覚悟あれ~ 2010.6.15

 いや~、、、ウソのように体調がよくなりました。ほんと、毎度のことながらどうなんでしょう。一度精密検査してもらった方がいいと思うこともありますが、普通に考えると単なる疲れとも。特に最近のセミナーは容赦なく全力投球しちゃうので無理もないかな、と。長距離走を短距離の感覚で走るような。または高校野球のエースのごとく。てなこと考えると、やっぱり普段から健康や体調管理には人一倍気を配らないとですね。自分だけじゃなく家族のためにも。

 最近、つくづく思うのが、セミナーや講演ってのは、やっぱり「情報」のせめぎ合いなんだと。ここで言う「情報」とは「エネルギー」のこと。決闘するわけじゃありませんが、セミナーってのは講師と参加者のエネルギーのぶつかり合いのようなところがあります。これはエネルギーの交流という表現をより極端にした言い方ですが。例えば私が興奮してホワイトボードをガンガン叩きだすと、参加者の視線や姿勢、つまりエネルギーが私に一極集中します。そのエネルギーは一気に私の中に注ぎ込まれるので、その時は非常に心地のよい感じが得られます。

 しかしそこで得たエネルギーはさらに参加者に還元しようと、またまたエネルギッシュになってしまうため、終わってみるとエネルギーの消耗の激しさを身にしみて感じるわけです。逆に参加者が集中していなければ、セミナー中はエネルギーのやり場に困ってしまい当惑してしまいますが、気疲れはあれど、体力が消耗するようなことはあまりありません。

 結局のところ、今回のようなセミナーでは、エネルギーを出し尽くしたことによって、心は充実していながらも、体力がそれについて行ってないって結果になったのでしょう。ただ、それはそれでいいと思っています。今後はよりプロとしてエネルギーを効率的に交換できるような方法論、そして健康や身体的な基盤作りをしていかなければならなってこと。端的に言えばダイエットなどがそう。余計な体重があると、その分、余計なエネルギー使う気がしますしね。毎度のことながら勉強になるもんです。


 ところで今回の東京セミナーには、なんと沖縄からの参加者が2名もいらっしゃったのですが、そのおひとりである「こころとからだ」の「ひーこー。」さんが熱いレポートをブログに書いて頂きました。

熱い熱い2日間!~信念とは覚悟だ!~ 

 ひーこーさんは、一年ほど前から共通の知人を通してウェブ上で知り合ったのですが、リアルにお会いしたのは今年3月の沖縄講演会にて。その時はゆっくりとお話することはできませんでしたが、今回は2日間のセミナーに懇親会にと、濃厚にお付き合いさせて頂くことができました(←変な意味じゃないです)。

 彼もまた熱い男で、ブログなどを読んでいると、どこか私にも似ているところがあるな~と感じさせます。普段はスポーツトレーナーとして専門学校などで教鞭を取られているようですが、それとは別に「こころとからだ塾」という自主セミナーを全国各地で開催されています。大阪では毎回30名を超す大盛況のようで、その質の高さがうかがえます(9割以上が女性参加者だそうですが、彼はむしろゲイにモテルようです)。東京もキャンセル待ちとのこと。

 今回のセミナーの中で「ニューロ・ロジカル・レベル」という概念の説明をしている時、私の口から無意識的に「信念とは覚悟だ!」と言って、力強くホワイトボードに書いたことが特に響いたとのこと。そのことを中心にブログに書かれてます。

 前も書いたと思いますが「信念(ビリーフ・思い込み)」が変わると、確かに人生は激変します。私の例で言うと、サラリーマンを辞めたばかりの頃は、「もしかしたらフリーランスで生活するなんて無謀だったんじゃないのか・・・」という思いが何度ももたげてきましたが、4か月目のある日に、突然、その思いが180度変わる事件がありました。そのことに関しては、このブログでも何度も書いてきたので割愛します。例のDVDのことです。その後、フリーになってから5年以上が経過することになりました。

 ただ、NLPトレーナーの中にも「ビリーフ」と単なる「考え方」を混合している人が多いように感じます。セミナー中にいろんな考えを正されたりして、その時は「ビリーフが変わりました!」と興奮するんですが、結局、その人の人生は何一つ変わってない。相変わらず新しいものを求めて、自分探しを繰り返しているだけ。

 ついでに言うと、加賀田晃先生のセミナーなどは、これはそのまんま「ビリーフチェンジ」のセミナーと言っていいでしょう。もちろん微に入り細に入りセールスのテクニックをいろいろと教えては頂けます。しかしどんなにたくさんのことを学んだところで、ある一つのことが吸収されなければ、決して「数字」を上げることはできない、と。

