ビリーフチェンジの記号化 2012.11.16

ビリーフチェンジの記号化 2012.11.16_b0002156_23405864.jpg ただ今、東京は浅草のホテルです。ホテルと言ってもウィークリーでして、9泊10日で3万円ちょい。安いですが、部屋は清潔だし、アメニティ、バストイレ、Wi-Fi、有線LAN、冷蔵庫、電子レンジ、コインランドリー、近くにコンビニもあって申し分ない設備です。難点は駅から遠いことだけど、運動にはいいし、自転車も借りるつもり。自転車でセミナー会場の両国まで行けば交通費も浮かせるしね。そんなわけで、いよいよ10日間の東京ライフが始まります。それにしても、今回もエアアジアを使ったので、家からドアツードアで7千円弱の6時間ちょいで浅草に到着なんて、東京も近くなったものです。空港に2時間弱いたので、それを差し引けば4時間ちょいか。日本がますます小さくなるし、それは先日、シンガポールに行ったときも感じました。手のひらの小さな端末で常に日本とつながってる感じがして。つくづく若い時期に放浪しておいてよかった。今はあの不便さを楽しむのも難しいですしね。

 ところで明日から二日間、「セラピスト養成講座」ですが、私の場合、セミナーやコーチングで先行していたとは言え、セラピーのお仕事も本格的に入りつつあるのです。それはまず24日・25日のグループワークスがそうですが、12月は15日・16日に大阪・名古屋でも開催する予定。両方ともすでに数名から予約を頂いています。そして割合的にはやはり独身女性が多くて、テーマは当然のごとく結婚・恋愛です。昨日、「エロくなる」って記事を書きましたが、あんな話を書いても女性からのオファーがあるのは不思議です、、、と言うか、むしろその方がいいのかもしれませんね。自分で言うのもなんですが、私が書くとあまり「いやらしくない」って言われたこともありますし、そもそも私自身はどちらかと言うと女性が苦手で、常に一定の距離を取る人ですもんね。それでいて恋愛の話とか大好きだし、その辺の距離感がいいのかも。ブログの読者さんやセミナー参加者さんも女性が多いし、そう言えば取材を受けたことある雑誌は三誌とも女性誌。私としては「ビッグトウモロー」とか「スパ」とか、男性向けの雑誌からの取材が欲しいと願いながら、世の中、上手く出来てないものです。いや、むしろ上手く出来てんのかな。

 それはそうと、グループワークスでは「ビリーフチェンジ」を行うのだけど、そのための勉強として、飛行機で「交流分析」の本を読んでいました。杉田先生の。おそらくこれ、今でも母校では教科書なんだろうなあ。杉田先生は名誉教授として今でも大学院の授業してるみたいだし。今日読んでたのは「新しい交流分析の実際」って本で、交流分析だけでなく、ゲシュタルト療法、再決断療法のことにもしっかり触れられていて、これぞまさに「ビリーフチェンジ」の内容だったりするのです。すごく面白い。

 「交流分析」ではまずその基本として「三つの自我」なる概念があります。それは「親の自我状態(P)」、「大人の自我状態(A)」、「子どもの自我状態(C)」の三つで、通常、P・A・Cのアルファベットの記号が用いられます。Pは文字通り親から受けた義務感のようなもの。「~しなさい」とか「~するな」と強い命令・禁止令によって受け継がれており、この部分がまさに「ビリーフ」の原因となるもの。Aは大人になってから冷静に考える自分の部分。知性や判断力と言っていいかな。そしてCは子どものままのパターンをそのまま受け継いだ部分のこと。スピ系ではインナーチャイルドと言われる部分。このPCA理論はかなり複雑なんですで、それを説明するのは面倒なので、まずはざっくりと理解してもらうことにします。繰り返しますが、「私」の中には次の三つの自我がいます。

P:命令・禁止令を発するビリーフの元
A:ビリーフから独立した冷静な部分
C:幼少期にできたビリーフそのもの


 そこで久々に、、、と言うか、2~3年ぶりにこの図が登場します。
ビリーフチェンジの記号化 2012.11.16_b0002156_2341599.jpg

 以前、「意識の四層構造」と説明したと思いますが、「(狭義の)無意識」は「潜在意識」に含めることにするので「意識の三層構造」に置き換えます。図を修正すればいいのですが、面倒なのでこのままですみません。で、この図式だとこうなります。

P:図の外
A:顕在意識
C:潜在意識


 細かいこと言うといろいろあるんだけど、「ビリーフチェンジ」ってのはこの「C:潜在意識」の部分をチェンジること。正確に言えば、図外にある「P」から受けた役に立たない「命令・禁止令」を「C」から取り除くこと。そこで実際のセッションではセラピストの言葉がけによって「C」に身を置いてもらうプロセスがあります。つまり幼少期に親から受けた「命令・禁止令」をその当時の身のままで思い出す手順が入ります。だけど、ビリーフチェンジセラピーの場合は完全に入らないでおきます。必ず「A:顕在意識」の部分を残しておくのですが、他のセラピーによっては完全に「C」は入りこんでしまうものもあります。ヒプノセラピーなども全部がそうじゃないともいますが、その傾向が強い。前世療法になると、Cをさらに通り越して、前世と言っていいかはともかく、かなり深い過去体験に入りこんでしまいます。極端に整理するとこうなります。

