右脳の暴れ馬 2012.6.18

 6月30日の「引き寄せの法則」のセミナーですが、「引き寄せ」とか言いながら人数少なかったらシャレにならんな~と思い、この週末にちょっと工夫して頑張ってみたところ、瞬く間に定員に達しました。ただ、当初は小人数のワークショップ形式でやろうと人数も制限していましたが、雰囲気的に講義形式中心の方がいいと思い、定員を拡大することにしました。ワーク形式だと、一人に付きイスが3脚必要だったり、それなりのスペースも確保しなければなりませんが、講義形式だとその必要もありません。ただ、講義とは言っても、その場でできる体感ワークなどはしますので、単純に座って聞くだけとはなりません。ただ、今回はちょっとテキストを充実させようと思っています。それこそ本になるくらいには。「引き寄せの法則」の超実践テキストって感じでしょうが、私はかなり「左脳」をベースとするので、分量が多いのはさほど苦じゃありません。参加者はどうかわかりませんが。

 ちなみにセミナーにおける「右脳」と「左脳」の関連については一家言持ってるつもりです。多くの人が誤解してるのが、まず、願望実現における右脳の優位性。NLPにもタイムラインとかサブモダリティとか、どちらかと言うと右脳的なスキルもあるにはありますが、だけどその右脳の手綱を握るのはあくまで左脳です。例えば右脳を鍛えると言っても、具体的に何をイメージしているのかはわかりませんが、文字通りに右脳を鍛えるってどういうことか。これはまさに馬力を付ける、つまり馬にいいエサとか与えまくって、どんどん力を付けていくことにを意味します。例えばイメージ力を鍛えるとか、それはそれなりの方法もあるのです。一番いい方法は一度見た画像をそのまま見ないで描く練習とか。例えば右の絵は「悪魔のフォーク」って言うのですが、これは現実世界にはあり得ませんよね。さあ、これを10秒見て、次に見ないで別紙に描いてみてください。右脳の強い人はすぐに描けるでしょうが、ほとんどの大人は描けません。だけどこんなのをひたすら続けてると、イメージ力が身について、つまり右脳が鍛えられるのです。

 余談に余談を重ねて申し訳ないですが、子ども、私の身近で言えば、ちびQの右脳の強さを示す話があります。毎週日曜日の早朝に「機関車トーマス」があるのですが、朝早いのでいつもビデオに撮っています。ちびQはトーマスが大好きなので、毎日、時間があれば見ています。私の方も、用事をしてるときは見てもらった方が楽なのです。ごめんなさい。で、今ですでに10日分ほどあるのですが、ちびQはそのすべてをどうやら覚えてるようなのです。そして日によって自分の見たい話があるようで、例えば「トビーとバッシュ」なる話があったとしましょう。私はその話を探すのにインデックス(言葉)を見るのですが、ちびQはトーマスの直前にやってた俳句の番組の約2秒ほどのエンディングでわかるのです。私はなんでもいいと思い、適当に「これ」と言ってかけると、俳句の番組のエンディングに写る花を見るだけで、「トビーとバッシュ」じゃなければ「ちがう!」と言って怒ります。言葉が未発達な分、右脳が冴えた状態ですね。

 そんな感じで子どものうちは誰だって右脳が発達しているのですが、大人になるにつれ右脳から左脳の力が増すようになります。だけど、これは成長の過程において大切なこと。人間が人間である限り、左脳を発達させることは必要なことなのです。それに対して右脳を鍛えるとはどういうことか。先ほどの例で言えば、馬力を付けること。それ自体はいいことのように思いますが、暴れ馬の馬力付けてどうなりますか。手がつけられないくらい馬力付けたら、周囲にも危険が及びます。私たちの右脳も同じこと。いい方向に発達すればいいのでしょうが、右脳はそう簡単ではありません。あ、ここで言葉の定義だけしておきますね。解剖学的な意味での右脳左脳ってことじゃなく、ここでは「右脳=潜在意識」、「左脳=意識」の意味でとらえています。で、右脳、つまり潜在意識が暴れまくったらどうなるか。例えばネガティブな思いにとらわれまくって暴れたらどうなるか。場合によっては破滅行動を取りますよね。

 いいイメージをしようにも、すでに暴れ回った潜在意識。これはかなり厄介ですよ。例えば四六時中、怒りや不安に襲われた状態。こんな状態で右脳を鍛えても、怒りや不安が増幅するだけ。確かに催眠などによって、一時的に右脳の暴力を抑えることはできますが、それは暴れ馬に麻酔薬打つようなもので、すぐに元に戻ります。セミナーやセラピーでも右脳的ワークをする人いますが、あれも使い方次第であって、誰にでも有効とは限りません。確かにネガティブな状況の人もきちんとトランスに入って感情を一時的に鎮めることはできても、トランスから覚めたら元通り。だけど、その一時的な平穏の感情が忘れられずに、何度もセラピーに通う人がいるのですが、それはそのセラピストを儲けさせるだけで、根本的な解決策にはなりません。

