1%の土台 2012.7.10

 今日も5時からコーチング。日中はいつものように過ごし、夜はセミナーを受講してきました。インプットとアウトプットをバランスよく繰り返すこと。これが成長の秘訣だと思っています。今日はビジネス系のセミナーでしたが、すごくよかったです。歳取れば取るほどにいろんな「事実」に気が付くのですが、その一つとしてはやっぱり「教育」は大切だってこと。今ならちょっとお金を出すだけで、その何倍もの情報を技術を手に入れて、最初のお金が何倍にも膨らむってことを実感しています。しかも手に入れた情報や技術は、よっぽど時代が変わらないでもない限り、失うことはありません。特に戦略や心の仕組みなど原理原則はいつの時代でも色あせません。今、改めて原始仏教の本など読んでも、結局、人間の問題なんて2500年前から変わってないわけで、おそらくこの先も同じことでしょう。

 それはそうと「教育」の重要性は大人になればなるほどわかるのですが、そう考えると、高校までの時間は何かともったいないことをしたな~と思います。もう少しちゃんと勉強しておけば、、、と誰もが思うところですが、ただ、勉強の大切さをわかってからでないと吸収できないのもま事実。例えば「歴史」なんてのは、今でこそその重要性を痛いほど理解しているのですが、当時はわかりませんものね。ちなみに今、できるビジネスマンとそうでないビジネスマンの違いを一つだけ述べろと言われたら、これは当てはまると思っています。それは「司馬遼太郎」をしっかり読んでいるかどうか。私が知る限り、本当にできるビジネスマンで司馬遼太郎を読んでいない人は、ほとんどいないと言っても過言じゃない。特に「幕末」もの。実は私もほとんど読んでないうちなんですが、この日本史において「幕末」ほど変化の激しい時代もありません。

 それ以前に300年間、ほぼ完全に鎖国したい状態だったからこそ、特色ある日本文化を育てることができた側面はありますが、だからこそ「開国」の衝撃は激しかった。司馬遼太郎はそんな激しい時代のことを、徹底した時代考証の上にストーリー仕立で面白く伝える。もちろん「龍馬」と「竜馬」の違いなど、明らかに飾り上げた人物も登場はしますが、だけど「時代」を読むのにあれほど面白く、そしてわかりやすい文章もありません。個人的には手塚治虫とともに、ノーベル賞かそれに匹敵する賞を与えるべきだと思っているのですが、話を戻します。司馬遼太郎のその辺の「幕末」ものを読みこなしている人は、なぜだか必要以上に熱い人が多い気がします。あれほどの変化の時代に、決してひるむことなく日本を創って散っていった闘志たち。熱くならざるを得ない。

 それに比べると今の日本はどうなってるのでしょうか。自分の気に入る職がないだけでニートとかで引きこもったりして。それだけならともかく、いじめだの、ひどいのになると「卒業の思い出に」とか言って、集団で老人に暴力をふるったり。それがまた私の地元だったりするのが嘆かわしい。そんな日本になったのは、、、私は戦後の「自虐史観」とは無関係であるとは思えません。なぜ、人をいじめるのか。それは結局、自分に自信がないから、自分に誇りを持てないから。それはひいては自国に対する誇りのなさにも関係してると思うのです。私も物心付いたときには「日本は悪いことした」って教育を受けてきたような感じで、そう思うことが美徳のようにも感じられていました。そんな風潮もあったからこそ、日本人は改めて「幕末」の闘志たちを知るべきだと思うのです。特にある経営コンサルタントの話によると、2015年前後から幕末や戦後に匹敵するほどの
「時代の変化」があると予想されていますので、そんな時代にこそ改めて歴史を学びたいと思うのです。

 で、そんな話からいきなりサブカルチャー的な話題になりますが、今、改めて「幕末」について語りたくなったのは、この本を読んでしまってから。

風俗行ったら人生変わった

 正確には本はまだ注文中で(出荷が遅れているらしい)、その前にネットで最近読みました。フェイスブックではちょっと盛り上がって、いろんな人に勧めたのですが、久々に熱くなる話でした。ストーリーはかつての「電車男」とほとんど同じ感じ。つまり、誰かが2ちゃんねるにスレッドを立てて、そこで他のユーザーたちと盛り上がって話が進行していく感じ。「電車男」が流行ったのが2004年でまだ私は会社員。あれはある意味、純愛ストーリーだったのですが、「風俗~」の方は純愛も入っていますが、自己啓発であり、ビリーフ・チェンジが主たる内容となっています。

