占い師のミッション 2011.5.22
2011年 05月 22日

ところでここ数日、精神世界系の記事が続いていますが、今日も続けたいと思います。そう言えば最近、コメント返しするようにしてますので、ちょっとずつ賑わってきました。たくさんの人にお読み頂いてるのはアクセス数でわかるのですが、あまりにもコメントがないと、、、ちょっと寂しい。メールはよく頂くんですけどね。
そのコメントの中に「占い師」に関する質問ありました。結論から言うと、占いは当たります。例えば生年月日、生まれた時間、場所、名前などの客観的データで、死ぬ日までわかると言われています。また、直感的な力によって未来を正確に予期する人がいるのも事実です。手相も人相も当たります。
いわゆる「占い」には二種類あると思います。一つが「統計学」です。生年月日やその他のデータから、統計学的に未来の傾向を測ること。統計学ですので、もちろん例外はあります。しかし、データを精査すればするほど、未来の予想も正確になります。その結果、その人の人生が死ぬ日まですべてわかってしまうことがある。そのような占いがあるのは事実です。
そもそも世の中ってのもほとんど統計学を頼りに作られてるのも事実。例えば明日、太陽が登るってのも一種の統計学と言えるでしょう。実際、明日、太陽が爆発する可能性だってゼロじゃない。そうなると登らない。だけど、今までずっと登って来たのだから、明日も登るであろうって統計学的仮説によって物事が決められている。突き詰めるとすべては「仮説」なわけで、その根拠も突き詰めると統計学。もちろん限りなく100%に近いものですが、占いにしてもデータを極限まで精査すれば、極限まで未来を予測することは可能。
もう一つは「直感」です。人は誰でも「なんとなく」わかるもの。表情や姿勢、声、その他の非言語的属性によって、その人がどうなるか「なんとなく」わかるのです。例えば一緒に生活している家族の誰かが調子悪かったらわかるでしょ。その延長のようなもので、直感力を研ぎ澄ませば、かなり正確に相手のことがわかるのです。
例えばミルトン・エリクソンなどはその一人でしょう。100人いれば100通りの治療法を瞬時に見つけ出し、短期間に解決してしまう。どのようにしてエリクソンがそのような超能力を身に付けたのか。彼はポリオによってほとんど身体の動かない状態を長らく過ごしていたのですが、その間、周囲の人を徹底的に観察(キャリブレーション)することで、瞬きや脈拍だけでも、相手のことがわかってしまうまでに感覚を研ぎ澄ますことができたのです。超人的な敏感さと言っていいのかな。
このように「統計学」なり「直感」なりで、かなりの程度まで未来を予測することは可能です。だからと言って、それは絶対ではありません。どんなに正確な占いであっても、断じて絶対的なものではありません。99.999%の確率で当たると言われても、絶対ではありません。人間が未来に描く「幻想(イリュージョン)」の方が遥かに強いからです。
ただ、念のため言っておきますが、「占い」だからと言って、何でもかんでも正確ではありません。世の中に占い師を名乗る人はごまんといますが、当たる確率1%の人から99%の人までいろいろです。でもだいたい平均して50%くらいは当たるんじゃないでしょうか。私は占いの知識はほとんどありませんが(多少、加賀田式手相をかじる程度)、それでもハッタリで占いやっても、ま、50%以上は当たる自身はあります。
ただ、当たる当たらないは別として、「占い」が面白くもあり、怖くもあるのは、その占い結果が、相手に対して強い「幻想」をもたらしてしまうことです。例えば当たる確率1%の占い師がいたとしましょう。統計学的にも直感的にもほとんど当たらないのです。だけど、その人のことを周囲がものすごく当たるとでっち上げたとすると、そのことを知らない人は、その占い師が本当に当たると思い込んでしまいます。それも幻想だけど。
そして何かを適当に言ったとすれば、思い込みの激しい人には、その適当が現実化する可能性が劇的に上がってしまいます。当たる確率1%から70%くらいまでは引き上げてしまいます。これは血液型も同じ。血液型については、統計学的にも生理学的にも、性格との相関関係は限りなくゼロだと決着が付いています。
だけど、血液型を信じている人は、もし自分がA型だったとすれば、一般的にA型に見られ属性を無意識にうちに演じてしまうのです。その結果、血液型と性格との間には相関関係があると幻想を描きます。ちなみに私はB型ですが、初対面ではほとんどO型と言われます。ある程度付き合うとB型に落ち着くのですが、その間にA型もAB型も経由します。人によってはA型っぽいB型とか、わけのわからないレッテルを貼る人もいます。血液型は完全にデタラメであるにもかかわらず、そこに「幻想」を描いてしまうと、性格もそのようになる傾向が確かに生まれるのです。
