安全領域はクソだね 2014.7.9
2014年 07月 09日
週末のQ州ツアーですが、なんとかギリギリで台風もそれそうな感じで、ホッと胸をなでおろしています。同時にめちゃくちゃワクワクしてきた。今のところ九州(福岡)はさほど風もなく、先日の大雨に比べると大人しい感じ。だけども、滝の水量は増えてるでしょう。Q州ツアーは基本的にこの時期に限定なんだけど、梅雨だったり台風だったりで、天候のリスクは常にある。だけど、これまで10回やってきて、一度たりとも天気に恵まれなかったことはない。もちろん一時的に大雨が降ったりはあるし、昨年は秋元神社にも行けなかったけど、それでも毎回毎回がめちゃくちゃ楽しいツアーになってる。それは参加メンバーのおかげなんだけどね。それにしてもこの台風の進路はどうよ。
メンバーのほとんどが12日の午前の便で関東から飛んでくるんだけど、それはそうとこの進路。嫌がらせのように日本列島を縦断してるじゃん。日本列島の形のまんまに。なんか磁力でもあるんか、と思うほど。日本は昔から台風だの地震だので、多くの人は大変だったと思います。さらに資源も乏しく住める地域も限定される日本が、なぜに欧米と並ぶ先進国になったのか。それは産業、技術だけでなく、文化や芸術の面においても。それはやっぱ、日本のハングリーさだと思うんですよね。
極端な話、かつてのナウルのように資源が豊富でベーシックインカムだけで国民が豊かに暮らしていける状態じゃ、何も生み出せない。それが今の惨状。アラブ諸国も同様で原油資源のおかげで豊かに暮らしていけてるけど、この先どうなるかわからない。その点、ドバイは賢かった。周辺の国に比べてドバイの原油資源は乏しく、このままでは国が崩壊してしまうと思い、思い切って舵を切ったのが今のドバイ。いわゆる資源大国からの脱却に成功したわけです。
一方で日本は繰り返しになりますが、決して豊かな環境であるわけじゃない。それこそ世界有数の災害大国でもある。だからこそ、先人たちが知恵を絞って生きるための技術を発展させてきた。オレ達はその恩恵の上に生きてるわけ。感謝しかない。このハングリーさってのは国だけじゃなく、個人も同じ。例えばよく話に出して申し訳ないけど、30歳超えて実家暮らしってどうよって。この話するとズキズキ耳が痛む人もいると思うけど、もちろんそれで生きていくならそれでいい。だけども、例えば「起業・自営」しようなどと思えば、真の天才は別として、やっぱりある程度のハングリーさは必要なんですよ。屋根と三食が常に用意されてる環境から豊かな創造性は育たない。オレが曲がりなりにも、今の状況に来れたのも、やっぱハングリーさがあったからだと思うんです。
もちろん、何度も言うけど、実家暮らしでも構わない。その人の人生だから。それなりの楽しみもあるだろうし。だけども、本当に自立した自分の人生を生きるなら、やっぱりハングリー精神は必要だと思うんです。天才以外は。私の知ってる人で、申し訳ないけど悪い例だけど、コンサル業のようなものをしようとしてる人がいます。その人のコンテンツを見たところで、はっきり言ってレベルが低い。使えない。だけど、本人はそれでいいと思ってるのか、なぜにか常に上から目線の情報発信ばかりしてる。そしておそらくだけど、まったく食えてない。実家を出て生活できるレベルになってないだろう。
一つは衣食住が揃った環境からは創造性は生まれないこと。そして本当にレベルの高い世界に入ってないことが最大の原因だろう。コンサル業としてきちんと食ってる人たちの世界を知らない。そして知ろうともしない。なぜか。知ってしまえば自分を否定してしまうから。場合によってはその世界から否定されてしまうから。なので、否定されない(けども金にもならない)世界でいきがって上から目線の発信を繰り返すだけ。そうやって小さな自尊心を満たしているだけ。ま、それも人生だけどね。
コンサル業であれ何であれ、自分で商売をするならば、「安全領域」から出ることは絶対に必要。「安全領域」には飯のタネはない。「安全領域」を出るとは、実家から出るとか物理的な環境もそうだけど、やはり自らをレベルの高い世界においてみること。そのためにはお金もかかるかもしれない。それでも何とか頑張ってその世界に入ってみる。そして打ちのめされる。めちゃくちゃにへこむでしょう。
