じーさんの話 2012.8.14

 ここ数日、フェイスブックの話ばっかりですが、私にとってはこれほどビジネスと無関係なSNSでありながら、こんなにも長時間滞在してしまうとは、、、ほんと、どういうことでしょう。自分でも早く飽きてくれと思わなくもないのですが、ま、いいかとも思ってて。フェイスブックではまず自分のページがあって、それをウォールって言うのですが、まず、こちらにいろいろ発信できます。だけど、最近はもっぱらブログ更新のお知らせくらい。メインで動いてるのが三つあって、それぞれ「高校の同級生」、「高校の吹奏楽部OBOG」、そして「宇宙となかよしツアー」になります。吹奏楽部は見るだけだけど、同級生とツアーはかなり積極的に書き込んでます。ツアー参加者の方は、つい昨日、ご結婚された方もいらっしゃったり、あと、近況報告とか、いろいろ決意されたりとか、飲み会とか旅行の企画が立ちあがったりみたいな使い方。

 そして同級生の方は、、、2ちゃん並に書き込みまくり。10日で400を超えるほどだけど、その8割は3人くらいが書き込んでいます。次々出てくる話題に対して、リレーのように思い出を書きまくる。あいつはどーした、こーしたに始まり、あのときはあれはこうだったああだったとか。その中で熱い話とか切ない話とかもあって、他の同級生も読んでて、ついていけない話もあれど、「そんなことが!」なんて新たな事実判明があったりなど、同級生しか面白くないですがかなり熱い状況です。で、その中で最も精力的に書き込んでるのが私と、、、そして「じーさん」という呼び名の男です。じーさんと聞くと、同級生からすれば一発で人物特定。フェイスブックで「今日はじーさんについて書く」と本人にも宣言したので、今日はその、じーさんについて書こうと思います。内輪ネタと言えば内輪ネタだけど、お互い今の状況に共通項があったりなど、このブログに書く価値ある話と思ってます。

 じーさんとは幼稚園から一緒のはず。小中高もずっと一緒。小学生の頃はあまり覚えてないのだけど、中学の一時期はすごく仲が良かった。で、じーさんには親戚がたくさんいて、その親戚中吹奏楽部(ブラバン)でした。お姉さんもそうだし、おまけにお姉さんの旦那さんもそう。つまり私の先輩。同級生の従姉妹もそうで、その兄ちゃんもそう。さらに別の従弟はプロのジャズ奏者になってるのもいる。全員吹奏楽部の先輩後輩同級生。そんな一族でしたが、じーさんだけ違う。だけど、まあ必然的に入部する流れにもなって、一時期はいたんです。だけど、本人いわく「楽器が合わなかった」ってことですぐに辞めてしまいました。それは中3のとき。そのとき彼はなぜか桑田佳祐を崇拝してたのもあり、「ブラバンとかやってられね~」と言って去っていったのです。私も練習を無理強いしてた気まずさもあって、それ以来、親交が途絶えてしまいます。その後、同じように高校に進学して、寮も同じなんですがしゃべった記憶なし。クラスも部屋も違ってたので、あまりしゃべる機会がなかったと言えばそうですが、だけど、狭い人間関係なのでもっと接点を持っていいはず。が、中学の「決別」があって以来しゃべらず。そのまま卒業しました。

 ちなみになぜ「じーさん」と呼ばれるかと言うと、小学校の音楽の先生から「爺さん」って言われたのがきっかけだとか。その当時、わけあって猫背気味だったそうで、そっからとか。そのまま「今」でも「じーさん」ですから、あだ名ってのは恐ろしいものです。その彼と再会、、、と言うか、消息を知ったのはミクシィでした。フェイスブックは本名なのですぐにわかりますが、ミクシィはハンドル。だけど、同級生にマイミクが何人かいて、足跡か何かで見つけたのが彼、じーさんでした。もちろん、ハンドルは「じーさん」ではありませんでしたが。でもその時点では、中学時代の「決別」以来しゃべってなかったのでお互いマイミク申請もせず。だけど一つ、共通するコミュがあったのです。そのコミュの名は、、、「栢野克己」さんのコミュニティ。

