都合の悪い情報を求める 2012.3.1

 今日から3月ですね。「3月」と聞くだけで、気分がウキウキしますね。まだ雪が降ったり、寒い日も続きますが、いろんなことが動きそうな気配を感じます。今日は執筆の一日で、5章構想のうち1~3章を書いて出版エージェンシーさんにメールで送付しました。気分的にもちょっとすっきり。次はセミナーエージェンシーさんに企画書を提出せねばです。でもまあ、こうやっていろいろご依頼頂けるようになったのはありがたい限り。明日3月2日は「京都TTP大学」ってとこで講演。ビジネスパーソン中心の異業種交流会のようで、この手の団体ってのは各地にあるようです。ちなみに「TTP」ってのは関税自由化の奴じゃなくて、あっちは「TPP」です。「TTP」は「テッテイテキにパクる」って意味だそうです。ようは「モデリング」ってことかな。

 ビジネス成功の近道はモデルとなる人を徹底的にパクること。ただし、パクる際、「自分のできるところから」って考え方は禁物。例えばモデルとなる人が「一日一回近所の神社に行ってる」って話をしたとします。それならできそうです。早速モデリングって思ったとしても、ちょっと待って欲しい。よくよく聞いてみると、その人は「毎朝5時に起きて、40分間のウオーキングの途中で神社に寄っている」と言ってるのであって、モデリングするならまずは5時に起きなければならない。だけど、「できるところから」って言葉を掲げて、5時起きもウオーキングも見なかったことに。そして神社に一ヶ月行ったけど、何も変わってないとボヤく。

 テッテイテキにパクるってそうじゃないですからね。それは自分にとって都合のよいところだけパクるだけのことで、現状維持を強化しているだけ。毎日読んでるブログもそう。ブログってほんと、面白いですよね。その著者のフィルターで見た世界をそのまま知れるわけですから。それまでの読み物は編集者など第三者の手が入るのが普通だったのが。で、私が
オススメするのは、いつも読んでるのとは違うブログを読んでみること。例えば私はランキングで「精神世界」カテゴリに入ってるので、読者さんもそっち系統のブログを読んでいる人は多いと思います。例えば阿部俊郎さんの「いまここ」など。

 確かに面白いし、いろいろ気づきもある。そして共感できる。だけど、私が読んでいる精神世界系のブログって阿部さんくらいで、実はビジネス系・ジャーナリズム系のブログの方が定期購読は多い。中でも三つあげろと言われると、これ。

404 Bolg Not Found
Chikirinの日記
NATROMの日記

 他にもちょこちょこありますが、上の三つは私みたいに毎日ってことじゃなく、更新頻度もちょうどよくって、アップされると嬉しくなって熟読。

 ようは「できるところから」ってのは単なる現状維持であるのと同様、興味のあるブログだけ読むってのも現状維持と自己肯定を守っているだけ。時々いらっしゃるのですが、私のブログに「共感」して読んで頂いている方で、たまたまその読者さんと違う意見を書いたりすると批判されたりも。私的には「い~じゃん!」って。むしろ違ってる意見読む方が楽しいと思うのですが、いろいろ言われることあるんですよね。

 ちなみにいわゆる精神世界系の方に絶対に読んで頂きたいのが上の「NATROMの日記」です。著者は内科医の方のようですが、いわゆる似非医療をザックザクに斬りまくって、それこそホメオパシーなどは血の海です。

 今まで何度か書いたことあると思いますが、私に「あなたは、精神世界の道に進むわよ」って予言した人がいて、それが2003年8月のスリランカでのこと。自ら「サラスヴァティー(弁財天)」と名乗り、純粋な菜食主義、毎朝日の出前に仏塔で瞑想するような人。今なら私ともかなり親和性があるのでしょうが、当時は私から見たらぶっ飛んでましたもんね。ちなみにその方は拙著「宇宙となかよし」の主要人物のモデルでもあるのですが。で、その方がホメオパシーをされてたんです。

 ヴァイブレーションヒーリングって言い方もしてましたが、最近はあまり聞きませんよね、この言葉。だけど今思うと、ホメオパシーはヴァイブレーションヒーリングって言った方が正確かも。ホメオパシーって言葉はその時に聞いただけで流したのですが、その1~2年後からよく聞くようになり、実際、周囲にも勉強されてる方がちらほらいらっしゃいました。最初は「毒をもって毒を制す」みたいな説明をされたので、私はてっきりある病気を引き起こす「毒」が微量ながら含まれてるんだと思っていました。レメディと呼ばれる飲み薬の中に。

 だけど実際は天文学的な濃度で毒を希釈するため、レメディには一分子も入っていません。つまりただの水と砂糖球であり、物理的な薬効はまったくないのですが、もしあるとすれば「波動」ってよくわからないのがあると言われます。波動、つまりヴァイブレーションのこと。毒は一分子も入ってないのだから安全でありながら、その「波動」は残っているので、実際の病気の「波動」と反応して症状を抑えるって説明です。

 もちろん「波動」なんてのは科学では解明されてないのですが、「科学は万能じゃない」って主張する人にとっては、科学で解明されてないがゆえに価値があるような信念を持ってしまう。だけど、それはそれでいいです。波動で病気を治したり、健康になろうとするのは本人の意思ですから。だけど、少なくともホメオパシーは科学とはまったく接点がないことは知識として知っておいた方がいい。ここでの科学とは「再現性」と「客観性」のこと。
 
 ですのでホメオパシーが効くと信じている人にとっては、その「波動」で確かに効くんだと思います。バス酔いなんかには絶大な効果があるでしょう。バス酔いなどは、ほとんどが気持ちの問題ですから。小学生の頃、遠足などでバス酔いする子って、だいたいが静かで大人しい子。バスの中でわいわい騒いでるような子など酔いようがない。その子たちはバス酔いなんて頭になくて、ただ楽しく騒ぐだけ。だけど、酔う子はバスに乗るたびにそのことを考えてしまう。そしてバス酔いの薬をもらって一番前の先生の横とかに座る。だけど、あのバス酔いの薬ってなんだろうって思います。あれ、いわゆる薬効のある薬じゃなくても、それこそ小麦粉を丸めて「効く」と信じ込ませたものでもいいんじゃないかと。

 そう言えば私の友達に長距離バスに乗れない人がいました。当時大学生。なぜなら長距離バスに乗ると尋常じゃないくらい尿意を催すんだそうで。仮にどうしても乗らないといけないケースがあれば、トイレがあるかをまず確認。だけど、スキーかなんかに行ったとき、トイレのない長距離バスに乗らざるを得なくって、その時など地獄の苦しみだったそうです。もちろん水分などとりません。そしていざトイレに行ったところで、1~2滴出るかどうかの感じ。彼は病院にも行ったそうですが、心因性と診断。どうしようもない。だけど、そんな人にこそホメオパシーを使って欲しい。絶対に効くと信じ込ませればかなり効果あるんじゃないかと思います。

 ま、それはそうと、波動で治すってのはとりあえずは「呪術」です。ですので、例えば私の息子が風邪で熱だした時など、医者にも行かず、薬も飲まさず、私が「えい!」とやれば治る。それと本質的には変わりません。そしておそらく、風邪くらいなら「えい!」でも治ると思います。ほっとけば治るようなものなら。そこで、「オレのえい!は病気を治した」とブログに書いたりすると、「えい!をお願いします」って言う人だって出てくるでしょう。そして本当に治ったりしたら、その積み重ねで教祖のイスが用意されることになります。

 だけど、風邪の症状に見えながら、実は深刻な病気の可能性もあります。そればかりは「えい!」では決して治らない。だけど医者や薬を毛嫌いして「えい!」とかレメディに頼りっきりならば、場合によっては取り返しのつかないこともある。現にホメオパシーによる医療ネグレクトで死者が出てるケースも国内外でありますから。

 そう言えば上のNATROMさんのツイートから知ったのですが、ホメオパシーの専門の方が「もう限界だ」と思い、アロパシー(西洋医学)の門を叩いたところ、糖尿病1型だったと報告するブログを読みました。「アロパシー ホメオパシー 糖尿病」で検索すると出てきます(「否定しません」って記事)。それはたまたまご自身が専門だったので「限界だ」で病院に行けたからいいものを、もし自分は当事者じゃなくて相談される側だったらヒヤリとします。クライアントに「それは好転反応よ!」なんて言って無理矢理我慢させて、ある日、突然泡吹いてぶっ倒れる、、、なんてこともあり得ること。だけど、きっと氷山の一角なんだと思います。