例えば私の場合、「出版」を初めて意識したのは2007年の3月頃でした。ある人のコーチングを受けていると、「石田さんも出版したら?」と言われて、初めてそこに光が当たったんです。まさか、オレが出版?だけど、そのコーチの話を聞いていたら、なんかそんな気にもなってくる。企画書の本を買って、見よう見まねで書いて送ってみよう。言います。そのとき、10社ほど送りました。その中にサンマーク出版も入っていましたが、ご丁寧に送り返して頂けました。だけど、それは珍しい方で、普通は何の音沙汰もなしで放置。で、その中のD出版社のF編集者から「話を聞きたいから東京に来ることある?」と言われ、ちょうど東京セミナーもあったので、その会社を訪問しました。
「ブログ見たけど、毎日こんな大量に書いてるんだ、そんな人、好きだな~」と最初の感触はよかったのだけど、最後はこう言われました。
「商業出版で今のあなたの本を出す会社はありませんよ」
正直へこみました。だけど、捨てる神あれば拾う神あり。その直後に鳥居祐一さんと出会い、C出版社をご紹介頂き、編集者ともやり取りをしながら、最後の最後で社長さんに却下されました。そこは前年の小林〇観さんの例もあるので、スピのジャンルに乗り気の副社長さんはOKしたそうだけど、最終的にはボツ。そのときもまたへこみました。その直後、鳥居さんからF出版社のN編集者をご紹介頂き、お会いする機会を持ちました。すると、
「〇〇って言った人とは仕事しないって決めてるんで」
と言われて、無残にも却下。その「〇〇」については、ここでは書けないので、直接飲み会の席などで改めて。で、またへこむ。それでもめげない。打つ手はなくなったけど、自分で探すしかない。2009年1月、一冊目の「宇宙となかよし」の前半部分を無料Eブックとして配布を開始。約半年で3,000人の手に渡ったところで、五日市剛さんに相談。評言社の社長さんをご紹介頂き、鶴の一声で出版決定。その年の12月に無事に出版し、鳥居さんのアドバイスもあり見事にアマゾン総合一位。
何が言いたいのか。ようはですね、自分を高めていくには、当然のこと、上の世界につっこんでいくしかないんです。そして最初は間違いなく否定される。全否定。もう、全人格を否定されたかのごとし。もう、精神的にはめちゃくちゃな「危険領域」ですよ。だけどですね、それで命を取られることはないんですよ。あえて実名を出そう。愛のない愛のむちを打たせて頂こう。こちらの方、このハイクオリティのイラストを毎日描かれています。まずは1000日間描くそうです。そして願わくば、絵だけで食べていきたいらしい。
ただ、正直な話、難しい。絵のクオリティが仕事として使えるかどうかはわかりません。それはしっかりしたプロの目線で判断してもらうしかない。だけども、ただネット上で独り言のように描き続けてるだけで、ことは動きません。奇跡を期待してるのかもしれないけど、神はそんなには甘くない。それは例えば、2007年当時の私が、ただブログを書いてるだけで商業出版のオファーが来るのを待つようなもの。もちろんそんな人も一部にはいますよ。だけど、それを待つだけでは何も動かない。
もし私がその方だったらどうするか。自信作を100枚ばかりファイルに入れて、そして片っ端から飛込み営業します。「こんな絵を描けるんですが、何かお役に立つことはありませんか?」と飛び込みまくる。「ない」と言われたら次に行く。そんなのを100件も当たってたら、一人くらいは関心を示してくれるでしょう。とりあえずこんな感じのデザインできる?と言われるかもしれないし、うちは必要ないけどどこそこはあるかも、とご紹介を受ける可能性もある。いや、間違いなくあるでしょう。私が描いた落書きを買ってくれる企業はゼロだけど、その方のデザインなら間違いなく買うところはある。そして現に少ないながらも、仕事を受けたこともある。つまり、すでに「0」を「1」にしてるわけです。
だったら、あとはひたすら数・量を当たるしかない。「1000日描いてる間に奇跡が起こるかも・・・」なんて期待しててもダメ。それはその人の「安全領域」から出てないもんね。その「安全領域」から出るのは、多くの人の目に触れさせることが重要。ネット上にアップするだけでは、誰も見てくれない。何を求めてるのかさえ分からない。仕事は人と会って初めて生まれるもの。ネットがいくら発達した世の中であっても、真の情報は「会う」ことでしか得られない。
ネットが世に登場するかどうかの時期、1995年辺りだと思うけど、このように言う評論家がたくさんいました。ネットが発達すると、東京にいる理由がなくなるね、と。東京のような地価が高くてゴミゴミした場所じゃなくて、北海道でも九州でも四国でも沖縄でも海外でも、自分の好きな環境にオフィスを構えて、そこですべて完結してしまうんだと。そして今、当時よりもはるかに発達した環境にあります。データの移送も大量簡単だし、通話はほとんど無料。テレビ電話も無料。手触り以外のことはすべてネット上で完結するにもかかわらず、いまだに東京がすべての中心。その理由は明白。仕事は「会う」ことからしか始まらないから。