じーさんの話 2012.8.14_b0002156_10245539.jpg 「なんで、じーさんが栢野さんのコミュに入ってるのだろう・・・」と不思議ではあり、普通なら聞いてたと思うのですが、やはりずっとしゃべってなくて没交渉だったため放置。いや~、長引くものです。で、フェイスブックをスタートさせたのがちょうど去年の今ごろ。それはミクシィ以上に同級生とか先輩後輩が出て来て、私もし始めだったので知ってる人片っ端から友達申請してまして、その中にじーさんもいました。フェイスブックはワンクリックで申請できるので、そんな感じで次々とクリックしていったのでしょう。多分私から申請したと思うのですが、ま、無下に拒否する理由もなかったのか、そのままメッセージも交わさずに友達になっていました。

 そして出てきたのが同級生のグループです。つい先日、8月2日に大阪の地元でちょっとした集まりがあったようで、その写真や動画がアップされてました。懐かしい面々を見てテンションもあがります。そのコメント欄に、、、私も精力的に書きこんでいたら、そこに入ってきたのが、じーさんでした。そうこうしていると、いつの間にか話がクロスするようになり、どんどん接点が埋まっていったのです。ただ、公では書けないような話もあって、今度は個人メッセージ上でも会話が始まります(特定人物の裏話に近いような話とか)。そしてそのまま3日ほど、私とじーさんと、そして同じクラスだったT君の三人を中心に、当時のマニアな話を続けてるわけです。幼稚園から高校まで一緒なので、話が尽きないのですよ。例えば「あきの」の話とか、まあ、同級生でも知ってるのはわずか。だけど知ってる人からすれば、反応せずにはいられない名前。どうでもいい話ですがね。

 ここまでが内輪な話です。いや、今日のエントリーはずっと内輪の話で終わるかも。で、なんでわざわざ「じーさん」の話をしようかと思ったかと言うと、それは共通項があったから。その共通項が「栢野克己さん」でした。あ、そう言えば先ほど出したT君はマーケティング関係のお仕事してて、そうなると当然、ドラッガーとかコトラーとかランチェスターの理論に触れますよね。その中で「ランチェスター経営戦略」と言えば竹田陽一先生なんですが、その先生と共著で書いた「小さな会社・儲けのルール」の栢野さんのことをT君も知るようになって、検索してたらコラボしてる私の名前が出て来てビックリしたとついこないだ言ってました。そんなのは嬉しいものですね。

 そこで、じーさんの話なんですが、正直言います。本人も言ってるのであえて言いますが、彼は、、、ダメダメでした。いろいろと。中1の最初は同じクラスだったのですが、そのときの担任のN先生から目を付けられまくって、スリッパでポコポコにされたりも。だけど、それはじーさんが悪い。だって宿題をまったくしてこないから。してこないからと許されるわけでもなく、ずっと溜まっていく一方。そして皆の前でN先生が「○○(じーさんのこと)、いつになったらやってくるんだ!」と追い詰めたら、めちゃくちゃダルそうな顔で「いつか」と一言。そりゃポコポコにされますよ。決して不良とか、そんな感じじゃないんですよ。むしろ逆かな。ま、いい意味でも悪い意味でも「ダメ」なイメージでした。悪い意味しかないか、すまん。

 で、その、じーさんなんですが、、、今は何と会社の社長をしてるんですよ。どちらかと言うと、と言うか完全に「小さな会社」ではあるんですが、それでも私と同じく自営業。それはミクシィで見つけてから知ってはいたのですが、どうしてそうなったのかはわからない。そこで今日、同級生のグループのコメントで「じーさんの足取りが気になる!そろそろ語って!」と促すと、語ってくれたのです。それ読んで、、、笑ってしまいました。期待を裏切らずダメダメな半生だったのです。

 プライバシー上、詳しくは言いませんが、大学卒業して知り合いのつてで働き始めて、、いろいろあって辞めて、なぜか帰る家もなくなって西成で極貧生活。土方っぽい仕事を転々としつつ、阪神大震災後の現場に入っているとき、たまたまお遣いで入った店が自分の親戚のお店。そのまま手伝えと言われて、後にそのまま店ごともらって独立。今に至る。今はそこそこ儲かってるとのこと。

