「不安」と「願望」 2012.4.29

「不安」と「願望」 2012.4.29_b0002156_137362.jpg 今日は家族で久留米までお出かけ。青少年科学館ってとこに行ったのですが、ちびQの反応はいまいち。大好きなトーマスにも乗ったのに。ハンバーグとアイスクリームはゴキゲンでしたが。明日予定されてたバーベキューは雨で中止。代わりにゲリラ飲み会でも呼びかけようとも思いましたが、翌朝5時からコーチングセッションなので大人しくしときます。

 ところで今日は100名以上の方より「月間行動計画シート」をダウンロードして頂いたようです。どうすれば手に入るかの問い合わせもありましたが、それはメルマガに申し込んでください。無料ですが、シートのダウンロードはゴールデンウィークが終わるまでとさせて頂きます。中にはなぜかメルマガを取らずにダウンロードされてる方もいらっしゃいますが、それは一応、不正ですので忠告させて頂きますね。だからと言って何するわけじゃないですが、とりあえずメルマガ企画ですので、その範囲でご了承ください。それから、ダウロードの際、任意ですがメッセージの欄を設けさせて頂いてます。ほとんどの方よりメッセージ頂いていますが、普段あまり交流のない読者さんと触れ合うきっかけになって嬉しく思っています。すべてじゃないですが、質問などされた方など、いくつかはご返事させて頂きますね。ありがとうございます。

 とにかくも私が言ってることはとてもシンプルです。今より人生を豊かにしたいのであれば、まずは「行動」です。もちろん豊かにする必要なども特にないし、どんな状況であってもそれはそれで最善ベストです。だけど、すべての人がそう思えるわけじゃないだろうし、漫然と不満や焦りを抱きながら過ごしている人が多いのも事実。できることなら、この状況を脱したい。時々突発的に無料コーチングなどしたとき(今はほとんどないですが)、とりあえずアクセスくださる方に近い将来の目標を聞いてみるんです。すると何割かは「幸せになりたい」と言われます。そんなに不幸なんですか、、と気にもなるのですが、漠然と不満足な気持ちを持ちながら生活している人は多いと思います。では、どうすれば幸せになれるかと聞くと、これも決まった答えです。将来の不安を取り除きたい、と。

 ただ、残念ながら、今、将来に不安を持ちながら生活している人は何やっても不安から解放されることはありません。例えば就職活動中の人は、近い将来、仕事が見つかるか不安でしょう。だけど、日本にいればどっか仕事は見つかります。だけど、給料が少なかったり勤務時間が長かったりなどの不満はありますよね。すると今度はいつ辞めるか、そして辞めた後はどうしよう、、、と不安になります。さらには老後どうしよう、、、などの不安も持つようにもなり、どうあっても不安から解放されることはないです。結婚活動していても、自分は結婚できるだろうかと不安を持ち、したところで子どもができるだろうか、パートナーと仲良くし続けられるだろうか、子どもができたところで養っていけるだろうか、子どもの将来は安泰だろうか、成績悪くないか、いじめられないか、などなど無数の不安に取り込まれます。もう、不安地獄です。

 では、どうすればその不安地獄から抜け出せるのか。それはまさに「今ここ」に生きるしかないってことになりますが、そのためにはどうすればいいか。座禅、瞑想、滝行、写経などの修行すればいいのか。確かにそれもあるでしょう。だけど、例えば瞑想一つしても、やってる人は多いと思いますが、難しいでしょ。と言うか、瞑想して「今ここ」に入れる人ってのは、普段からあんまり不安のない人。だけど、不安地獄に陥ってる人は、瞑想したところで不安にばかりフォーカスして逆に疲れることもあるでしょ。もちろん日々の生活に瞑想を取り入れることはおススメするし、私もやっています。するのとしないのとでは雲泥の差があると実感しています。やり方はいろいろあるでしょうが。

 だけど、普段から不安の多い人は、瞑想しても逆効果なことが多い。それこそ修行でもして、ヘロヘロになって自我が消滅するくらいまで徹底しないとですね。でもそれはあまり現実的な方法じゃないでしょう。と言うことは、やっぱり日々の「行動」にどれだけ打ち込むかが大切。座禅の道場に行ったところで、ずっと座ってるわけじゃなく、庭掃除とか部屋掃除とか料理とかいろいろ「作務」をすることになります。ようは、座禅道場、特に接心と呼ばれる長期間の禅行となると、それはまるで人生の縮図を経験することになるのです。それが行動(作務)と瞑想(座禅)です。当たり前の話ですが、人間だって機械だって、働くことと休むことの両方が大切。働きっぱなしだと疲弊するけど、休みっぱなしだと食えない。脳だって使いすぎるとフリーズするけど、休ませ過ぎると鈍くなる。両方が大切なんですよね。一番良くないのは、身体を動かさずに、脳を使いまくる状態。その状態を「考えすぎ」と言います。

