おでんについて 2004.12.23
2004年 12月 23日
そんな時、「今日のブログなにかこ~かな~」とか言っていると、中の一人から「おでんについて書けば」という指南を頂きましたので、今日のテーマは「おでん」です。そうそう、今日の忘年会のメニューはさすがに豪華でした。おでん、チキンのもも、生ハムサラダ、炒め物、魚の南蛮漬け、カマンベールチーズのリンゴのせ、、、などなど。おいしゅうございました。
さて、おでん。どう話を展開させようかと思案中、夕刊フジのブログを見ていると、人気おでん具のランキングが発表されていました。セブンイレブンのおでんのようです。
(1)大根(73円)
(2)味わいたまご(84円)
(3)白滝(73円)
(4)こんにゃく(73円)
(5)ちくわ(105円)
(6)焼きつくね串(105円)
(7)かまくらはんぺん(105円)
(8)ウィンナー巻(105円)
(9)昆布巻(73円)
(10)がんも(105円)
さすがに、大根と卵は人気ですね。これだけはこの25年間不動のようです。しかし、大根って偉大ですよね。大根それ自体の味はどちらかと言うと苦味があってアクの強い野菜なんですが、おでんの具になるや否や、すべての具の旨味を吸い取って、なおかつ自らの隠された味を初めて表に出す。しかも他の具の邪魔をせず調和する。大根ってこんな奴やったんや~ってな感じで。
卵は本来いろんな食べ方があるのだけど、おでんの具になるとさらに持ち味がパワーアップ。だしを吸い取った白身にほのかな甘味がついて、かぶりつくと穢れのない黄味が皿の上にこぼれるや、一瞬のうちに皿に残った汁を吸い取る。剥がれ落ちた白身と黄味を再び一緒にして豪快に口の中に放り込むと見事なタペストリーが展開される。放り込みきれなかった黄味が皿に残ったダシの中で溶けゆく様を見るのも、儚くも楽しい光景ではありませんか。卵め、どうだまいったか!!
よく考えると、おでんって組織ですよね。それぞれの具が持ち味を発揮しながら一つの世界を作り上げる。宇宙と言っていいかもしれないけど、ここでは会社に例えてみますと、
(1)大根
どこに行ってもそれなりの活躍はする。薬味にしてもよし、サラダにしてもよし。でもちょっとアクは強いかな。しかし、「おでん社」では周りの良いところを引き出し、見事に組織を取りまとめる。アクは強いけどきちんと協調するところでは協調する。りっぱな中間管理職。
(2)味わいたまご
子どもから大人まで大人気。もともと活動の幅は広く、社外にも顔が効く。「おでん社」ではきちんと人の話を聞き、なおかつ、面白いアイデアも出す。取締役クラス。
(3)白滝
細身の色白でかよわそう。よそに行ったら役立たずかも。でもうちでは意外とみんなと調和していい味出してます。きちんと仕事はこなすけど控えめな若手社員。
(4)こんにゃく
もともとは野菜のはずが、練り物に調和するために、自らも練り物の食感に合わせるという実に献身的な具材。自らの姿を滅してでも組織に調和しようとする気持ちはわかるけど、違いは明らか。普段は閑職に置かれているけどいざとなったら矢面に立っていきます。「おでん社」の縁の下の力持ち。定年間近の窓際社員。
(5)ちくわ
練り物の王道。そのまま食べても美味いし、おでんに入ってもなお美味い。元気のいい若手社員といったところ。
(6)焼きつくね串
練り物には違いないけど、ちくわやはんぺんのようには洗練されてなく、串によるフォローが必要。研修中の新入社員。
(7)かまくらはんぺん
ねっとりとした心地よいソフトな食感。美白が命。いつも肌のお手入れは欠かさない。組織にもきちんと調和し、控えめながらも華やいだ雰囲気づくりに貢献。いるだけでほっとするちょっと色っぽい癒し系の女性社員。
(8)ウィンナー巻
国際部門強化のための帰国子女。おでん本来の味よりも自らの味の方が強く出る。でしゃばり過ぎが玉に傷だが、組織の活性化のためには時として必要な存在。
(9)昆布巻
もともといい味してるんだけど、働き過ぎでくたばってしまったような。でも働きはきちんと認められて、他の社員への影響も少なくない。時々、体壊して長期休暇を取るところが出世の妨げ(具材としてない場合も多いので)。よれよれの中年係長。
(10)がんも
一見、組織に調和しているようだけど、腹には何抱えているかわからない存在。普段は口を閉じて黙っているんだけど、破裂したら何が飛び出てくるのか。お餅だったら嬉しいけど、くず具材の寄せ集めの時もある。適齢期過ぎた古参の女性社員。
(11)厚揚げ
よく周囲のダシを吸っていい味を出している。大根とは違ったタイプでクセもない。穏やかで聞き上手なよき上司。立派な中間管理職。
(12)スジ肉
なかなか骨があってたくましいけど、扱いにはちょっと困る。人の話を聞いて、柔らかくなった頃が食べごろ。気長に見てやってください。やる気はあるけど、使えるようになるにはもうちょっと修業が必要な若手社員。
(13)だし
やっぱりこの人がいないとしまりません。よい水、よい具材で会社の顔が決まる。「おでん社」の社長。
おでんについて書きました。どうでしたか。
おでんが食べたくなった人はクリック。
おでんにしか登場しない食べ物、「ちくわぶ」。
これって日本全国のおでんに入ってるのかな。
ちなみにうちは、関東~東海圏食文化(静岡&横浜)であります。
「ちくわぶ」調べました。見ればなるほど何ですが、関西出身の私にはあまりなじみがありませんです。ちくわとかまぼこと麩となるとを足し合わせたような感じですね。
聞いたことはありませんが、ちゃんこ鍋などする時、ひょっとしたら知らずに買ってるかもしれないですね。確かに美味しいのがあります。今度注意してみますね。