前世はチベットのお坊さん 2011.10.9

 今日は保育園の運動会。私は一応、役員なので一時間早く保育園に行って準備。ちびQは祖父母と後から来ます。ちびQの競技は「アンパンマン体操」と「親子玉入れゲーム」。アンパンマンの手作り帽子とマントを着て入場。言うてもまだ2歳ちょいなので、入場シーンもハラハラしながら見てたのですが、意外とすんなりお利口。他の子どもは列を乱したり、泣いたりもしてたけど。ですが、肝心のアンパンマン体操はぼんやり。もっとも、ちゃんと踊ってるのは二人くらいでしたが。その後の親子玉入れでは、お母さんと手をつないで走ってボールを箱に入れるんですが、ちゃんとできてました。これにて、ちびQの初舞台終了。ちびQはその後も帽子とマントを付けたままでゴキゲン。
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 そして夜、楽しみにしていた番組を見ました。「世界の村で発見!こんなところに日本人5」って番組ですが、以前も言ったように、9月のインドツアーでお世話になった上甲紗智さん(サチさん)が登場するのです。もちろんご主人のヤンペルさん、息子の創一君(ナムカ君)も。

 この番組は今までも何度か見たことはありました。その番組に、まさにインドでお世話になった方が出るなんで。それを聞いたのはまさにインドにて。内容は、ヒマラヤの秘境に住む日本人女性がいるってことで、女優の平山あやさんがはるばるその女性に会いに行くもの。その女性こそがサチさん。日本からデリーに飛び、そこからサチさんに会おうと、ラダックのレーに向かうのですが、平山さんが取った交通手段は陸路。

 デリーからバスで標高2,000mのマナリーって街まで14時間かけて行き、そこから標高5,000mの峠を越えて22時間かけてレーに向かうのです。インドメンバーの麻井ちゃんもブログでレポートしてますので、そちらもどうぞ。以下、写真はそのブログから借ります。

 ま、実際には陸路じゃなく飛行機で行くのが通常ですが、テレビ的にはやっぱり秘境感を出すためにもここは陸路でしょ。実は私も2005年にラダックに行った際、最初このデリー・マナリー・レーのロードで行くつもりでいました。だけど、入った旅行代理店(拉致されたとこ)で「そのロードは雪で開いてない」と言われて、仕方なく飛行機。だけど、その飛行機も往復料金を片道と言われて、結局、倍の値段を払わされてたのです。さらに領収書をくれと言うと、手数料20%かかると言われてのまざるを得ない。あれが昼なら啖呵切って出ていけるのですが、いかんせん夜中で、しかも暴漢にあった直後だったから、言われるがままになるしかなかった。

 ま、それはそうと、いくら値段が安いと言っても、あのロードは過酷だったようです。平山さんのブログにも「過酷ロケ」と書いてたように。時間はあるけど金のないバックパッカーが通る道なんですが、その景色たるや、インドでも1,2を争う絶景として知られていました。でも、道路が悪く身体がおかしくなる上、高山病にもなるので、私が今、それで行けと言われても行かないでしょう。

 ですが、そんな過酷な道だけに、目的地に着いた時は泣きたくなるのもわかります。バックパッカーの間で「世界三大悪路」って言われてる道があって、あくまである程度メジャーな道路としては、イランのザヘダンからパキスタンのクエッタまでの12時間ピストン道路がその一つ。私も以前、それに乗ったのですが、寒い時期なのに窓は開けっ放し(閉まらない)で、天井に頭をぶつけまくる悪路。途中から完全に瞑想状態に入ったのですが、明け方、クエッタに着いて甘いチャイを飲んだ時、マジで涙出そうになりましたもんね。

 それが、会うべき人がいるとなると、平山あやさんがサチさんに会って涙する気持ちもわかります。この方がサチさん。顔は完全に現地色になってますが、なかなかの美人さんです。
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 番組ではこないだ行ったばかりのオフィスをはじめ、さらに王宮などお馴染みのレーの街並みが写されて、テレビを見ていたインドメンバーもかなり興奮したんじゃないかと思います。番組では、サチさんがレーに住むようになった運命的なエピソードが紹介されました。かつての仲のよかった同僚の添乗員さんが、事故で若くしてお亡くなりになったのですが、その方がしきりにラダックの素晴らしさを語っていたことから、何か運命的な糸のようなものを感じてるんだとか。その話をしながら涙ぐむサチさんと、平山あやさんを見て、私もなんだかもらい泣きしそうになりました。

