夢と潜在意識と願望実現 2010.8.8

-人生を変える100日ブログ(8日目)- 

昨晩、行徳哲男著「感奮語録」を読みながら寝てしまいました。それが原因かわかりませんが、ものすごくセルフイメージを高める「夢」を見ていました。ただ、その夢の詳細は覚えてないのですが、目覚めもスッキリで「やる気満々」みたいな状態で朝を迎えたのです。外を見ると真っ青な快晴。ビールがうまいぞ~とか思って、「公式ブログ」で思わずこんな記事を書いてしまいました。


先日、「インセプション」を見たと言いましたが、実はその映画は今月末(25日~30日)に受講する、とあるセミナーに関係があるってことで見に行ったのです。その映画は大きく2つのアプローチから「潜在意識」のテーマに触れています。


一つはミクロのレベルで、潜在意識(夢)が現実を反映するというアプローチ。もう一つはマクロのレベルで、映画の作り方そのものが、いわゆる「ネストループ」で成り立っていること。「ネストループ(ネスティッドループ)」とはNLP(神経言語プログラム)」の用語で(プログラミングの用語でもあるらしいが)、ここで一種のプレゼン話法と説明しておきます。


具体的にいえば、「A」という話をして、それが終わる前に「B」に移り、さらにそれが終わる前に「C」へと移り・・・・、いつの間にか「A(A´)」に戻っているというループ状の話し方です。ただ、これは何も特別なものではなく、聴き手を飽きさせない話し方として、プロの講演家などは無意識のうちに多様しています。


映画や演劇などもそう。例えば季節柄、「火垂るの墓(アニメ版)」を例に取ると、まず主人公の少年の、「僕は今日死んだ・・・」(A)ってセリフからスタートしますよね。最初は「???」ってなるのですが、何も解明されないまま、突然、戦時中のシーンになり、最初のセリフなど忘れてしまいます。そして「親戚の家(B)」→「親戚の家を追い出される(C)」→「終戦、父戦死(D)」→「妹の容体悪化(E)」→「主人公死亡(A´)」となって、最初の「僕は今日死んだ」へとつながるわけです。


ついでに言うと、私のセミナーや講演を聞かれた方はお分かりと思いますが、めちゃくちゃ脱線しますよね。例えば「潜在意識の性質」について話始めたと思ったら、開運の話、スピテクの話、トラウマの話、恋愛の話、、、などあちこち脱線して、最後にはきちんと「潜在意識」の話で閉じてると思うのです。これは行き当たりばったりのようでいて、実は「意図的」な部分もあります。もちろん脱線している最中は行き当たりばったりに話を続けてるだけですが、そんなのも含めて最後には着地めがけて話をつないでいます。


これによってどんな効果があるかと言うと、まず、参加者が寝ないこと。別の言い方をすると「トランス」に入ってしまうこと。よく間違われるのですが、「トランス(変性意識・催眠状態)」ってのは「眠」って文字が入っているから「眠くなる」ことと勘違いされます。そんなケースもあるかもしれませんが、実際はその逆にで、覚醒して瞳孔が開いている状態を「トランス」と言うのが普通。


ついでに「瞳孔」についても話をしますと、通常、光が当たると瞳孔が閉じ、暗くなると瞳孔は開く反応をします。近視の人がメガネなしでものを見ようとする時も瞳孔が開きます。そしてより興味にあるものを見ようとする時、、、どうなると思いますか。そうです。瞳孔は開きます。そしてそんな女性(男性)から見つめられると、なぜかドキッとします。ポスターなどもほとんど瞳孔を開いた状態で撮影されるそうです。


「近眼には美人が多い」と言われるようですが、これは単純に「近眼」→「瞳孔が開いている」→「魅力的に見える」ってことで、理にかなっているわけです。ですのでもし、好きな異性とデートする時などは、メガネやコンタクトをはずして行かれるといいと思います。そしてお食事は照明を落としたレストランかバー。昼間のランチよりも、夜のバーの方が異性は口説きやすい。それも一つには瞳孔の開き具合が関係していると言えるでしょう。


