情報以上の情報 2012.8.22

 今の季節ってちょっと切ないですよね。夏が終わる~って感じで。フェイスブックに同級生のグループ以外に吹奏楽部OBOGグループがあって、そこにめっちゃ懐かしい写真を貼ってるのを見ました。そしてうちの高校は甲子園常連校でもあり(最近は知らないけど)、私も何度か甲子園アルプス席で楽器を吹きました。甲子園に出場するのは嬉しいし楽しい半面、夏休みの帰省期間が短くなるのが複雑でした。寮生活だったので。なので、甲子園出場が決まるとあからさまに嫌な顔をする奴もいたし、アルプス席で応援しながら早いとこ負けてくれるのを祈る奴も。負けると帰れるから。だけど決勝まで行ったら優勝するしかない。私が中学3年の頃、母校は甲子園で優勝しました。ですので、甲子園の終わったちょうど今くらいから10日ほど帰省できたのですが、この時期、ある運命的な出会いがありました。手にした経緯はよく覚えてないのですが、モーツァルト「クラリネット五重奏曲イ長調K581」って曲のテープを聞いてしまったのです。演奏はカール・ライスターとベルリンフィル四重奏団。衝撃を受けました。感動しまくって何度も何度も取り憑かれたように聞きました。その期間だけでも100回は聞いた気がします。とにかく飯も食わずにずっと聞いてたわけで。「取り憑かれる」ってこんなことを言うんだな~と今更ながら思います。

 それ以来、モーツァルトの音楽にハマりまくって、そして楽器もしっかり練習しようと心に決めたわけです。もともと音楽の才能もないし、練習も適当気味でよく怒られてたのですが、それ以来、自主的に練習するようにもなりました。そしてその5か月後、一つ上の先輩2人と同級生女子と私の4人で「アンサンブル・コンクール」ってのに出場して大阪で「金賞」を頂きました。先日、そのときの曲をユーチューブで聞いたのですが(もちろん別の演奏者)、よくこんな難しそうな曲を吹いてたもんだな~と自分ながらに感心しました。高校なってからも吹奏楽部を続け、そして大学、社会人になってからも「楽器」とはほとんど離れずにいました。ここ5年ほどはまったく触っていませんが、それはそれでいいと思っています。自分にはもっとハマってることもあるのだし。だけど「楽器」は私の人生形成においてやっぱり不可欠だったろうし、ずっと続けるようになった最大のきっかけが中3の夏のモーツァルトとの出会いには違いありません。あそこで出会わなかったから、確実に楽器に気持ちも入らなかったし、社会人になってから続けるなどもなった気がします。となると、社会人バンドで出会ったツレと結婚することもなかったし、当然、ちびQも産まれてないことになります。そうやってたどると、原点はやっぱりモーツァルト。今から25年前のことですが、毎年、この季節になると当時の感覚が蘇るんです。

 そんなことを思い出しながら、今日も執筆に励みました。書きたいことはまだまだ山のようにある。とにかく進めるしかないですが、一つだけ葛藤がないわけでもない。それはブログを超えられるかどうか。ブログのいいところは常に新しい情報が更新されるところだけど、デメリットは情報が体系的に整理されていないこと。私の場合はブログに書いた内容がどうしても本に反映してしまうと思うのですが、ブログを丹念に読みこんでいればいるほど、本の新鮮さが失われる可能性がある。ただし、読者層はブログの読者さんだけではないわけで、だとすれば多少薄くても読みやすい方がいいとも考えたり。この辺は編集者さんにどうにかして頂けるのでしょう。私はそこまでは深く考えずにただ書くだけです。

 今回の週末のセミナーでもすでにたくさんの人から感想を頂いています。かなり個人的な内容もあるので、そのままご紹介するのははばかられますが、概ね好評だったようです。ただ、「ブログで読んだ内容とかぶっている」とのご指摘もあり、だけど同時に「それでも実際に本人から話を聞くと理解度が違う」との評価も頂き、結果的にはよかったのだと思います。これまでも何度も、と言うかセミナーや講演をするたびに、日ごろのブログ読者さんからは「ブログの内容とかぶっている」とご指摘を受けているのですが、だけどかぶらずにご提供することは不可能だと思っています。

