137億年前のこと考える 2012.9.18

 そう言えばiphone5が予約開始されたようですね。私は今、AUのガラケーとSBのiphoneの二つ持ちなのですが、これを機にAUのiphoneに一本化しようと思っています。SBのメリットとしては、SB同士だと日中の通話が無料になること。だけど最近はLINEなるアプリが流行っているようで、スマホ同士ならそれで完全に通話無料。よし、AUに一本化しよう。近い将来は通話に料金がかかってたこと自体、信じられない時代が来るんでしょうね。それこそ5年後、10年後にはどんなことになっているのか。

 例えばソーシャルメディア自体はどうなっているのか。フェイスブックも5年後にはなくなっている可能性大。ミクシィも今もあるにはあるけど、完全にオワコン扱いされてるし。そう言えばアメブロも終わりましたね。ビジネスユースのアメブロガーが次々と削除されてて、ついに田渕さん、青山さんってアメブロ二大パワーブロガーも消されてしまいました。アメブロは読者登録とかビジネスユースにとって便利な機能がいろいろあって、その辺に目を付けた田渕さんがガンガンに普及してた背景があるのですが、今となったらやっぱりビジネスで使うのはリスクあり過ぎですよね。どんなに頑張ってコンテンツを充実させても、すべてアメブロの提供者であるサイバーエージェントに権限が握られているわけですから。その辺は今後の反省材料となるでしょう。ただ、田渕さん青山さんがそれで凹んでるかと言うと、確かにそんな瞬間はあったでしょうが、さほどダメージもなさそう。メルマガでたくさんの読者リストを持っていることもあるでしょうが、何よりもそもそものコンテンツ力がありますからね。

 ここ数年、「ネットで稼ぐ」ってスタイルがかなり浸透して、その恩恵を得た人も多いでしょうが、近頃はネットだけで完結することがますます小さくなっているようです。例えばネット販売とかアフィリエイトの場合は「グーグル対策(検索対策)」が重要となるのですが、最近、グーグルにて大改革が起こったようで、コンテンツがないのにSEOだけで検索上位に来るようなサイトをどんどん下げてしまっているとか。つまり、今までは小手先のテクニックでできたものが、だんだんと通用しなくなってきている。そこで最後に残るのはやっぱりコンテンツ力。例えば友人の伊藤哲哉さんはアフィリエイトのプロですが、グーグルで「英会話」で検索するといまだに彼のサイト「かかってこい英会話」がトップページに来ます。もし、このサイトが小手先だけで上位表示されていたのだったら、すぐに下げられて当然ですが、実際はそうなってない。なぜならものすごいコンテンツ力がありますからね。あのサイトだけでも本何冊にもある分量と質。

 その意味ではネットの世界もどんどん「コンテンツ重視」に進んでいるのは、すごく健全な姿だと思います。そしてコンテンツ力ってのは、つまりは「アナログ力」ってこと。時どきネットの話とかすると、「私、アナログだから~」って敬遠する人いますけど、これからはアナログの方がネットで優位に立てるでしょう。と言うか、今までもずっとそうだったのですが、実のところ、私なんかも完全にアナログです。ちょっと前までは「ブログ書いてる」ってだけでデジタル扱いされてましたが、私のコンテンツなんてアナログそのものですよ。確かに理屈っぽいとこはあるでしょうが、そもそも文系だし機械いじりとか大の苦手。小学生の頃、兄と弟はベーシックのプログラムをすぐにマスターしてしまい、私も兄から習おうとしたのですが、数分で挫折。そして今、兄も弟もプログラム関係の仕事をしていますが、ブログもフェイスブックもやってません。私はプログラムの言語など一つも知りませんけど、ブログはガシガシ書いている。

 今どきブログ書いてるだけでデジタル扱いするのは、携帯電話持ってる人をデジタル扱いするようなもの。つまり私はやっぱりアナログ人間なんです。ただ、アナログ人間と言っても、単に数字に弱いことを言うのではありません。大学受験で「文系」と「理系」って分け方されますが、あれは厳密に言うと「理系」と「非理系」に分かれるだけで、「文系」だからと言って本をたくさん読んでるとか、歴史や地理に詳しいこともない。単に数学や物理が苦手なだけで、それを「文系」ってカテゴライズしてるに過ぎない。その意味では私も当時は「文系」ではなく「非理系」に過ぎませんでした。本当の意味での「文系」ってクラスに2~3名しかいなかったように思います。

