天国 2011.3.15

 今日も一日地震と原子炉のニュースで一色でした。夜も東海でゆれたそうです。ニュースの一つに、最後までお孫さんを抱いて亡くなったおばあちゃんの話がありました。最後まで守ろうとするも津波の力には敵わず亡くなった3歳の男児とそのおばあちゃん。男児の母親が二人を見つけて泣き崩れたそうです。でも、二人が一緒だったのがせめてもの。きっと、男の子は怖かっただろうな。おばあちゃん、ありがとう。ダメだ。目がにじむ。

 ・・・そんなニュースを見た直後、ちびQを迎えに保育園。いつものように全速力で駆け寄ってきます。今日は年長さんのお別れ会だったそうで、お昼はご馳走が出たそうです。ちびQはおかわりしたそうな。最近、保育園には5時頃に迎えに行くようにして、ツレを駅まで迎えに行くのが6時半なので、その間にお菓子を食べさせます。今日は大好きなアンマン(アンパンマン)の野菜ビスケット。一つ一つのキャラクターを大事そうに確認しながら食べます。そして今日は、、、とても感動的なことがありました。
 
 いつもふざけて私が「あ~ん」と口をあけると、やるものかと口にほりこんで頬張るちびQですが、今日はなんと、、、食べさせてくれたのです。「ありがと~」と言うと嬉しそうな顔をします。お返しに食べさせてあげました。すると、またまた私の口にビスケットを運んでくるのです。ちょっと心が震えました。そう言えばこんな話があったなあ、と思い出しました。

 仏教法話だったり、神曲だったり、いろんなバージョンがあるのですが、マーク・ハンセンの「こころのチキンスープ」より「天国と地獄」の話を引用します。


『天国と地獄』

ひとりの男が、天国と地獄について神様と話をしています。

神様が男に言いました。

「こちらについて来るがよい。地獄を見せよう」

二人が最初に入っていった部屋には、人間たちが煮物の入った大きな鍋を囲んで座っていました。

全員がひどくおなかをすかせ、生きる望みもすっかりなくしたように見えます。

皆、スプーンを鍋に入れては煮物を口に運ぶのですが、スプーンの柄が腕より長くて口に届きません。

その苦しみようと言ったら、それはひどいものでした。

「さあ、今度は天国を見せよう」しばらくすると神様が言いました。

二人がつぎに入っていったのは、先ほどとまったく同じような部屋でした。

煮物の入った鍋、そして柄の長いスプーンがあり、人間たちがいました。

ところが、この部屋の人たちはお腹もじゅうぶん満たされ、その顔は幸せに輝いていたのです。

「どうしてなのでしょう? 私にはわかりません」とその男は言いました。

「なぜここにいる人たちはこんなに幸せで、さっきの人たちはあんなに惨めなのでしょう?条件はまったく同じだというのに?!」

神様はほほ笑むと、「それはとても簡単なことだ」と言いました。

「ここにいる者たちは助け合うことを学んだのだ。ただ、それだけの違いなのだよ」



 天国も地獄も同じシチュエーションだけど、その住民の姿勢が違うだけで、そこは天国にも地獄にもなるって話。天国では長いスプーンを使ってお互いに食べさせ合っているのに対し、地獄では奪い合いながらも、自分一人では食べることができず、やせ細ってしまう。

 そう言えば、今の被災地がまさにそうかもしれない。ツイッターでのつぶやきを集めたこのサイトが感動的。いくつか引用します。



「ディズニーランドでは、ショップのお菓子なども配給された。ちょっと派手目な女子高生たちが必要以上にたくさんもらってて『何だ?』って一瞬思ったけど、その後その子たちが、避難所の子供たちにお菓子を配っていたところを見て感動。子ども連れは動けない状況だったから、本当にありがたい心配りだった。」


「物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んで、お金を払って買い物をする。運転再開した電車で、混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。」


「一回の青信号で1台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全マヒするシーンもあったけど、10時間の間、お礼以外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。」


「昨日の夜中、大学から徒歩で帰宅する道すがら、とっくに閉店したパン屋のおばちゃんが無料でパンを配給していた。こんな喧騒のなかでも自分にできることを見つけて実践する人に感動。心温まった。東京も捨てたもんじゃないな。」


「ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人達が寒いから敷けって段ボールをくれた。いつも私達は横目で流してるのに。あたたかいです。」


「家屋に取り残され、42時間ぶりに救出された高齢の男性の映像。「チリ津波も経験してきたから、だいじょぶです。また、再建しましょう」と笑顔で答えていた。恵まれた環境にあぐらをかいてきたことに直面しなきゃって思った。私たちが、これから何をするかが大事。」


 そしてこちらがその男性の動画。



泣いた。「また再建しましょう」は今年の流行語にするべき。こんな方がいらっしゃると、本当に日本に生まれてよかったと思います。(ところで「再建しましょう」と力強く言ったおじいさんもいれば、「天罰だ」と言った都知事のジジイもいた・・・すいません、余計な一言でした)

 過酷な環境であってもお互いが助け合い、前向きに頑張っていく。これこそが「天国」ではないですか。ちびQがビスケットを口に運んでくれたのは、もしかしたら気まぐれなのかもしれないけど(笑)、どこかにはそうやって「分け与える」って心を持っているのだなあ、、、と感動しました。些細なことを大げさに言ってすいません(^^;

 とにかく大丈夫ってことだけは確か。なぜなら日本はすでに「天国」なのだから。オレも頑張ります。ありがとうございました。

ありがとうございます!
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by katamich | 2011-03-15 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)