宝満山+村上春樹 2014.5.2



宝満山+村上春樹 2014.5.2_b0002156_23591974.jpg 今日は久々に「宝満山」に登ってきました。以前は月3回くらい登っていましたが、ちびQの保育園送迎とかが始まってからすっかり遠のいてました。4月から幼稚園バスになり、比較的自由に車が使えるようになったため、また復活したいと思います。初めて登ったのは2007年3月でした。2007年と言うと、私にとって「第一次成長期」でした。その年からセミナーを始め、結婚したことで。しかし、経済状態は決して芳しいものではなく、だけど、今さら勤めに行くこともできない。とは言いながら、昼食でホカ弁を買いに行って店内で待ってるとき、就職情報の載ったフリーペーパーをいつも眺めていたものです。いざとなったらテレアポのバイトでもしなきゃと思ってたし。

 だけど幸いにもその必要はなく、どんどん右肩上がり。もう7年の前の話で、なつかしい話です。そしてあの時は実は「宝満山」に頼っていました。修験の山なので、その霊験うんぬんはともかく、本当によくインスピレーションをもらったものです。やり方は実に簡単。宝満山は800mの低山ではあるのですが、ひたすら急こう配が続くので、かなり健脚向け。そこでまず、登る前に今の問題を明確にします。当時は何と言ってもお金でして。端的に「生活を維持できるだけの稼ぎを得るには」が問題。そしてずっとそのことを考えながら、1時間半ほどかけて登ります。かなりヘロヘロになるのですが、それだけ山頂に立つと気持ちがいい。そこで30分ほど身体を休めて、あとは足元に気を付けながら普通に下山します。その段階では問題について考えるのはストップ。すると、ほぼ確実に「答え」が得られます。

 具体的にどんな答えだったか忘れましたが、その都度その都度、本当にひらめくんです。ただし、そのひらめきは実行する必要があって、そこが違いかな。私はほぼ確実に実行して、いつも月末のピンチを切り抜けて、その繰り返しで今日に至ります。このメカニズムはまさに「ストレス」と「リラックス」です。問題(または願望)に直面したとき、人は「ストレス」に置かれます。しかし、このストレスから逃げずにひたすら質問を繰り返す。同時に山に登ることでストレスをさらに上書き。登頂して下山する際は問題(願望)のことは一切忘れて、ただ、足元に気を付けて降りるだけ。危険度で言えば、登るより降りる方が高いので、正直、問題(願望)のことなど考えてられない。すると、です。

「ぴっか~ん!!!」

とは鳴りませんが、登りのときに質問していた「答え」がやってくるのです。ほぼ確実に、です。なので、月に3回登っている限り、どんな問題でも解決できるなる「思い込み」も手伝って、人生をどんどん好転させることができたのです。そして今に至る。

 今日は特に大きな問題もなったのですが、7月に予定している二冊目のことをずっと考えていました。愚直に月3回登ってるときは、そんなことも考えられなかったのが、オレも成長したよな~とか思いつつ、同時に大ヒットするイメージが完全に定着しました。それもそのはず、登りながら「自己啓発書で目指せ100万部!」なる音声セミナーを聞いてたのだから。そのセミナーは、著名な出版プロデューサー土井英司さん主催により、ゲストはS出版のT編集長、そして現在の私の担当編集者さんによるものでした。めちゃくちゃ勉強になった、と言うか、それ以上に一冊で100万部とは言わずとも、その一割の10万部くらいだったら簡単じゃん、、、なるイメージがインプットされます。このイメージが重要。次回もそれを聞きながら登ろうと思います。

 そんなわけでして、久々に宝満山に登ってすごく有意義な一日を過ごすことができました。お昼は国道沿いのインドカレーを食べて、家では読書。村上春樹さんの新刊短編集「女のいない男たち」を一気に読了。その感想をフェイスブックにアップしました。

村上春樹の新刊短編集「女のいない男たち」を読了。裏切られるのわかってて買って読んで、そして裏切られる。前作の「なんとかつくる・・」もそうだった。いつものように意表を突いたくどい比喩表現、ジャズ(または洋楽)、そしてセックスを共通背景として、これでもかとばかりに伏線を張りまくって、何一つ回収しないで読者を置いてけぼりにする作風。いつものパターンで、今回も読みながら、「どうせこの伏線も回収しないんだろうなあ・・」と思ってたら案の定。特に「木野」はひどい。一番面白かっただけに、最後の二ページは殺意を覚えた。ここで池井戸潤や百田直樹だったらば、最後の一ページまで引っ張ってドカンとどんでん返して爽やかな読後感を与えるところだけど、春樹にそれを期待するは野暮ってとこなのか。何が「ベンウェブスターの吹く『マイロマンス』の美しいソロを思った」、じゃ。ジャズの話したらオレが喜ぶとでも思ってるんかい。そこはベンウェブスターじゃなくて、むしろジーンアモンズだろうが、と勝手につっこみながら、やっぱり置いてけぼりで終了。ほんと、いつものこと。それでも毎回すぐに買って読んでしまうのが悔しい。そんな村上春樹も65歳か。あと15年くらいはこの調子で書き続けるんかなあ。



 まあ、いつもながらひどいもの。短編ながらも文章(世界観)に引き込まれてしまうのですが、いつものこと、伏線をまき散らしながら、一つも回収しないで終了。モヤモヤしまくるのですが、村上春樹ってのは、その「ワールド」を楽しむものであって、解決を求めるようなものじゃないんでしょうね。「そんなこと言わんやろ~」みたいなキザな会話につっこみ、強引とも言える奇妙な比喩に悶絶するのが正しい読み方なんでしょうね。

 この短編集で一番引き込まれたのが最後から二番目の「木野」って話。クライマックスは主人公がとあるビジネスホテルで言いつけを破ったその夜に「こんこん、こんこん」とドアから窓ガラスから、誰かが戸を叩く音が聞こえるシーン。主人公をその主を見てはダメだと布団をかぶるのですが、そこで唐突に「ベンウェブスターの吹く『マイロマンス』の美しいソロを思った」なんて出てくるものですから、殺意を覚えたってわけです。

 とにかくそのドアを叩く主が誰なのか気になって仕方ない。だけど、いつものこと、結局、明かさずに終わるんだろうな、と思ったらその通りやった。ただ、ここで「誰」かを明かしたところで、なんの意味もないことは確か。幽霊なのか、謎の男なのか、または、心の戸を叩く自分自身なのか、何らかの解決はあったとしても、その辺は読者に任せるのが一番なんかな~と、今回もまんまと春樹ワールドにハマったのでした。そんなとこでまた明日。ありがとうございました。

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by katamich | 2014-05-02 23:39 | ■読書・書評 | Comments(0)