ハッタリかまそう! 2010.12.22

 今日は「冬至」でしたね。一年で最も昼が短い日。今日を境に徐々に昼が長くなっていきますが、寒さはますます厳しくなるばかり。でも、気持ち的にはとてもワクワクしますね。今からどんどん日の出時刻が早くなるんだと。

 ところで今回の東京と札幌の出張から帰って、妙に気が抜けています。ブログもあまり書く気が起らず、ついつい後回しに。本当はしないといけないこともたくさんあるのですが、まだ余韻に浸っており、札幌セミナーに参加された方も同様のようです。

 そして今日もその余韻に任せて矢沢永吉の「成りあがり」と「アーユーハッピー?」を読むのであります。特にに、永ちゃんが28歳の時に出た「成りあがり」は今でも売れ続けてて、経営者や起業家のバイブルにもなっているようです。少年時代は生活保護受けながら祖母に育てられ、スターになることを夢見て、着の身着のままに上京してからのサクセスストーリー。何度読んでもしびれます。感動します。

 とにかく永ちゃんの凄いところは、目標に向かって手段を選ばず突き進む精神力と行動力。面白いのは、目標達成のためには「はったり」も辞さない点。広島から夜汽車で上京するのですが、手前の横浜で下車し、そこでバンドを組んでディスコやキャバレーへの売り込みを始めるのですが、その売り込み方がすごい。まだ何のキャリアもなく、超へたくそバンドの時代に、「あちこちでやってきたんですけど・・」と平気でウソをついて歌わせてもらう。案の定、その店から追い出されるわけですが、それでもめげずに別の店では「横浜じゃかなりの線でキメまくってるバンドなんですけど・・」とハッタリかましてステージに出る。

 でもそうやって段々と場数を踏んでいると上手になっていくもので、その積み重ねでのし上がって行くのです。そのうち、「あのボーカルはすごい!」ってなことになって、キャロルでの大成功から、後の「矢沢永吉」になって行くんですね。

 ミュージシャンや芸術家ってのは「才能」がなければ何にもならなし、それで成功する人のほとんどが才能にモノ言わせて勝ちあがって行きます。ただ、普通の成功ではなく、「大成功」する人ってのは、必ずしも最初からずば抜けた才能があるわけじゃないケースも少なくないようです。

 例えばジャズの世界では、チャーリー・パーカーなんかも最初はバンドのドラマー(ジョー・ジョーンズ)からシンバルを投げつけられるほどに下手。パーカーの自伝映画である「バード」にもそのシーンが登場します。マイルス・デイヴィスも高音域の鳴らない下手くそトランペットから出発。ジョン・コルトレーンも最初はド下手で、リーダーのマイルスさえもが揶揄される始末。なんであんなの雇ってるんだ、と。

 でも、この3人はジャズの世界では歴史的なレジェンドでありスーパースター。永ちゃんなんかも、最初から才能があったのではなく、ド下手の状態から一歩一歩登って行ったことがよくわかります。ただ、成功するために、ただ闇雲に練習していたのではないこともよくわかります。

 重要なのは「本番」を何度も踏むこと。永ちゃんも最初はハッタリかましまくって、そこからスタートしたように、とにかく人前に立つこと、そしてその量稽古が大切。私なども今、セミナー講師などをやっていますが、やっぱり最初の頃に比べると、随分とこなれてきた感がありますし、今ではほとんど緊張することもありません。私の周りにはセミナー講師を目指す人も少なくないのですが、その人たちにとって圧倒的に不足しているのが、やっぱり「実践」だと思います。ものすごくたくさんの資格を持っていても、人前に立つ実践がなければ、いつまでたってもプロになれない。

 結局、そこなんだと思います。実力がないから実践できないのではなく、実践しないから実力がつかない。「実力」か「実践」かのどちらかと言うと、これは明らかに「実践」が先。そして一度やると決めたら「3年」は続けてみる。私もセミナーを開始したのが2007年6月でしたので、今年でちょうど3年になったところ。実は2~3度、セミナーは辞めようと思ったこともあります。理由は批判されるから。人知れず何度も酷評されたことありますし、2度ほど返金補償に応じたこともあります(具体的に言うと初めての沖縄セミナーと昨年の栢野さんとのコラボにて)。それ以外にも、私の悪いところを長文メールで指摘して頂き、それはそれでありがたいと思うものの、素直に凹んだりもします。

 でもその一方で、称賛してくれる人もいるし、何より応援して頂いている。そんなバランスの上で、一段一段、ステージを上がって行くわけです。永ちゃんも最初はそうだったみたいで、彼がミュージシャンだけでなく、むしろ起業家から支持されるのは、その辺の「負けないぞ精神」なんだと思うのです。

 とにかくハッタリでもいいからやってみる。ぶつかって砕けても負けずに進む。その繰り返し。そうやっていると、正直、嫌でも上手になる。これは仕事でも営業でも同じかもしれません。そう考えると、私はまだまだ「場数」そのものが少ないようにも思いますので、来年はさらにハッタリをかましながら、どんどん突き進んで行きたいと思っています。

 そんなわけで、東京・札幌の余韻に浸ってる間もなく、来年のことを考える私でした。そろそろ本のコンテンツもしっかりと固まってきましたので、近いうち、山籠りでもして内容を固めようと思います。とにかく「行動」です。ガンガン行きたいと思います。ありがとうございました。

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(大好きな漫画「カメレオン」より、、、改めてみると永ちゃんに失礼だけど、、、面白い!)
Commented at 2010-12-24 12:40
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Newman at 2010-12-25 14:06
YouTubeでたまたま矢沢さんと糸井さんのトークを見つけました。
私は矢沢さんはよく知りませんが、”自分に正直な人”だなと思いました。
以前変な知人がいたのですが、本人は言いたい放題で人の気持ちなんて思いやれませんでした。注意したら”事実を知るのは大事だろ!”で逆ギレ。
 矢沢さんは自分に正直だけれども人には思いやりがあるから尊敬されて、長く活動されているのだと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=-fx19mnIl50&feature=related
by katamich | 2010-12-22 23:39 | ■人生哲学 | Comments(2)