人生のシナリオ 2011.8.10

 今日は朝から滝に行ってきました。篠栗町の「金剛の滝」です。この日は仲間がいるはずなんですが、ちょっと遅かったからかな、誰もいませんでした。暑い8月の滝行は気持ちいいです。冬は過酷ですが、日本ってのは四季のメリハリがあって、本当に素晴らしいな~といつも思います。滝行など自然に触れることが多いので、余計にそれを感じます。

 今日は祖母がちびQの面倒を見てくれたので、朝に滝に行って、昼から自分の時間を持つことができました。コーチングも一件。夜はNLPセミナーです。今日のテーマは「ビリーフチェンジ(思い込みを変える)」ですが、メニュー的には「キネシオロジー」に「サブモダリティチェンジ」、津留幸一さんの「M2テクニック」など、NLPから逸脱しながら、もうほとんどオリジナルセミナーとなっているわけです。これからもどんどんオリジナリティを高めて行きたいと思います。

 それにしても今日のセミナーは、ちょっと前半、語り過ぎちゃいました。先日の講演の余韻が残っているのか、ちょっとテンションも高めでした。今日の話としては、まず、「自分に影響を与えたもの」ってテーマで皆さんに語って頂きます。小さい頃に見たテレビとか、マンガとか、絵本とかって、かなり後々の人生に影響与えますもんね。私は「ドラえもん」の第一話にかなり人生に影響を与えました。その話ってのは、簡単に言うと、、、

・のび太が正月気分
・机の引き出しから、ドラえもんと子孫のセワシがやってくる
・おじいちゃん(のび太)のせいで、21世紀になっても野比家は貧乏している
・その運命を変えようと、ドラえもんを派遣した


って流れです。ここでドラえもんは一冊のアルバムをのび太に見せます。それはのび太の一生がわかるアルバム。浪人して大学に入り、就職活動しても受け入れ先がなくて起業。ジャイ子と結婚。花火の火が会社のビルに引火して全焼。その時の借金が200年経ってもまだ返し終わってないって人生です。

 この話はショッキングでした。だって「未来」が決められてるんですよ。どうでしょう。もしも自分の「未来」がわかるアルバムが目の前にあったとしたら。開いてみたいか。そこには「死ぬ日」まで明記されてある。そんなことを考えると、眠れなくなる日がありました。

 ちなみにあの当時、私を最も怖がらせた夢があります。夜見る夢のこと。今でも覚えているのですが、まず、家族で買い物に出かけます。なぜか私と父と兄だけで、母の姿はありません。洋服売り場で何か見ていると、ミニカーが目にとまります。すると目の前でミニカーが巨大化し、何ものかによって私はそのミニカーで連れ去られます。後部席から後ろを見ると、父と兄が追いかけてくるのですが、途中であきらめてしまいます。ですが、一人の女性だけがずっと追いかけてくる。その女性の正体はわかりません。そこで目が覚めた。

 当時、この夢を思い出すと怖くて怖くて、夜になるのが嫌だったのを覚えています。それと同じくらい、「未来を知る(正確には死ぬ日を知る)」ってことが怖かった。私の「予言嫌い」はこの辺にも関係してきたりして。そんな時、「ドラえもん」がやってきます。ドラえもんのメッセージは、、、

「未来は決まってるけど、変えることもできるんだよ」

 それ以来、私は「ドラえもん」にハマりまくってしまい、てんとう虫コミックはすべて買いそろえ、セリフを覚えるほどに何度も何度も読みました。私が「宇宙」とか好きなのも、ドラえもんの影響かもしれません。結局、のび太の未来はとりあえず「普通のサラリーマン」となり「しずかちゃんと結婚」へと変わったのですが、そのことは本当に心強いメッセージでした。

 つまり、「自分の未来は自分で創ることができる」ってこと。でもこれは、ドラえもんが変えてあげたのではなく、ドラえもんはそのお手伝いをしたに過ぎません。もちろん直接道具で解決することもありますが、随所随所でのび太に「学び」の機会を与えているのがその道具なのです。それこそエピソードはたくさんあるのですが、私が特に好きな話がこれ。「ぼくよりダメなやつがきた」って話なんですが、そこにはなんと、のび太よりもダメな「多目くん」なる転校生が登場します。

 のび太はとにかく多目くんをバカにします。一緒に勉強やかけっこをしようと言っては、勝つことに優越感を覚えます。宿題を忘れるのも一緒。のび太はそんな多目くんが大好きなんですが、多目くんはなんと反省しているのです。できれば、勉強やスポーツもできるようになりたいし、宿題だって忘れたくない。のび太は多目くんのことを生意気に思います。

 そして、いつものようにジャイアンに野球に誘われるのですが、気乗りしなのび太は多目くんを推薦して、家に帰るやドラえもんに「どんなゲームになるか想像するだけで笑っちゃうよ~」と高笑いします。ドラえもんはそこで黙って「配役入れ替え機」のようなモニタを出し、これまでの話について「のび太→スネオ、多目くん→のび太」へと配役を変えて見せられます。

 のび太は改めて自分のしたことを恥じます。そして、多目くんのことが心配になったのび太は空き地に駆けつけるのですが、案の定、へまをして敗因を作った多目くんはジャイアンから殴られようとしています。一度はその場から離れようと思ったのび太ですが、多目くんが一発殴らられた瞬間、ジャイアンの前に飛び出るシーンがこちら。
人生のシナリオ 2011.8.10_b0002156_78412.jpg

 この話、いつ読んでも泣ける。胸が熱くなる。ジャイアンのボコボコにされたのび太は、帰宅するやドラえもんから「よく殴られた!」と言って褒められます。多目くんは再び転校してしまうのですが、のび太に今までのお礼を言って涙の別れでお終い。

 この話でドラえもんは、ほとんど何も言いません。「配役入れ替え機」を出して、「これ見て、どう思う?」と指し示すだけ。のび太はそれを見て、勝手に気が付くのです。これってどうでしょう。ドラえもんってのは、まさに「コーチ」じゃないかと思うのです。つまり「コーチング」してるんです。その結果、のび太の未来は変わります。

 今、私がやってることもまさにこれ。「未来」は確かに決まってるかもしれないけど、そんなこと気にせず、「今」を生きようぜ。未来はいつだって変えられるんだよ。才能や環境も確かに無関係ではないけど、一番大切なのは「自分がどうしたいか?」ってこと。今の私は、まさにのび太であり、ドラえもんなのです。自分の未来は自分で決める。そしてそのことをたくさんの人に伝えて行きたい。セミナーやコーチング、そしてこのブログを通して、そのお手伝いをしたい。それが私なりの「コーチング」のあり方なのです。

 結局、私の中にはずっと「ドラえもん」がいて、最近出た「藤子不二雄全集」のドラえもん全巻も購入して、今でも読んでいるのです。こんな時、ドラえもんならどうしてかな、、、とか思いながら。ちびQにもぜひ読ませたい。ちなみに、ちびQは「ドラえもん」のことを「もん!」と言います。ただ、素晴らしい「ドラえもん」なんですが、一つだけ注意すべきことが。それはスネオの存在。

人生のシナリオ 2011.8.10_b0002156_79092.jpg スネオの設定は金持ちの坊ちゃん。しかし、性格は意地悪で卑怯なところもある。これによって「金持ち=意地悪で卑怯」って「ビリーフ」が形成されてしまうのは、決していいことではありません。まさに今日のセミナーのテーマでもあるのですが、「お金」を思うように引き寄せられないその根底には、まさに「お金に対する非合理的なビリーフ」の存在があります。スネオの存在ってのは、そんな非合理的なビリーフの形成に少なからず影響を与えてると思うので、その辺だけは他のマンガや物語を見せながら中和する必要があるかもですね。ただ、マンガの世界ではお金持ちが主人公であることはほとんどないんですよね。ギャグ漫画は別として。

 それからもう一つ紹介しますね。私の師匠である加賀田晃先生が人生形成における影響を受けたマンガのこと。タイトルも作者も覚えてないそうなんですが、少年時代にそのマンガを読んで、めちゃくちゃ影響を受けて、今でもそれが人生の指針になっているとか。簡単にお話しするとこう。

 あるところに4人の少年がいました。A君、B君、C君、D君としておきます。A君は将来、医者になりたいと言います。B君は将来、警察官になりたいとと言います。C君は将来、弁護士になりたいと言います。そしてD君は将来、なりたいものがないと言います。月日が経ち、4人は大人になります。

 なんと医者となったA君のところに強盗が入ります。犯人はすぐに捕まり、逮捕したのは警察官になったB君。やがて裁判が始まり、犯人の弁護をしたのが弁護士になったC君。そしてその犯人の正体は、、、もうお分かりですよね。

 加賀田先生はこのマンガを読んで、深く考え、そして悟った。

「夢や!目標のないやつは!、、、カ~~~ス~~~!!」(夢や目標のない奴はカス)

 つまり「未来」なんてものは、自分で決めるんです。決めていいんです。スピの世界では「人は皆、人生のシナリオを書いて生まれてくる」なんて言う人がいますが、仮にそうであったとしても、シナリオを変更してもいいんです。もしかしたら「強盗」になるシナリオを書いて生まれてきているかもしれない。だけど、途中でそのシナリオを「医者」に変えてもいいじゃないですか。

 シナリオの作家は本人だとすれば、私は編集者かもしれません。おそらく10年後にどうなりたいかを考えている人など、世の中ではきっと少数派でしょう。そこでコーチである私は「10年後はどうなっていたらいいな~と思われますか?」と質問します。そこでシナリオの書き換えが始まります。

 ちなみに8月末のQ州ツアーでは、事前の掲示板を設置しているのですが、その中に「10年後の自分の姿(夢、目標、ふと浮かんだ姿など)」なる項目を設けています。ツアーとは直接関係ありませんが、お互いがどんな「夢」を持っているのか知れば、そこでどんな化学反応が起るかわかりませんものね。インドツアーでもやるつもりですが。

 つまり、、、未来はいつでも変えることができる。それが私の信念であるし、それがコーチとしての私の使命だと思っています。今日はこの辺で。ありがとうございました。

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Commented by うーちゃん at 2011-08-12 12:56 x
Qさん、こんにちは。
近いうちに90日間コーチングを申し込む予定のうーちゃんと申すものです。
実は以前100人コーチングのラスト数名に滑り込み、コーチングをしていただいたことがあります。
その節はありがとうございました。
今日のこの記事を読んで感動しました。
私も子供の頃ドラえもんが大好きでした。
いまは6歳の息子がハマっています。
まもなく川崎に藤子不二雄ミュージアムがオープンすることを思い出して、ネット検索していたらこんなミュージアム関連ブログをみつけました。
http://fujiko-museum.com/blog/?p=385
この写真とコピーにまたまた大感動して、滅多にコメントなど書き込まないのですが、ご挨拶がてらQさんにお知らせしたくなりました。
近々お世話になりますね。
月末の給料日以降に(笑)。
Commented by katamich at 2011-08-15 11:17
■うーちゃんさん!
おお~!ドラえもんに共感して頂き嬉しく思います!
それでは近々お待ちしています!
by katamich | 2011-08-10 23:39 | ■人生哲学 | Comments(2)