<ヒプノセラピーなど>
(普段)A←c ⇒ (セラピー中)C

<ビリーフチェンジセラピー>
(普段)A←c ⇒ (セラピー中)C←a


 余計わかりにくくなったかも。要するに言いたいことは、ビリーフチェンジセラピーの場合は、いわゆる退行催眠状態に入ったとしても、必ず冷静な判断力を残しておく必要があって、そうじゃないと「再決断(チェンジ)」ができないわけです。もちろん他のセラピーのように、どっぷりと退行催眠情愛に入って、ビリーフの原因となる部分に触れただけでも、かなりの癒し効果にはなります。それはそれですごいことだとは思いますが、ビリーフチェンジの場合は、さらに「じゃあ、次はどんな決断するの?」って新たな段階を踏むことを強調します。

 普段は「A←c」の状態であって、「c」をあえて小文字にしていますが、これは力が弱いって意味じゃなく、「裏」ってこと。裏側の「c(潜在意識)」が表側の「A(顕在意識)」を支配している図式で、だから矢印が「←」の向きなのです。そこでビリーフチェンジセラピーの場合は、その役割をいったんチェンジしてもらいます。つまり幼少期の自分に身を置くと言うことは、「C(潜在意識)」が表に来て、「a(顕在意識)」が裏に周るのですが、主導権は「a」が持つことになる。だからビリーフを変えることができるのです。

 ですので、セラピストとしてまずは「A←c」を「C←a」へと持って行く必要があって、これができなかったらセラピー効果がないどころか、始まってもいません。どの段階で「C←a」に変わったと判断できるかのかと言うと、それは「感情」が出てきたとき。子どもそのものに怒り、悲しみ、恐怖を感じ始めます。だけど、何度も言うように、必ずその状態を客観視する「a(顕在意識)」がいるので、最終的には「a」の力によってビリーフを変えるのです。場合によっては派手なアクションが伴うこともありますが、そこは自然な流れで。これを「恋愛セラピー」に当てはめるとこうなります。

 まず、普段は、

「A←c」:「みんなと同じように自由で幸せな恋愛をしたい(A)←お前なんか恋愛する価値ないよ(c)」

という状態に生きているのですが、裏側の「c」がひたすら足を引っ張ってるわけです。それがまさに「制限ビリーフ」。それをセラピーで次の状態にチェンジします。

「C←a」:「私なんか恋愛する価値ない(C)」←「いやいや、だけどお前、恋愛したいんだろ?だったら今こそ新たに決断しようよ(a)」

 そこで「私なんか恋愛する価値ない(C)」に伴う「怒り、悲しみ、恐怖」などの感情を処理し、「誰が何と言おうと、私は恋愛を楽しみます!(a)」と決断する。「私なんか恋愛する価値ない(C)」という情報は感情処理によって既に氷解しているので、その瞬間に新たな情報がインプットされる。それが「恋愛を楽しむ」って情報。このプロセスを踏まえれば、もう一回逆セラピーでもしない限り元に戻ることはない。つまり「私は恋愛を楽しむ」って新たな人生がスタートするわけです。その状態を「モテ期」と言ったりするのでしょうが、そこで初めて自然な感じで恋愛を楽しみ、そして結婚へと進むことができる。理屈はすごく簡単。ただ、人によっては「私なんか恋愛する価値ない(C)」の情報が複雑多岐に渡ってたりして、一度や二度のセラピーで解決が難しい場合はあるでしょう。だけど、理屈はこれだけなので、いずれにせよ誰だって幸せな恋愛・結婚は可能なのです。この「恋愛・結婚」の部分を「お金」に置き換えても同じこと。簡単でしょ。

 今日はなかなかすごいことを書いてる感じですが、だけど、この続きもあります。それは交流分析にも再決断療法にも、ビリーフチェンジセラピーにもないのだけど、それが「超意識」の話ですね。「超意識」は「メタ意識」のことなので、仮に「M」ってしときましょうか。先ほど普段の状態を「A←c」と置いて、セラピーではいったん「C←a」の状態にしてから、新たな情報を付与するわけですが、その先にあるのは「A←m」の状態。これは「超意識」からメッセージを受けている状態であって、ハイヤーセルフからのメッセージと言い換えてもいい。ただ、この状態になるには「C」が無効化していなければならない。では、どうやって無効化するのかと言うと、それが「瞑想」だったり「滝行」だったり、ま、いろいろです。で、この状態を別名「悟り」って呼ぶのですが、私が本当に感心があるのはその辺なんだけど、今はとりあえず「ビリーフ」の処理に注力したいと思ってます。やっぱりまずは余計なブロックを取り除いて、楽しい恋愛して結婚して、経済的に豊かになるのがいいですもんね。
 
 今日は記号ばかりで読みにくかったと思いますが、おかげで私自身がいろいろ整理できました。セミナーやセラピーがよりパワフルになりそうです。それでは、、、これから東京でお会いする皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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Commented by P at 2012-11-17 00:54
すごいわかりやすかったです! これは効きそう!
Commented by katamich at 2012-11-23 05:57
■Pさん!
効くといいですね!
Commented by なり at 2017-10-31 20:04
これはすごいことを書いている!これこそまさに音読して丸覚えするべき内容です
by katamich | 2012-11-16 23:39 | ■精神世界 | Comments(3)