最後の夜は静かに・・・ 2014.6.17
2014年 06月 17日
北海道の日の出は実に早い。今日も3時過ぎに一度目が覚めたのだけど、外はすっかり明るい。そう言えば今年の9月、アイスランドに行きます。アイスランドの夏は白夜で冬は真っ暗。9月はちょうどその中間くらいで、日本よりはまだ日照時間は長いようだ。昼間も楽しめ、そしてオーロラの可能性も高い。中途半端だけど時期的にはOCかも(※OC=美味しい・オイシイ)。で、朝から「ぬくもりカフェ」のおススメ、カレーうどんで朝食となり、私も「夢」を貼り付けてきました。なんにしよう。収入とか出版とか今さらだしなあ。最近、ずっと思ってる「夢」は何か。それはご縁ある人(特にセラピー、コーチングを受けた人)の「夢」が叶うことだなあと思い、その辺をたくしてきました。うん、確かにこれが一番嬉しいもんね。手に持つ杖で「クルリンパ!」と叶えてくれるらしい。せーちゃんとオレ。
今日は札幌に戻る日。天気は今一つだけども、なるべく下道を走ろう。行きと同じじゃ面白くないので、富良野にちょっと寄り道。どっかの湖。北海道は湖が多いですね。車で走ってると信号がなく、余裕で100キロ出せそうな道が続きます。安全運転でお願いします。
こんな感じ。途中、何度か犬、、、かと思ったら「キツネ」に遭遇しました。あの尻尾は間違いない。最初はレアな出会いだと興奮したのだけど、割と珍しくないみたいね。生キツネなんて生まれて初めて。さすがは北海道、贅沢だなあ。
富良野に到着。ラベンダー畑にも寄らず、何するともなしにランチ。三食丼(イクラ、鮭、イカ)だけど、めちゃくちゃ美味しいぞ。これまたさすがは北海道だなあ。
そんなこんなで夕方には札幌に到着。順調すぎるほど順調。さて、夜は何しよう。まだ食べてないものと言えば、ジンギスカンだ。周辺をブラブラ歩いてますとカウンターばかりのお店が。店名忘れたけど、とても美味しかった。ラム肉、レバー、野菜、ビール1杯で3千円はやや高いと感じたものの、羊のレバーはかなり貴重らしく、いい体験できました。確かに羊レバーは初めての経験かも、、、と思いながら思い出した。昨年9月にアブダビに行ったとき、さっきまで生きていた子羊にかぶりついたのを。内臓だけじゃなく、脳みそとかも食べて、やっぱ申し訳ないけどあの羊を超えるものはないね。だけど、ジンギスカンは楽しめました。
う~ん、暇になった。ジャズでも行こうかと思ったけど、やっぱローカル。スージー黒岩クラスの人がいたらいいけども、一流は都内にどうしても集まりますからね。そう言えば昔、ルクセンブルクで出会ったイトウさんっておじさん、いるかな~と思い、行きつけとされる居酒屋に電話。その方は携帯を持たずに、いつもフラフラ。今も変わってなければ、一年のうちの何か月かは日雇いの仕事して、それ以外はヨーロッパ。電話してみると、
「最近来てないんですよね~」
「そうなんですか、まだ生きてますか?」
「あ、それは大丈夫と思います。お客さんの中に最近見かけたって人がいましたから」
「そうなんですか、よかった。生きてたらまた会うこともあろうし、見つかったら私の連絡先教えてください」
と言って今日はここまで。1997年にルクセンブルクで会って、相当ご馳走になり、その数年後に博多どんたくの季節にフラッとやって来て、そこでも相当高いお料理をご馳走になり。変人だからあまり相手にされないためか、私にはすごくよくしてくれました。ま、オレも変人扱いかもしれないけどね。1997年は私は24歳、イトウさんは確か40代。ってことは今は還暦か。人生は何でもアリだね。その出会いのときの日記。
【初酒浸り】
キャンプ続きの生活から、今日は、首都のルクセンブルク市に入り、久々にユースホステルに泊まる。ルクセンブルク市は、かつての城塞都市で、城壁を取り囲むボックの砲台が名所だ。