話が脱線しましたが、つまり「トランス」=「瞳孔が開く」=「興味が持続する」ということで、「ネストループ」によってトランスに入れると、最後まで寝ずに、飽きずに話を聞かせられるってわけです。ここまで言うとお気づきと思いますが、私のブログもそう。だいたいが脱線しまくり。そしてよく言われるのですが、読んでしまったが最後。最初は「字が多い」ってことで、反射的にページを閉じられることがあっても、一度何かの拍子で読み始めてしまうと、どんなに長くても最後まで読んでしまう。これもブログ上に「ネストループ」を貼っているからなんです。ただ、私はそれを最初から意図的にやろうとしたわけじゃなく、いつの間にかそうなってた。そして脱線や雑談に走るのを制御しなくなった。その結果としてそうなってしまったわけです。


時々、他人のセミナーや講演を聞いていると、乗ってきたのに「あ、雑談してしまいました」なんて行って、元に戻られる方がいらっしゃいますよね。あれは実はもったいない。そのまま自然と脱線して、何気なく元に戻ってしまえば、聞き手は飽きずに聞くし、さらにメッセージも入りやすくなるわけです。ですので、セミナー講師を目指される人は、雑談・脱線を恐れる必要はありません。もちろんペース配分は重要ですが、何度もやっていると、そのさじ加減がわかってくるでしょう。雑談・脱線を気にしながらするより、開き直って何度も場数を踏む。これできっといいセミナー講師になるんじゃないかと思います。


その辺で言うと、8月24日(火)の東京セミナーは、関心ある方はぜひ来てみてください。この記事を読んだ上で、私がどんな「ネストループ」をしているのか、しっかり観察されるといいと思います。私などもしばしば、上手な人の話を聞く際、いろんな観察をしています。「あ、ループが開いた、、、今閉じた。今のはミルトンモデルだ」など思いながら(笑)


話を戻すと「インセプション」もまさに「ネストループ」で作られてるわけなんですが、さっき言ったように、優れた映画はほとんどがネストループ状になっています。「火垂るの墓」もそうだし、「ショーシャンクの空に」もそうだし、「マトリクス」もそう。視聴者を「ループの中に入れる」ことが集中力を持続される必要条件であり、それが満足した読後感を与えるわけです。ただ、ほとんどの映画はそれを「暗示的(無意識的)」にやっているのに対し、「インセプション」はそれが「明示的(意識的)」であったことが、私にとって不満足な結果につながったわけです。


せっかく1800円払って映画を見てるのだから、私としてはガンガンにループに入れて欲しいわけです。でも「インセプション」は最初から最後までループの外から見させられてしまった。つまり「夢」だとわかって冷静に見ちゃってるわけなんですね。


例えば「海猿」なんかは、フィクションであることは最初からわかってるのに、見てて息苦しくなります。ハラハラドキドキ。それは完全にループの中に入り込んで、バーチャルな映画に「臨場感」を持たせることに成功しています。それに対してインセプションは天地がひっくりかえろうが、壁歩きをしようが、雪山であろうが、「これも夢なんだな」と思ってしまうことで、その世界に臨場感を持つことができなくなっているのです。


確かに「ネストループ」の構造にはなっていますが、優れた映画は私たちを「ループの中」にいざなうのに対し、インセプションは最初から最後まで「ループの外」で見させられている。そこが私にとっての失敗要因だと思ってるのです。ですが何度も言うように、もちろん「好み」の問題ですので、このブログを読んで「見るのや~めた!」なんて思わないでくださいね(笑)。あくまで私の感じ方、とらえ方ですので、現に「最高傑作」と言う人だってたくさんいるわけですから。ちなみにツレは「ショーシャンクの空に」を面白くないと言います。それも好みの問題なのでOK(笑)

 
ところでまた話変わりますね。実は「願望実現」と「夢」って密接な関係があるようなんです。それはどう言うことかと言うと、

「夢は一日の気分を大きく左右する」

と言うこと。今朝、夢の中でものすごくセルフイメージの高い自分を演じていました。すると今日は一日、本当に気分がよかったです。しかし、何かブルーな夢を見てしまうと、その日一日ブルーになりますもんね。たったそれだけの理屈なんですが、たかが「夢」と言えど侮れません。


「Y氏の隣人」というマンガが好きなんですが、その中でこんな話があったように記憶しています。


主人公は何をやってもダメな男。「朝焼け番長(夕焼け番長のパロ)」というマンガが大好きで、授業中、居眠りをしながらでも自分が朝焼け番長のヒーローになった夢を見ています。ある日、魔法使いのような行商人が現れて、その男にある魔法を授けます(細かいことは覚えてません)。それは他人に都合のよい夢を見させるという魔法。男は片思いのクラスのヒロインに、自分がヒーローである夢を見させます。
  