1%の土台 2012.7.10_b0002156_172114.jpg で、この話がなぜに「幕末」と関係あるかと言うと、主人公のハンドルネームが司馬遼太郎にちなんで「遼太郎」で、遼太郎のブレインとなる仲間のハンドルネームが高杉晋作にちなんで「晋作」となっているから。二人はミクシィの幕末コミュで知り合った設定。改めて読むと、おそらくは最初から企画があってライターさんが遼太郎として2ちゃんに書き込んでいった、完全なる「創作」と思うのですが、でもまあ、話としては面白かったし、それはそれでいいんじゃないかと思います。

 だけど、妙にリアルだと思うのは、晋作の成功者ぶりと、その利他ぶりは、何となく「幕末」にはまってる人間にありがちだとも思える点。簡単にあらすじを言うと(ネタバレになりますので、それが嫌な方はまとめサイトを先にお読み下さい、30分ほどで読めます)、主人公の遼太郎はいわゆるオタクで29歳童貞。もちろん女性と付き合ったこともなし。その遼太郎が、27歳の晋作から大人になれと風俗を勧められるところからスタート。そしていわゆるデリバリーヘルスと呼ばれる派遣型の風俗サービスに電話をし、そこで出会った風俗嬢がものすごい美人。遼太郎は身長163センチに対し、その女性(かよさん)は170を超える長身。あまりに美人過ぎて緊張のあまり何もできなかったのですが、一目惚れしてしまい、ただ、かよさんとお話をするだけで一回2万円もするサービスを利用するとうになります。二回目も結局何もできずおしゃべりするだけ。三回目も同様。そんな純朴な遼太郎に気を許したかよさんは、外のファミレスで会うよう提案します。遼太郎は有頂天。だけど、かよさんは実のところ男から騙されて風俗で働くようになり、嘘の借金300万円を返すためにAVの出演まで決められてしまう。

 それを知った遼太郎は何とかしてかよさんを助けだそうと、頼りになりそうな友人、晋作に相談を持ちかけ、それを見事に解決するって話。晋作はなにやらのコンサルと投資家。資産○○億円。裏社会の法律にも詳しく、かよさんを騙した男と共謀したAVスカウトを追いつめて行く様子は痛快。晋作は最後まで利他の参謀として動き、最終的に遼太郎とかよさんは、、、というお話です。それがまた、この晋作のかっこいいこと。こんな一銭の特にもならないような仕事を、、、単に「熱い仕事がしたい」ってだけで引き受け、最後まで遼太郎を立てながら問題を解決していきます。「なにわ金融道」とか「カバチタレ」のような話が好きなら、なおさら面白いかも。

 とにかく晋作はできる男。どうやって何億もの資産を築いたのかについて、遼太郎にレクチャーするシーンがあるのですが、それはまさに我が意を得たりと言える、鉄壁の成功法則。私はお金の投資はやらないので、リアルな実感はありませんが、こういうこと。どうすれば稼げるかってことよりも、どうすれば損しないかを考えること。ことお金の投資に関しては。

 私も以前、デイトレやFXなど投資に手を出そうと思ったことはあります。ちょうど私が会社を辞めた2005年頃はFXブームだったし、デイトレなどもメディアによく取り上げられていました。とにかくお金儲けする手段を増やそうと資料請求まではしたのですが、結局、ネット口座を開設することもなく、やっぱり手を出すまいと思うのでした。ちなみについ先日、携帯に突然電話がかかってきて、それは知らない会社からのFXの案内でした。なんで私の携帯番号を知っているのか、最初は話そうとしなかったのですが、最後は「名簿を買いました」と白状。ま、そりゃそうだろ。FX関係の資料請求したのは、後にも先にもその一回なので、私に送った資料プラスくらいの経費は名簿を売ることでペイできるんでしょうね。

 ただ、私が投資に手を出さない理由は、間違いなくどっぷりハマりそうだから。それこそ家族との会話もなく、ずっとチャート見てるだろうし、それでおそらくブログも更新できないだろう。セミナーなんかもできないだろう。自分でそれほど凝り性なのがわかっているので、健康にもよくない。ちなみに統計学的に投資に向いてる人とそうでない人がわかるらしくそれは、ある指とある指がそろっていたら投資向けとか。優れたディーラーやエンジェル、投資家は、そんなとこで判断することもよくあるとかないとか。だけど、最終的な判断基準ってそんなとこだったりしてね。

