世渡りの最強呪文はこれだ! 2012.3.8

 なんだかんだと月日が経つのは早くて、自室の3ヶ月カレンダーでは5月が登場していました。5月はちびQも3歳になりますが、すでに会話は9割以上成立しています。最近のブームはジグソーパズル。5歳以上を対象とした46ピースはあっという間に完成させるので、幼児向けとしては一番難しい63ピースをアマゾンで注文しました。保育園でもそうらしいですが、一つのおもちゃで遊ぶ時の集中力がハンパない。今は3つあるパズルをローテーションでバラしては完成させを繰り返し。一時間くらいは集中しているので、親としてはとても楽。数字もあいうえおも言えるし、最近では私のまねをして「りんぴょーとーしゃー・・・えい!」とか言い出す始末。さすがは滝の導師と同じ誕生日。干支も同じなので、生きながらにして生まれ変わり説まであります。だけど、お風呂で頭からお湯をぶっかけるとめっちゃ嫌がります。滝デビューはいつになるやら。

 完全に親ばかですが、ちびQは同月齢の子どもと比べて、知能の成長が早いみたいです。もし理由があるとすれば、きっと生まれた時からずっと両親が一緒だからかな。寝てる時以外はずっと対話を聞いてるわけですし、言葉を覚えるのはとにかく早い。パズルで忍耐強く試行錯誤する力もあるし、これはきっと私以外の石田家の血筋かな。私の親父は数学教師、兄と弟はそれぞれ京大の理学部と工学部で博士号と修士号を持っています。それに比べて、私は学業が苦手でIQも低い。IQの低さはずっとコンプレックスとして隠していましたが、最近はどうでもよくなっています。

 それはきっと「自分らしさ指数」が高まったからではないかと。それは「自分満足度指数」と言っていいかもしれない。ちょっと前に書いた「自分が好き」で言うと、私は間違いなく自分が好きですね。知能指数、体力指数、ビジュアル指数などについては、私は間違いなく平均以下。だけど「自分らしさ指数」ってのがあれば、かなり高いんじゃないかと思います。あと、ちょっと自慢できるモノがあるとすれば「世渡り指数」も高いかな。先日実家に帰った時、母親が言ってました。うちの兄や弟は勉強ができたのでどうにでもなろうけど、私は勉強がさほどできなかったけれど、どうにかして生きてくんだろうと思ってた、と。

 そう言えばちょうど20年前の今頃って、土方でバイトしていました。見栄はって予備校代を稼ぐために。あの時、母親は早起きして弁当を作ってくれて、私はそれ持って長靴はいて自転車で事務所に向かうのです。その後ろ姿がわびしかったと言いますが、自分も子どもができてその気持ちがちょっとはわかります。だけど、人ってのは逆境に向かってナンボ。今でもあの3ヶ月の土方した自分が誇らしいです。ちなみにその土方は人間関係が最高でした。20代前半の兄ちゃんたちとつるんで、いりいろ語り合いました。ミナミに飲みに連れてってくれて、大人の世界をちょっと垣間見せてくれたり。最後は終電近くで帰って、事務所(プレハブ小屋)で朝までビールや焼酎を飲んだことも。土方で金稼ぐ以上の社会勉強をさせて頂きました。

 そう言えばあの時、40歳くらいのおじさんからこんなことを言われました。「お兄ちゃん(私のこと)、国民健康保険は入ってる? この会社は就職しちゃダメだよ、労災もないし」って。私は単にバイトで入っただけだけど、これがリアルな生活だって人もいる。また、朝事務所に入るとその日の現場の割り振りが行われるのですが、70歳近い男性に対して「おっちゃん、今日、現場ないから帰ってくれるか?」とサラッと言ってのけるやくざ風班長。私は現場に入れても、そのおっちゃんは「はあ、そうですか・・」と言って黙って引き返すだけ。だけど、そんな人、日本にはごまんといる。

 西成区釜ガ崎などは、今では外国人旅行者の安宿街に変わりつつあると言われますが、幼い頃、祖母から「通天閣は行ったらアカン」とよく言われてました。昔から労働者による暴動も起こっていたし、何より治安が悪そうな雰囲気がある。住民票を売ってしまった労働者も多く、なので当然、年金もない。生活保護も受けられないのかな。その日の現場にありつければ300円の簡易宿で安酒飲んで夜露をしのげるけど、なければ路上。私の入った現場はそこまではなかったけど、「はあ、そうですか・・」と言って黙って引き返すおっちゃんの後ろ姿見た時、何とも言えないやるせなさを感じました。あれが身内やったらたまらんやろな。