 これ読んで笑ってしまいましてねえ、これ以降は私の生の書き込みです。


Q:おもしろい!言っちゃあ悪いけど、ダメ人生だね(笑)。いや、それはオレもそうなんだけど。そうか、だから栢野さんに共感するんかな。


Q:ちなみにオレも簡単に経緯を言うと、2005年に会社が嫌でやめた。雇われるのも嫌で、何とか一人でできないかと模索。運よくとあるパワーグッズに出会って販売。2年半それを売るだけで会社員時代以上の月収。30~40万。ほとんど何もせず注文だけが入るミラクル。でもそれじゃあいつかダメになると思って、知り合いがセミナーとかやってたので、オレもやってみる。すると盛況。全国行脚スタート。それ以降も順調ではないけども何とか騙し騙しやってちょっとずつ成長して今に至る感じ。だけど一番救われたのは毎日ブログをかき続けていること。それに尽きる。


じーさん:まぁこれからですよ。楽しい人生(笑)。


Q:そう!その通り!オレなど30前後まではダメダメの半生。2浪して地方の公立大入って、就職嫌で放浪して、逃げるように大学院行って、使い物にならずニート。そこが27歳。何とか契約社員で月収12万。しかも環境劣悪。4年で会社辞めた。そこが32歳。でもそっからかな、人生が楽しくなってきたのは。ほんと、人生逆転はこれから。楽しくなってきた!


Q:ところで素朴な疑問なんだが、、、○○屋って儲かるの?


じーさん:そこそこ。主に○○さん相手だから楽だけど。そういうところ捕まえてないところはどんどん潰れてる。○○の時は売上毎日すごかったよ。しかし業態変えるくらいの勇気持たないと成長しないだろな今後。いろいろ画策中^^


Q:なるほど!そこは手堅いよね。オレは自分で自分ほめたいのは、パワーグッズが売れてる時期に撤退したこと。人間関係が引き金ではあったけど、あの決断はよかった。儲かってるときこそ次のこと考えないと、その「次」が来たときは淘汰されちゃうもんね。だから今もずっと「次」のこと考えてます。だけど経営の「原理原則」と、オレ得意の「スピリチュアルな法則」は普遍だから、そこさえつかんでおけば心配ないんだけどね。



 とまあ、こんな感じ。彼も今では一国一城の主なわけだけど、MBA(経営学修士)でもないし、経営の帝王学を学んだわけでもない。だけど、ちゃんとした方法で経営しなければよくないのはわかる。そこで手にしたのがそう、「弱者の戦略(ランチェスター経営戦略)」だったんです。これは「小さな会社」が勝っていくための「原理原則」です。だけど、大学では教えてくれない。天然で身に付けて成功する人はいるけど、それは一部の天才。大半はちゃんと学ぶ必要がある。じーさんにとって、そのための入門書が栢野さんの本だったのです。で、私も栢野さんとはたびたびご一緒させて頂いてるし、週末19日も名古屋でコラボセミナーをします。午前中ですが。そんな接点があったわけですね。

じーさんの話 2012.8.14_b0002156_10221584.jpg ただ、今思うとですが、じーさんは昔からちょっと変だった。まだ仲良かった時代ですが、将来はUFOを作るとか真顔で言ってたり、中3のときは桑田佳祐に弟子入りすると言ったり。いわゆる「中二病」的要素に満ちてました。他にもいろいろ変なこと言ってたなあ。だけど「変」からこそ、何かよくわからない導きによって今のような仕事に着地してるんでしょう。普通かどうかで言うと普通じゃない。土方やってて、たまたま遣いで入った店が親戚の店。手伝えと言われてそのまま店もらって独立ですもん。真似できない。本人の努力でもない。もちろんいろんな勉強や努力はされてると思うのですが、店をもらうきっかけはやっぱり何かの導きと思うのです。それ言うなら私もそう。例のグッズとか、苦労して探してたわけでもなく、、、これ以上はちょっと黙っておきましょうか(笑)

