理想の結婚は異物 2013.2.12
2013年 02月 12日
それにしても花粉ってのは、それ自体はまったく悪くないんですよね。もっとも、数十年前からスギ・ヒノキの植樹が拡大して、昔に比べると花粉量は増えたとは言え、花粉はただ飛んでるだけ。なんだか「滝」に似ています。滝行の極意は滝と戦わないこと。テレビなんかで滝行してるの見ると、ガチガチになりながら大声で気合いを入れてる姿が出てくるのですが、あれでは苦しいばかり。私も最初はそうでしたが、ある日、ふっと力を抜いた瞬間、滝が体内を通り過ぎていくような感覚がやってきました。苦しくないのです。そうか、滝と戦わないことが重要なんだな。これは人生にも通じる。そう悟ってから滝行がさらに楽しくなったのですが、花粉の場合はどうか。
数年前、花粉に対する免疫力を付けようと、マスクもせずに山の中で思いっきり花粉を吸ったことがあります。すると、それからは目も当てられないくらい症状が悪化して、深刻にヤバかった。あれは花粉を受け入れるなんてとんでもなくて、ただ戦おうとしてるだけ。では、どうすればいいのか。それは、吸い込まないようにすればいいのが一つ。マスクをするなどして。もう一つは多少吸い込んでも平気になればいい。それがまさに薬を飲むってことなんです。つまり自分が花粉に合わせればいいのです。
雪の降る日に外に出るなら、たくさん着込むでしょ。寒さに強くなるなどと言って、Tシャツ短パンで出るなんて人は滅多にいない。雨が降る日に、雨にも負けない身体を作るなどと言って、傘もささずに外に出る人もいないでしょ。それと同じように、花粉が飛んでて、花粉が苦手なら、吸い込まないようにすればいい。また、できる範囲で薬を飲むなどして症状を抑えればいい。今の薬は副作用もされほどなくて、シーズン中は飲み続けても大丈夫。現にそんな人はたくさんいます。
滝に関しては言えば、滝に苦しまないためには何よりも打たれに行かないこと。だけど、どうしても打たれたいならば、戦わずに静かに滝に自分を合わせればいいのです。滝に「負けない身体」を作るのではなく、今のまま、滝に合わせていけばいい。花粉に「負けない身体」を作るのではなく、今のまま、花粉に合わせていけばいい。この、滝とか花粉を、別の言葉に付け替えてもすべて同じこと。つまり「願望」も同じこと。
何度も言うように、「願望」ってのは、今の自分にとって「異物」も同然。ワクワクしようがしまいが、「願望=変化」である限り、それは花粉症の人にとっての花粉なんかと同じ「異物」なんです。「結婚」を願望とするなら、一番ダメなのが相手を変えようとすること。または、自分の理想に依怙地なって、譲らないこと。あえて女性限定で言うなら、一番は経済的に強いパートナーを理想とする。顔はそこそこでも。最近は20代でも専業主婦が人気らしくて、ま、それもわかる気はします。うちのツレなんて、今年から専業主婦になったのだけど、最近は毎朝、再放送の「冬のソナタ」を見て楽しんでます。もちろん家事育児などありますが、会社で嫌な思いするよりは100倍楽しいでしょう。
自分で言うのもなんですが、私は結婚相手として、おそらくいい部類だと思います。すごく稼いでるわけじゃないけど、とりあえず過不足なく過ごしていますし、これから先の可能性はサラリーマンよりは大きい。そして何より時間に恵まれていること。基本的にずっと家にいますので、子育てのヘルプも簡単ですし、その他にも家の用事は何でもできます。それでいて、ギャンブルもせず、酒タバコもせずで、ムダ金が出ていかない。だけど、旅行とか遊ぶときは遊ぶ。ま、見た目がダメなら仕方ないですが、今の状況だけ見ると、パートナーとしてはいい部類じゃないでしょうか。
ただ、ツレから見れば、結婚したとき、結婚を意識したとき、付き合い始めたとき、私はこうではありませんでした。どちらかと言うと、サラリーマン負け組で、退職時は完全なる無職。あるものと言えば、希望と根拠のない自信だけ。よく結婚する気になったな~とか思いますが、つまり、最初からいい条件でもなかったのです。今でこそ「私楽してる~」とか言いますが、こうなったのは偶然のようなもの。よく言えば、私のポテンシャルを直観的に嗅ぎ取っていたのか。
そう考えると、結婚相手を選ぶ際の基準は「前向き」かどうかだけのような気もします。話を戻しますが、「とびきりいいスペックの男性」なんてのは、大半の女性からすれば「異物」でしかありません。その逆もしかりですが。確かに性格良くて高収入で見た目もそこそこの男性と結婚すれば、その時点ではいい生活できそうな気もします。だけど、そんな男性は競争率も激しいでしょ。それでもなお、その「異物」を頑張って取り込もうと努力しても苦しいだけ。
では、どうすれば理想の結婚ができるのでしょうか。そのためには「異物」を取り込もうとするのではなく、「異物」に自分を合わせていけばいいのです。ただ、誤解してはいけないのは、「異物」にふさわしい自分になるよう「努力」することではありません。その努力ってのは、結局、異物を取り込もうとすることと同じですから。もちろん努力が大切な場面もありますよ。だけど、苦しいのを我慢する必要もありません。
端的に言えば「理想の男性」は「花粉」なのです。理想の男性を吸い込もうとすればするほど、花粉と同じく苦しくなる。テレビや雑誌みてると、どうしても理想の男性に目が行ってしまう。それがいいような気になってしまう。それでとにかく頑張ってしまう。女子力アップがどうとか、とか。だけど、私が花粉を吸い込みまくって苦しくなったように、理想の男性を求めれば求めるほど苦しくなる。異物だから。そこで私は薬を飲んで、花粉が平気になるよう合わせました。その結果、今の時期でも快適な毎日を得ることができています。同じように、理想の男性を無理して取り込むのではなく、それが気にならない程度にすればいいだけ。
とにかく力を抜いて、自分に本当にふさわしい男性がいることに目を向ける。「理想の男性」ばかり追っていると、「本当にふさわしい男性」が入ってきません。そこでまずは自覚します。もしかしたら、自分は「理想」ばかり求めてなかったか、と。頑固になって、依怙地になってなかったか、と。もしそれに気づくことができれば、まずは深呼吸して息をふーっと吐いてみます。そしてあとは、自分の「直観」を信じること。「理想の男性」なる「異物」を見ても苦しまず、かき乱されず、ただ、自分にとってピッタリの相手が現れることを「直観」というアンテナを張って待ってればいいのです。そしてもし、「あ~、この人いいかも~」って人が現れたら、その気持ちに素直になってみる。そうやって素直に「いいかも~」って思える相手ってのは、たいてい、相手も自分に対してそう思ってますからね。

