りやすく、視界も悪い。ブレーキをかけると前のめりに転倒しそうな箇所もあり、その加減が難しい。
そして何よりも寒い。昨日は夢なにTシャツ一枚で走ってたのが、今日はカッパの下に薄手のジャンパー、Tシャツ。だって、それくらいしか着るものないんだもん。登りならば身体を使うから暖かくなるけど、下りはブレーキだけで、しかも常に風を受けていてめちゃくちゃ寒い。時折、ヘルメットから水が垂れてきて目に入る。手で拭おうにも、軍手なのでぐちゃくちゃ。さらに手が冷えて感覚が麻痺する。これは怖い。ブレーキの反応が微妙に遅れるんです。さらにさらに、、、ずっとブレーキかけっぱなしなので、雨で滑るのに相まって効きがどんどん悪くなる。ここで、ブレーキが飛んだら命ないぞ。結局、登りと同じくらいの時速10キロくらいで走ってて、常に身体が緊張して痛いほど。
そんなのが一時間、二時間ずっと続くんですよ。マジで生きた心地しなかった。徹底的に登りより下りが過酷。特に雨の日の神奈川県側。おそらくはこれが最悪のコンディションなんだろうけど、今、こうやってぬくぬくとブログ書いてるからじゃないけど、だからこそおいしいわけ。旅なわけ。もうね、下りながら何千回と「ありがとうございます」と唱えましたよ。結局、平塚駅前の宿に着いたのは18時過ぎなんだけど、実は道の駅を出てから3時間半、一度ファミマでトイレに入っただけで、ノンストップで走り続けてた。その間、「ありがとうございます」を念仏のように唱える。目は常に周辺視野。瞬間、瞬間、悟りに似た境地に入れる。ものすごい「瞑想」があったんですよ。
なにも考えず、一方で考えまくり。なんなんだろ、この感覚。これまで滝行を千回以上もやってきたけど、その中でも圧倒的に最高の「滝行」があったんですよ。物理的にかなりの水(雨)に打たれてて、しかも、石ころ一つつまづくだけで、下手したら命を取られるギリギリ感。なので、後ろから迫ってくる車に注意しながら、自転車の前輪の数センチ先にも神経を尖らす。一瞬でも気を抜くことは許されない。そして「ありがとうございます」を念仏のように唱え続け、宇宙を信頼する。
「なんてオレは幸せなんだろう」
そんな瞬間が何度も何度もあった。普通に考えたら、そんな状況が幸せなはずない。雨降って、寒い。危険。そりゃ、温泉にでも入って、日本酒飲んでる方が幸せでしょ、と思う。だけど、そんなのにも比べものにならないほどの「幸せ」がそこにあったんです。
あえてそれを言葉にするなら「今を生き尽くす幸せ」となるのかな。だって、そのときほどに生きてる実感することって、ほとんどないと思うの。なので、早くこの下り坂が終わって欲しいと思う一方で、永遠にこの状態が続いて欲しい気持ちもある。それほど「幸せ」だったんです。ちょっと変かな。
昨日は雲一つない空をバックに富士山を見て、そして今日はなぜか天気予報が急に変わって終日大雨の箱根越え。もし今日、大雨じゃなかったら、そりゃ景色とか紅葉とか最高だろうけど、こんな体験できっこなかった。マジで思ったね。宇宙からの粋なギフトだって。なんだか、最後の最後まで祝福に満ちた旅のような気がする。だから、、、やっぱり旅はやめられない。そしてこの旅もあと2日で終わってしまう。なんだろな、ホッとする気もあるけど、確実に寂しい感じもするじゃない。このブログの読者さんにしても、ここ数日、ずっとオレのチャリンコツアー見てきて、それが急速に終わるとなると、どこかポッカリなるんじゃないか。
だからこそじゃないけど、やっぱりフィナーレはたくさんの人に来ていただきたい。40歳超えてなんだかバカなことやってるな~って思われるのは、最高の評価だったりするしね。アウルズエージェンシーの方からは、「愚直系スピリチュアルマスター」なんて異名までいただき、確かに愚直と言えば愚直かな。一応の大義名分は「皆さんの夢をかなえる」って気持ちで走ってるわけで、そのために地を這いながら皆さんの前に姿を現す。そりゃ、世の中にはめちゃくちゃな人はもっともっといて、オレなんかまだまだ甘ちゃん。ホテルに泊まってるし。だけども、オレはオレなりに、みんなの夢を背負いたいって気持ちは純粋に、そして愚直にあるわけ。
そんな21日間の旅ももう終わる。この旅でなにが得られたかわからない。だけど、一つだけ言えるとすれば、この旅によってオレの人生は間違いなく面白いものになった。しかも、それを多くの人に見てもらい、さらにリアルにみんなの前でお話ができる。もう一度言うけど、オレってなんて幸せなんだろう。なにがどうあるかわからない。ただ、面白い人生があればいい。ぜひ来て欲しい。フィナーレを!
■いよいよ東京ゴールを残すのみ!22日(土)/夢なに・チャリンコ de 5都市講演ツアー
そんなわけでして、今日もまた暗くなってしまってホテルに到着。ホテルの前に有料の駐輪場があるのだけど、手がかじかんで鍵が回らない。なんとかロックして、ビショビショのままにホテルに入ったらタオルを貸してくれた。キーをもらって、部屋に入って、真っ先にすることは、、、全裸になることだ!!!!!
そしてバスルームに飛び込み、熱いお湯をかける。ああ、これもまた幸せだ。いろんな幸せがある。生きてる。最高だ。身体が温度を取り戻し、汚れも落としてスッキリしたところで飯に出る。すぐに「十勝名物豚バラ丼」なんてのがあり、この土地と関係ないけど、歩き回るの面倒なのでここ。ま、美味いに決まってるじゃねえか。
明日は鎌倉経由で横浜。そして横浜でも最後に人と会う。ワインを飲もうと思う。楽しみだ。明日こそは天気がいいみたいで、湘南海岸をぶっ飛ばそうと思います。それではまた。ありがとうございました。
【11月20日(木)のログ】
10:06ー出発
10:54ーマクドナルド函南店~11:37
13:09ー山中城跡~13:28
14:15ー道の駅箱根峠~14:40
17:34ーファミリーマート大磯店~17:46
18:04ー宿到着(ホテルリブマックス平塚駅前)~19:12
19:17ーなまらうまいっしょ~19:35
19:38ー宿到着
★自転車走行距離:77.8km
・350円:マクドナルド
・120円:ジュース
・650円:カレーそば
・120円:UCCミルクコーヒー
・75円:パン(トイレ代として)
・4,500円:宿泊(ホテルリブマックス平塚駅前)
・800円:豚バラ丼(なまらうまいっしょ)
・172円:アイス
・300円:洗濯
★合計:7,087円