ビリーフの深さ 2013.1.7
2013年 01月 07日
そんなわけで、2月1日の東京での「宇宙となかよし塾」の受付をようやく開始しました。今回も「心のコリ」がテーマで、翌日の熱海が「身体」からアプローチだとすれば、こちらは「心」からのアプローチ。滝行は完全に身体アプローチなんですが、先ほども言ったようにここで重要なのは呼吸。コリが絶対に生じない呼吸法ってのがあって、それは「一度も息を止めずにいること」です。何度も言うように、滝行で一番苦しいのが呼吸。無意識に息が止まってしまうのが苦しいのです。だからこそ、意識に大きく息を吸って、長く吐く。これを繰り返すことが重要で、その間、息が止まることはありません。そうして初めて滝に入っていられるのです。これと同じ状況を普段から心がけていれば、いかなるコリをも生じようがありません。

ただ、24時間意識し続けることは難しいので、どうしても人それぞれのパターンによって呼吸の止まる時間が決まってしまいます。それを決定しているのがまさにビリーフなのです。で、案内文にも書いたこの図です。う~ん、素人臭い。そろそろこの辺を脱したいと思うのですが、ま、とにかく続けます。

これは「ビリーフ」の深さを示した図です。「コア・ビリーフ」はよく聞く言葉でしょうが、「アルティミット・ビリーフ(究極のビリーフ)」や「センター・ビリーフ(中心のビリーフ)」は私が勝手に考えた用語です。言わんとすることはわかると思いますが。日常的には「各種ビリーフ」が人生に直接関与しているようだけど、これはあくまで表面的なもの。例えば、NLPセミナーなんかでは、「私は十分な収入を得ることができない」なるビリーフを、インプリンティングなる手法を用いて「私は十分な収入を得ることができる」ってビリーフに書き換えたりします。そしてそれで上手くいく人もゼロではないですが、それはその下の「センター」や「コア」が解決している人に限ります。つまり「成長してはならない」とか、さらにその奥の「重要であってはならない」、「存在してはならない」などのビリーフがあれば、どんなにインプリンティングしても無駄なのです。
くどいかもしれませんが、一応、すべて説明しておきましょうか。
<各種ビリーフ>
交流:人と気軽に交流できない
友人:友人ができない
結婚:結婚できない
恋愛:恋愛できない
容姿:容姿が醜い
体力:体力がない
趣味:趣味がない、乏しい
収入:満足な収入が得られない
時間:時間がない
仕事:いい仕事に就けない
これらはビリーフの各論に属するもので、あくまで代表例です。他にも探せばいろいろあるでしょう。ちなみにすべてのビリーフの頭には「私は」が付きます。では次。
<センター・ビリーフ>
所属:集団に属すな
信用:人を信用するな、愛するな
感性:感じるな(喜ぶな、悲しむな、怒るな、怖がるな)
思考:自由に考えるな
実行:自由に行動するな
対人:人と接するな(人は危険である)
健康:健康であるな
成長:成長するな
この辺から「できない」から「するな」に変わっていますが、交流分析の「禁止令」と同じです。例えば「人を信用するな」なるビリーフがあれば、各論での「結婚できない」、「友人ができない」などにつながります。「成長するな」があると、「いい仕事に就けない」などにつながります。ですので、「いい仕事に就けない」をどんなに「いい仕事に就ける」と変えようと努力したところで、その下の「成長するな」が解決してなければ、いくらやっても空回り、無駄です。だけど、多くの人はこの「センター・ビリーフ」が解決していないので、各論よりはむしろこちらを扱う方が早いのです。
ただし、人によってはさらに下の「コア・ビリーフ」なるものがあって、ここが解決できなければ、その上のことはすべてダメとなります。説明します。
<コア・ビリーフ>
愛着:愛着を感じるな(安心するな)
重要感:重要な存在であるな
自己認識:あるがままであるな
存在:存在するな(死ね)