 脳と身体はつながっていて、一般的にどうか知りませんが、多くは「脳が指令して身体を動かしている」と思ってる人、少なくないでしょう。だけど、脳科学の常識で言えば、むしろその逆。身体があるから脳が働くのです。脳が主で身体が従ではなく、その逆。身体が主なのです。また、一般に脳は10%ほどしか機能を果たしてないと言われますが、確かにその通りではあるようです。そこで脳トレとか、怪しげな教材で脳の潜在パワーを引き出して天才になりましょう、、、なんてのが言われます。脳は10%しか働いてないのだから、残り90%の潜在力を使えば、確かに凄くなりそうです。だけど、残念ならがそうはならない。

 なぜなら、私たちの身体はすでに脳の10%のキャパしかないのだから。例えば普通、私たちはの指は片手に5本ありますよね。5本が普通かどうかは別として、それが圧倒的に多い。では、ここで6本だったらどうか。単純に5本で脳の10%が動いていたたら、6本で11%くらいが動くようになるのです。計算は適当ですが。また、逆に事故で手を失ったりした人が、足で字を書いたり、ものすごく起用に動かすことがありますよね。五体満足であれば、足で字を書く必要はなく、それに対する脳は働いていません。だけど、手を失い足で字を書かなければならなくなったとき、足で字が書けるよう脳の潜在力が働くのです。つまり、脳を活性化するには、身体を動かすしかないのです。脳そのものを鍛えようとしても、それで事務処理能力が上がるわけでもないし、急に英語がしゃべれるようになるわけじゃありません。事務処理能力を上げるには、事務処理のための作業をしなきゃならないし、英語ができるようになるには、英語をひたすら聞いたりしゃべったりしてなきゃならないのです。

 つまり当たり前の話なんですが、これを言っちゃうと脳トレ系の高い教材が売れなくなりますからね。脳トレによって脳を鍛えれば潜在力が引き出される、、、のではないのです。脳の潜在力を引き出すには身体を使うこと。つまり「行動」するしかないんですよ。その辺の話は脳科学者の池谷裕二さんの本にたくさん書かれています。それと対極をなすのが、、、あえて名前は伏せますが何とかべちさん。伏せてないか。脳力を高めるには行動しろ、では教材は売れませんが、行動効率高めるために脳力を上げろだと買う人もいるわけで。だからまあ、ドクターの教材を買った人には申し訳ないですが、CD聴くだけで脳力は高まらないんですよ。中には1枚10万円のCDがプレミアムで発売されてて、それ買った人もいましたが、いざ聞いてみると素人のギター演奏だったとか。それならばヘミシンクRのメタミュージックの方がよっぽどいいです。ギターならば、ユーチューブでジョー・パスの演奏を聴いてる方がいい。

 それはともかく、潜在能力を高める話もそうだけど、不安から解放されるためにも、何よりもまず「行動」です。心が軽くなる本とかブログ読んでも、一時的に気は楽になるでしょうが、ま、一時しのぎですね。それよりも本当に不安から解放されるには、不安にフォーカスしないこと。そのためには身体を動かすこと。それがまさに「行動」なのです。写経やってて実感したのですが、一字一字、下手な筆使いなりに書いていくと、その瞬間はあらゆる悩みから解放されています。「般若波羅蜜多心経」って書く際、自分なりに書きやすいのは「羅」の字。一番書きにくいのは「蜜」で、その次が「多」です。特に「多」なんて書く数も少ないし、書きやすそうなんですが、書いてみるとすごく難しい。だから、次の「多」はいい字を書くぞ~と集中する。その瞬間がまあ、なんともタマランのです。そしてちょっとはマシな字が書けたらすごく嬉しい。

 一週間前から急に始めた写経ではありますが、やっぱり直感のメッセージは正しかったわけで、「書くこと」に急にハマりつつある私です。そんなとき、今、翻訳著書全読破中のワイズマン博士の「その科学が成功を決める」って本にとても示唆的な話がありました。この本は世にある成功法則を学術的な立場から検証し、ズバズバ斬ってるのですが、そんな調査結果によって導かれた「成功法則」とは、なんと「書くこと」だったのです。

 今までも言ってきたと思いますが、セミナーなどで目標を言って頂くケースがあります。一番いいのは、それがまるで叶ったかのように言うこと。その点で言うと、3~4年前だったか、札幌でセミナーをしたとき、ある参加者の女性が「ドーム型のお家を作る」と宣言されました。ただ、正直言うと、私の中ではなぜにドーム型のお家なのかわからず、失礼ながら言うだけの可能性もあると思いながら、その方の言い方があまりにも自然だったので、「それ、間違いなく叶いますよ」と皆さんの前で宣言もしました。するとこの4月に完成していました。札幌で唯一だそうな。

 それとは逆に、目標が叶ったように言いながらも、最後にへへっと笑う人が多い。その「へへっ」の正体は照れ隠し。自分にとって違和感のある発言をしたら、身体は無意識的に緊張します。嘘つき慣れてない人がつくと、顔で分かるように、身体だとか表情が勝手にこわばり、にわかに呼吸が苦しくなる。その緊張を緩和するために「へへっ」っと笑うのです。「昨日の晩、何食べましたか?」と聞かれて、「サバの塩焼き食べました」と言ってへへっとなる人はほとんどいないと思いますが、「どんな女性と結婚できればと思いますか?」と聞かれて、「新垣結衣みたいな女性です」とは真顔で返答できないでしょ。どうしても、へへっとなるわけで。