ユースホステルは約1,600円。キャンプ続きからすると、若干高めだが、一週間ぶりのベッドが楽しみ。チェックインするためにカウンターで並んでいると、ちょっと身なりに味のある日本人っぽいおじさんが並んでいた。チェックインをすませると、そのおじさんも同じ部屋だったことで、久々に日本語が話せる嬉しさで、「日本人ですか?」と話しかけた。思ったとおり日本人で、言葉に飢えていた俺は、会話が楽しくて仕方ないのだが、彼も俺以上に話し好きで、しばらく部屋で話し込んでいた。彼の名は伊藤さん。40代前半で独身。地元はよくわからず、北海道の居酒屋が彼の日本の連絡先になっている。半年日本で働き、残りはヨーロッパやらいろいろとうろついているそうだ。とにかく話し好き。しかし、その話は決して退屈なものではなく、非常に博学で機知に富んでおり、飽きさせない。また、美食家でもあり、酒は好きだけど安酒は飲まないという、明確なポリシーを持っている。その日は、ワインバーに誘われ飲み、ついでにレストランに誘われ、3,000円の手長海老のディッシュに、ワイン。その後も、ワイン、そしてビール。これらはすべておごり。毎日、キャンプでハンバーガーに涙する俺が、ここにきていきなりの贅沢。ものすごく酔っ払った。
【変人】
久々に酔いの目覚め。朝食をとりに行くと伊藤さんは既にコーヒーを飲んでいた。今日は、まち歩き。首都とは言えど、もともと国が小さいため、半日で全て見終える小ささ。午前で一通りみて、スーパーで買物。パスタを買い、ユースで料理。腹いっぱい食べる。しばらくして伊藤さんが帰って来て話す。彼はルクセンブルク語の本とか、美術の本とかいろいろ買い込んでいた。そして今日も伊藤さんのおごりで飲みに行った。宗教、美術史、音楽史、東欧社会、語学など幅広い見識を持っており、半分もまともにわからなかったが、面白かった。酒と食べ物の話は俺にもわかりもっと面白かった。伊藤さんの行動は、どんな人にでも気軽に話しかけ、好かれ、いろいろ話を聞き、メモり、世界各国に 行きつけの飲み屋をつくる。面白い人だが、日本に帰ると変人だろう。こんな「変人」と意気投合する自分のことが、さほど嫌いではない。
(7/25)
―伊藤さんの後日談―
2004年5月現在、実は伊藤さんとはまだ付き合いが続いている。伊藤さんからは 今でも時々葉書が来る。2年前は5月のどんたくの週に福岡に遊びに来て、ここでも2人で4万円もする和食をおごってもらった。福岡にも既に何軒か行きつけをつくったようで、俺よりも詳しい。外国とまったく同じのりで、当時のことを思い出し胸が震えた。いい酒になった。その後、北海道からメロンを送ってくれ、会社のみんなで食べた。さらにこないだ、突然、電話がかかってきて、「魚」を送ってやると言ってきた。久々に聞いた声。笑った。送ってきたのは本場の「ししゃも」だった。初めて食べた。(下は伊藤さんから時々来る葉書の一枚。字小さい。)
と言うわけで、北海道最後の夜は静かに過ごしました。明日帰ります。ありがとうございました。
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【06月27日】第10回限界突破セミナー※ゲスト講師:石田久二氏
初めて目の前でセッションを体験し、オブザーバーでしたが他の方のセッションでも感情がこみ上げて来る時がありました。
今回Qさんの滞在中は天気は悪かったけど、また札幌に来てくださいね!
来月の新刊も楽しみにしています。
私は昔から思ったことと逆の事がよく叶います、例えば試験でもこれは落ちたな~どうしようかな~と思うとうかってしまったり、良いことを考えれば全然違う更に酷いことになったり、と…なんででしょう?今、ほんとに真剣になやんでます。リラックスしないといけないんでしょうが、不安です。7月末にでるQさんの本をみると大丈夫なんでしょうか?良い想像に対して時折それは無いと思うのが悪いのでしょうか?どこに書いていいかわからなかったので此処にがきました。だらだらと長文をお詫びします。
すでに記事にした通りです(^^)