アカン、脱線しまくった 2012.1.26

 なんとか明日の「宇宙となかよし塾in東京」は満員御礼となりました。ありがとうございます。いつもそうだけど、もっとスマートに満員になればいいな~と思うのですが、まだまだ泥臭くやれってことでしょうかね。でもまあ、50名もの皆さんに集まって頂けるなんて、ほんと、感無量だし、私も成長したな~と思うわけです。初めてセミナーをしたのが2007年6月ですが、その時はジョイントで25名ほど。それでも自分ではすげえと思ってましたが、5年経ってその倍に。そう言えば今回はその最初のセミナーにこられた方もいらっしゃるようです。また、その年の名古屋でやった時の方も。その意味でも初心に帰れる気分かな。

 初心と言えば、最近、ちびQが面白いことを言い始めています。「産まれる時、どうやった~」って聞くと、「こうやった」と言って、産まれてくる時のことを身体で再現し始めるのです。仰向けのまま腹から出てくる様子。うちは帝王切開だったので間違ってない。ちびQは私と同じく、逆子だったんでね。他にも何か覚えてないか、いろいろ聞こうと思います。今のうちに。

 そうやってみると、やっぱり「身体」ってのは様々なことを記憶してることがわかります。そして何度も言うように、「身体=潜在意識」ですので、身体を刺激するだけで潜在意識が活性化したり、何かを思い出したりするもんです。先日の大阪セミナーでも話したのですが、心と身体ってのはつくづく連動してるもんです。メンタルの調子が悪い人は、まず間違いなく身体の調子も悪い。その逆もまたしかり。ですので、もし気分が優れないな~と思ったら、身体を動かしてみることが重要。体操するもよし、歩くもよし。

 あ、そうそう、話違いますが、私ってしばしばいろんな指摘を受けることがあります。例えば今みたいに「心と身体は連動しているから、気分が優れなければ歩くとよい」と書いたとします。でも、この手の話の専門の人からは、「歩き過ぎるのはかえってよくないので、その文章だけ読むと誤解を招く」などと指摘されることもしばしば。二日前に書いたキャベツの話などもそうですが、私が何となく聞きかじったようなことを書いたりすると、専門の方からいろいろ細かくご指摘受けたりします。

 しかしまあ、その辺のこと言いだしたらキリないですもんね。ただ、私のブログって、ちょっと理屈っぽいところがあって、読者さんも比較的理屈好きが多いからなんでしょうか。いわゆる精神世界のふわふわした雰囲気じゃなくて、できるだけ言葉で論理的に書こうとする姿勢。だからこそ、専門的な見地から見ると、いろいろツッコミを入れたくなることもあるのでしょか。それはよくわかるのですが、ブログってのはそもそも何の精査もなく、もちろん編集者のチェックもない。どんなに論理的な装いがあったとしても、素人の書いた文は素人なんです。

 例えば私は「身体」についてはど素人。新書レベルの知識で、それも自分の興味のあるところを抜き取って書いてるだけですので、専門の方からすればいろいろ思うこともあるでしょう。でも、ブログってそんなもの。どんなに著名な方が書いてたしても、その人が専門外であれば最初から疑ってかかる必要がある。例えば大学で教鞭をとる政治学博士の教授が「教育」について語ったところで、それが正しいとは限らない。知識だって絶対的に不足してるし、個人的な経験による憶測のことも多い。だけど、子どもを三人育てたお母さんが語るより、政治学博士が語った方が、なんか説得力を感じる。実際には子どもを三人育てたお母さんの方が、教育について的確な見解を述べてたとしても。余談ですが、「政治学博士」なんて文言を使うと、正確には「博士(政治学)ですよ」なんて指摘を受けたりもすることもあり。

 でもブログの面白いところって、著者のフィルターを通した世界がダイレクトに読めるってこと。学術論文だと必ず査読が入りますので、レフェリーによって厳しくチェックされる。出版物だと、多くの場合、編集者のチェックが入ってしまう。だけど、ブログってのは書いてすぐにアップできるので、著者のフィルターがそのまんま文章に出てくるんですよね。不正確なこと、間違ったこともすべて。だけど、私はだから面白いと思っています。

 例えばランキングの一位の「伊勢白山道」さんのブログなど、この方がどのようなご専門かは存じませんが、おそらくは「神道」に詳しい方なんだと思います。そして圧倒的な人気を誇っています。だからと言って、この方の勧める浄水器がいいかどうかはわかりません。記述自体もすべてが正しわけじゃないでしょう。だけど、そこが面白いんじゃないかなと思います。

 もちろん「アメリカの首都はニューヨーク」などと書いていたら、それは違うと明確に指摘もできます。だけど、解釈や価値観のレベルであれば、それが多少歪曲されていたとしても、「ブログだから・・」ってことである程度スルーしてもいいし、それくらいが面白いと思うんです。もしも正しい知識が知りたければ、書店か学会に行けばいいです。もっとも書店にあるものもだって怪しいものが多い。「血液は腸から造られる」なんて、明らかな間違いでさえも、場合によっては医学書の棚に置かれることもあるんじゃないかと。もっとも、私が見たその本は、オカルトの棚に置かれてたので、書店のアルバイトさんもなかなかやるな、と思った次第。

 話を戻しますが、このブログだって、今はワードに書いてますが、数分後にはブラウザにコピペして数秒でアップされます。全部が全部、正しい方がおかしいです。開き直りじゃないですが、このブログなんて、正直、間違いだらけでしょう。だけど、一つだけ言えることは、それが正しいか間違ってるかはともかく、信念を持って書いてること。そして明らかな間違いであり、かつそれが誰かに著しく不利益をもたらすようなことならば、素直に書き直すか削除することもあるでしょう。

 だけど、間違っててもあえてそのまんまのこともあります。例えば私は以前、江本某氏による「水は言葉を理解する」って説を信じて、このブログにも「ありがとうは水の結晶を美しくします」なんて書いたことありますが、今は完全に否定しています。と言うか、江本氏ご自身が「あれはポエムです」と言っている。じゃあ、それが明らかに間違ってて、しかもそれを自覚してるなら、その記事を削除してしまうかと言うと、それは私的じゃないんですよね。自分のブログを読み直すことはあまりないのもありますが、間違った記述があってもそれはそれで、後々に訂正すればいいだけのこと。そして間違った記述も隠すことなく曝し続ける。

 もし、誰かが江本氏の批判でも読もうかと検索してこのブログに引っ掛かったとして、そこで「水は言葉を理解する」って記述を見て、「この『宇宙となかよし』ってブログはタイトルも怪しいけど、書いてることも相当怪しい」と、はてブ(はてなブックマーク)で曝されることもあるでしょう。だけど、それはそれで面白いと思ってます。2ちゃんねるに「アホ」と書かれようが、それはそれでオイシイ。だけど、私もちょっとずつかしこくなって、そして成長してるんです。その意味で、このブログは私の成長録かもしれません。

 そう言えば、間違いだらけて言うと、私のメンターの一人でもある、ゆでたまご先生など豪快です。何度も出したと思いますが、このコマはすごい。
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 悪魔将軍にスピン・ダブルアームをかけられているジェロニモを、もう一人のジェロニモが見ている。これなどは明らかなミスですが、何度も改訂されて、文庫にもなってるのに、ゆで先生はこの部分を修正しない。修正など簡単なはず。悪魔将軍がジャンプで初めて出てきた時、そのあまりのカッコ悪いフォルムに、そこだけは修正してるゆで先生ですが、このジェロニモのコマだけは修正しない。この点を指摘された先生いわく、「ツッコミどころがあった方が面白いでしょ」だってさ。わかってる。オレ達キン肉マンフリークは、こうやってツッコミどころを一生懸命探す。その結果、文庫本も売れ、そして読み継がれる。数年後に、ちびQもキン肉マンを読むようになると思うけど、その時はキン肉マンの超人について語り合いたい。

 またまた話変わりますが、マンガつながりで思い出した。先日の大阪セミナーの懇親会で熱く語ってしまったのですが、私のセミナーの原点はここにありと置いています。
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 以前、すごくハマった「はだしのゲン」ですが、このシーンは実に感動的。ゲンは原爆で家族を失い、母と産まれたばかりの妹と逃げ回っています。妹のお乳の代わりと米を探して走り回っていると、原爆の被害を受けなかった村で、団らんを楽しむ家庭を見つけます。庭でコソコソしてると見つかってしまい、「浪曲を歌ってやるから米をくれ」と申し出たところ、その家の主人は「下手だったら追い出す」と冷やかし半分で許します。

 ゲンは原爆で失った弟のことを思い出しながら、魂の声を響かせるのです。冷やかしていた家族一同、心を打たれ、ゲンはお米をもらって帰ることができました。私もこの時のゲンのようなセミナーができないか。改めて思い出したので、明日の「宇宙となかよし塾」はゲンに負けない魂の講演をしたいと思います。

 話がそれまくりで、すいません。そう言えば、私が2ちゃんねるで叩かれてた時、「『すいません』じゃなくて、『すみません』だろ!こいつ日本語知らない」と揶揄されたことあります。別にいいじゃね~か、通じれば。そんなん指摘まで時々ございまして、二日前のキャベツの記事はそれなりに物議を醸してしまいました。

 「虫食いキャベツには毒がある」ってのは、真実かどうかわかりませんが、そういった説があるのは事実。私は農家でも学者でもないので、ちゃんとしたことはわかりません。だけど、そのような説があることは知って損じゃないと思うし、何かを考える材料にしてもらえればと思うのです。

 ただ、無批判に「農薬=危険」とか「有機=安全」と決めつける方が問題は多い。農薬だって昔ほど危険ではないと聞くし、それ以前に、美味しくて経済的な作物が食べられるのは農薬のおかげ。農家が消費者の健康を犠牲に稼ぐためじゃないです。誰もかれもが「奇跡のリンゴ」みたいなことできんのです。日本中の農家が「奇跡のリンゴ」しか作らなかったら、私たちは餓死しますよ。

 じゃあ、農薬は避けられないとして、サプリメントばかり飲む方がいいかと言うと、それも違うでしょ。別に農薬をペットボトルで飲むわけじゃなし、安全の基準に照らして使用して何が悪いってね。農薬を怖れてサプリ漬になる、そのお前のデトックス作用はどんなに低いねん!と言いたくなります。多少の農薬かかってても、それをちゃんと洗い流して、美味しく料理して、笑顔で頂いて。その方が免疫力上がるでしょ、間違いなく。

 あかん、話それまくった。今日は本当は「心と身体は連動してる」って話しようと思ってたけど、思わぬ面白い話になってすいません。明日は東京。たくさんの方にお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。

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by katamich | 2012-01-26 23:39 | ■日一日 | Comments(0)