先日、とある人を紹介してもらい、一緒に仕事をすることになりました。私がクライアントなんですが、決めたのは実際に会ったから。例え信頼する人の紹介であったとしても、電話やメールだけでは仕事にはなりません。ネットがこれだけ発達した世の中だからこそ、誰もが簡単に情報発信できる時代だからこそ、逆に「会う」ことの重要性が高まっているのもまた事実。「会う」ことの効果ははかり知れませんから。例えば先日、こんな人を紹介しました。
「私は、先月勤めていた会社を辞めたばかりで、地位も名誉も夢も希望もお金もなくなり、自分が何のために生きているのか分からず、精神的にも追い詰められ、最悪の事態を考えるようになっていました」
この方は実際に私に会いに来られました。それがきっかけかどうかはわかりませんが、今では当時とはまったく違った次元にいます。仕事も人間関係も極めて良好で、いつも元気の良い情報発信をされています。この方がもし、私に会いに来ずに、ずっとブログだけを読み続ける状況だったらどうなっていたか。それはわかりません。だけど、この方の素晴らしいのは、私に対してに限らず、自分の人生を少しでも良くしようと、いろんなとこに出かけ、リアルに人と会っていること。
先ほどの絵を描く彼もまた、ずっと私のブログを読むだけでなく、一歩踏み越えて私に会いに来てくれた。もし会わなかったら、いくら私でもブログ上でムチ打つことはしないでしょう。それは私自身がこれまでいろんな人からムチを浴びてきたからこそできること。常に「安全領域」から脱出し、自分を成長させてきたからこそ。安全領域ほどクソな世界はありませんから。マジで。
と言うわけで、何だっけ。台風の話でしたね。無事に通過してくれそうです。地震や台風と戦い続得気てくれた先人たちには感謝しかありません。オレも頑張ります。これからも安全領域を乗り越えて成長していきます。だって、その方が楽しいからね。
そうそう、8月24日(日)・25日(月)の河口湖合宿セミナーの受付を開始しました。案内文をアップした瞬間に申込みが入ったりなど、出足好調です(笑)。
■8月24日(日)・25日(月)/河口湖/宇宙となかよし合宿セミナー2014 ~自分らしく生きるための技術~
これもよかったらぜひ「安全領域」を乗り越えてこられませんか。もっとも、誰もかれもにムチを打つようなことはありませんから。ちなみにですが、最近、ちょくちょく問い合わせを受けます。フェイスブックの「宇宙となかよしグループ」って何ですか、と。それは私のツアー参加者限定のグループであり、最初は写真交換のための場だったのが、今では飲み会など各種連絡の場としても活用されています。先日の名古屋での「動画セミナー+大宴会」もこちらでの告知。23日の発売日は大阪で飲み会するのですが、それもそこでの告知です。河口湖の参加者ももちろんグループにご招待させて頂きますので、どうぞお楽しみに。これまた人生が変わるきっかけになるかも。てなとこで、また明日。ありがとうございました。
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■7月27日(日)/東京/「夢がかなうとき、『なに』が起こっているのか?」1day特別セミナー
■7月28日(月)/東京/ビリーフチェンジ個人セッション(8名限定)
■8月23日(土)/東京/願いを叶えるビリーフチェンジセラピー・公開セッション
■8月24日(日)・25日(月)/河口湖/宇宙となかよし合宿セミナー2014 ~自分らしく生きるための技術~
引用されているブログの方もQさんの言う事を忠実に実行しているようですし。
結局は個人次第と言ってしまえばいいのでしょうが、これだけ素直すぎるぐらいQさんを信じてやっている人みたいなので、成功して欲しいと思います。
言うまでもなく、私は全知全能ではありませんので、いろいろ試してみる必要はあるし、おっしゃる通り、最終的には本人次第なんでしょう。だけども、ビジネスに関しては原理原則はあるし、潜在意識の法則からしても、願望実現の方法もきちんとあります。では、この彼がその原理原則を実行してるかと言うと、決してそうじゃないです。だけど、物事には段階があります。まずは大量にアウトプットすることが重要であり、その次に客層戦略、商品戦略、地域戦略、営業戦略などすべきことはたくさんあります。これだけやれば成功って方法は基本的にありませんので、一つずつやっていく必要はあるんでしょうね。そしてもちろん成功して欲しいと思っています。おそらくあなた以上に私の方が彼の成功を祈っていると思います。