 ところで、いわゆる「文系」と「理系」とではどちらが収入が高くなるかって話がありますが、これは統計的にも「理系」の方がはるかに収入が高くなるようです。これは職種から見ても明らか。やっぱり理系の専門職の方が手堅くニーズはありますからね。ただ、日本の大企業の場合、経営陣まで残るのは圧倒的に文系が多いようですし、政治家や官僚もそうです。だけどそれはほんの一部。多くの「文系」なり「非理系」は相対的に弱い面は否めません。では今から「理系」に転身するにしても、なかなか難しい。では、「文系」のままにその他大勢との差別化をして、最終的には稼げるようになるにはどうすればいいか。

 実はつい最近、めちゃくちゃ面白い本をゲットしてしまいました。それは最近発売された「137億年の物語」って本。普通の単行本よりでかくて、500ページもする本ですが、これぞ一生ものの本って感じの素晴らしい一冊。本書はなんと、宇宙誕生が誕生した137億年前から現在までの「歴史」を一本の線でつないだ、めちゃくちゃ壮大なガイドブックなのです。「宇宙が始まってから今日までの全歴史」ってサブタイトルが付いている通りですが、こんな壮大な物語をたった一冊にまとめてしまうこの強引さ。だけど、それだけ壮大だと複数の人間が執筆してつぎはぎのようになってしまうところ、本書は最初から最後まで一人で書いてますので、「物語」としてのスピード感があります。文章も小学校高学年から読める難易度ですので、誰が読んでも理解しやすい。絵や写真もたくさんあるので、それを見るだけも楽しい。

 それはともかくとして、なぜこの本をおススメするかと言うと、いわゆる稼いでいる人(それもたくさん稼いでいる人)はほぼ例外なく「歴史」に詳しいです。文系も理系も関係なく。もちろん歴史に詳しいから必ず稼げるってわけじゃないですが、稼いでいる人は妙に歴史に詳しい。それは日本史・世界史など人間社会の歴史はもちろんのこと、自然科学の歴史についても詳しいのです。この本が優れているのは、137億年前にさかのぼるだけあって、自然科学の歴史と、人間社会の歴史が見事にミックスされたところ。以前、マクニールの「世界史」って本を紹介したと思いますが、あの本は「鋤の発明」からスタートしています。鋤の登場によって田畑をたくさん耕せるようになり、そこに農作物の余剰ができた。この余剰が価値となり、それを持つ層、持たざる層にわかれる。これが社会だって話。今日の資本主義社会も元々は「鋤」からスタートするのか、すげ~な~と思いながらも、本書は「ビッグバン」からスタートしてますので、そのスケールたるや。確かに鋤がなければ、目の前のパソコンも産まれようがなかったでしょうが、ビッグバンがなければそもそも人類どころか、この宇宙も存在してない、かもしれない。

137億年前のこと考える 2012.9.18_b0002156_16205784.jpg ビッグバンとは何か。今部屋に見えるのから、外の建物から、さらに地球から、太陽系から銀河系から、考えられるすべての物質を「i」の上の点にまで凝縮してしまうと、そんな小さな点に全宇宙が入ってるのですからとてつもない質量がそこにあります。それがある瞬間、耐えきれなくなって突然爆発した。そして一瞬のうちに拡散して宇宙ができた。これがビッグバンです。では、ビッグバンの前はどうなっていたか。それは永遠のミステリー。それはともかく、オレの人生って「i」の上の点から始まってるんや~って考えると妙に感動的。その後もいろいろあって、46億年前に太陽が登場。実は宇宙年齢から見れば、割と若い方。その直後に太陽の周りを回ってる惑星ってのが出てきて、当時は25個くらいあったらしい。その中にオレたちの「地球」があって、すぐ近くに「テイア」って惑星も回ってた。それがある日、ぶつかってしまい大騒動。その一年後、お月さまが登場ですよ。で、どうなったかと言うと、実はテイアとぶつかる前の地球は、どうやらよろよろと不安定に周っていたのを、月がパートナーに来たおかげで軌道が安定したとか。う~ん、示唆的じゃないですか。ふらふらしてた男も結婚してしっかりするかのように。

 その後は彗星がたくさん降り注いで、それは生命の部品を届けてくれていて、この地球に原始的な生命が登場。その後もいろいろあって人類誕生。端折り過ぎですが、本書はもっと詳しく書かれてます。ふえ~っと思ったのが、昔恐竜っていましたが、それは隕石の衝突で絶滅。どれくらい凄いかと言うと、現在地球上にあるすべての書くエネルギーをあわせた1万倍だとか。そりゃ絶滅しますよ。でも、そこで小さな生物は生き残ってて、その中に哺乳類がいたんです。そんでまたいろいろあってホモサピエンス登場。オレたちですね。だけど今から7万年前、スマトラでめちゃくちゃでかい火山の噴火があって、そのせいで世界人口が数千人になったそうな。数千人ですよ。今は70億人ほどいますけど、元は数千人からスタート。だけど、その人たちが頑張ってくれたおかげで今のオレたちがいる。そう考えると、ちょっと感動しませんかね。その後もいろいろあって今に至る。興味ある人はぜひ買って読んでみるといいです。こんなのがたったの3,000円ですからね。本って安いです。

 で、こうやって読んでみると、この宇宙なり地球なり人類は実にいろいろあったわけです。今、私たちが生きているのは完全に奇跡ですよね。この宇宙に私たち以外に地球型生命体がいるかどうかって議論になりますが、「いない」と結論付けられてもいい。なんぼ宇宙がでかいと言いながら、それ以上に私たちが生きてる確率は低いですもん。まさに奇跡。ほんと、すごい奇跡なんですよ、今ここに生きていること自体が。

 「歴史」を読むとなぜ稼げるのか。一つには歴史のパターンからヒントを得るってこともあるでしょう。だけど、一番の理由は「自分」を小さく見れるってこと。毎回言ってるように、願望が実現するのは「自我」が小さくなったとき。忘れることもそう、いい意味で諦めることもそう。とにかくリラックスした状態。反対に願望が叶わないのは、願望や問題を抱えている「自我」が大きなとき。ガチガチに緊張して、その願望や問題にとらわれた状態。もちろんその状態も大切は大切です。それだけ「執着」してエネルギーを高める意味において。だけど、叶うのはその状態じゃなくて、リラックスして「自我」が小さくなったとき。宇宙が誕生して137億年。そんな話聞くと、自分が抱える願望なり問題なんて小さなことじゃないですか。笑えてきちゃう。

 その一方で、地球上の核の1万倍もの隕石が降ってきたら、どんな願望も問題も吹っ飛びますよね。もちろん私たちも吹っ飛びますが。そうなるときっと昆虫とか原子生物くらいしか生き残れなくて、また、人類の歴史がリスタート。だけど、次も今みたいに進化するとも限りません。そしてそんな隕石、割と近くに来るまでわからないんだそうです。その「近く」ってのは私たちが生きている間くらいの近いのかどうかはわかりません。だけど、そんなのが来たら諦めるしかない。10光年離れたシリウスが仮に超新星爆発しても、地球は間違いなく滅亡で防ぎようがない。だけど、いつかはそんな日が来るかもしれない。人類っていつまでいるのでしょうか。1万年、10万年、100万年、、、1億年。そこまではいないような気がしますが、だけど、そんなこと宇宙とか地球にとってみればどうでもいい。地球温暖化が進もうが、デフレが進行しようが、iphone5でソフトバンクにデザリング機能が付いてなかろうが、AKB48のじゃんけん大会で応援してる女の子が負けようが、そんなことどうだっていい。

 とにかくオレたちは今、奇跡の瞬間に立ち会ってることだけは事実で、だけどいろいろと問題抱えたり、願望持ってたりもする。そしていつかは死ぬんだし、その前に隕石降ってきたらひとたまりもない。もう、悟るしかないじゃん、、、って心境ですよ。もちろん137億年の宇宙の歴史よりも、肩こりをどうにかしたいと思うのもわかります。彼氏からメールの返信が来ないのが心配なのもわかります。だけどそんな悩みは一年後にはたぶんないでしょ。それよりももっともっと視野を広げて、気持ちだけでもでっかいスケールで生きていきたいじゃないですか。少なくとも私はそう思ってます。それにしてもこの本。もはや「お笑い」の境地に達してます。ページめくりながら何度も笑った笑った。おい、お前ら数千人でよく頑張ったよな!とか。オレたちの祖先に乾杯。それはそうとして、今はiphone5でAUに一本化する手続きの方が大切なので近々行ってきます。ありがとうございました。

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by katamich | 2012-09-18 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)