プロの前には・・・ 2013.10.13



 昨日は思わず熱弁をふるってしまったけど、今日もまた熱弁。正直な話、今回のビリーフチェンジ公開講座、それも最後の講座ですが、さほど見るべきものもなし。もちろん復習にはなったのだけど、新しい何かを学ぶでもなし、もっとも、半分以上は寝てたのですが、すみません。ランチタイムは私のセミナー&ツアー参加者さんたちと。ここでもやはり熱弁。なんだかね、最近、やたら熱いんですよ。最近はやけに睡眠時間が短いためか、なんとなくナチュラルハイ。それもあるのかな。さらに昨日は瞑想伝授を受けて、まあ、瞬時に「空(くう)」にも入れるようになったし、アイルランド以降、明らかに変容していますね。11月は完全に執筆月間のつもりなので、毎日、朝晩30分ずつの瞑想習慣をつけ、「空」の状態から執筆のリソースを引っ張り出したいと思います。21日間の滝行もするしね。それが終わったら伊勢神宮。それに合わせて名古屋でもセミナー&セッションをします。22日夜はイブニングセミナー、23日は個人orグループセッションの予定です。

プロの前には・・・ 2013.10.13_b0002156_1065856.jpg で、今日の熱弁その2は夜。高校吹奏楽部の卒業生との飲み会でした。全員後輩なんですが、私が高3の時の高1が3名、中2が1名、中1が1名の計6名。中には日本を代表するジャズクラリネット奏者、土井くん、そしてシエナウインドオーケストラのホルン奏者、上里くんも参加。いや~、贅沢な飲み会になりましたね~。この6名は私が高3の時、一緒にコンクールに出たメンバー。なつかしい話です。ユーチューブで当時の課題曲とかかけやがって、ま、感涙ものじゃないですか。そんなこともあって、オレの熱弁も一気に火を噴く!!

 奴らがプロの音楽家ならオレもプロの話家やで。ええ話せんでどないすんねん、、、ってことで、前半はなつかしい話、音楽の話、先生の話、伝説の話、アホな話、女の話、恋の話、盗んだバイクで走り出す話などが中心やったけど、後半は思わず真面目な話になったりとかね。その一つに、ようはね、プロの前には「命をかけた客」がいるってことなんですよ。オレも最近、メンタルセラピーとかやってて、今まで以上に「死」が身近になっている。自殺願望、リストカット、ウツなどのクライアントさんも増えてきてですね、ほんと、どうしようかと思うのですが、それでも来られた以上、無視できないじゃないですか。電車のホームに立つと飛び込みたくなるなって話を目の前でされて、そこから必死でセッションですよ。もし、オレがここでしくじったらホームに飛び込むかもしれない。

 だけどですね、あまり詳しい話は書けないけど、セッションではクライアントさんに「決断」を迫る場面がしばしばあるんです。それこそ、「生きるのか!死ぬのか!」なんて瀬戸際も。そこでは理論上、「死にます!」って選択肢もあり。実際の話、例えば「結婚したい」ってテーマでやってきて、「私は結婚しません」って決断して帰っていくケースもあるんですよ。最初のテーマからすればそぐわないけど、本人が瀬戸際でそう決断したんだからセラピストはそれ以上介入できない。他にも「私はこれからも苦しんで生きていきます!」って決断した人もいる。それもまた人生。セラピーの着地としては、最初の主訴に反することだけど、それでも何かのきっかけになればとは願っています。セラピストと言えど、他人の人生に干渉する権利はないんです。もちろん、そんなケースは稀ではあるけど、理論上、「生きるか死ぬか」の場面で「死にます!」って決断もありうる。もちろん、安易にそちらを選ばないようには願うし、こちらも根気よく付き合う準備はある。それでも、それでも、、、「死にます!」って決断した日には、守秘義務破棄の「特例」を使って病院と警察に連絡する必要があるかもしれない。

 まあ、いずれにせよ、ここにきて、なぜからそんな現場に立ち会うことも増えてきて、だけどそれは氷山の一角であって、同様の人は水面下にたくさんいるんだろうな~ってことをリアルに感じる。私のセミナーではもちろん、実のところ、音楽だってそう。土井くんや上里くんのライブやコンサートに来たお客さんの中に、もしかしたら自殺を考えてる人がいるかもしれない。いや、きっといるでしょう。そしてその人が、彼らの音楽を聞いて、寸前で自殺を思いとどまるかもしれない。そんな、人の人生を左右する仕事をしてるねん、オレたちは!って話ですよ。いや、プロは須らくそう。医者だって弁護士だって料理人だって大工だってサラリーマンだって、プロとして仕事している限り、それは「他人の人生」を預かっているわけ。もちろん作家だって編集者だってそう。一冊の本が一人の人生を救うかもしれない。だからこそ、プロは素晴らしいねんって話ですよ。

 まあ、私自身も音楽は大好きだし、なんかね、先輩面して恥ずかしい思いもあるのだけど、つい、熱弁をふるってしまいました。失礼しました。だけど、本心は本心だからね。また、自殺とかなんとかって話じゃなく、もっと前向きな、人生の喜びみたいなのをもたらすのもプロの仕事。特に音楽は。音楽は言葉を超えるじゃないですか。そこは私の限界でもある。せいぜい本を書いて、それが翻訳されでもしたら、少しは壁を超えられるのだろうけど、音楽はそんな作業抜きにダイレクトですもんね。オレ自身もそんな経験はナンボでもある。原体験的にはモーツアルトのクラリネット五重奏曲だけど、その後もモーツアルトからジャズから、どれだけ音楽に助けられてきたか。音楽がなかったら、確実に今の人生はないね。だからこそ、彼らにはリスペクトしかないやんってわけ。

 ちなみに、私がやってるセラピーとかコーチング、セミナーなんかは、自分としてはジャズやってるつもり。その時その場で何が起こるかわからない一発勝負。アドリブ、インプロビゼーション。そして技術でありアート。。。セラピーもその技術に固執するのではなく、オレにしかできない「アート」でありたい。いつもそう思ってます。そんなわけで、やたらと熱い夜が更けていくのでありました。楽しかったです。ありがとうございました。

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by katamich | 2013-10-13 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)