それでもベストを尽くしてる! 2012.5.22
2012年 05月 22日
何度も言うように守秘義務上、セミナー中のケースについて詳述することはできないのですが、一般的に言うと、幼少期に存在、性別などを否定されて生きてきた人が、多いとは知識では知りながら、直接見ることは今までほとんどありませんでした。いや、もちろんいたのですよ。それは今よりも昔。それこそセミナー開始初期には精神科に通院中とか、また、深刻なトラウマを抱えている人なども来られていました。
ただ、その当時は単純に私の経験不足が幸いして、その人たちの心の奥底にまで触れることはなかったし、見なくとも何とかなってはきました。だけどここ数年、特に1~2年のことですが、私も多少は成長したのかな。そのような深刻なビリーフは誰にでもあるし、しかもそれが見えるようになってきたのです。だから、、、正直言います。私は逃げていました。
昨年から突然、コーチングやセミナーの対象を経営者や起業家にシフトしつつあったのは、単なる「逃げ」だったのでしょうか。もちろんビジネス系の人たちとの交流が広がり、そちら経由でお仕事を戴くことが増えたのもあります。商工会議所やビジネス交流会からのご依頼も受け、実は今日も打診がありました。私の地元の経営者グループから。なので、確かにその流れはある。しかし、本当のことを言うと、わき目もふらずにバリバリにビジネス系に進んでいると言うより、一般の人たちから目を背けようとしていた自分もいたのです。
傾向的に言えば、一般の人よりも経営者の方が元気な人が多いです。前向きな人が多いです。でないと独立とか起業とかできないし、それなりに上手く行ってる人は、すごく楽しそうにされています。9時5時で仕事が終わる公務員よりも、一日2~3時間しか寝ずに仕事してる経営者の方が、楽しそうな人は多い。そして私自身もそんな人たちとお付き合いしていきたいと思っていた。そして、それでいいと思っていた。
この土日のセミナーが始まって、最初の二人くらいのセッションを見ていると、正直、腹立ってきました。昔の親子関係の恨み節吐いて何泣いてんねん。感謝が足りへんのじゃ。結婚できへんのは、幼少期のせいやなくて、少なくとも今のお前に女として魅力ないからやろ、、、とか思っていました。ひどいですか。はい、ひどいと思います。だけど、そのように悪態付くのは、実のところ直視できなかったから。ほんと、つらくて途中から寝ようとしてましたから。周囲は同情か共感か、一緒になって泣いてる人も多かったですが、私はそれさえも腹立たしかった。お涙ちょうだい劇場で、ほんとは人に共感してるふりして、涙を流す自分に酔ってるだけちゃうか、、、とか思っていたり。なので、私自身、この二日間で約5秒をのぞいて涙は流しませんでした。その5秒の話は後でします。そんな私はかなり浮いていたのか、元から私のことを知っている人以外、誰も寄ってきませんでした。と言うか、寄るなオーラを出していたかも。
でもこれは自己弁護するわけじゃないですが、世間一般的な反応じゃないでしょうか。例えば職場に嫌いな人いたとします。なぜ嫌いですか。それは少なくとも波長が合わないから。そしてお互いに陰で「あの人はどうとか・・」って批判するわけで、表面的に言えば、私がセミナーで感じていた感情と同じ。なのでもし、最初に2~3人だけで帰っていたら、腹立たしいだけで終わってたでしょう。と言うか、初日はそんな感じ。しかも、セッションが終わってからも、なんか慰め合ってる人とか見てると、さらに腹立って。なので、最後の方は懇親会も行きたくなかったのです。だけど、会費払ったし、そんな理由でキャンセルするのもアカンと思って、とりあえず行きました。だけど、一番端っこに座って二時間動かず。入れ替わり来る人としゃべってるだけで、それも元からの知人だったり。そして終わったら誰にも挨拶せずにすぐに帰りました。二次会なんて気持ちじゃないし。
ほんとは、二日目は行かないことも考えたのです。だけど、私のセッションがもしかしたら回ってくるかもしれないと、その期待だけで行きました。もしも初日に当たっていたら、二日目は行かない可能性高かったです。結局、私が午前中の最後に当たりました。正確には午前中は私で最後と言われながら、私が10分で終わったものだから、もう一人行きましょうか、となったので、私は午前のラス2でした。だけど、私のその10分のセッションがあまりに強烈で、最後の人のはまったく見えません。泣き叫んだり、イスをぶっ叩いたりしてるのに時折目が覚める程度で内容など入ってきません。
