2011.11.11 2011.11.11
2011年 11月 11日
ただ、楽観的な見方と言われるかもしれませんが、「制度」ってのは、そんなに簡単には揺るがないもの。関税が撤廃されたところで、日本の社会や文化とリンクしている「制度」がそう簡単に崩壊するものじゃない。私自身の経済的イデオロギー(?)としては、共産主義のように理論を持ち込めば安定するという立場でもなく、新古典主義のように個人の満足追求だけで社会が均衡するという立場でもなく、その国固有の「社会・文化」と切り離せない制度主義的な立場を取っています。
これは立場と言うより、ごく自然なあり方だと思いますが、例えばTPPによって国民皆保険が崩壊するなども言われており、私も懸念するところではありますが、そうやすやすとは壊れないと思っています。また、日本の農業が崩壊するなどとも言われていますが、これもやすやすとは進まない。もちろんTPPに賛成してるわけじゃないですが、参加が決まったのなら、その上でよりよい制度設計をすることを考えるしかない。
農業に関して言うと、一番わかりやすいのが米。TPPによってアメリカから今の7割くらいの価格の米がやってくるそうですが、日本人の「国産信仰」は思った以上に強いものがあり、そう簡単に外国産には手を出さないでしょう。中国野菜がいい例です。スーパーに半額の中国野菜が売ってても、多くの人は国産を買います。つまり一定の所得のある人は、多少安いからと言って、簡単に外国産に鞍替えするようなことはないでしょうし、同時に所得の低い人は安い米を買えるわけですから、それはそれでいい。
そもそも日本の農業はすでに死んでいます。多くの農家は自治体からの直接支払制度の保護下にあり、自律した農家はほとんどありません。ただ、農業の衰退は先進国の必然でもあり、EUはまさに直接支払制度によって守られています。ある意味、農家は農地を持ち、それを守るだけである程度の生活が保障される特権階級にあるとさえ言えます。ですので、仮に自由競争にさらされたところで、そう簡単には農家・農地がなくなるとは考えられません。
もちろん異論あるだろうし、私自身もTPPには賛成したくない気持ちがありますが、すでに参加が決まり、元に戻れないのであれば、それはそれとして前向きに考えるしかないわけです。逆に国内でものすごいテクノロジーが開発されたりなどすれば、それこそTPPさまさまとなる可能性もある。そして日本はまだまだ優れたテクノロジーを生みだすポテンシャルがあると思うのです。それは日本の国民性と言ってしまえば、楽観論になり過ぎるかもしれませんが。
いずれにしても「前向きに考えましょう」ってのが私の正直な気持ちです。世の中ってのは、何だかんだ言ってなるようになる。ちなみに日本がTPPに参加したからと言って、日本から出て行きたいと思う日本人がどれくらいいるでしょうか。今回の震災でもそうでしたが、たとえ不利な立場に置かれようとも、その中でなんとか盛り返していくことは、日本の歴史が雄弁に語っています。それこそ戦後の焼け野原から、たった10年や20年で復活した経験もあるのですから、正直、TPPとか屁でもないと思います。日本は必ず何かやってくれるはずです。
昨日の商工会議所でのフォーラムで、事前にいろいろ打ち合わせをしたのですが、その中に某大手書店(広島では有名)の会長さん(つまり社長の上)がいらっしゃいました。そのレベルになると、一企業や一商店街のことでなく、日本全体の発展を視野に入れて発言されている。なるほど、さすがは大企業の会長さんです。
私が今回の講演によって、自分自身が大きく変わったのもここ。今まではどうにかして稼ぐ、家族を養う、成功することばかり考えていたのだけど、もっともっと大きな視野で仕事する尊さに目覚めたと言っていいでしょうか。日本の農業もさることながら、商業だって決して安泰ではありません。地元商店街がさびれてるのは、どこの街でも同じ。それを公的資金で活性化させようとの試みもありましたが、ほとんどが不発で終わっています。
それでも日本には元気のいい「小さな会社」がたくさんあります。その会社はなぜに元気がいいのか。それはまさに経営者の「メンタル」なのです。昨日も書いたように、「経営力」とは53%の精神、40%の戦略、7%の戦術で決まってしまいます。多くの人はすぐに関心を寄せるのは、いわゆる「ウマいやり方はないか」って「戦術」の話になります。しかしこれはほんの7%。小さな会社が元気になるには、そのための戦略(弱者の戦略)が必要であり、そして最も基本におかれる「メンタル」が極めて重要な要素となるのです。
ここにきて私の役割、使命に目覚めました。つまりは経営者の「メンタル」の向上です。日本が元気になるためには、地方が元気にならなきゃならない。地方が元気になるには、生活者が元気にならなきゃならない。そしてその生活を支えるのが、まさに地域(空間的)でありコミュニティ(心理的)です。その中に、潤滑油として街の経営者がおり、その人たちが一番に元気になる必要があるんです。
かつての大店法は、今日のTPPにもなぞらえます。大店法によって地元小売業に打撃が与えられたのは事実にせよ、それでもそれを逆手にとって稼いでいる小さな会社も多い。同じようにTPPが来たところで、それに巻き込まれる必要もない。創意工夫と一点突破。そしてやる気、夢、願望、目標、感動を目指して盛り上がっていけばいいのです。確かに私はTPP反対の立場でしたが、参加が決まったのなら、それを喜ぶだけの余裕が欲しいじゃん。くよくよしても仕方ない。逆にテンション上がって来た!と言う人が一人でも多くいれば、日本はまだまだ元気。
実は今日、前の会社の元同僚に電話をしました。今日配信したメルマガには書いたのだけど、私が会社を辞めた時、実は事務所全体がすでに流出状態でした。私はその一部。そしてその元同僚も当然、辞めることを考えたでしょう。しかし、結果的には会社に残り、あれから6年。今は事務所の実質ナンバーツーとなり、会社を盛り上げています。一方で私自身も、昨日も書いたように、以前は裏方として昨日のようなフォーラムを支えてたのが、あれから6年で基調講演をさせて頂くようになった。そして気がつけば一巡して「まちづくり」に戻ってきている。
おそらくこれから全国の商工会議所や経営団体を周ることになるでしょうが、そうなると前の会社の同僚といろいろ情報交換しておくのはすごく役立ちます。ほんと、不思議となるようになってるんです。ただ、もちろん私のベースは「精神世界(スピリチュアル)」であり、これからもどんどんそっち方面の研究・実践も進めていきますが、私自身は「スピリチュアルのためのスピリチュアル」であってはならないと思っています。
3次元に生まれた以上、その意味や役割がある。だけど、3次元の範囲だけでは解決しないことも多い。そこで、スピリチュアルな要素がとても大切になるのです。私はスピリチュアルを探求することで、3次元の現実世界を豊かにしていきたい。それはこれまで一貫した主張です。俗世から離れて霞食って生きたければ、それはそれで引きとめもしないけど、私は肉食って、魚食って、野菜食って、酒飲んで、フツーツジュース飲んで生きていきたい。その上でこれからの時代にスピリチュアルを提起していきたい。そう思っています。
今日は2011年11月11日。意味はわからないけど、何かのターニングポイントのような気がしています。私自身がまさにそう。そして明日からまた新たな世界がスタート。その初日を飾るのが広島セミナー。前も言ったと思いますが、10年ほど前、広島在住の友達の家に行った時、そのお母さんが「石田さんは将来、講演家にでもなりそうね」と言われたのですが、まさにそうなろうとしています。あの時は「そんなことないですよ~」と否定してたけど、現実の方がそうなるよう用意してくれている。そのターニングポイントに当たって、この「広島」で願望実現に関するセミナーができるのも、象徴的な何かを感じさせます。
もう明日に迫っていますが、もし、今からでも参加したいって人がいましたら、ギリギリでも構いませんので電話ください(080-3374-2769)。生憎と満員御礼にはならなそうですが、遠方からも、必要な方に来て頂けるようです。明日は懇親会も含めて最後まで弾け切ります。ありがとうございました。
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使命感=「天からの一通の手紙」=天職意識だと思うのですが、使命感を持つ人は、自分だけの枠にとどまらず、物事を大局的に見ることができ、他の人を良き方向にリードできる強い人ではないでしょうか。
53%のウエイトを持つ精神面においてQさんが活躍されることは、大変に心強いことであり、日本の未来は大丈夫だなあと確信しています。

すごくたま~~に日本に帰ると、いつも思うのが、日本の食べ物ってなんでもおいしい!!感動して涙がでるほどおいしいです!!
今気がついたけど、その「日付」1がいっぱいならんでるのは、わざとですか??www
使命感は、願望を超える。本当にそうかもしれませんね。ありがとうございます。