 ですので、右脳を鎮めるには右脳の力では衝突するか、一時的な効果に留まるに過ぎず、根本的に右脳、つまり潜在意識の状態をよくするには「左脳」の力が必要なのです。たとえて言うなら、馬が右脳(潜在意識)、騎手が左脳(意識)です。騎手じゃなく調教師でもいいですが、言葉悪いかもしれませんが、右脳をコントロールすには左脳で「調教」するしかないのです。国内のNLP(神経言語プログラム)の団体の中には、例えば私が最初に学んだ関西のK研究所などは「右脳優位」の進め方ばかりで、質問してもちゃんと答えてくれたことはほとんどありませんでした。だけど、そのときはそんなもんだと思ってましたが、学びが進んだ今は違います。そもそもNLPは左脳の科学なのです。確かに催眠ワークの方が、受けてる方は面白いかもしれません。トランスに入って幻覚見たり、幼少期のコアに触れて涙を流したり。それはそれで大切な場面もあるのですが、左脳が先か右脳が先かで言えば、間違いなく左脳が先です。そもそもNLPで最初に研究されたのは、「メタモデル」と言って言語パターンの特殊性と効果、つまり左脳的解析が出発だったはず。

 そしてNLPから派生したとも言われるコーチングにおいて、最も重視するスキルもまた「メタモデル」です。例えばあるクライアントがどうしても行動が続かないとしましょう。続けてしまうと目標達成してしまう。それが怖いと言うのです。何が怖いのか。人から非難されるのが怖いと言います。そこで質問。その場合の「人」って誰ですか? このとき、あるクライアントはフリーズしてしまいます。その人が無意識に想定していたのは「高校の同級生」だったりします。だけど、今は高校の同級生など近くにいません。他に批判しそうな人は、、、いないじゃん。この瞬間に制限となるビリーフがカチッと外れて、行動が加速するわけです。

 このケースを右脳的に処理するとどうなるか。ちょっと再現してみましょうか。Qは私で、Cはクライアント。QはクエスチョンのQでもあるのでゴロがいいですね。私の会社はアンサーなのでA、つまりQ&Aでして、それをプロデュースしたのが「あの世に聞いたこの世の仕組み」の雲黒斎さん。降りてきた~とか言ってたので、正確には雲さんなのでしょう。おかげさまでいろいろ助かってます。それはさておき再現します。

Q 何があなたの行動をストップさせているのですか?
C たぶん、、、怖れだと思います。
Q 怖れですか。あなたは何に怖れているのですか?
C 批判されること、かな。
Q では、実際に行動して批判された状態を感じてみてください。今どんな感じがしますか?
C 胸がちょっと苦しいです。
Q では、その苦しさを色で現すとどんな色ですか?
C ちょっと灰色っぽいです。
Q では、その大きさは・・・(以下、略)


 上のは「サブモダリティ」と言って、苦しさを「五感の質」で表現し、その質感自体を変えていくスキルです。灰色だったらそれをオレンジにしてみるとか。これもNLPの代表的スキルです。しかし、そんなことせずともこんなパターンもあります。

Q 何があなたの行動をストップさせているのですか?
C たぶん、、、怖れだと思います。
Q 怖れですか。あなたは何に怖れているのですか?
C 批判されること、かな。
Q 誰に批判されるのですか?
C え?
Q 誰に批判されると思っているのですか?
C 高校の同級生とか。
Q 高校の同級生はいつも一緒にいて、何かと批判してくるんですか?
C いえ、もう15年会ってません。
Q もう一度聞きますが、あなたが行動して目標達成することで、誰が批判するのですか?
C 誰も批判しないですね。
Q そうですね、批判されないことがわかりました。では、もう一度聞きますが、あなたは何に怖れているのですか?
C 特に何も・・・


 これが「メタモデル」で、そんな感じで「言葉」によって、クライアントのビリーフを取ることは可能なのです。もちろんこんなに単純じゃありませんが、だけど難しく考える必要もありません。制限となるビリーフの多くは、賞味期限の切れたプログラムばかりですので、その根本にアプローチできれば解決は早いです。あとは「サブモダリティ」でも「メタモデル」でもその複合でも、その他のスキルでもいいので、そこがコーチやセラピストの経験と力量になります。ただ、電話コーチングなんかだとクライアントを観察(キャリブレーション)するのに限度がありますので、どうしても言語優位、つまり左脳優位なセッションになりますが、それでも十分機能し効果があります。

 それでもいずれにせよ、右脳の手綱を握るのは左脳です。左脳の力を鍛えずして、右脳ばかりにアプローチするのは危険。これは「願望実現」とか「引き寄せの法則」でも同じことで、無暗やたらとイメージングしてもアファメーションしても逆効果なときさえあります。ネガティブな暴れてる馬に対し、何の装備もせずに近寄っても蹴飛ばされるだけ。馬を手懐けるには、それなりの方法論があるんです。それが理論であって潜在意識の原理。まずはそこをしっかり押さえた上で「引き寄せの法則」を活用しなければ、逆に変なものを引き寄せることだってありますからね。別に脅してるわけじゃないです。無理なイメージングは苦しいだけのこと。

右脳の暴れ馬 2012.6.18_b0002156_17163284.jpg そんなわけで、「引き寄せの法則」のセミナーが人少ないのも説得力ないので、何とかこの2日ほどで満員にすることはできました。もちろんメルマガ特典で割引にはしてるのですが、そのままの値段で少数でするより、今回はリーズナブルな費用で多くの方にご参加頂いた方が効果的だと思い、ちょっと頑張ってみました。まだまだ頑張らないといけない私ですが、最近、頑張るのはブームみたいです。AKB48の指原が総選挙4位になったのも頑張るこだからとか。とんだ左遷劇を繰り広げた指原ではありますが、それでも頑張ることに期待されてるのでしょう。てなとこで、私も頑張ります。一緒に頑張りましょう。ありがとうございました。

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by katamich | 2012-06-18 23:39 | ■願望実現 | Comments(0)