あるとない 2013.1.5
2013年 01月 05日
今朝の気温は一番の冷え込みとのことでしたが、一週間前にも打たれていたので、それほど負荷は感じなかったかな。私の後にもたくさん控えているので、般若心経一巻だけにして早めに切り上げました。そして鏡餅の炭火焼を頂いて滝場を後にしました。
そして帰りは篠栗町によって数珠を購入。知る人ぞ知るかなりいいお店があるのです。実は昨年末の最後の「行」の歳、それまで4~5年は使っていた数珠が消えてしまいました。おそらくいつもの滝場に置き忘れかなんかと思うのですが、翌日にはありませんでした。誰かが持って行ったのかもしれませんが、それはそれとして無くなったのは事実。または滝行中に知らずに腕から外れて流されたのか。どこでどうなくしたのか覚えてないのですが、いずれにせよ無くなりました。私が数珠を無くすのはこれで二度目。前回もそうでしたが、今回も導師から言われました。「身代わりになったね」、と。
普通に考えたら不注意で無くしただけのことで、そこに特別な意味もないはず。だけど、私も「身代わり」になったと思いますし、実際、数珠がないことに気づいたときもそう思い、感謝したものです。「無くなる」と当然探します。それで見つかれば何かの「気づき」のきっかけととらえますが、見つからないときは、ご用がなくなった、または今回のように「身代わり」になったと思うのです。この世は無色透明で、そこに各々が色づけしたのが現実世界。それは「真実」には違いありません。つまり、この世には意味も価値もない無色透明の「空」があるだけ。だけどその一方で、すべてに意味がある、もまた「真実」だと思っています。
つまり「すべてに意味はない」も「すべてに意味がある」も同時に「真実」なのです。これを「矛盾」と呼ぶのかもしれませんが、それでも真実は真実。「意味はない」と「意味がある」が同居している。これが宇宙の真理です。数珠がなくなったことには意味はない。だけど、意味がある。どっちやねん、と人は言うかもしれませんが、「どっちもです」が正解。なんだか言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、それでも真実は真実なのです。そしてもっと言うと、この世には「ある」と「ない」がすべて同居しています。「私」という存在は「いる」と同時に「いない」。昨日は「霊」の話をしましたが、あれも「いる」と言えばいるし、「いない」と言えばいない。だけど「私」と「霊」は違うはず。「霊」は見える人とそうでない人がいるけども、「私」は現にここにいるではないか。それを疑うことなどどうしてできようか。だけど、ここで本当のことを言うと、「私」という存在への思い込みこそが、人間に与えられた根底的な「ビリーフ」なのです。そしてこの世はその「ビリーフ」の上で成り立っています。
「父母未生以前に於ける本来の面目如何」とは禅問答における最初の関門だと言われます。つまり「お父さんお母さんが生まれる前から存在している本当の自分とは何ですか?」ってこと。以前、私はわずかな期間ではありますが、臨済宗系の禅道場に通っていたことがあり、老子からこの公案を突き付けられました。そして二度目の参禅で解くことができました。ここで私が出した答えを書くことは簡単ですが、それは禅の掟に背くことなので書きません。だけど、この公案を解くことと、「ある」と「ない」が同居しているとの真実とは無関係ではないと考えています。
数珠がなくなったという事実がある。無くなったこと自体に何の「意味」もないけども、同時にそこには「意味」にあふれている。もし「あなたは何ですか?」と問われたらどう答えるか。「私は石田です」、「私は男です」、「私は人間です」、「私は私です」、、、いずれも正しい答えですが、同時に正しくもないです。では、「あなたは何ですか?」なる質問に対して、正しい答えとは何なのか。おそらくどんなに考えても正しい答えは導けないでしょう。上から目線のようで恐縮ですが、私はこの質問にきちんと答えることができます。そしてもしよかったら、この質問に対して、本気で考えてみてはと思います。突然、その答えがやってくることがある。それがおそらく答えです。その答えに行きついたとき、もう一切の疑いもありません。私も「父母未生以前」の公案に答えたとき、最初は突っ返されましたが、突っ返された瞬間、疑いのない答えがやってきました。そして次の参禅で必ず通過するとの確信が芽生えました。そしてその通りになりました。
答えを知ることに意味があるのか。考えることに意味があるのか。そのどちらでもあり、どちらでもない。だけど、「私」が何かを知った瞬間、ゆるぎない確信が芽生えます。そしてそれ自体が、これからの人生における絶対の指針となることは間違いない。と言うことで、頑張ってください(笑)
話を戻しますが、新しい数珠を買いました。前の数珠は身代わりになってくれたようです。おかげさまで、こうして生かされていることに感謝しかない。何度も言いますが、2013年はやっぱり素晴らしい一年になりそうです。これから21日間、頑張ります。あ、それからもう一つ。この21日間はエロサイトを見ません。インターネットにつながっていると、例えば2ちゃんねるのまとめサイトとか好きなのですが、意図しなくともエロサイトに誘導されることも無きにしも非ず。「女の演技はこうして見抜け!演技を本気にさせる5つのテクニック」なんて見出しがあれば普通クリックするでしょ。そこからずるずるエロサイトに誘導されるのですが、この21日間は「○×」を付けてでもエロサイトには行きませんので、そこんとこ、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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