 他にも印象に残ったのが、先ほどの「お兄ちゃん、国民健康保険には入ってる?」と言ってた40歳の男性。フジイちゃんと呼ばれてました。悪い人じゃないけど、ちょっとおかしな雰囲気はありました。秋田出身でいろいろ転々としてきたそうですが、この現場の前には3ヶ月ほど東京の現場にいたそうです。それがよほど誇りなのか、口を開けば東京の話ばかりすんです。「オレ?東京からきた?」って台詞を一日に数回聞かされる。他の人から「フジイちゃんは秋田出身やねん」って聞いたので、私もいらんこと言って「フジイさんって秋田出身なんですってね」と言ったら、その瞬間顔つきが変わって、「お兄ちゃん!そんなことよそで言ったらエライ目にあうよ!オレだからいいけど!」って怒られたんです。おいおい、秋田の人に失礼やないかい!と思ったのですが、「東京出身」が唯一と言っていいほどの自慢。秋田でなくても、福岡でも札幌でも同じことと思うのですが、田舎にいる時分から「東京」によほど憧れてたんでしょうね。

 そのフジイさんですが、現場はいつも「富田林」でした。他にも八尾とか香芝とか中百舌鳥とかいろいろあったのですが、その人だけいつも富田林。実は富田林はめちゃめちゃキツい現場だったです。班長がいつもフジイさんを富田林に割り振りして、自分はユンボに乗って威張り散らすだけ。フジイさんはいつも奴隷のごとし。そしてついにフジイさんは切れて「富田林ばかりイヤです」と班長に言ったところ、「イヤやったら辞めてまえ!ウチやからやさしゅうしてもらってるけど、ヨソいったら居場所ないで!」と言われて撃沈。それ、目の前で見てたので、高校卒業して浪人してるだけの身としては、かなりショッキングでした。子どものイジメは今まで何度か見てきたけど、大人のイジメの方がエゲツナイやん。そして確かにそうであることを社会経験を通じてわかりました。

 今日はいったい何の話してるんだろうか。ちょっと続けますが、大人の世界のイジメってのは確かにエゲツナイ。職場などでイジメの対象になったら、辞めるしか逃げ場がなかったりしますから。だからと言って生活もあるので簡単には辞められない。で、いろいろ見たり聞いたりしてわかったこともあります。結局、イジメられるってのはコミュニケーションに依るんだなと。それを「世渡り」と言っていいのかもしれませんが、世渡り上手な人は絶対にイジメられることはありません。それどころか何かと優遇されるし、可愛がってもらえます。「おまえ、世渡り上手やな~」と軽口叩かれながらも、なんだかんだと飯や飲みに誘ってもらえる。それは私が土方時代に知って身につけたこと。

 では、世渡り上手の極意とは何か。それは極めて簡単で「相手に関心を寄せる」ってことなんです。マザー・テレサが「愛の反対は無関心」と言いましたが、てことは「愛は関心」と言うこともできる。つまり相手に愛(関心)を積極的に与えられる人が世渡り上手なんです。土方時代、私は単純な好奇心から周りの人にいろいろ質問していました。仕事のことはもちろん、プライベートなことまで。それがよかったのでしょうか、「明日弁当持ってこんでええからな」と言われ、奢ってもらったこと数知れず。

 「八方美人」と言って揶揄する人もいるでしょうが、「八方ブサイク」よりも一億倍ましでしょ。誰からも可愛がられない八方ブサイクでいるくらいなら、八方美人で上手に世の中を渡っていく方がいいでしょ。それは世を渡る戦術ですよ。なので、しばしば「職場でハラスメントを受ける」って話を聞くこともありますが、そうならないためにはまずは自分から襟元を開いていくしかないでしょ。人はみんな自分に関心を向けて欲しくてウズウズしてるもん。そのウズウズをツンツンつつけば、世を渡ることなど簡単、簡単。

 かなり昔の話ですが、私主催の飲み会の席で、目の前の人との話が盛り上がってしまい、隣の人に話しかけなかったときがあったようなんです。その後、「私は隣に座ってたのに、Qさんから一度も話かけられませんでした。どこがいけなかったのでしょうか?」とメールを頂きました。別にどこもいけなくないけど、目の前の人がいろいろ質問してくれるから答えていただけ。それで会話が弾んだだけ。そんな苦情を頂いたりもあるので、飲み会や懇親会では「私、接待しませんのでよろしく!」って言っておくこともあります。接待して欲しければ、スナックかホストクラブへどうぞ。

 ただ、確かに話しかけやすい人とそうでない人はいます。そこで何度か観察したことがあります。私はどんな人に話しかけたくなっているのか。まず、あらゆる条件が同じであれば、見た目がタイプに近い人。だけど、それは実際はあまり関係なくて、私に話しかけてくれる人に話しかけるようなんです。つまり「関心」を寄せてくれる人。こないだブログに書いてましたけど・・・なんて前振りで話しかけられると最高。よく読んでくれてるし、関心持って頂いてるんだな~って伝わりますから。

 話戻しますが、職場でイジメられてる人ってのは、まずしかけられるのを待っているだけ。少なくとも「自分から<相手から」なのは間違いないです。それをほんのわずかでもいいから「自分から>相手から」のようにすると、環境はガラット変わります。これは言うなれば「場の支配者」になるってこと。待っているよりも、自分からアクションを起こす方が、それだけ自分の影響力が高まるのです。この影響力が場の支配力です。仕切り屋ってそうじゃないですか。やりすぎると反感買うこともありますが、なんだかんだと重宝されるわけで。

 今日は土方の話から思わず広がっちゃいましたが、もし、これから先、仕事でも人間関係でも恋愛でも、自分に有利なように進めたかったら、待ってないことが大切。まずは自分から。そう「まずは自分から」をいつも忘れず実行していれば「はあ、そうですか・・」と帰されるようなことはありません。知能指数も体力指数もビジュアル指数も劣っている私が、なんだかんだと世渡りできているのは、何を隠そう「まずは自分から」が習慣になっているからでしょう。一つ一つの事例はナンボでもあります。

 そしてもう一つ。これからどんな世の中になろうと「○○力」さえあれば食べていけるって話を昨日したと思いますが、その「○○」に入るのは「文章」です。つまり「文章力」があれば、特に今のインターネットの時代、どうとでも生きていけるんですよね。アフィリエイトカレッジ主催の伊藤哲哉さんとも、いつもそのように話をしています。文章力だけで月収200万円ですからね、彼は。ちなみに来週、いよいよ沖縄ツアーなんですが伊藤さんも参加されます。昨年のQ州ツアーでハマってしまい、インドにも参加。そして今回も。どうやらツアーを境にどか~ん!と飛躍するようで、その意味では楽しむことはもちろん、一種の投資とも言えるんでしょうね。沖縄ツアーの前日は「宇宙となかよし塾in沖縄」がありますが、伊藤さんはそれも来られます。せっかくなのでまたまた前に出てきてもらって、世を渡る秘訣についていろいろシェアして頂こうと思います。なので、前半はいつものように私のトークで、後半は伊藤さんにも出てきてもらって具体的な話も交えながら、生きる極意についてお話できればと思っています。かなりお得な内容ですが、残り4名ほどです。まだ大丈夫ですので締め切り前にお待ちしてます。

 そんなわけでして、今日もあちこち脱線しながらでしたが、参考になることがあれば幸いです。とりあえず「まずは自分から」をお忘れなく。その呪文を忘れない限り、生きていくのに困ることはありませんから。そう言えば今日、セミナー企画書を提出したらまたさらにご依頼も。嬉しいことです。これもまた「まずは自分から」も実践の結果なんですよ。頑張りましょう。ではまた明日。ありがとうございました。 

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【沖縄】3月16日(金・夜):宇宙となかよし塾 in 沖縄
Commented by taku at 2012-03-09 14:55 x
なるほど。。痛いほど分かります。。どの職場に行ってもイジメられるし、すぐ周りから浮いてしまう原因がわかりました。全てはコミュニュケーション。確かに相手に無関心でした。今までに勇気を出して自分から話しかけても会話が続かない事も多いんですが、そういう場合はどうすればいいんでしょうか・・
Commented by 酒飲み at 2012-03-09 20:17 x
私は逆にしつこい、くどいと敬遠される事が多いです。
Commented by こおりやま at 2012-03-09 23:48 x
 こんにちは、今月21日oshoがエンライトした日にテイクサニヤス(得度)させて頂く事になりました、もう一年働いて金を貯めてインドのプネーに行く予定です。
Commented by katamich at 2012-03-10 06:03
■takuさん!
「まずは自分から」と忘れずに、何度も何度も、チャレンジすることが大切だと思います。
Commented by katamich at 2012-03-10 06:04
■酒飲みさん!
バランスは大切ですね。
Commented by katamich at 2012-03-10 06:04
■こおりやまさん!
頑張ってください!
by katamich | 2012-03-08 23:39 | ■人生哲学 | Comments(6)