 番組ではご主人のヤンペルさん、そして創ちゃんもたくさん出てて、ついこないだまで一緒にいた人たちが、お茶の間のテレビに出てるのを不思議な気持ちで見てしまいました。録画したので、後からまた見たいと思います。笑顔がとても素敵です。創ちゃんは、ちびQよりちょっと下の同級生になります。
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 ところでこないだも行ったラダックですが、そもそも私はなぜにラダックに行こうと思ったのか。番組では「秘境」と紹介されるように、日本人でラダックのことを知る人は決して多くありません。私も行こうと思うまで知りませんでした。その、行こうと思ったきっかけなんですが、今思うと、アホらしい話。

 その当時、いわゆる「スピリチュアル」に変にハマってて、ある知人から「石田さんの前世はチベットのお坊さん」と言われたのが発端。その時からチベットに行くことが目標になってたのですが、実はそれまで、二度ほどチベットを意識したことはありました。一回目は二十歳の時。初めてインドに行く際、母親から「インドだけはやめてくれ」と言われたのに反発して、「じゃあ、チベットや」とか何の根拠もなく言い返したこと。結局、インドに行ったのですけどね。

 二回目は24歳で世界一周した時のこと。ユーラシアを東に横断してる際、できれば陸路・海路での帰国を目指していて、そこで考えてたのがネパールから中国のチベットに入って、そのまま上海から神戸に船で帰るパターン。ですが、当時、チベットからネパールに入ることはできても逆ができませんでした。季節的なものかもしれません。そしてネパールに着いた地点で旅のテンションも下がってたし、結局、そのままバンコク経由で帰国。

 そんなこともあり、私にとって「チベット」はどこか気になる場所でした。そんな時、「前世はチベットのお坊さん」と言われて、その気になって、会社を辞めて行こうと決意。だけど、いろいろ調べてると、中国のチベットは文革以降、いわゆる密教文化がぶっ壊されてて、あまり面白くなさそう。しかも物価が高いみたい。だったら、チベットの聖地のカイラスに行く手もあったけど、調べてる途中に「ラダック」なる場所があるのを知ったのです。

 そこはインド北部。特別な許可書も不必要だし、何よりインドだからこそ昔からチベット文化が残されてる地域と知る。これは行くしかないと思って、会社を辞めて行くことに焦点を絞ったのです。で、本にも書いたし、今まで何度も言ったように、インド初日のデリーで散々な目にあって、所持金5,000円で一週間もラダックに滞在することになった。でも、そのおかげで大きな悟りを開くことができ、今に至るわけです。

 最初は「前世はチベットのお坊さん」なるピヨピヨした理由だったかもしれませんが、きっかけはともかく、私にとってチベットやラダックは深いご縁があるように気がしてならないのです。なのでこれからも何度も行くと思います。そして今回、サチさんと出会ったのも深いご縁を感じてます。きっと創ちゃんが大人になって行くのを、遠くから、そして時々会いに行って見届けるようになる気がしています。

 そしてこちらがラダックでも秘境中の秘境として知られるパンゴンツォでのサチさん、ヤンペルさん、オレ。
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 ちなみに今、サチさんご一家は日本におり、来週は福岡でお会いする予定。滝行にもチャレンジされます。さらに名古屋でもインドメンバーと再会するとのこと。今回お願いしていた旅は16名もの大所帯で、しかもあれこれ注文を付けさせて頂いた経緯もあり、サチさんにとってもすごく思い出深い仕事になったとのこと。

 さあ、次回はいつ、どんな形でラダックに行くことになるのでしょうか。ま、きっとまた必要なタイミングで呼ばれると思うので、その時を楽しみにしていたいと思います。とりあえず、もう一度、今の番組を見ようと思います。ありがとうございました。 

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by katamich | 2011-10-09 23:39 | ■インド | Comments(0)