キング・オブ・ビリーフ 2012.11.25

キング・オブ・ビリーフ 2012.11.25_b0002156_22111780.jpg ビリーフチェンジ・グループワークスの二日目。9日間泊った浅草のウィークリーをチェックアウトします。と言うのも、明日は早朝便で福岡に帰るので、羽田空港に近い宿をとる必要があるから。チェックアウトのとき、ちょっと寂しい気がしました。また来るけどね。さて、昨日に引き続きビリーフチェンジですが、実は今回、案内文も作らずにフォームだけで受付してたのですが、受付と同時に定員の半分くらいには達し、その勢いですぐに満員と思っていました。だけど、そこから申込がほとんど伸びず、直前まで空席のある状態。参加費も決して高くなく、同じ値段の普通のセミナーなら30人から50人くらいは集まるのが最近の傾向。だけど今回はどうしたものか。最終的にそれぞれ定員8名が満員にはなったのですが、初日は前日に一名キャンセル。二日目は前日の夜中と当日の朝にキャンセル。最終的に7名と6名のワークスとなったのですが、今回はなぜにこんなに集客苦戦したのか。参加者の方に聞いてみてよくわかりました。

 つまり、、、緊張感がハンパなかったと。最初に申し込まれた方はそうでもなかったようですが、後の方で申し込まれた方は、めちゃくちゃ気にはなるものの、どんなことが行われるのか、自分がどうなっちゃうのか、期待以上に不安が大きかったようです。前日はほとんど眠れなかったと言われる方も。そうか、そんなに緊張を強いていたのか。確かに最近のブログではやけにハードルを上げるような書き方で、それはつまり私の本気度の反映でもありました。中には胃痛を感じながら部屋に入ってこられた方も。そうか、そんなに緊張されたのかあ。仮に見ているだけのオブザーバー参加枠などがあったら、もっと人は集まったかもしれませんが、今回は全員セッションが約束でしたのでそうもいきません。今後はそんなことも検討したいとは思いますが、とにかく今回は全員セッションです。

 ちなみに今日は6名でギリギリでした。最後の方のセッションが終わったのは17時15分。着地と同時に部屋を退出させられ、あとは懇親会でシェアの時間を取りました。二日間ともに懇親会も全員参加。そして両日13名中、私と初対面の方はたったの一名。それ以外の方は全員がセミナーやツアー、コーチングの経験者でした。やっぱり初参加で今回のワークスはハードルが高すぎたのかあ。だけど、それでも乗り越えて来られたら、それだけのことは確実にあるワークとなりました。特に初日の唯一の初対面の方、、、守秘義務上詳しくは書けませんが、ものすごい変化を見てしまいました。生まれてこの方誰にも言ったことのない悩みを打ち明け、初めてそれと向き合い解消した。懇親会の面白さはハンパなかったです。酒飲みながらその方の笑顔見て、つくづく思いました。やってよかった~と。

 そして今日のセッション。結論から言うと、参加者6名(女性5名、男性1名)が全員セッション中に涙を流されました。もちろん泣いてもらうことが目的ではありません。そもそも「ビリーフ」はどうやって固定されるのか。それは「感情の氷結」によってできるのです。例えば「お前は医者になるんだ(医者にならなければ価値がない→ありのままのお前には価値がない)」と言われ続けていたとしましょう。もし今、他人から「バカ」と言われたらどう感じるでしょうか。「怒り」か「悲しみ」か「怖れ」のいずれかの感情が出てくるでしょう。それが自然。大人ならそう「感じ」て「バカ」と言われたことを否定できます。だけど、子どもの場合は「価値がない(バカ以上にひどい)」と言われても、本来は感じるはずの「怒り」、「悲しみ」、「怖れ」を出さずに閉じ込めてしまうのです。だって、人は誰もが「価値がある」のに「価値がない」と言われると、心理的以上に生理的・生体的な反応があってしかるべき。しかしその「価値がない」という言葉に反対すると、もっと強く「価値がない」と言われてしまう。反対するには「感情」が必要。だけど反抗できない。よって「感情」を封じ込めてしまう。「価値がない」と言われ、「はい、私は価値のない人生を歩みます」と決断してしまう。その決断は「感情」とともに固定化し、その決断の通りの人生を歩んでしまう。

