負けシリーズ 2012.5.30

 今日は一日、なんだかだるかった。花粉症のような症状の再来のようで、頭も何となく重く、4時に起きたのもあるけど、一日、眠かったような。とりあえず原因究明のため、夕方、耳鼻科に行ってきました。よくわからないけど、アレルギーらしい。今の季節は特定の草、ハウスダストや黄砂とかの可能性もあるらしい。そう言えば福岡は今、ちょっと空気がよどんでて、車のフロントもすぐに汚れます。いろいろ重なって引き起こしたのかな。それにしても病院はすごい。鼻の洗浄をしただけで、一気に通ってすっきり。薬を何種類かもらったのですが、それもまた良く効きます。その中に、どうしても苦しいときだけ寝る前に飲んでくださいって薬がありました。昨日よりは苦しくなかったので飲んでませんが、いかにも効きそうです。もう決めた。来年は花粉症にあわせて病院に行きましょう。ちょっとした薬で楽になるのですから、意地を張っててもしかたない。

 そんなとこで復活しました。実はくしゃみで喉をやられて、少し熱っぽかったのですが、炎症を抑える薬でバッチリです。だけど、本音を言えば、薬に頼らず「潜在意識」への働きかけで克服したいところ。ここ2~3年の花粉症に関しては、かなり働きかけが成功し、随分と回復しているのですが、それでも油断するとすぐに元に戻るような。実のところ、あらゆる疾病の原因は「精神」にあると確信しています。アレルギーの原因は甘えにあるなどという人もいますが、それもそうかもしれないながら、一概にも言えません。だけど、ある日いきなり治る人もいて、私もそんな人を何人か知ってるだけに、実に不思議な思いでいます。

 で、今、突然ひらめいたのですが、もしかしたら「花粉症は薬に頼らない」なる思いそのものが、アレルギーを誘発していたのではないかと。先ほど「もう決めた」と書きましたよね。来年の花粉症は病院に行こうと。今まで、花粉症に対しては鍼灸以外行ったことありませんでした。それは私の中のどこか頑固な何かがそうさせていたのか。だけど、周りからは、薬を飲んだので今年はまったく症状が出なかった、などの話をよく聞きます。へ~と思いながら、私の中では「薬に頼りやがって」などと下げずんだ気持ちがありました。

 だけど今、「もう決めた」と書いてまもなく、そう、ブログをちょっと書いている間、突然、身体が反応し、気持ちもすごく楽になったのです。その瞬間、「それでいい」なる声が聞こえた、、、と言うか、ちょっと思い出して手に取った本にそのようなことが書かれていたのです。あ、なるほど。

 なぜ、私は花粉症で病院に行かなかったのか、薬に頼らなかったのか。それはどこか「薬を飲んだら負けかなと思ってる」なる意識があったからか。だけど、よくよく考えたら、なぜに「薬をのんだら負け」なのでしょうか。よくわかりません。これはマクロビやホメオパシーなど代替補完医療にハマっている人たちにも言えます。病院に行ったら負け、薬を飲んだら負け、肉を食べたら負け、朝食を食べたら負け、牛乳を飲んだら負け、加熱したものを食べたら負け、、、などなど、これらは言うまでもなくビリーフ(思い込み)ですよね。

 負けシリーズ 2012.5.30_b0002156_1315261.jpg これ以外にもどうかな、思いつく限り列挙すると、、、

「働いたら負け」
「告白したら負け」
「おしゃれしたら負け」
「セミナーや勉強会に参加したら負け」
「笑ったら負け」
「努力したら負け」
「楽しんだら負け」
「アロパシー(西洋医学)に頼ったら負け」
「ありがとうと言ったら負け」
「許したら負け」


などなど、いくらでもありますよね。負けシリーズは。だけど、その人たちは誰と勝負をしているのか。例えば「薬を飲んだら負け」って、誰に対して勝負を挑んでいるのか。それは「花粉症(病気)は潜在意識で治すべきだ」なる「固い信念」があり、その信念に対して勝負を挑んでいるのか。私の場合はおそらくそうだったかも。

 だけど昨日、いみじくも書きました。

「潜在意識とって重要なのは、リラックスしているかどうかだ」

と。リラックスしていると、潜在意識はいろんな情報を素直に受け入れます。しばしば「自分を変えたいとの思いが強い人ほど、自分を守る力も強い」と思うケースに遭遇するのですが、何かに対して「勝ち負け」に拘っている状態など、リラックスに一番遠いでしょう。

 もちろんときには勝負も大切。それは自分を高める上で。資格試験などもテストに対する勝負であり、そのために長時間の勉強をするなど、自分に負荷を与えるのです。これはかなりのストレス。だけど、資格にせよ受験にせよ、最後はやりきった感でリラックスして試験にのぞんだ状態だからこそ勝てるのであって、最初から何の負荷も与えずに勝てるはずはない。

 スポーツなどの競技も同様、試合に勝つことは自らの鍛錬や成長において大切なこと。そのために、試合に向けて自分に負荷を与えまくってこそ、本番でリラックスできるわけです。普段から練習もせずに本番に挑んでも、リラックスした状態で力を発揮できるはずありません。

 ようは、何事も最後はリラックスできるかどうか。リラックスのためには、自分にストレスを与えるのが必要なことも多い。ヨガなどもそう。勉強や練習もそう。だけど、それらは最終的にリラックス状態に持って行くために必要なことであり、最初から何もしない状態でリラックスすることはまず不可能。その代表的な言葉が「○○したら負け」です。誰に勝負を挑んでいるのか。まったく架空な何かに決着の付かない勝負を挑んでいる。

 例えば「働いたら負け」について言うと、今、ニートや生活保護の問題が浮上していますが、全員が全員じゃないにせよ、それは本来立ち向かうべき「ストレス」から逃げているだけ。働くことは確かにストレス。その一時的なストレスから逃げるために、「負け」なる論理を持ち出しているに過ぎない。

 「告白したら負け」についてはどうか。好きな人がいる。付き合いたい。だけど、その気持ちを伝えたら、告白したら、もしかしたら断られるかもしれない。そのストレスから逃れるために、「負け」なる論理を持ち出しているに過ぎない。

 「おしゃれしたら負け」については、誰かに好かれるためにおしゃれしたところで、それが通じない可能性だってある。それどころか、おしゃれして冷やかされるかもしれない。私の中学くらいの頃、確かに周囲がちょっと色気付いて、カッコつけ始める男も増えてきました。それがある同級生なんて、ちょっと髪型を整えたり、鏡で表情を確認している姿を見られただけで、「おまえ、なにしぶがってんねん!(しぶがる=カッコつける)」なんて冷やかされ、それ以来、「しぶちん」なるあだ名を付けられた同級生もいました。だけど、それは中学に限らず、大人でも「勘違い」とか「身の程知らず」なんて揶揄があるように、おしゃれすることがストレスになる場合もあります。実際の話、異性と付き合いたいとか言いながら、まったくおしゃれに気を遣わない人だっていますから。ありのままで寄ってくるのは女性なら10代~20代前半までです。30なっても40なってもモテる女は例外なくおしゃれですから。

 上の事例については、一つ一つ解説できるのですが、字数もありますので、あと一つ。「アロパシーに頼ったら負け」はホメオパシーやってる人がよく言いますよね。言わないまでも、そんなニュアンスを漂わせます。って言うか、アロパシーって言葉自体がホメオパシー的なんですが。
 
 一般にアロパシーは「闘う療法」と言われ、とにかく症状を抑えることが目的。それに対してホメオパシーは「押し出す療法」と言われ、その病気の原因となるものを、同種の波動を持つレメディ(飴)を飲むことで押し出すと言う理念。確かに病気を抑えるだけの薬だったら、根本治療にならないかもしれず、さらに副作用の問題もあります。なので、できれば副作用のない根本治療ができるホメオパシーがいいに決まってます。だけど、一番の問題はホメオパシーには再現性が確立されてないこと、エビデンスがないこと。ホメオパス(ホメオパシーを扱う専門家)のほとんどが国が認めた専門的な医学を修めてない素人なので(少なくとも国内では、それも般若心経のレメディを扱っている団体関係では)、普通に心配なこと。その上に西洋の薬を飲むとマヤズムが立ち上がって悪化するなどと、根拠のないことを教えられています。

 そんな人たちにとってはやっぱり「アロパシーに頼ったら負け」なわけで、だけどそれで症状が悪化する例にも事欠きません。ちなみにグーグルで「アロパシー」で検索すると、興味深い事例が読めます(「否定はしません」なるエントリー)。でもまあ、そのように言いながらも、「花粉症は薬に頼ったら負け」なる思いも、それと似たり寄ったりか。

 ようするに「○○したら負け」なるビリーフを持っている以上は、リラックスしようがない。勝ち負けである以上、潜在意識はガチガチ。だけど、先ほど、来年からは花粉症でも病院に行こう、、、と書いた瞬間、気分が妙に晴れやかになり、体調まで良くなってきました。本当の話。

 なので、大切なのは「負け」なる意識を手放すことでしょうか。働いてもいいし、告白してもいいし、おしゃれしてもいい、笑ってもいい、許してもいい、アロパシーに頼ってもいい。そんな軽い気持ちで物事に接するのが一番かな~と思った出来事でした。

 ついでですが、ホメオパシーの理念自体は素晴らしいことは認めたところで、実は「レメディを使わないホメオパシー」なる技法もあることを紹介しておきましょう。これは一種のビリーフチェンジセラピーであるし、NLPにもあり、直接的には安田隆さんの本にも書かれているのですが、こうやります。

 風邪なり、吐き気なり、ダルさなり、ちょっとした不調から、場合によって末期ガンなどにも効くと言われてますが、ここではちょっとした不調に限定します。だけど、病院には言ってくださいね。で、その方法ですが、例えば身体がダルかったとしましょう。今日の私みたいに。その際、そのダルさをひたすら増幅させるのです。具体的には「ダルい、ダルい」と心の中でひたすら繰り返し、実際のダルさととことん向き合うこと。これはかなりのストレスです。だけど、そのダルさが最高潮に達したとき、人によってはあるイメージが出てきて、そのダルさの原因を突き止めることがあります。そうでなくとも、最高潮に達した後は、ただ回復するだけ。

 これは一種の心理療法なんですが、ビリーフを変える方法にも使えますよね。そんなわけで、昨日、原因不明の鼻炎に襲われたのも、まさにこんな気づきをもたらすためだったのでしょうか。でなければ、こんな日記も書けなかった。もしかしたら、この日記を読んでめちゃくちゃ救われる人だっているかもしれません。その意味では、鼻炎に感謝ですね。今、とんでもなくスッキリして完全に復活しています。ありがとうございました。

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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
by katamich | 2012-05-30 23:39 | ■精神世界 | Comments(0)