そのヒロインは最初の方が「変な夢を見た・・・」とか言って困惑するのですが、そのうち、そのダメ男のことを好きになって、ついに付き合ってしまいます。デート中、クラスの不良が現れて、冷やかされるのですが、止めに入ったダメ男はいとも簡単に殴られ、「現実はきびしーのです・・」みたいなこと言ってると、ヒロインが不良に連れ去られようとしています。ヒロインの悲鳴を聞いたダメ男は、最後の力を振り絞って不良に向かっていくと、幸運にも不良のオデキに体当たりすることができ、不良はそのまま退散。ダメ男は本当のヒーローになった。



こんな話です。この話の面白いところは、「見た夢に現実が影響されやすい」ということ。いかにダメ男であろうと、その男がヒーローである夢を見続けることによって、その人のことを自然と好きになってします。実はこれ、一種の「催眠状態」であると言えるのです。


正直に白状しますが、だいぶ前に、高校時代の好きでもなんでもなかった女子が「夢」に出てきたことがありました。それもかなり「いい感じ」の夢なんです。私は潜在的にその女子のことが好きだったかどうかはわかりません。と言うか、今、その女子が誰だったかもはっきり覚えていません。3名ほどの心当たりはあるのですが、誰だったのか。


で、その夢を見てしまったその日一日、どうもその女子のことが気になってしまったことがありました。もしもその日、実際のその女子が目の前に現れたら変なことになってたかもしれないくらい。でも、その夜、普通に寝たら、その女子のことが気にならなくなり、つまりは「催眠」から解けたってわけです。


ただ、「催眠」ってのは特殊な現象ではなく、特定の人のことが好きで好きでたまらない、、、という状況ってのはまさに「催眠状態(トランス状態)」です。その人のことを考えるとどうなるか。完全に瞳孔が開きます。ですので、相手が自分のことをどう思っているかなどは、「瞳孔」を見ればわかります。開いていると好意を持っている、閉じてると関心ない。そうなると逆もまたアリ。好きな人から好意を持ってもらうためには、その人の瞳孔を開けばいいのです。では、どうすれば瞳孔を開けるのか。その話をまともにすると長くなるので今日は割愛。


でも理論上で言えば、自分を見た瞬間、相手の瞳孔が開くような「アンカー」を埋め込めば完了です。一例を言うと、一緒にホラー映画を見る、一緒に怖いつり橋でデートするなど。ただ、そのようなデートに持ち込むまでが一苦労なので、そこまでは頑張ってください。ただ、なんとかしてデートに持ち込むことができたら、あとは「ワクワクドキドキ」の体験を共有して、一緒に瞳孔を開いていればそのうちOKになるでしょう。


話を戻しますが、「夢」ってのは現実の世界に「催眠」をかける効果が非常に強いということ。それも同じような夢を見れば、現実は確実のその夢に影響を受けます。細かいところまで現実化するかはともかく、セルフイメージで言えば、高いイメージと低いイメージの夢があれば、それくらいの影響はまともに受けてしまいます。


だとすれば高いセルフイメージを持続するには、そのような「夢」を意図的に見ればそれでOK。では、どうすればそのような都合のよい夢を見ることができるのか。それは簡単。ワクワクしながら布団に入ればいいのです。昨日は「感奮語録」を電機を消されるまで読んでいました。するとやたらめったらセルフイメージの高い状況を今日一日過ごしてしまいました。すっげえ楽しい一日。


そしてこれが続くとどうなるか。自然とセルフイメージが高くなり、それが現実にもそのまま反映されるようになるのです。実は私、、夢の話を2005年に聞き、その大切さについてはしっかりと認識していました。ただ、ちょっと胡散臭く思われるのであまりブログには書いてきませんでしたが(今さら!^^)、インセプションを見て、それもまたアリかと思って、いよいよ「夢と潜在意識と願望実現」についての話題が解禁!


そんなわけで、この手のテーマ、、、しばらく続けましょうかね。ネストループを閉じます。ありがとうございました。
by katamich | 2010-08-08 23:39 | ■願望実現 | Comments(0)