結局、幸せな結婚ってのは、自分に合うかどうかなのです。もし、本当に大金持ちと結婚したければ簡単です。アラブに行けばいい。あの辺は豊満な女性の方が魅力的って傾向があるようで、それなら我慢せず食べたいものを食べればいい。それで、何度か旅行とかで通ってたら、仲良くなる男性も出てくるでしょう。あの辺は重婚も許されますから、その気になれば結婚まで進む可能性は大。UAEなんかは、外国人労働者が多いですが、現地の国籍を持っている人はほとんどがお金持ちです。中流でも高級車何台も持ってメイド付の豪邸に住んでますもん。だけど、それが自分に「合う」かどうかは別の話でしょ。
お金持ちは「理想」ではあれ、それが「合う」とは限らない。「異物」だとしたら、間違いなく合いませんから。なのに、多くの人はとかくその「異物」を求めてしまうもの。そして吸い込んでは苦しくなる。それが「幸せ」なのでしょうか。異物などわざわざ吸い込む必要なし。飛んでても気にしない。楽に生きればいいんです。そのうち「いいかも~」なるセンサーが立って、素直になってしまえばいい。今は大したことなくても、10年後はどうなってるかわかりませんしね。それは、今現在の高スペックの人も同じですから。今はいい会社に勤めてても、10年後にはなくなってる可能性だってありますからね。
ほんと、世の中どうなるかわかりません。だけど、「いいかも~」のセンサーさえ持ち続けていれば、どうあっても上手く生きていけるんじゃないでしょうか。そんなわけで、戦わず、逆らわず、流れに身を任せてこれからも生きていこうと思います。ありがとうございました。
今日の話に共感して頂ける方はクリックをお願いします!
↓ ↓

人気blogランキング
【福岡】2月23日(土):「心のコリ」をほぐして願望を実現する「引き寄せの法則」実践セミナー

願望を花粉にたとえる話、すごくわかりやすかったです。
「心のコリ」もそうですが、Qさんの言葉や文章はスッと心に入ってくる感じがしますね。
今日もクールな記事をありがとうございました!

ほんと、Qさんは私にとってはQ世主だわ!(笑)
Qさんのブログにいつも励まされています。ありがとうございます!
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします!