両脳人間 2011.9.13

 そう言えば9月11日に最接近するはずの超巨大惑星ニビルやエレニン彗星はどこに行っちゃたのでしょうか。8月12日の「コ〇造」ほどは話題になりませんでしたが、この手の話は尽きることがないです。特に震災後。私が知る限り、5月のゴールデンウィークはある少年が日本沈没を予言して大外れ。7月末はどっかのUFO博士が予言して大外れ。そしてコ〇造も大外れ。さらに9.11に想いを託した人もいたようですが普通に大外れ。平穏に今をすごしています。

 先日、夢駆さんも言ってましたが、神や天使の名を借りて人々を惑わすほど罪深いことはない、と。私も激しく同感。人間ってのは太古の昔から突然の地震や台風にやられてきて、これだけ科学が発達した今でも、自然災害だけはどうしようもないことを知ってます。つまり人間には太刀打ちできない大きな力には畏怖するしかないことをDNAがしっかり受け継いでいる。人間のそのどうしようもない弱き心に「しめしめ」と忍び寄ってくるのが、まさに「神や天使の名を借りた悪党ども」です。

 ただ、そのような罪深いことでありながら、「善意」の仮面をつけてやってくるわけだから質が悪い。以前、実家の母親が宗教の訪問勧誘を追い払うのに、思わず「今から病院行くので急いでるんです」って言ってしまったそうで、そうなるともう嬉々としてくる。なぜ病院行くのか根掘り葉掘り聞いてきて、この宗教を信仰すれば治るなんて論法。基本は善意。ま、これが風邪や怪我の程度なら軽くいなせるのでしょうが、原因不明の深刻な病気なんかになるとわからないもの。それこそ藁をもつかみたい思いで、宗教にすがる人だって大勢いる。もちろん宗教そのものが悪いわけではなく、私個人としては世の中のほとんど宗教は基本的にまっとうだと思っています。だけど、中には人の弱みにつけ込んで、時には神や仏や天使を名乗ってやってきて、時には財産や生命をかすめようとする輩もいる。

 はたから見ればアホらしいことはわかるのですが、深刻な状況にある当事者からすれば、「治る」などと言われたらやっぱりすがってみたくなる。逆にこの勧誘を無視したら悪化すると言われると、不安になるし気持ちのいいものでもない。

 人は「喜び」と「恐怖」でしか動かされないものですが、特に生命の危機に直結する「恐怖」については、頭ではアホらしいとわかっていても感情がそうさせないもの。8月12日の巨大地震予言にしても、完全にアホらしい話でありながら、この私にしてもやっぱり心穏やかではなかった。以前、何人かのチャネラーさんから不愉快なリーディングをされたことがありますが、当然、その通りになったことは一度もないながらも、やっぱり気にはなります。中には「私が教えてあげたから事故を防ぐことができた」などと言う人もいます。そして決まって天使や神の名を借りて脅してくるわけです。

 その辺のメカニズムをまずは「左脳」で理解する。それによって被害を避けることができる。そう言えば、先日の夢駆さんとのコラボでは、「すべてが一つであることを知るには左脳を静めることが大切」と言われたと思うし、私もその通りだと思いながらも、ここだけ切り取るとちょっと誤解を招きかねないかと思い補足。確かに世界ってのは元々不可分であり、あらゆる対象に区別はありません。文字通り「一つ」なのです。

 私たちは例外なくそれを知って生まれてきました。そう、赤ちゃんの時です。赤ちゃんってのは、お父さんもお母さんも、そして自分自身とも区別が付かず、世界をただ「一つ」としか認識していません。赤ちゃんが大人に向ける視線。これがまさに「悟りの目」です。しかし人間の脳は成長と共に発達し、私たちが「左脳」と呼んでいる部分の成長により「言葉」を獲得します。その「言葉」によって例えば「あっち」と「こっち」を区別し、「パパ」と「ママ」も区別し始めます。ようは世界を「言葉」によって認識し始め、そのことを言語学では「分節化」と言います。

 つまり「世界」とは「名前」のこと。私たちの世界には名前のないものは何一つとして存在していません。そう言うと、例えば「まだ名前の付いてない赤ちゃんだっているじゃないですか」と指摘する人もいるかもしれない。そう言うことではない。だけど、その赤ちゃんには「名前の付いていない赤ちゃん」って「名前」が付いている。他にも見たことも聞いたこともないモノがあったとしても、それは「見たことも聞いたこともないモノ」って「名前」が付いている。ようは、私たちの認識できる世界には、すべて「名前」が付いているのです。

 そしてこの「名前」こそが「世界が一つ」であることを実感できなくする張本人。その「名前」を付ける機能こそが「左脳」の働きなのです。夢駆さんもコラボで紹介した「奇跡の脳」のテイラー博士のように、脳卒中とかで一時的にでも左脳の機能を失ってしまえば「世界が一つ」であることを実感できるかもしれない。だけど、脳ってのはまだまだデリケートで複雑な器官であるため、一度破壊してしまうと修復できる保証はどこにもない。私たちが「世界が一つ」であることを知るのは、おそらく生まれた瞬間と死ぬ瞬間。それ以外は大なり小なり「名前」に支配され、「世界が一つ」である認識を失って生きてるわけです。

 てな論調で言うと、「世界が一つ」であることを知ることが、いわゆるスピリチュアルな観点から必要だと思われがち。そのためには「左脳」を敵視して、「右脳」を鍛えることだけが重要に思う人も出てくるかもしれない。しばしばスピの世界では「左脳人間」を蔑視し、「右脳人間」になることが尊いかのような傾向が見られるのですが、私はこれは大きな間違いだと思っています。あえて言うなら、「両脳人間」になることが「人間」として大切であり、要するにバランスってこと。

 で、先のほどの宗教勧誘等の話に戻りますが、いわゆるスピに騙されやすい人ってのは、圧倒的に「左脳」が弱い人に多いです。「左脳」は世界に名前を付けると言いましたが、その名前の中には「善悪」なるものもあります。つまり右脳にはそもそも「善悪」を区別することができず、自分にとって印象のいいものをすべて受け入れてしまう性質があるのです。ただ、この「宇宙」ってのはそもそもすべてが「絶対善」であるため、騙されようが傷つけられようが「善」だと言うこともできます。

 だけどそうやって「何でもアリ」だと言ってしまえば、「人間」である意味がなくなる。つまり、その善し悪しは別として、私たち人間は「左脳」を持って生まれてるわけですので、それを否定することはナンセンスだってこと。すべてが「絶対善」である「右脳」と、「善悪」のある「左脳」と、その両方がぶつかり合うことで人間としての学びなり成長があり、それがまさに「宇宙」が私たちに求めていること。

 なので悪徳宗教とか予言などに騙されることさえ善しとするのは、なるほど大らかで精神性が高いように感じられるけど、それじゃあ「人間」である必要がなくなる。「人間」として生きるには、あらゆることが「善」であることに対し「悪」の名前を付けながら、新たな「価値」を生みだすことこそが大切なのです。

 ヒンズーの「三神一体説」の話が最近よく出てきますが、もう一度復習するとこう。

ヴィシュヌ:「維持」の神
シヴァ:「破壊」の神
ブラフマー:「創造」の神


であり、人間社会ってのはこの三つの価値(維持・破壊・創造)があって成り立っているのです。これは次のように当てはめることもできます。

ヴィシュヌ:「維持」の神 ⇒ 右脳=潜在意識
シヴァ:「破壊」の神 ⇒ 左脳=顕在意識
ブラフマー:「創造」の神 ⇒ 両脳=超意識


 もしも「宇宙」が私たち人間に何かを求めているのであれば、それは学びであり成長であると言いましたが、それによって何か新しい「価値」を創造して、宇宙に帰ってきて欲しい。そう願っているようなのです。つまり「右脳人間」でもなく「左脳人間」でもなく、「両脳人間」として帰ってこいよ~って言ってるんです。

 ついでにこれを時代に当てはめると、

ヴィシュヌ:「維持」の神 ⇒ 右脳=潜在意識 ⇒ 前近代
シヴァ:「破壊」の神 ⇒ 左脳=顕在意識 ⇒ 近代
ブラフマー:「創造」の神 ⇒ 両脳=超意識 ⇒ 未来


ってことが成り立つ。18世紀に大きく膨らんだ「近代合理主義」以前ってのは、精神的リーダーが夜を支配している「呪術の時代」。マックス・ヴェーバーが「近代」を「呪術からの解放」と定義づけたように、前近代ってのは「呪術」こそが世の支配原理だったのです。つまり右脳時代。

 そこに、ガリレオ、ダヴィンチ、ニュートン、デカルトなどが登場することで、いわゆる「近代合理主義=科学」が生まれたのですが、それはつまり左脳時代。ようは「右脳時代」を「破壊」したのが「左脳時代」ってこと。だけどもしかしたら今は、「前近代」と「近代」を超えた新たなパラダイムが求められているのかもしれない。近代が生んだ経済システムが資本主義、政治システムが民主主義だとすれば、今はその二つ「システム」を超えるようなパラダイム転換が訪れようとしている。

 まさに「右脳」と「左脳」を統合する「両脳」であり、「維持」と「破壊」を超えた「創造」の世界。今は確かに、予言や迷信に騙される前近代の右脳人間がいる一方で、科学絶対主義の左脳人間が存在する。だけどこれからは、どっちかに偏るのではなく、まさに「バランス」の取れた人間が必要となるし、実際、多く現れ始めている。と言うか、宇宙と調和しながら、この3次元をより良く生きていくには「バランス」が大切。具体的に言えば、ビジネスだってバリバリやりながら、実は宇宙にお任せ的な生き方をしているような人。私もそんな生き方を目指してはいるのですが、振り返ってみると、今の私はうまい具合にバランスが取れてるな~って自覚して、そして実際の現実生活もすごく楽しくなっている。

 そんなことを今、思ったりしました。いつものように何も考えずにブログを書き始めたのに、今日はなんだかすごい話になったみたいですね。インドでさらに加速しそうです。今日はこの辺で。ありがとうございました。

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by katamich | 2011-09-13 23:39 | ■精神世界 | Comments(0)