「喜び」と「恐怖」 2011.8.4
2011年 08月 04日
その件に関して、今日、ちょっとエキサイトすることがありました。かいつまんで言うと、今朝、すごい勢いで拡散しているブログを発見したのですが、それなんと、私の大好きな「予言ブログ」だったのです。8月12日にすごい地震が来るんだと。ま、よくある話なんですが、記述のリアリティ(描写と言う意味で)、ブログから受ける柔らかい雰囲気などから、あっという間に拡散して今話題のようです。
ま、いつものようにその当日になったら「皆さんの祈りが通じました」などの書き置きとともにいなくなるのでしょうが、久々に食いついてしまいました。とにかく普通に考えたら不思議なんです。例えば突然、他人から「あなた明日、交通事故にあいますよ」って言われたら気分悪いでしょ。だけど「予言ブログ」ってのはその巧みさから「いついつに大地震が来ると天使が言ってます」と言うと、なぜか「教えて下さって、ありがとうございます」になるのです。不思議でしょ。
これまでも何度も言ってきたように、人々ってのは実は理性的な判断をほとんどしてなくて「印象」だけで決めてしまうことが大半。ですので「予言ブログ」がそれなりに共感を呼ぶ「印象」であれば、なぜかそれが「正しい」と判断されています。さらにインターネットの世界ってのは、実は「アクセス数、ランキング、RT数」が権威とイコールであり、そのサイトやブログが注目を浴びていればいるほど「正しい情報」って具合になる。冷静に考えたら変なのはわかるはずなんですが、人間ってのはいわゆる「印象」や「権威」に対して、すごく弱くなる性質があるんです。
その辺のことをしっかり理解した上で情報に接しないと、情報の海に翻弄されてしまうだけ。震災直後も「放射能から身を守るためには昆布を食べよう」みたいな情報が拡散しましたが、あれも完全に善意の塊なだけに、印象はすごくいい。だから広めたくなる。だけどちょっと待てよ。その情報ソースはそもそもどこなのか。そんな当たり前のことが気にならず、ほとんど条件反射的に拡散してします。本人にはまったく悪気ないだけに、扱いが難しいとこもある。
そんな風に、久々に「印象的」な「予言ブログ」を見てしまったので、思わず食いついちゃいました。事の顛末は「公式ブログ」に連投しています。オレも暇だな~。やることあるのに。で、その予言ブログに批判的なコメントを残して、何度か別のコメンテーターとやり取りが続きました。そのうちコメントでやり取りするのが面倒になって、言いたいことも伝わらないし、時間も取られるしで、最後は自分の携帯番号(080-3374-2769)ごと「意見があればどうぞ」って書いたら、その後、2ちゃんねるにも飛び火して、逆に「キチガイ光臨」みたいな扱いされてるんですよ。その予言ブログの専用掲示板があったみたいで。
そもそも2ちゃんねるは好きじゃないので、ほとんど見ることないのですが、私のことを「キチガイ」と言う人もいれば、「GJ(グッドジョブ)」と言う人もいる。ま、それはどっちもなんでしょうね。確かにネット上に電話番号を載せるなどキチガイじみてますが、これはオフィシャルなので別にいいのです。ですので、どなたかかけて頂いて、その雰囲気を2ちゃんねるにでも掲載して頂けたらな~と思ってたのに、結局、かかってきませんでした。
それもまあ、ごもっとも。無理もない。だってこんな「キチガイ」に電話する気なんて起らないでしょ。私のことを知ってる人からすれば、そんなに怖くないと思うのですが、知らない人からすれば、たぶん怖いでしょうね。この辺、栢野イズムが乗り移って来たのかも。でもまあ、電話を待つ側からすれば、これはほとんどストレスがない。2ちゃんねるなど所詮は匿名の集団ですが、電話になると一対一の接近戦になりますから。私は「弱者の戦略」で生きてますので、接近戦は苦手じゃないです。でも、結局、待ってたのにかかってきませんでした。
それでも私のブログ(公式)のコメント欄ではそれなりに意義ある話をできたと思っています、そのプロセスにおいて、一つしっかり書いておきたいことがあります。それは、
「『喜び』と『恐怖』は同じ強さの波動を持つ」
ということ。ここでの「喜び」は「愛」と言ってもいいのですが、「愛」という言葉だけだと受け手にとって意味が分散するので、ここでは「喜び」としておきます。この「喜び」と「恐怖」が同じ強さ波動って話はどこで聞いたのか覚えてないのですが、私の実感としても、とても納得しています。
そこで今日の「予言ブログ」についてですが、コメントなどを見ていると、少なからずの読者はその破滅的な予言内容に対して「ありがとうございます」と反応しています。これは先ほど言ったように、「あなた、明日交通事故にあいますよ」と言われて「ありがとうございます」と反応するようなもの。
ですが、「予言ブログ」のような言わば「演出された内容」に接すると、そのインパクトの強さから、その「波動」だけを受け取ってしまうことがあります。この時の「波動」の強さはまさに「喜び」と「恐怖」と同じものなのです。ですので、時として、本来は「恐怖」であるはずの「波動」を、「喜び(愛)」と勘違いして受け止めてしまうこともある。
他の例をあげると、例えばDVなどもそう。酷いDVを受けている女性が、なぜかパートナーと別れられないケースがありますよね。もう、殴る蹴るの命にかかわるような被害に遭いながらも、なぜか、「でも彼は本当は優しいんです」と妙な錯覚をしてしまう。これはDVの最中に受けている「恐怖」が、ちょっとした瞬間にそれと同じ強さの「喜び」に転化してしまうから。冷静に考えたら、パートナーは優しいのが普通であって、DVは異常な事態。どう考えても、人が人を傷つけることはあってはなりません。だけど、DVに遭っても別れられないのは、「喜び」と「恐怖」とが完全に混同されてしまっているからなのです。
だからこそ冷静に考えて欲しい。「予言ブログ」に書かれてある破壊的な情報から得る感覚は、「喜び」なのか「恐怖」なのか。人は「喜び」か「恐怖」かでしか動きません。情報を拡散するのも、それがとびきり喜ばしい話であるか、または恐ろしい話であるか。「明日、福岡は晴れのち曇りです」みたいな情報が、一気に拡散することはないでしょ。嬉しくもないし、怖くもないから。
ですが「なでしこジャパンが優勝しました」などの喜ばしい情報は広がるし、または「同級生が自殺した」みたいな悲しい情報も広がる。まさに「波動」の強さそものもは同じなんですよね。だけどベクトルが違うし質も全然違う。
なので「予言ブログ」みたいな、一見、善意のようなものは、受けてはそれを「喜び(愛)」だと錯覚していますことがある。でも、冷静に考えてみると、「オマエ、明日、車にひかれるぜ」みたいな質の悪い冗談と同じこと。地震に関して言うと、それが極めて蓋然性の高い地質学的根拠に基づくものならともなく、「天使が言ってた」みたいな何の根拠もないものが、どうして冗談に聞こえないのでしょうか。
それはやっぱり本来、「恐怖」であるものを、「印象」をちょっと工夫するだけで、見せかけ上の「喜び」へと転化させてしまうからでしょう。先ほど言ったように、人は「喜び」か「恐怖」かでしか動きません。何かを買うのもそう。「喜び」を求めて買うのか、「恐怖」を避けるために買うのか。その二つしか購買理由はありません。つまりベクトルが違うだけで、その強さは同じなのです。
もちろん何かを買う際は「恐怖」を避けるためも立派な理由になります。傘を買うのは、雨にぬれる恐怖を避けるためだし、日焼け止めクリームを買うのも、日焼けの恐怖を避けるため。しかし人間は、時として「恐怖」によってコントロールされることもある。そうなると、冷静な判断能力が低下してしまい、決して好ましい結果をもたらさないでしょう。
この感情は「喜び」なのか、「恐怖」なのか。もしも強い動機で動きたくなっている時、そのことについて一度冷静に考えてみる習慣をつけるのはいいと思います。例えば「恐怖」に反応していると思ったら、そもそもそれが「恐怖」かどうかを冷静に考えてみることも必要。そうやって「感情」をコントロールしていくことは、人生のかじ取りをしていく上でも、とても大切なことです。
そんな感じで、今日は思わず熱くなってしまった一日でした。そのせいで、7日の資料をまだ作らずじまいです。明日はしっかりやろうと思います。「恐怖」のブログに惑わされることなく(笑)。それではこの辺で。ありがとうごあいました。
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「喜び」と「恐怖」を読んで世紀末論を言う宗教と同じ気がします。
気のせいでしょうか?
>栢野イズム
栢野さん・Qさんは、それぞれ独自の世界を持っていて、そこには強者も弱者も無く、既にオンリーワンの世界を築いていると感じます。
「コンサル界の栢野さん」ではなく、「栢野さん」というジャンルそのものではないでしょうか。
Qさんも同様で、単にスピ系の枠に収まらず、願望実現など独自の世界観があって、そこに魅力を感じます。
自分は「夢・戦・感」で言えば「戦」の人間ですが、「単なるスピ系は嫌いだけどQさんは好きだ」という、「戦」の人間は実は多いのではないか、と思っています。
8/7は行けませんが、大御所に負けず、熱くはじけてきてください!
ちょっとQさんに電話してみたくなりました。
と、想った傍から、「あんま意味無いな」と想ったわけですが。
何故なら「話す中身が自分には内」と解ったので。
またしばらくは眺めさせて頂きます♪
ちなみに私の携帯は090-4003-2483です。
( ̄ー ̄)ニヤリッ
その宗教については見当つきませんが、「喜びと恐怖」によって人間が動くってのは時代や文化に関係なく普遍的事実ですよ。
ありがとうございます。栢野さんいわく、私は「硬派スピリチュアル」らしいです(笑) 私も独自の世界観を展開させていきたいです!
いつでも気軽にどうぞ!
いつもスピリチュアルのランキングからお邪魔しております。
私も、ついさっき友人のブログで紹介されていたので、予言ブログを見てきました。
その中で触れられていた「批判コメント」の件、気になったのですがコメントが削除されていたので読めませんでした。
Q様だったのですね!!
ビックリしました!!
予言ブログ内で、いくつか引っかかる部分があったのですが、特に「被災者は義援金でさらに豊かな生活に」はかなり疑問に思いました。
Q様の公式ブログも拝見いたしました。
確かに、あのような予言ブログの影響で、無駄に恐怖を増長させたり、パニックに陥らせること、さらに観光地にとっては風評被害が広がるのは大問題ですね・・・
3/11の地震以降、本当に色々な予言関係のブログが乱立していますね!
私自身、恥ずかしながら予言系ブログで不安に思ったり、振り回されることもありました。
でも、今Q様のブログを拝見して目が覚めた思いです。
備えはしっかりしながら、Q様の言われるように「日々を淡々と」生きていこうと思います。
本当にありがとうございました。