 だからこの「へへっ」がある限りは、身体はそれを拒絶してる証拠であり、そうである以上、実現しません。イメージングも同じで、頭の中って自由なようで、すごく不自由。いいイメージしたと思っても、即座に「これは妄想だな~」と勝手に打ち消したりして。そのように、イメージングなり、アファメーションが効果ないのは、それを拒絶するウイルスがすでにある場合。もし、本当に効果を高めたいのであれば、汗出るほどにやること。思うだけで臨場感あり過ぎてハッピーな感じまで。それができる人は、割合、イメージングもアファメーションも効果あるのですが、それはどちらかと言うと少数派。大多数は逆効果なのに、それを知ってか知らずか、セミナーでさせられてもね。私もして頂くことありますが、その辺のメカニズムを体感するためにやってもらう感じかな。

 では、イメージングやアファメーションが逆効果になる大多数の人はどうすればいいのか。それが「書くこと」です。イメージングもアファメーションも「右脳(潜在意識)」の領域にあって、確かにそれがしっかり入れば効果バツグン。だけど、ほとんどの人は潜在意識そのものに異物(つまり願望)を排除するメカニズムがあるので、容易には入れさせてもらえません。だとすれば、別のアプローチ。それが「左脳(顕在意識)」のアプローチであり、それは書くことによってなされます。

 右脳と左脳は脳梁によって結ばれているので、右脳(潜在意識)が物事を実現する力になるのであれば、直接、インプットするよりも左脳(顕在意識)から送り込んだ方が効果的。もっとも、それは解剖学的にどうかはわかりませんが、「書けば叶う」ってのは、その辺のメカニズムが働いてるのではとも推測できます。特に女性は脳梁が太いので、書くことの効果はより実感しやすいのではと思いますし、事実、何度かご紹介したことある「未来日記」の効果をご報告頂いたのは圧倒的に女性ばかり。読者割合として女性が多いのもあるでしょうが。

 「不安」の話に戻りますが、不安そのものは自分でコントロールできないので、右脳(無意識・潜在意識)の領域にあります。不安に思うのは、右脳の働きだからこそ、それが実現しやすいのです。それを避けるためには、左脳を使うこと。それが書くことです。「その科学が成功を決める」にも紹介されているのですが、不安から解放されるために最も効果的な方法は、「感謝日記」です。本書によると、週に5日、次のようなエクササイズをすると人生が変わると紹介されています。

月曜日:感謝する
火曜日:幸せな時間を思い出す
水曜日:夢の将来
木曜日:親愛なる
金曜日:思い出す


 月~金の5日間で以上の項目について、紙に書くのです。ただ、この5項目中、水曜日の「夢の将来」以外はすべて「感謝」に関すること。水曜日だけが未来日記的なことで、これは潜在意識のコンディショニングの点でも実に理にかなっています。つまり「願望:感謝=2:8」であり、願望の4倍は感謝の時間を持つこと。それによりまず「不安」そのものから解放され、そこで「願望」をインプットすることで、それが潜在意識に達するようになるんです。「不安」は「願望」を叶える上でのブレーキになります。だったら、まずはその「不安」をある程度取り除いてから「願望」をインプットする。そのための儀式がまさに、冷静に書くことなのです。

 そんなわけで、「月間行動計画シート」にしても、それで毎日、自分の行動を振り返ることができ、まずは確実に行動を積み上げることできる。単純に「○」を付けるだけでも、自分を客観視して、冷静になることができます。また、ちょっとしくじったのですが、シートの中にはコーチングで使っている「ウィークリーシート」を消しておくの忘れてました。でも今から回収もできないのでいいです。そこにはまさに今日言ったようなことが仕込まれています。私のセッションでは、それを毎日書いてもらい、一週間に一回FAXしてもらってフィードバックするようにしています。

 そんな感じで、何事も着実に積み重ねればいいんですよ。右脳だの潜在意識だの騒ぐのは、どこかで一発逆転を狙ってるようなもので、そんな人が怪しげな教材を買うのでしょうか。それより確実なのは「左脳」を使うこと。一発逆転にはなりませんが、積み重ねるだけで、驚くような境地に達することがある。その意味ではブログもそう。私自身も毎日ブログを書くことで、人生変わりましたからね。以上、今日も話があちこちいって長くなりましたが、かなり使える話ですので、ぜひご活用くださいね。また明日。ありがとうございました。

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【世界】目標を確実に達成する行動強化コーチング
Commented by 短時間睡眠法に挑戦中 at 2013-02-13 19:15 x
とても深い内容で、思わず全部読んでしまいました。行動計画シートなど、書き出すことはとてもいいですよね。頭の中が整理されますし、明確になります。
Commented by katamich at 2013-02-20 23:19
■短時間睡眠法に挑戦中さん!
がんばってください。
by katamich | 2012-04-29 23:39 | ■願望実現 | Comments(2)