 これは私も悪いのでしょうが、セミナーでする内容をすぐにブログに書いたり、さらにセミナー後に話した内容を詳しくブログに書いたりすることがよくあります。だったらブログだけ読んでいればいい。それはごもっともの話です。開き直るわけじゃないですが、セミナーではブログにすでに書いたことが中心とならざるを得ない。だけど、逆に考えると、有料セミナーとして提供するコンテンツを無料ブログで惜しげなく披露してるわけでもある。つまり「有料コンテンツ(セミナー)を無料(ぶろぐ)で提供してるのか」、「無料コンテンツ(ブログ)を有料(セミナー)で提供しているのか」、どちらに「主語」を置くかの話なのでしょう。ただし、セミナー(有料)の利点は知識として「情報」だけにあるものじゃないとも思っています。ブログ情報だけだと、それはあくまで「意識(言葉)」でしか処理できませんが、セミナーだとそれを提供している私自身の声、身振り手振り、情熱、信念、、、などが感じられ、つまり「潜在意識(感覚)」で処理できることになります。

 このブログは「無料」ですが、一応、電機代として「1円」の負担で読んでいるとしましょう。それに対してセミナーは参加費、交通費、その人の時給など何かと費用がかかっています。それをざっくり2万円だとしたら、「意識:潜在意識=1:20,000」って定式にもすっぽり当てはまるわけで、それ相応の価値はあると思うのです。私自身も今までいろんなセミナーや講演に参加してきましたが、情報としてすでに知ってることばかりであっても、やっぱり直接聞くと腑に落ち方がまったく違います。ジャズのライブもそう。クリスチャン・マグブライドってベーシストがいて、若手として登場してきたときかなり話題になりました。ラジオやCDでも聞いていたのですが、私は今一つピンとこなかった。だけどニューヨークで生のライブに接したとき、もう、号泣しましたもんね。あまりの素晴らしさに。やっぱり「生」だよな~と痛感したところです。

 結局セミナーの目的は「情報」を入手することではなく、その内容を実生活に活かすこと。それ以外にないはずです。本を読んですぐに実行できる人もいるにはいますが、普通はそうじゃない。だけど、セミナーやコンサルティングで直接話を聞いて実践できるようになる人は多い。それでいいと思うのです。ですので、予定としては9月29日(土)と10月28日(日)に東京で「引き寄せの法則」のセミナーをする予定ですが、ブログに書いてないまったく新しい情報があるかはわかりません。ないかもしれません。新しい「情報」だけを求めるならブログだけで十分。だけど、文字情報にない「生の情報」に触れて、実生活に活かし、そして人生を変える「きっかけ」を得たいのであればセミナーこそおススメです。

 これもいつもお話しているのですが、私も人生を変える「きっかけ」を頂いたのはセミナーでした。それは2003年12月のこと。「頑張れ社長」ってメルマガをなんとなく購読してて、その著者の武沢さんが福岡でセミナーをされるとの案内を頂きました。4,000円。そのときの感覚では「高いな」と思ったのですが、何かを変えたくて参加していました。正直、当時の私にはよくわからない話が続きました。中国ビジネスがどうとか。講演後の名刺交換もどうすればいいのかわからない状態。正直、引き気味でした。だけど、そのセミナーで「目標設定しましょう」って話だけは意味がわかって、せっかくなので翌年1月にやってみたのです。「目標」というより「やることリスト」のようなものでしたが。その中に「ホームページを作る」ってのがあって、何とか5月に開設。その中の日記部門として始めたのが、そう、ブログでした。最初は「宇宙となかよし」じゃありませんでしたが、途中からそうなって今に至ります。もしあのとき、「こんなもんか~」で終わってたら今の私はないでしょう。だけどお金を払って参加した以上、何か一つでも実行しなければ意味がない。そこで何とかかろうじてやったのが「目標設定」であり、その実践としてのホームページ・ブログでした。

