心の目 2011.7.28

 ちびQも元気になり、今日は保育園。薬を飲まずに熱も下がったのでよかったです。やっぱりなるべく薬には頼りたくないですからね。だからと言って、まったく頼らないのもどうかと思います。スピ系の人の中にはとかく「薬」を敵視して、他人にまで干渉しようとする人がいます。マルチ系にも多いですが。確かに自分のことであれば、自己責任でどうぞと言いますが、赤ちゃんは意思もないし、大人とは違う危険性もある。

 例えば大人ならば40度の熱が出ても、苦しいのを我慢して汗をたくさんかけば下がることもありますが、赤ちゃんの場合、脳がやられて麻痺が残ることもあります。実際、知人にそんな人がいます。ですので、あくまで医者の指示の範囲で座薬を入れて熱を下げることも時には必要でしょう。また、大人の中にも、例えばステロイドをやたらと敵視する人がいます。しかしステロイドが嫌だからと言って、医者の言いつけを守らず自己流の自然療法に頼ることは危険極まりないです。

 昨年、とある人と話をして知ったのですが、最近、突然耳が聞こえにくくなる病気が、特に40歳以上の男性に広がってるそうです。突発性難聴とか言うそうですが。これは早期にステロイドで治療すれば、かなりの確率で完治するそうなんですが、治療が遅れたら場合によって一生耳が聞こえなくなることもあるそうです。その方も突発性難聴にかかったのですが、早期にステロイド治療をして完治したとのこと。

 つまり「薬」も適切に使えば問題ないのです。中には医師と製薬会社はグルになってるので、必要ない薬まで処方されるって言う人もいます。確かにゼロとは言いません。そんな噂のある医者もいますから。でも、世の中の大半の医者はそうじゃありません。9割以上は患者のことを真剣に考えてくださっています。1割は悪徳医師であったとしても、そのような医師にあたってしまうなら、それは自分の責任かもしれません。

 先日、「2012年問題」について否定的な記事を書いたところ、「自分は『心の目』で判断します」って意見を頂きました。もう一度言いますが、2012年にはいわゆるスピ系で言われてるような天変地異は起りません。もちろん自然災害レベルであれば、いつだって起る可能性はあります。ですが「2012年」に起るって言われてるフォトンベルト云々のすべては「ウソ」なわけで、明らかな事実とそうでないものについては、しっかりと分けて考える必要があるんです。

 なのに中には、いわゆる「事実」とは別に、「真実」なるものがあって、それについては自分の「心の目」を頼りに判断するしかない、、、などの理屈が登場する。正直、これが一番危ないのです。その身勝手な「心の目」によって、どれだけの迷惑や被害が被られることか。

 先ほどの「ステロイド」についても、巷では「劇薬」とか「毒物」のような言われ方もしています。だけどステロイドがなければとっくの昔に命を落としてる人だっているわけで、それを必要としている人がいるのも事実。そもそもステロイドが危ないってのも、誰かの意見を盲信しているに過ぎません。人間ってのは良くも悪くも「印象」によって左右されるわけで、ステロイドに悪い印象を与えられたら、それだけで「悪いもの」ってことになるのです。

 そんなの「事実」でも「真実」でもなんでもありません。単なる印象操作。それのどこが「心の目」なのかいって。2012年問題にしても、単なる「印象」によって広がっただけのこと。2012年はマヤ歴が終わったりかくかくしかじかで大変なことが起るから、皆さんの「意識変革」が重要です、、、なんて言われると印象いいでしょ。事実かどうかはともかく。「宇宙人が助けに来てくれます」なんて言う人もいますけど、それも印象いいじゃないですか。正義のヒーローみたいで。アンパンマンみたいで。なのに、この「宇宙となかよし」ってブログは「そんなことあるか!」とズバズバ斬ったりして、まあ、印象の悪いこと。

 何度も言いますけど、世の中の大半は「印象」で決まってるもんなのです。「『ありがとう』が水の結晶を美しくす」って話がありますが、これ自体、ものすごく印象がいいじゃないですか。でもこれは事実ではありません。「『ありがとう』が心を美しくする」は実感できますが、「水の結晶」には影響を与えません。少なくとも目に見える範囲では。そこは事実かどうかをきちんと分けて考える必要がある。だけど、この話はとても「印象」がいいので、それは事実じゃない、、、なんて言う人は途端に悪者扱いされてしまう。

 とにかく良くも悪くも、私たちの心に残るのは、「印象のいいもの」か「極端に印象の悪いもの」です。特別な印象のないものは、それがどんなに正しくても心には残りません。本来、「心の目」ってのは、表面的な「印象」に左右されない真実を見抜く目のことを言うのだと思いますが、現実として多くの人はやっぱり「印象」だけで判断してしまいます。

 CMなども見ててもそうじゃないですか。商品をプロモートするのに、その辺のおじさんではなく、やっぱり今が旬のタレントとか文化人を起用しますよね。実際、その商品とタレントとは何の関係もないはずなのに、印象の良いタレントがプロモートに加わると、その商品まで印象がよくなってしまう。そして私たち消費者は「印象」の良いものから購入してしまう。でも、そのこと自体は決して悪いことじゃありません。それが資本主義だし、生活向上に寄与しているわけですから。