言葉はかなり乱暴になりましたが、特に「存在するな」なるビリーフを持っていると、何やっても上手くいきません。もちろん自分の「存在」を証明するために、頑張りまくってそれなりの結果を出すパターンもあるのですが、どんなに頑張っても幸せを感じることはありません。最終的には「どんなに頑張っても、どんなに成果を出しても、自分はダメだ、生きている価値がない・・・」などと絶望することがあります。では、どうやって「存在するな」なるビリーフを持つようになるのでしょうか。簡単な話。幼少期に「生まれてこなければよかった」とか「死ね」とか言われて育っていることが原因。もう、自分ではどうしようもないそうです。頭では「生きたい」と思っているのに、自分じゃない怪物のようなものが自分の中にいて、自分をいつも殺そうとするんだとか。精神科に行けば、とりあえず薬で怪物を抑えることはできるし、それがメインの治療法。ただ、一歩間違うとドラッグに走ったりすることもあり、その辺は紙一重だったります。できれば先に精神科に行けばいいのですが、ふとした機会に「これ飲むとラクになれるよ」なんて誘われると、「存在するな」なるビリーフを持つ人は、思わず手にしてしまうもの。
この「存在するな」はかなりコア中のコアと呼べるものですが、「自己認識」、「愛着」、「需要感」などもかなりコアなビリーフで、しかも多かれ少なかれ誰もが持っていたりします。この辺が解決されてないと、その上の「センター」や「各種」をいくら取り扱っても無意味。だからまずは「コア・ビリーフ」があるかどうかをチェックして、何よりも優先的にそこを解決すべきなのです。だけど、やり方がわかれば、「各種」を取り扱うより簡単とも言われます。手順が決まってるし、深いだけに効果も劇的だから。もし、「健康である」なるビリーフがあって、慢性的に体調が悪かったりしても、もしかしたらこの「コア」な部分を解決するだけで、たちどころによくなる可能性だって大いにあります。今度の2月1日のセミナーは直接のセッションをする時間はなさそうですが、疑似体験をする中で、自分自身のビリーフに気が付くような内容にはしたいと思います。そして一つでも「気づき」があれば、あとはドミノ倒し。連鎖的に良くなっていく可能性も大いにありますので、とにかく楽しみにして頂ければと思います。
そしてもう一つ。そう、「アルティミット・ビリーフ」ですね。これは「究極」と呼ばれるもので、お釈迦様が人間の本質は「苦」であると説いた、その根本原因となるビリーフです。これは「自分」と「他人」があるというビリーフ。精神世界では「すべては一つ(ワンネス)」と言いますが、確かにそう。これは言葉を超えた真実なんですが、普通は「ワンネス」なんかじゃ生きていない。それがまさに「アルティミット・ビリーフ」なのです。真実はワンネス。だけど、脳が発達するにつれて、ワンネスじゃない世の中を生きてしまい、ここに「苦」があるのです。これは「コア」を超越したまさに究極なんですが、全員持っています。だけどもし、このビリーフを解決することができれば、、、そこにまさに「悟り」があるのです。セミナーではこんな話もしたいとは思いますが、まあ、難しいですね。「父母未生以前に於ける本来の面目如何」なる公案に対する答えを言葉で伝えても意味がないように、こればかりはどんなに説明し倒しても、わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからない。言葉の限界がそこにあります。それでもいつかはこの「究極」を表現し、その導きができるよう、何とか頑張ってみたいと思います。一生かけて。
そんなとこで、2月1日の東京セミナー(宇宙となかよし塾)はかなり深い領域にまで入り込んでいきたい気はするのですが、まずは楽しんで頂ければと思います。あ、そうそう。9月のアイルランドもいよいよ動き出しました。現地旅行代理店とのメール交換が始まりましたので、私の中でも現実的に盛り上がってきたところ。妖精さん、待ってろよ!てなとこで、また明日。ありがとうございました。
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