だけど、その辺りから私も変わってきたのです。実は今日、メンタル系のお仕事されてる女性と、仕事がらみの話でお会いしてたとき、あるパンンフレットに「潜在意識は3%しか使われていません」なる文言が書かれてあって、とりあえずそこは間違ってると指摘しました。いわゆる自己啓発系のパンフで、言わんとしてることはわかりますが、正確な表現ではないし、そもそもそんな表現になるのは、潜在意識に対する理解が不十分だからです。
これは「潜在『能力』は3%」ならまだわかりますが(3%の根拠はさておき)、「潜在意識」は常に100%の力を出し切っています。自分を守るために、心と身体を傷つけないために、全力を出し切って常にベストを尽くしている。これが「潜在意識」の性質です。だけど、幼少期に形成された潜在意識の情報、つまり「ビリーフ」は大人になっても同じように働くため、役に立たない時代遅れの働きしてることが多いのです。その時代遅れの部分を「変化」させることが「ビリーフチェンジ」の目的です。
で、他の方のセッションを見ていると、皆さん一人一人の「潜在意識(ビリーフ)」がものすごい健気にも見えてきて、にわかに感動し始める自分がいたのです。たとえは変でしょうが、幼稚園児がお遊戯などで「トトロ」を一生懸命に歌ってる姿とか見たら感動するじゃないですか。スポーツでも芸術でも、そして仕事でも、人が全力を出し切ってる姿って美しいし、感動的じゃないですか。
潜在意識は常にベストを尽くしている。頭では分かっていたことだけど、そのベストの方向が時として腹立たしいこともあった。だけど、それはたとえて言うなら、幼稚園児の一生懸命のお遊戯を「下手くそ、子供だまし」と言ってけなしながら、プロが適当に手を抜いた演奏を聴いて、「やっぱりプロはスゴいっすよねえ」と恥ずかしい賞賛をしてきたようなもの。確かに幼稚園児と大人のプロとじゃ、同じことやったらプロが上手いに決まってます。だけど、感動するのはそこじゃないでしょ。感動ってのは文字通り「感」が「動」くこと。その感動は発信者と受信者が一体になって生じるもの。手抜きのプロと一体になって感動するか。それよりもこれまで先生に怒られながら、泣きながら練習してきて、そしてその本番で一生懸命に歌う幼児に姿に感動するんじゃないですか。そこには上手下手を超越した何かがあるでしょ。
昨年の秋、ちびQの保育園で生活発表会ってのがあって、ちびQのクラスは「だるまさん」と「いないいないばあ」を踊りました。普段大人しいと思っていたちびQがいつにないハッスルを見せて、最後、幕が閉まるとき、泣き出したのです。聞いてみたところ、終わるのがイヤだったそうで。たった2歳の幼児はそうやって常にベストを尽くす。その姿に親はもちろん周囲も感動する。そうやっていつも子どもたちからも学ばせてもらっている。つまりは「感」が「動」く「場」に一体化するとき、そこには文字通り感動の共鳴がわき起こるのです。こんなん書くとまた興醒めと思いますが、今、私自身がちょっと感動して書いているので、読んでる皆さんもちょっと伝わるかもです。
セッションの話に戻りますが、その場で次々と繰り広げられるセッションを見ていると、改めて「潜在意識」はベストを尽くしてるってこともまた見えてきたのです。もちろん時代遅れのベストかもしれないけど、ベストはベストです。園児が上手なわけはないけど、それでもベストを尽くしているように、私たち大人だって、幼少期に作ったビリーフに守られ、つまりそのビリーフは私たちを守るためにベストを尽くしているのです。
その姿に対して腹立たしいとかいろいろ思うオレってどうよ。人間薄すぎじゃないかい。結局、私は最後までほとんど直視できずに、端っこの視界に隠れた席でiPhoneいじりながら過ごしていました。質問だけはして、参加してる雰囲気を出しながらも。
で、あれから二日経ったのですが、どうもどうも気になって仕方ない。夢に出てくるほど。オレは逃げてばかりじゃないか。経営者・起業家対象とカッコつけながら、それは本当に苦しんでいる人を避けようとしているだけじゃないか。そこで突然、こんなことが聞こえてきました。
「逃げるな!」
これは最近、どっかで聞いたセリフです。そう、久高島の神人・真栄田苗さんから言われたばかりのこと。久高島のあの夜、苗さんを囲んで質問したのはいみじくも私です。これから先、私たちはどのような心構えで生きていけばいいのか。それがまさに苗さんの人生をトレースしたところから出た「逃げるな!」でした。
もう一つ正直に言うと、経営者・起業家を対象とした、、、と言いながら、もしも上場企業の社長、数千億のお金を動かしている社長や役員が、万一、私にコーチングを依頼してきたらどうなるか。私はコーチとしてその重圧に耐えられるのか。正直、ビビりあがってしまうでしょう。今、改めてクライアントさんを振り返ってみると、借金取りから追われているような人はもちろんおらず、それなりに成功されて、事業を展開されている方が中心。失礼な言い方かもしれませんが、上場企業の社長さんなどはいらっしゃいませんし、扱う金額がめちゃくちゃ多いってこともありません。もちろんそれが悪いわけではないし、そのような方々に限定したコーチでも十分にニーズはあります。だけどそれは私のビリーフそのもの。