 だけど、人は生まれながらに無条件に価値がある。生きるには自分の価値を認める必要がある。願望実現するには自分の価値を認める必要がある。しかし、大昔に「私は価値がない」と決断してしまった。「価値がない人間」が「価値ある人生」を歩もうとすると、どうしてもギャップができてしまう。そのギャップが悩みや苦しみを生みだすのです。では、その悩みは苦しみを解消して、もっと生きやすくなるにはどうすればいいか。それは幼少期に行った「価値がない」なる決断を改めて疑い、それを封じ込めてきた「感情」を溶かし、そして「価値がある」なる新たな決断(再決断)をするしかない。「価値がない」から「価値がある」へと決断を改めることができれば、「価値がある人生」とのギャップもなくなり、より自分らしく生き生きと人生を歩めるようになる。そんなセッションです。

 なので、セッションでは幼少期の「決断」した状況に身を置いてもらいます。本人にもそのように誘導しますが、私の目の前にも子どもが登場します。そのとき、最初の「決断」を覆い隠していた「感情」を取り除かなければならず、そのとき、自然と涙が出たり、怒りを感じたりするのです。そしてある程度、「感情」が溶けたと判断してから、いよいよ再決断のステージに進んでもらいます。実際、見てる方もハラハラするそうです。実は今日のセッションでは、、、ビリーフの中でも最も深刻な「キング・オブ・ビリーフ」が出てきてしまいました。まさかこれが出るとは。私のブログを読んでセミナーとかに来られる方の多くは、どちらかと言うと上昇志向で、自分の「存在」自体を否定するような方などいないと思っていた。だけど、その認識は改める必要がある。今から書くことはクライアントさんから了承を頂いたことなので、記憶をたどりながら書いてみたいと思います。以下、クライアントさんを「C」、私を「Q」とします。

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Q:今日は何を解決したいですか?
C:自分は何をやってもダメなんです。(実際にはいろんなやり取りがありました)
Q:(30分ほどカウンセリングをした上で)では、仮に〇〇さんの目の前に生まれたばかりの〇〇さんがいると思って下さい。その赤ちゃんを抱っこしてみてください。どうですか?
C:・・・小さい。でも、可愛くない。
Q:そうですか。じゃあ、可愛くないのだったら、床に放置してみたらどうですか。
C:(放置する)
Q:その赤ちゃん見てどうですか?
C:泣いてる。
Q:ですよね。じゃあ、そのまま放置し続けますか?
C:お母さんに預けます。
Q:ではそうしてください。だけど、お母さんに預けちゃったら、その子は本当に幸せになれますか?
C:なれない(すでに涙を流している)。
Q:じゃあ、お母さんにこう聞いてみて。「この子を大切に幸せに育ててくれますか?」って。
C:この子を大切に幸せに育ててくれますか?
Q:お母さん、なんて答えてる?
C:無言、、、嫌そうです。
Q:じゃあ、次にこう聞いてみて。「お母さんはどうしてこの子を産んだの?」って。
C:お母さんはどうしてこの子を産んだの?
Q:なんて?
C:「できたから」って。
Q:そうか。〇〇さんはそんなお母さんに預けて大丈夫?
C:だめ。
Q:じゃあ、どうする?
C:わからない。
Q:だったら、放置してたら。床の赤ちゃんどうしてる?
C:泣いてる。
Q:だよね。赤ちゃん、なんで泣いてるかわかる?
C:悲しいから?
Q:違うよ。赤ちゃんは「生きたい」って言って泣いてるんだよ。人間の赤ちゃんは動物と違って、誰かに育ててもらうしか生きていけないんだよ。生きるためには、まずは泣くしかない。生きたいから泣いてるんだよ。
C:・・・(すでに号泣)
Q:もう一度聞くけど、その赤ちゃんどうする?
C:育てます。
Q:誰が?
C:自分。
Q:自分って誰?
C:私、、、が育てます。
Q:うん、わかった。
(中略、再決断-私が育てます-等)
Q:じゃあ、最後にね、その赤ちゃん抱っこしてこう言ってあげて。「生まれてきてくれてありがとう」って。
C:生まれてきてくれてありがとう。
Q:赤ちゃんどう?
C:笑ってる(笑顔)
Q:うん。じゃあ、今日はこれで終わりますね。