 そう言えば昔、「美味しんぼ」ってマンガが大好きで、その中でドライビールを徹底的に批判している話がありました。それに対して、エビスビールは麦芽とホップだけで作った本物のビールだって対比していたわけです。確かにドライビールとエビスビールは味が違います。だけど、これは好みの違いであって、ツレなどはエビスビールを飲み切りません。であるにもかかわらず、私は「美味しんぼ」の影響で印象のよいエビスビールが美味いって思いこんでたし、少々値段が高くてもエビスを買っていました。

 しかし今は、、、プレミアムモルツを買うようになっています。なぜか。簡単な話。矢沢永吉が宣伝しているからです。正直、エビスとプレミアムモルツの違いなどわかりません。でも永ちゃんが美味そうに飲んでるから、オレも、、、ってなるだけなんです。私は居酒屋では「和民」が何だかんだ言って好きです。そこでもビールはプレミアムモルツ。それだけでも「和民」に行く理由になってしまうのです。

 でも私は、その辺のカラクリを知って上で、あえてプレミアムモルツを飲んでいます。印象がいいってことは、やっぱり飲んでも美味い気がするから。本当に美味いかどうかはともかく。もしも永ちゃんが発泡酒の宣伝をしていたら、私は発泡酒党になってたかもしれません。だけどまあ、永ちゃんと発泡酒はイメージ的に結びつきませんけどね。

 ただ、ビールくらいなら何を飲んでもいいのでしょうが、それが生命や財産に関わることだったら話は別。「心の目」などと漠然としたものでなく、印象にとらわれない「理性の目」を働かせる必要がある。例えば今、耳が聞こえ難くなったとします。まずは医者に行きますよね。そこで「突発性難聴」と診断されました。早期のステロイド治療が必要だと言われるのですが、ステロイドが単に「印象が悪い」だけで避けていたら、取り返しのつかない事態に陥ります。普通に考えたら、完治したらステロイドを使う必要がないのですが、ステロイドに対して極端に悪い「印象」を植え付けられている人は、その言葉を聞いただけでアレルギー反応を引き起こします。挙句の果て、医者はウソを言ってるとまで思い込んだりして。

 もう一つ思い出した。先週辺り、久々に周ってきました。いわゆる「予言メール」なるものが。リチャード・ボイラン博士って人が7月24日~25日に3.11の6倍の地震・津波が来るって話。アホらしい話だし、もちろん拡散などしていませんが、今日は28日で何も起りませんでした。ちなみにこの博士はUFOの研究家だそうで、その意味では矢追純一と同じ。彼も博士号を持っています。専門はユーホロジー。しかしその博士号とは「株式会社イオンド大学」の名誉博士号。最近聞かないな~と思って、今。ウィキで調べてみると、その大学は「経営破たん」したそうです。ただ、私は矢追氏自体は嫌いじゃありません。そもそもネタとしてUFOを取り上げただけであって、言いたいことは「もっと夜空を見上げろよ」だったと思います。ロマンがありますよね。

 それはともかくボイラン博士の予言ですよ。これは印象が悪いから広がりやすいタイプですが、今回はさすがにみんなも懲りたのか、さほど広がらなかったように思います。ツイッターではどれくらい話題になってたのかなと思って見てみると、そこでも思ったほど話題にされていません。だけど、25日の日にボイラン博士がメッセージを発したそうで、どうやら「エネルギーがシフトされた」ので軽減されたとのこと。もう、なんでもありですね。

 こんな話もどうでしょう。単なる「印象」の問題ですよね。とにかくまあ、スピリチュアル業界ってのは「印象」だけで方向性が決まる最たるものでして、ここで必要なのは印象に惑わされる「心の目」ではなく、しっかりした「理性の目」です。その意味で、印象の悪いこのブログも、、、少しは役に立っていると嬉しいです。

 もう一度言いますが、世の中の9割以上は「印象」です。印象に惑わされないためには、「理性の目」が必要。その上で、意識的に「印象」の良いものをチョイスしていけばいい。プレミアムモルツの味とかはわからないけど、永ちゃんが宣伝してるのだから美味いんだろう、、、くらいに楽しめばいいだけ。

 と言うことは、私たちも「印象」を良くするように普段から努力することは大切ですよね。見た目、話し方、雰囲気など、「印象」だけで評価が変わるのが事実ですので、この資本主義の世の中ではやっぱり「印象」が大切。てなわけで、私もできるだけ「印象」を良くしながら生きていきたいと思います。ありがとうございました。

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Commented by at 2011-07-29 20:24 x
「印象の良い」人が「善行」をしても当たり前だが
「印象の悪い」人が「善行」をすると持て囃される。

っていうジレンマは在りますわね。

そう言う意味では「印象」で生きている人々って言う御話は納得です。
⌒゚(*‘-^)-☆
Commented by katamich at 2011-08-02 22:46
■営さん!
そうですね~
by katamich | 2011-07-28 23:39 | ■ビジネス・事業 | Comments(2)