つまり重度のトラウマを抱える人、ちょっと面倒な人を避けるがために経営者・起業家と言いながら、じゃあ、上場企業レベルの経営者が来たらどうなるか。間違いなく重圧でつぶされる。だけど、その一方で、
「お前はまだまだそんなレベルで甘んじる奴じゃない」
って声も聞こえてくる。そして間髪入れずに「逃げるな!」です。今回、棚田克彦さんのセミナーに参加したのは80%は冷やかし。斜に構えまくり。まあ、金額もそんなに高くないし、それなりに名前を聞く人でもあるので、一度見ておこう、、、くらいの感覚。だけど、参加してみると、それはあまりにも衝撃的な体験でした。結局、2012年に入っていろいろありましたが、特に久高島を経由して、大きな流れがあるようなのです。その延長上に今回のセミナーもあったことは間違いない。
そんなわけで、逃げないことにしました。じゃあ、どうするのか。乗り掛かった船です。昨日までまったく興味のなかった棚田先生の「プロセラピスト養成講座」に9月から通うことにしました。そしてその費用50万円も一気に払いました。ですので、9月末から11月末までの約2ヶ月。私は断続的に東京都民になりますので、どうぞよろしくお願いします。もちろん住民票移す訳じゃないですよ。だけど、行くからには仕事もしたいので、ちょっと長めの滞在が続くかも。ツレにも許可とりました。
そんなわけで、今日も自分のセッションの話書けませんでした。書くなってことかもしれません。だって、親の話とかプライベートガンガン出そうだし。だけど、何とか書こうかと思います。もう、流れには逆らえそうにないみたいです。ちなみにその養成講座は先着10名で棚田先生の個人セッション特典があり、そこにも入ることができました。また、加速ですね。あと、私がこんなに立て続けに書くもんだから、すごく気になる人も多いと思います。東京では同じ内容の短い版が無料で開催されてるし、今週も木曜日にあるのかな。私が受けたのと同じのは、東京、大阪、福岡、沖縄などでやってるみたいなので、行かれても良いと思いますが、過度な期待はしないように。だいたい私って感度が良好過ぎて、物事を大げさに表現する癖があるだけみたいなんで。
てなとこで、明日はいよいよ核心に入れるかな。ありがとうございました。
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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
わたしも頑張ろう。
確かに、今までしがみついていた不要な観念は捨てるべきだと思います。でも、このやり方にどっぷりと浸かることで、Qさんの本当の大切なコアまで自壊してしまわないか、とても心配です。Qさん、本当の自分を壊してまでも、進む必要がありますか?
私が言いたいのは、上を目指すな、と言うことではもちろんないです。いっぱいの愛と情熱があるからこそ、どんどん上を目指せる人だと分かります。曲がりなりにもセラピストしている私が感じたQさんは、ここに書かれているちびQちゃん顔負けの純粋さと愛に溢れていました。それが壊れてしまわないか、心配で胸が痛くなります(T_T)ヨメでも、母でもない私が、余計なことですが、勝手に心の友なんで・・・。
はーい!
ありがとうございます!
ありがとうございます!
それで壊れてしまえば、それまでのことでしょう。
実は今までも「今のままのQさんでいてください」と何度言われたことか。
だけど、結局、自分の好きなようにやって今があるし、これからもそうするんだと思います。
何これって感じであっけなく終わってしまい、いったい何が起こったのかまったくわからなかった。でも、実は剣の達人同志の試合みたいに青眼に構えただけで勝負があったんですね。Qさんの進化に追いつけれるよう僕も頑張ります。
ブログ読んでて、Qさんに丸みが出た感じがします。
正直、駄目な奴とは関わらない的なイメージを文章から感じてましたが、
少し受け入れた感じがします。
あくまで文章だけの僕の意見です。
Qさんの力はすごいので、泥沼の人にも少し手を差し延べてほしいなと思ってました。
ま、いろいろ悩みどころですよ。
むしろ、自分のダメな部分を隠そうと、その人たちを避けてたとこがあるので、少しは素直になれたかと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます!