限界の先の世界 2012.2.19

限界の先の世界 2012.2.19_b0002156_12381534.jpg 今朝、5時に起きると外は大雪。滝場近くは道路凍結の恐れのあるので、ちょっと様子見て、明るくなってから行くことにしました。10時前もまだ吹雪いていましたが、道路は大丈夫そうだったのでとりあえず出ます。幸い滝場の道路も凍ってはいませんでしたが、水たまりは凍って、雪も積もっていました。毎年何回かは雪の中の滝行があるのですが、今年も頂くことができて感謝です。今日で16日目なので、満行までラストスパートですね。

 夜、テレビを付けいていたら、タレントのイモトアヤコが南米最高峰のアコンカグアに登る番組がやっていました。7000メートル級の山なので、素人が手軽に登れるようなものじゃありません。アフリカ最高峰のキリマンジャロはいきなり行っても登るのは可能らしいので、いつか行ってみたいとは思いますが、7000メートルを超えると準備も時間もお金も体力も相当必要となるでしょう。ちなみにいつか、キリマンジャロツアーをやりたいと思っています。

 それにしてもまあ、テレビ番組なのでいろんな仕込みはあるでしょうが、あの山に登ったことは事実。最終的に天気の関係で山頂まで200メートル手前までしか行けませんでしたが、十分でしょう。番組ですので、当然、ディレクターやカメラマンも同行するわけですが、山頂付近で、メインカメラマンが「足が前に出ません」と言って、もう一人のカメラマンにバトンタッチする場面は迫真でした。

 昔、水曜スペシャルで「川口浩の探検隊シリーズ」ってのがあって、カモンタツオが「カメラさんと照明さんの後から入る~♪」って歌作って揶揄していましたが、普段、視聴者はカメラの存在など気にすることはない。川口浩大変だな~の前に、カメラさんはもっと大変ですから。だけど今日の番組は、カメラさんご自身が「足が前に出ません」と言ってストップするくらいでしたので、よっぽど過酷なロケだったのでしょう。主役のイモトは最初から体調悪く、何度もピンチになりながら、最後は天候ストップのとこまで登った。「足の感覚がない」ことを訴え、ガイドさんもストップをかけるのですが、「ウンコしたら大丈夫になりました」と言って登ろうとするイモトの姿にプロを感じましたね。

 それ考えると、私がやってる滝行の過酷さなど、イモトの100分の1のないでしょう。滝に打たれている時間はせいぜい5~6分。以前30分近く入っている時もありましたが、それでも出たらすぐに身体を暖められます。だけど、標高7000メートルとなると、気温はマイナス20度、それでいて酸素も地上の半分以下。しかも急斜面を登る。

 昨年、インドのラダックに行ったとき、標高5300メートルの峠を通りましたが、そこでは歩くだけで精一杯。走るなどとんでもない。メンバーの中には車に乗ってるだけでダウン寸前の人もいました。あれでも十分きつかったのに、アコンカグアを登っていくのは相当大変だろうな~と実感できます。重い荷物持ってるスタッフさんはもっと大変でしょうが。
 
 ただ、あのような映像を見てしまうと、大変そうと思うと同時にうらやましくなります。きっと、

「限界」

に憧れを感じてるんだと思います。「限界」の先にあるのは、「未知」の世界。ラダックの峠(チャンラ)に行きたいと思ったのは、標高5300メートルの空気を知りたかったから。どれだけ空気が薄いんだろう、どれだけ寒いんだろう、そしてどれだけ澄み切っているんだろう。そんな想像したらまた行きたくなりましたが、自分にとっての「限界」の先の世界は、不安と同時にいつも魅力的を感じてしまいます。(写真はチャンラ)
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 滝行もそう。最初は単なる好奇心だったけど、一発でハマってしまってしばらく続けるうちに「真冬に21日間、連続でやったらどうなるだろう」なんて好奇心が出てきちゃったもんだから、やってしまった。すると、予想以上に素晴らしい体験となり、その後の展開も完全に予想以上。会社を辞めたことですが。

 そしてその翌年、今度は「100日間、連続でやったらどうなるだろう」なんてまた余計な好奇心が出てきてしまって、とにかくやってみたんですよ。その間、貯金が3万円になりながらも、「どうにかなるわい!」と思い切って押し切ったら、突然NPO関連の仕事が入ってきて、やっつけてすぐに30万円が振り込まれてきましたもん。もしもあの時、100日行を止めて就職活動に入っていたら、今の私はないでしょう。そして4月半ばに無事に満行し、そこからの快進撃がスゴかった。お金が私を追いかけて来るような展開さえありましたから。

 おそらく、100日間連続で滝行をし、その間、酒、肉、H(←これが特に大変)を禁止し切ったことで、私の中の「何か」が目覚めたのでしょう。なんやかんや「言い訳」をして、限界を突破せずに諦めるのも、それはそれでその人の人生でしょうが、私はもったいないと思っています。

 最近よく聞いているオーディオセミナーに面白い話がありました(詳細はあやふやですが)。マネージメント系のセミナーなんですが、ある会社で「経費節減」を融資元の銀行から突き詰められた時のこと。社長、重役、担当が膝を付き合わせて一生懸命に節減計画を立てています。銀行の求めは3割削減。だけどもう絞りかすもでない状態で3割どころか2割も無理。もう限界だ、もうお手上げだ。そう匙を投げかけた時、外部のコンサルタントが一言。

「じゃあ、半分にしましょうか」
 
 それを聞いた担当は、驚くような一言を返します。「あ、それならできます」、と。言ってることわかりますか。かなり矛盾しているようで、その通り矛盾してるのです。だって3割どころか2割の削減もできないと言ってるのに、「じゃあ、5割削減」と聞いた瞬間に「できる」ですから。

 でも、わかる気もします。つまり「限界」というストッパーが外れちゃったからなんですね。3割減と言われて、どうにか3割に近づけようと努力しているのは、あくまで「3割の限界」と戦っているだけ。そこで1割とか2割とか、その「限界」に挑戦しようともがいているところ、最初からその「限界」を取っ払ってしまえば、今までにない発想が出てきたりするもんです。

 削減でなく、売上げアップも同じ。どこの会社でも毎期の「目標予算」を立てると思うのですが、業界情勢を鑑みて、今回はとりあえず赤字克服、、、なんて目標を立ててしまえば、それが「限界」となってしまいます。そしてなんとか赤字にならないように頑張ったところで、やっぱり前期と変わらなければ、業界情勢のせいにしてスッキリさせてしまう。でも、それは結局、現状維持の発想でしかありません。目標が前期と同じくらいか、ちょっと高いくらいだとよくて現状維持でしょう。だけど、ここで思い切って2倍とか3倍にしてみると、現状のままの行動じゃ達成できないことだけはわかる。そこで新たな発想が生まれたりするんです。

 つまり自らその「限界」を突破する発想が重要なのです。だけど言うまでもありませんが、高望みだけして待つってわけじゃありません。設定したらそのための行動もきちんとやる。なので大変は大変です。だけど、その限界突破の目標に「焦点」をとことん合わせてさえいれば、行動しなければ気持ちが悪くなるのもまた事実。

 潜在意識的には確かに段階的にやっていく方法もあります。むしろ、そちらの方が標準でしょう。筋トレで言えば、最初から腕立て100回とかするのではなく、まずは20回やってみて、段階的に25回、30回、35回・・・と増やしていく。そうやって「現状」そのものを徐々にアップすることで、いつの間にか100回が普通になったりもします。

 収入でもそう。一番やっかいなのは、月収12万円程度でなんとかやっていけてる状況。潜在意識は現状維持しますので、それでやっていけてたら、それで現状維持しちゃうもんなのです。それを突破するには、12万円からちょっとずつ目標を上げていき、確実に達成すること。私もそれで貯金額を確実にアップさせています。