 「お金を払う」とはこのような効果があるのです。もしあのセミナーが無料だったら。聞いて終わりだったでしょう。だけど、今ならたった4,000円と言えるのですが、その4,000円を払って参加したからには何かを得たい。中国ビジネスの話はわからなかったけど、「目標設定」の意味はわかった。それをするしかない。やった。人生変わった。4,000円で人生変わった。めちゃくちゃ安いじゃないですか。そして私のブログも無料です。この後も課金することはないし、するメリットもありません。無料だけど実行すればそれなりの効果は得られます。ちゃんとすれば。だけど、多くの人はしないんですよね。それに対して「情報」としては目新しくなくとも、10,000円の投資によって得た「情報以上の情報」は人を動かします。

 「人を動かす」で思い出しましたが、セミナーの感想を寄せて頂いた方から教えてもらいました。斎藤一人さんの「強運」って本の中に「デール・カーネギーの『人を動かす』を7回読め」って文言があるそうです。「人を動かす」は私の中でもブームで、毎日、写経しながら読んでるのですが、これは7月のQ州ツアーでも皆さんにおススメしました。そして皆さん、ご購入されたそうですが、これだけで人生が変わる人はいておかしくない。その意味では、あのツアーはツアーとしてもすごく楽しく有意義には違いないですが、「人を動かす」を買うきっかけとしても参加した意義はあったと思います。だけど、もし一人さんの本を読むだけだったら、7回読むはおろか「あ、それね」ってことで手に取る人も決して多くはないでしょう。

 「文字」だけだと単なる「情報」ですが、それに声、身振り手振り、表情、情熱などが加わると「情報以上の情報」となり動きたくなるもの。「人を動かす」って本も読みたくなるもの。かく言う私も、先日、栢野克己さんから直接聞いたから再読しようと思ったもの。それはあるセミナーの懇親会の席で。その情報を得ただけでも参加した甲斐はありました。一人さんの「強運」もさっそく読みたいと思います。

情報以上の情報 2012.8.22_b0002156_1230853.jpg そんなわけで、まあ、セミナーも「情報」としてはブログ以上の何かがあるかわかりませんが、その20,000倍のエネルギーのある「情報以上の情報」が得られることは間違いなし。ただ、ついでに言うなら、「情報以上の情報以上の情報」をもし得たいと思えば、セミナーの休憩時間や懇親会等でぜひ私に話しかけてくださいね。怖くないですから。特に懇親会などだと、それこそブログに書かない、いや、いろいろあって書けない話をポロッとしてしまうことが多いです。セミナー中もできない話。それで失敗したことありますが、それは私にとっての失敗であって、聞いた人にとっては儲け話だったりすることも。9月末の東京セミナーは、、、その直前に50万円のセミナーに参加したばかりなので、それもあってパワーアップしてるかもです。10月末の東京セミナーでは、、、シンガポール・マレーシアで何かを得た後ですので、そこでもパワーアップしているかも。だけどパワーアップしたところで、すぐにブログに詳しく書いてしまうのが私の悪い癖。だけどこの癖、、、治しませんよ。「ブログで読んだ!」と言われようが、書きます。出し惜しみせず洗いざらい書きます。心の内面をすべて書き出します。これからもずっとそう。88歳までそうです。

 と言うことで、8月も残り一週間ちょいですが、私は本の執筆に集中したいと思います。ありがとうございました。

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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
Commented by at 2012-08-23 14:28 x
家の本棚に「人を動かす」がありました。びっくり。
主人が購入したものです。
まずは7回読み返します。
Commented by katamich at 2012-08-23 17:51
■Kさん!
お~!さすが。まずは7回ですね。
by katamich | 2012-08-22 23:39 | ■セミナー・研修・講演 | Comments(2)