 え~っと、、、なんの話だったかな。そうそう、モデリングにしてもブログにしても、自分にとって都合のよい情報だけを求めるんじゃなくて、むしろ都合の悪い情報にこそ学びがあると思っています。かく言う私も、その昔はどちらかと言うと「科学は万能じゃない、ゆえに波動は正しい」と信じたい側にいたので、よくわかるのです。だけど、いろんな情報をバランスよく吸収する中で、いろいろわかってきたこともあります。

 精神世界や自然療法などを否定するつもりはなく、むしろ大切な部分だと思いながらも、やっぱり情報は広く求めながら、きちんとした判断力を身につけることは大切。現状維持ってのは確かに楽なんですよね。考えなくていいから。悩まなくていいから。だけど、それじゃあこの社会で生きて行くには無防備すぎます。他者にコントロールされたままの方が楽で幸せと思うなら、それはそれでいいですが、少なくとも私はそうじゃない。

 このブログを読んで頂いている方の中に、例えばホメオパシーのような代替医療に関心のある人も少なくないと思いますが、まずはNATROMさんのブログのような情報をしっかりと読んで理解して、その上で活動を広げられる方が、より現実的で効果的な活動につながるんじゃないかと思います。

 そんなわけで、とにかくいろいろ柔軟にそして積極的にやっていきましょうってことですね。最後の業務連絡。3月3日(土)は予定通り「大阪飲み会」しますので、これまで私のセミナー(ワークショップ形式かまたはツアー)に参加されたことある方なら、よかったらお待ちしています。18時頃から梅田方面です。それではまた。ありがとうございました。

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【沖縄】3月16日(金・夜):宇宙となかよし塾 in 沖縄
Commented by at 2012-03-02 21:25 x
今日の記事を読んで質問なのですが、どうしてQさんはホメオパシーは医学的効果がないという良識を持っているのに、たまに「雲消し」が出来るというような荒唐無稽なことを言うのですか?
Commented by katamich at 2012-03-03 09:19
■糸さん!
「雲消し」は笑えますし、誰にも迷惑はかけませんからね~。
だけど、ホメオパシーは真面目に笑えませんもの。
Commented by at 2012-03-03 18:34 x
なるほど。Qさんのスピリチュアルに対する判断基準は「誰にも迷惑をかけない」なのですね。
たしかに不思議な事は誰にも迷惑をかけない範囲で楽しむのが一番良いですよね。
Commented by katamich at 2012-03-04 21:46
■糸さん!
ケースバイケースですけどね。
Commented by 三猿 at 2012-03-09 23:54 x
「医者が患者をだますとき」ロバート・メンデルソン医博の本を一度読まれるともう少し公平な判断ができると思います。非科学的と批判されているようですが、それは現代医学が科学的だと思いこんでいるから、代替医療ぜんぶを非科学的だと断定しているのでしょうね。
しかし、ロバート・メンデルソン医博は「現代医学こそ非科学的であり迷信宗教である」と。 あのブログの主はおそらくその本は読まないでしょう。
ひとは自分の無意識の選択をしているもので、自分が肯定するもの以外は見ざる聞かざる言わざるの三猿になるものでございます。
非科学的というのは「測定できないもの、物質以外のことは絶対認めない」という科学の弁でしかありませんよ。
もしも、それを振りかざして科学で証明されないものをすべて否定するのならご自分のおやりになること全部をそれに当てはめなければならなくなります。(日常で非科学的な言動は誰でもかなりありますよね)
ぜんぐ科学的にやっているか? おそらくそれは不可能でしょう。
非物質的な面を否定したら人間やめなければならないことになります(笑い)
Commented by katamich at 2012-03-10 05:59
■三猿さん!
私は非科学大好きですし、科学が絶対に正しいと言ってる人など、少なくとも科学者の中にはいないでしょう。ただ、信頼性の問題で現段階では科学的であるものと、そうでないものとは区別する必要はあります。
その代表が「医学」です。なんと言っても、生命にかかわることですからね。
ちなみに「医学」の基準は「効くか効かないか」であり、その証拠があるかどうかです。メカニズムもわからない漢方などが処方されるのを見ても明らか。
私の知人の医者は「医学とはアートだ」と言いきっています。つまり、医学にせよ、科学にせよ、非科学的な領域を無視しては成立しないのです。
私が一部の代替医療を批判するのは、それ以前のもっともっとレベルの低い段階。効く証拠もないのに「効く」と断定していわゆる患者を騙しているようなこと。

by katamich | 2012-03-01 23:39 | ■人生哲学 | Comments(6)