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 かなり端折ってはいますが、こんな感じで進んで、結局、このセッションは一時間以上かかってしまいました。だけど、それだけ真剣のガチンコ。お分かりと思いますが、この赤ちゃんはクライアントさんそのものです。「私は存在価値がない」ってのは、周りからそう教えられ、自分でそう決断してしまったこと。根底に自分の「存在」を否定するようなビリーフがあれば、何をやってもダメに思うのは当然のこと。だったら、誰が自分の「存在」を認めるのか。それは最終的には自分しかいない。両親が、家族が、先生が、友達が、、、誰が何と言おうと、自分の存在は自分で認める。私が生まれながらに絶対的な価値がある。それを認めるのは他人じゃない。最後は自分。

 この方はしょっぱなから「赤ちゃん、小さいけど可愛くない」と言いました。それはまさに自分が自分に下している評価そのもの。だけど、放置してたら死んでしまう。つまり、放置してたら自分を殺してしまう。だったら、お母さんに預けるのか。そうなるとまた同じ人生の繰り返し。何度も何度も迷いながら、、、最後の最後にようやく自分で育てることを決意。つまり、自分を認めるのは自分でしかないことに気が付いた。自分を大切にするのは自分しかいない。なぜ大切なのか。それはありのままの自分が無条件に価値があることを知ったから。

 このセッションは決して「誘導」はしません。もしどっかで「放置して死んでもいいです」と言ったら、それで終わるしかない。何の解決もできないけど、セラピストはそれ以上その人の人生には介入できない。ただ、本来であれば最初に契約してもらいます。それは「自殺・自傷しない、他殺・他傷しない」と。この契約はあらゆることにおいて優先されるもの。もちろん守秘義務を超えた契約であり、その人が最終的に「放置して死んでもいいです」と言ったら、いつでも警察や家族に知らせる準備をする。だけど、今回に関しては最初に「自殺・自傷しない、他殺・他傷しない」という約束をしていなかった。本当であればかなりリスクのあるセッションだったのですが、ただ、幸いにも私はその方のことをある程度知っていたので、そこまではしないとの信頼がありました。だからこそ、このセッションに踏み切ることができた。だけど、普通はしません。初対面の人だったら。

 幸いにも最後はうまく着地して胸をなでおろしたのですが、終わったときの脱力感たるや。周りも方針状態でボロボロ。こんなハードなセッションが続いたら私の方が命を縮めそうな勢いですが、だけど、同時に「存在」の大切さを魂から知ることができた。途中から「この人は絶対に幸せになるしかない(殺してはならない)」と本気の本気で思い、私自身がトランスに入っているような感じになりましたが、実はその逆で覚醒していたのだと思います。セッション中は本当に「神」を感じていましたから。やっぱり生きるって素晴らしいよ。人間って素晴らしいよ。

 ちなみにこの方は懇親会にも当然参加されたのですが、すでに変化を見てしまいました。どちらかと言うと大人しい人なんですが、しゃべるしゃべる。いいね。いいね。それでいいんです。それで自然なんです。これからが楽しみですね。ビリーフチェンジセッションの面白いところが、昨日も書きましたら、セッションを受けた後は何もしなくていいこと。コーチングやコンサルティングの場合は宿題とか課されますが、ビリーフチェンジは何もする必要がない。ただ、あるがままに生きていればいい。だけど、そうやってビリーフが変わると確実に周りも変わるので人生も激変する。