もう一度言いますが、当たる占い師は確かにいます。だけど、当たろうが当たるまいが、見てもらう人が占いに対して強い「幻想」を描いていれば、それは当たってしまうのです。多くの人は当たる占い師に見てもらいたいと思うのでしょうが、それを判断する材料はほとんどありません。ましてや街の占い師が当たる確証はないのです。
ただ、だからと言って占い師がまったく不必要かと言うと、そうでもありません。占い師ってのは実は、、、コーチでもあるし、カウンセラーでもあるし、コンサルタントでもあるし、セラピストである。その人たちに共通する役目は何かと言うと、クライアントの未来に対して希望の持てる「幻想(イリュージョン)」を抱かせること。
私は毎日のようにコーチングのセッションをしますが、例えば「3か月後にどのようになっていたらいいな~と思われますか?」と質問したとします。そこで「月収100万円になればいいと思います」と答えたとしましょう。そこでさらにこう質問。
「それでは、仮に月収100万円になっているとすれば、どのようなことをやっておけばいいと思われますか?」
そこでクライアントは考えます。そしていろんな答えを正しいかどうかは別として言葉にします。その一つ一つに現実性や可能性を測り、最後に意思を確認。「はい」と言った瞬間に「3か月後に月収100万円」の幻想が生まれます。そして実際に行動することで、その幻想を維持できていれば、その願望は普通に叶います。
占い師だって同じ。統計学的・直感的によくないとされる予想ができたとしても、仮にそのことを伝えたとしても、それを回避してプラスに転じるような幻想を相手に与えればいいのです。コンサルタントもカウンセラーもすべて根っ子は同じ。相手にどのような「幻想」を与えるかにかかっており、別の言い方をすれば、いかにして相手に希望をもたらすかが最大の役割なのです。
中には不吉なことを言うだけ言って、あとは知らんぷりの占い師もいて、それはそれで儲かります。なぜなら人は不吉なことの方が興味を示すから。だけど、それは単に依存体質をもたらすだけで、本当に幸せになるとは限りません。もしも占い師に使命感があるのであれば、自らの命を削るつもりで、相手に希望をもたらす幻想を頂かせること。その一点に尽きるのです。それはもちろんセミナーも同じ。単にNLPのスキルを教えるだけでなく、参加者に対していかにして希望を持たせるか。そのような幻想を頂かせるか。そのためだけにセミナーをするのです。
何度も言いますが、この世はすべて幻想です。色即是空です。今ここをのぞいては。だったら希望を持ちたいじゃないですか。そして未来をそして現在、今ここを「喜び」で包みたいじゃないですか。そしていつだって人生を「喜び」で満たすことができるんだってことを、これからもしつこく伝えて行きたいと思っています。ありがとうございました。
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占いについての考察、とても興味深く拝読いたしました。
今回のお話で、心にぐっときたのは
「相手に希望を持たせる『幻想』を抱かせる」事が大切ということ。
これは、占い師やコーチングのお仕事だけに留まらず
全てのお仕事のプロに必要な心構えだと思うので、
自分の心の軸として、常に持っていたい言葉だなと思いました。
いつも素敵な記事を、ありがとうございます!
そして、またまた、
今回の記事で質問というか疑問に思った点が・・・
(連日ですみません・・・)
katamichさんのように、相手に希望を持たせる『幻想』を
抱かせてくれるプロの方がいるにも関わらず、
どうして、不吉な事を言って相手に希望を見いださせない人に
人は興味を持ってしまうのでしょうか・・・?
きっと、誰もが、人生を幸せにしたいと願っているのに
何故、その逆の物事にフォーカスを当ててしてしまのか
とても不思議です。
ふと、気になってしまったので
再びコメントさせていただきました。
連日&長文、失礼いたしました。
滝のお写真、素敵ですね。
東京は自然が少ないので、写真だけでも癒されます。
ありがとうございます!感謝。
なぜ、人は不吉なことに興味を持つのか? 簡単な話です。
人間は危険を避けようとする本能があるからです。つまり生命の安全保全。
そのためには、危険をしっかり認識する必要があって、ゆえに危険や不吉に対して真っ先に興味を持つんです。

危険や不吉なことに興味を持つ本能を持っているということを
理解しつつ、なるべく希望の持てる楽しい物事にフォーカスしていく・・・
という事が、幸せに過ごすためには必要なのかな、と
ご返答を拝見して感じました。
早速のご返答、ありがとうございました!
そうなんですよね。人間はほっとけばネガティブに傾いてしまう。エントロピー増大の法則と言ってもいい。だから、幸せになるにも行動が大切なんです。