 だけど、時には、そう、時にはですが、月収目標を2倍とか3倍にしてみることも大切。ただし、そうなるとそのための行動がかなり大変になります。単純計算して、今までの2倍から3倍、いやそれ以上に行動量を増やさなければなりませんから。だけど、為せばなるもんです。めちゃくちゃ大変な思いをして、今まで月収12万円の人が、24万円になり、36万円になれば、その感覚を潜在意識が覚えるようになり、限界値が拡大します。そしてそれが維持できるようになれば、今度はさらに2倍の72万円とかを目指せばいいのです。

 人にできて自分にできないことはない。世の中には月収100万円以上などざらにいます。私自身も今まで何度も月収100万円を突破していますので、その辺の限界意識はもうありません。だけど、それ以上になるとどうだろう。とか言いながら、300万円なんて想像すれば、できそうな気もする。私の周りには年間150回以上、講演をして回っている人がたくさんいます。九州ベンチャー大学に登壇した講師などは軒並みそう。と言うことは、私もそれくらいは普通にできる。自主開催で150回は厳しくとも、商工会議所等から呼んで頂ければできる。そして今、そのレールに乗っている。年間150回だと月に12本程度。さらにその講演から企業研修や顧問契約につながり、さらに書籍や教材まで開発すれば、月収(月商)300万円とか余裕やん、なんて気になるんですよね。

 ま、お金の話はそれくらいにして、どんなことでも自分にとっての「限界」ってあると思うのです。それを突破した時、素晴らしい世界が開けるのもまた事実。そしてそれは滝行だって、山登りだっていいと思うのです。何らかの「限界」を突破した感覚それ自体は、いろんな分野にも応用できますから。それがまた潜在意識のエネルギーなわけです。ただ、こんなこと言うと、自分にとって「楽な限界」を設定しちゃう人もいます。ぶっちゃけ、滝行そのものはさほど限界感はないのですが、それに「H禁止」が入ってるから、21日とか100日がかなり過酷になるんです。

 10キロ歩くとか走るのを100日などは、身体動かすのが好きな人にとってはさほど限界でもないでしょう。てんつくマンさんのように、「1ヶ月毎日42.195キロを走る(毎日フルマラソン)」なんてのはどう見ても限界でしょうけど、それは確かに限界突破らしい限界突破ですよね。彼自身もそれで吹っ切れていろんな活動ができるようになったと言ってますし。
 
 「限界」ってのは文字通り「限界」であること。今の私にとって「21日滝行」はもはや限界ではなくなっています。ただ、これまでとちょっと違うのは毎朝4時から5時に起きて行ってること。昨年までは普通に起きて、保育園に送ってから行くことが多かったですから。その点では、今回、新しいパターンを身につけたことにはなります。だけど次回はどうしようか。次回はおそらく4月に7日間になりそうですが、久々に滝場まで歩いてみようかと今思いました。家から滝場まで往復3~4時間。3時に起きれば間に合います。4時に起きたとしても、ちょっと走れば大丈夫。よし、次はそれをしよう。

 そんなわけで、イモトの番組見ていろいろ考える私でした。限界突破は、やってみるとものすごく楽しいものですよね。それではまた明日。ありがとうございました。

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【沖縄】3月16日(金・夜):宇宙となかよし塾 in 沖縄
Commented by 悠彰 at 2012-02-20 13:51 x
わかります。楽しく感動的に生きるには、限界突破するしかないと思います。
Commented by katamich at 2012-02-23 09:17
■悠彰さん!
そうですね!
Commented by shunaooskun at 2012-02-25 07:49
初めまして、素晴らしい考えですね。
私も宇宙と一体になりたいと思い、修行中です。
また時々見せて頂きます。
Commented by katamich at 2012-03-03 09:15
■shunaooskunさん!
ありがとうございます!!
by katamich | 2012-02-19 23:39 | ■人生哲学 | Comments(4)