 いずれにせよですね、やっぱり、何かあるんですよ、何かが。なるようにしかならないし、なるようになってる。だけど大切なのは、人生を面白くする上で大切のは、変でもクレイジーでもいいから、夢を見続けること。正直言いましょう。「現実」なんて見る必要なし。例えば今、ダメダメな現状だったとしても、いつかは、いつかはと夢を見る。30過ぎてメジャーデビューを夢見てアルバイトしてる人とかもいるけど、そんな人生って、、、オレは最高だと思っています。確かに売れるにこしたことはないけど、それまでのプロセス、最終的に芽が出なかったとしても、そうやって夢を見て進んで行けるのが楽しいんじゃないですか。

 じーさんは確かに自分でも「ダメ」と言ってましたが、私だってそう。ぶっちゃけ言うと、私などダメだから会社勤めできないんですよ。同級生見ても、当時からデキル連中はある程度大きな会社の役員や管理職、研究職などやってて、やっぱりさすが。ダメな私にはできない。だけど、ダメはダメなりに、いろいろ考えて、悩んで、ぶつかって、、、あるいは、「運」としか言いようのないチャンスに巡り合ったりもして、なんだかんだとやってるわけなんです。別に「努力した」って言うつもりもないし、実際にもしてないのですが、それなりに頑張ってはいる。運にも助けられた。それらはすべて自分が引き寄せたと言えばそうだし、一方で運命だったとも言える。

 まあ、「現実」なんてのも所詮は「幻想」に過ぎないのですから、同じ「幻想」なら楽しい方がいいですもんね。「桑田佳祐に弟子入りする」って言ってたじーさんのそれ以降は聞いてないのだけど、おそらく変なことたくさん言ってたと思うのです。そう言えば今日の話でも、就職後にあるものに興味持ってオーストラリアに行こうとしてた、、、なんて話があったから、ちっとも変わってないんでしょうね。それはしばらくして興味を失ったそうですが。だけど今は小さいながらも会社の社長。きちんとした法人できちんとした事業をされています。

 最近つくづく思うのは、人生ってのは変なこと言い続けてナンボじゃないかと。変なこと言い続けてるやつのほうが勝ち組じゃないかと。昨日の日記で潜在意識に「コリ」があると実現しないばかりか、その願望自体に苦しめられるって話をしたけど、「桑田佳祐に弟子入りする」って言ってたじーさんに、コリなんてなかったんだろうな~と思います。もちろん具体的な手段もなければ、そもそも弟子入りしてどうすんねん、、、ってことだけども、だけど言うだけ言ってみる。それでも、言うからにはある程度は本気。それを世間では「中二病」って言うのだろうけど、そもそも、世の中を変えてる奴ってのはだいたい大人になっても「中二病」だったりしますもんね。

 孫正義なんかも、福岡で事業を始めたとき、3人のアルバイトの前でミカン箱の上に立ちあがって「この会社は一兆円企業になる」って言ったそうで、アルバイトは当然、「はあ?!」となりすぐに辞めてしまった。「中二病」そのまんまじゃないですか。もちろん「中二病」の誰もが成功するってわけじゃないけど、成功するには「中二病」でなきゃならないのも事実。「中二病って言われてバカにされるよりは、現状のまま大人しくしてる方がいい」ってのも人生の選択ではあるでしょう。だけど、何度も言うように世の中って所詮は「幻想」ですから、そんな小さな現実に縛られて悶々とするよりは、ホラでも吹いて気楽にやってる方がいいんですよ。オレはそっち派だなあ。でもそうやってると、じーさんが店もらったように、面白いミラクルがやってくることもある。それは私も同じで。ダメだからホラを吹く。それでいいじゃないですか。

 そんなわけで、じーさんとは中三で決別して以来、25年の歳月を経て邂逅した感じですが、なんだかんだと立場も似てるし共通項もありで、やっぱそうなってたのかなあ。フェイスブックのおかげと言えばそうですが、いずれ邂逅する運命にもあった。そんな風に思ってます。近いうちに是非リアルにお会いして、中二病的な夢を聞かせて頂ければと思います。もちろん私も言いますけど。とにかくまあ、じーさんもオレも、この先どうなるかはわからないけど、楽しい人生になるってことだけは間違いなさそうで。それではまた明日。ありがとうございました。

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by katamich | 2012-08-14 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)