 実はこのビリーフチェンジに関わってから、私の中で大きな変化があります。変化と言うか、一つの気づきなんですが、今まで私はとかく「頑張れ」とか「負けるな」みたいなことを書いてきたと思いますが、それも一つの生き方であると同時に、本質的には「何もしなくていい」って思いもあります。人間は究極、自分を生きるために産まれてきました。だとしたら、自分を生きるために頑張るって変な話ですもんね。自分じゃない人生をどうにか生きるためには、そこで頑張る必要もありますが、それは「人生」じゃないですからね。ただ、誰もかれもが自分の人生にすぐにつながるとか限らず、それまでにはいろんな苦しみもあることでしょう。だから多少は頑張ることも必要。だけど、「頑張る」ってそもそも「試行錯誤」みたいなもので、本来の人生に行きついてしまえばもう頑張る必要はない。私だっていろいろやってますが、頑張ってる自覚ありませんもの。滝行だって好きでやってるだけで、そこに頑張りはない。もちろんミクロにはいろいろありますが、大きく振り返ってみると、頑張った記憶がここ数年はない。だからまったく肩もこらない。心のコリもほとんどない。ビリーフチェンジのもう一つ面白いことろは、ビリーフを手放しちゃうと、身体まで良くなること。昨日今日とセッションをさせてもらって、誰がも「身体がラクになった」と言われてたのは興味深かったです。そんなもんなんですよね。

 と言うわけで、今日はなかなかハードでしたが、実に充実した一日でした。他のセッションもいろいろありましたが、私自身の経験値が上がったと同時に、参加された皆さんの人生において、確実何かプラスになるものをもたらしたって実感も頂きました。とにかくこれからが楽しみです。最後にこのセッションではビリーフを植え付けた張本人、多くは両親になるのですが、セッション中、両親が悪者のように感じることもあるでしょう。だけど、やってみればわかるのですが、両親は悪者なんかじゃなく、単に「不完全」であっただけ。曲がりなりにも自分を産み育ててくれたのは事実で、その意味で悪者なんかでは決してない。単に「不完全」なだけ。だけど、子どもの頃は両親こそが「完全」だと思っていた。だから、不合理なビリーフを受け入れてしまうのであって、本来は自分や皆と同じ「不完全」な存在なのです。そのことを知ると、両親のことが逆に愛おしくなる人もいるようです。それが本来でしょうね。誰だって不完全なんだから、だからこそ人間なのです。

 てなわけで、ついに明日は福岡に帰ります。東京滞在は本当に楽しかった。またやってきます。東京だけじゃなく、全国各地に出没します。とりあえず来月は大阪と名古屋。今からまた楽しみです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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Commented by Qさんファン at 2012-11-27 05:44
今日の記事を読んで、大黒摩季の『Anything Goes!』という歌の「自分の価値は自分で決めるものさ」というフレーズを思い出しました。

私も過去に自分の存在価値について悩んだことがあるのですが、結局たどり着いたのはQさんのおっしゃるとおり「最後は自分」という結論でした。
たとえ何があっても自分を受け入れ、愛してくれるのは自分しかいない。
そう開き直ったら、だいぶ楽になりました。
自分しかいなくても「自分ひとりいればそれでけっこう」と、今はのんきにかまえています。

他人はコントロールできないので、存在価値の根拠を外部に求めてもそれは確かなものではないし、なにより疲れるだけです。
いささか乱暴な表現かもしれませんが、他人の機嫌よりもまずは自分の機嫌をとって、出来る限り自分が気持ちのいい状態をキープすることは重要だと思います。
「自分を大切にするのは自分しかいない」というのは、本当に重要ですね。

今日はいつも以上に心に響く内容で、セッションを終えたQさんの充実感が伝わってきました。
クールな内容をありがとうございました!
Commented by katamich at 2012-11-29 18:19
■Qさんファンさん!
ありがとうございます!
それはそうと、先日の飲み会ではいらっしゃらなくて寂しがってる方が若干名いらっしゃいましたよ(笑)
Commented by Qさんファン at 2012-11-30 07:54
そうですか、ちょっと驚きです。
戦略好き系の自分は、Qさんの客層からしたら物珍しくて珍獣みたいな感じなんでしょうね(笑)
今度セミナーにお邪魔した際は、ぜひ出席したいと思います。
Commented by katamich at 2012-12-04 18:17
■Qさんファンさん!
ぜひまたの機会に!
by katamich | 2012-11-25 23:39 | ■人生哲学 | Comments(4)