 話を戻しますが、晋作いわく、投資ってのはいかに稼ぐかよりも、いかに損しないかを第一にすること。自分で基準をしっかり決めて、それを満たしたら、いかに希望的観測ができようともさっと引き上げる。そこで晋作が話った言葉がこれ。

「とにかく、人生でもなんでも、1%づつでいいんですわ。それをどれだけ続けられるかですわ」

 名言やと思います。つまり何を「1%」するかがその人の人生。私にとっての「1%」は間違いなくこのブログ。8年間365日毎日休まずブログを書く。それを続ける「だけ」で数々の奇跡と直面してきましたもの。毎日読まれている読者さんからすれば、私の更新だけはまず裏切らない。年に数回ほどめちゃめちゃ手を抜くことはあれど、基本的に長文で読み応えもある。

 2004年5月からブログを始めて半年ほどたったときかな、コーチングの市民講座に参加したんです。そのとき、一人前に出て、他の参加者からの質問に答えるってワークがあったのですが、そこで3名の方から何かの質問を受けました。普段なら詰まるとこなんでしょうが、そのとき、何も考えてないのにスラスラと答える自分がいたのです。なんでだ。それは自分で一度はブログに書いたことだったから。ブログに書いたことを無意識にしゃべった感じ。そこで気づいたんです。これ、続けるとすごいことになるんじゃないか。それだけの気づきのデータベースがあれば、かなりのことになるぞ。

 私が今、セミナー、コーチング、出版などができるのは、まさにブログという「1%」を続けてきたから。365日8年間書いたら、そのデータベースは相当なものでしょ。スピリチュアルにせよ願望実現にせよ、これまで毎日考え気づいてきたデータベースがあるのですから、そのなかにはたいがいの答えがあります。この「1%」をおろそかにして、土台も固まらないうちから「大きなこと」をしようなど、仮に一度はできたとしても、継続することは絶対にありません。

 以前、知人のセミナーの集客を一手に引き受けたことがありました。私も今後、その方と何らかのビジネス上のお付き合いができればいいかと思い、ブログとメルマガでかなりの集客ができたと思います。そして一回目は成功。二回目以降も集客を頼まれたのですが、それ以上は注力できません。軌道に乗ったら恩返しをすると言われましたが、結局、その事業は頓挫し、すべてが終わってしまいました。また、最近では私主催のQ州ツアーやインドツアーに乗じて、ある旅行企画を立てた方がいらっしゃったのですが、ふたを開けてみたら、ほぼ全員が私のツアーメンバー。もっと増やしたいのでブログで呼びかけてくれと言われましたが、当然、お断りさせて頂きました。私は「1%」の積み上げによって、ツアーやセミナーを実現させてきました。基本的にメンバーを集めるのは全て自力。面識ない参加者さんについても、事前に電話して信頼関係を縮めておく。掲示板で事前交流をはかる。そのような細かい調整を経て、初めて各種ツアーが成り立つのです。しかし、その大前提にあるのは、私のブログ、、、つまり共通の「価値観」を有するメンバーであること。

 旅行はどこに行くかよりも、誰と行くか。その「誰と」を重視してきた私のツアーにおいて、その中心となる「誰」だけが異なる企画が、うまく行くとは到底思えません。私はこれまで延々と「1%」を積み上げ、その土台の上でなんとか頑張って企画を推進してきました。決して容易なことではありません。その土台がない状況で、メンバーだけを取ってきたような企画など砂上の楼閣です。しかし逆に「価値観」という強固な土台があると、そこでは本当に何をやっても楽しい場となります。そしてその場は決してお金で買えるものではありません。お金で買えない価値を提供すること。私がツアーを企画する意図もそこにあります。

 話を戻しますと、「電車男」の二番煎じのような「風俗男」ですが、ままでも同じようなシリーズはたくさん書籍化・映像化されてきた中で、なぜに今回私的にヒットしかと言うと、この「1%」の記述があったから。突然、10%とか20%を狙うんじゃない。どんなことでもこの「1%」を大切に積み上げてさえいれば、やがてそこには大きくて立派なお城が立つんです。下世話な内容であるにも関わらず、久々に何か熱いものがこみ上げるネット物語でした。30分ほどで読めますので、よかったら一読あれ。それではまた明日。ありがとうございました。

今日の話に共感して頂ける方はクリックをお願いします!
↓ ↓

人気blogランキング

【九州】7月21日(土)~23日(月):宇宙となかよしツアー2012(Q州ツアー)(残2名)

【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
by katamich | 2012-07-10 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)