 そのある一つのことがまさに「思い込み」なのです。加賀田先生の非売品バイブルである「セールス六法」の中には、加賀田先生のお弟子さんの話が紹介されています。誰にも負けたことのない加賀田先生が唯一負けを認めた男の話。そのお弟子さんは風貌もよくなければ、頭が切れるわけでもない。しかも営業は未経験。なのに、なぜ負けたのか。加賀田先生は何十分も考えた結果、ハッと気が付きます。

「彼は、思い込んだのだ!!」(本文まま)

 NLPでは信念や価値観、別の言い方をすれば「思い込み」のことを「ビリーフ」と呼んでいます。「ビリーフ」が変わると人生が変わります。営業で言うならば、営業成績が変わります。「ビリーフが変わった!」と叫びながら、何も変わってないのは、「思い込み」の表面にある「思い」、、、つまり「考え方」が変わっただけで、「込み」まで含めた「思い込み(ビリーフ)」が変わったわけではないのです。

 では、どうすれば本当の意味での「ビリーフ」を変えることができるのか。それは決して知識やテクニックによってではありません。それがまさに「覚悟」なのです。ひーこーさんも言うように、好きな仕事をすることこそ「覚悟」が必要です。嫌いな仕事ならば、手を抜いて適当に金を貰ってればいいですから。

 でも「好きなこと」をするにおいては、誰よりも自分に対してウソがつけません。「好きなこと」でさえも手を抜くような人間に何ができるか。だからこそ「覚悟」が重要なのです。私はブログを書くことが大好きです。なので毎日全力投球です。字が多いとか、暑苦しいとか言われることもありますが、それがオレの本気の思いなので仕方ない。セミナーでもそう。高熱出すほどにエネルギー使い果たすのは、その仕事が好きだから。愛しているから。

 そんなに力まずにもっとリラックスしようよ、、、なんて言う人がいるかもしれません。言っときますが、リラックスと手を抜くとは違いますから。マラソン選手が歩きますか?必死の形相で走ってますが、一流のアスリートほどに走りにリラックスを感じるのではないですか。オレが熱いブログを書くのも、熱出すほどセミナーするのも、確かにエネルギー効率的には改善の余地があったとしても、そもそもリラックスしてないと、次から次へと言葉なんて出てきません。そんなこと言う前にオマエが本気出せ!と言いたい。

 ま、それはともかく、結局のところ「ビリーフ」を変えるのに一番大切なのは「覚悟」を決めること。てなこと言うと、「覚悟を決めるにはどうすればいいですか?」なんて聞く人もいますが、栢野さん風に言わせると「オマエはアウト!」です。でもまあ、「覚悟」なんて決めなくていいのです。そこそこ食べてるわけだし、苦もあり楽もありで、それなりの人生を送っているのですから。それなりの人生でね。

 でも、中にはその「それなり」に満足してない人だっているし、そもそも自分の人生が「それなり以上」であることも知らない人だっている。正確に言うと、世界的に見れば「日本」って国に住んでいるだけで、もうすでに「セレブ」ってわけです。でもまあ、そうやって不満に思う気持ちがあるのはわかります。そんな時、「あるがまま」なんて言葉を聞くと一瞬は楽になるんですが、今度はなぜか「あるがまま」でいようと一生懸命に頑張り、努力し始めるわけです。別の言い方すれば「何もしない」ってことに努力するわけで。そもそも「あるがまま」と「何もしない」がイコールであるはずもないのですが。

 でもまあ、もしも何らかの不満があったり、逆に夢があるのだったら、やりたいことやっていいわけです。何もしないことを努力してもビールは美味くないけど、何かに全力尽くした後のビールは格別だから。同じ飲むなら美味いビール飲みたいもんね。でもまあ、やるからにはやっぱやんなきゃもったいないし、その辺の区切りになるのが「覚悟」ってこと。そしてその「覚悟」が本当についたら、自然と「ビリーフ(思い込み・信念)」なんてものは変わっていき、気がつけば人生変わってた、、、なんてことがあるんです。

 そのことを伝えるために高熱出したオレのカワイサを認めてやってください。でもまあ、熱出してよかったなって思ってます。熱と共に何かがまたふっきれた感じがするしね。と言うわけで、これからもブログにセミナーにガンガンやるわけなんです。もう十分休んだしね。来月はまた東京に行きます。その時、一日セミナーをするアイデアを思い付きました。今度は「覚悟編」ってことで、覚悟のある人、または覚悟を持つ覚悟のある人以外は来ちゃダメってセミナー。実はワークやってても、いろいろ思うとこあるんです。この人、覚悟あるけど、この人、テキトーやな、とか。セミナーってのは、別の言い方すると「場」のこと。「場」とは講師はもちろんのこと、参加者と一緒に作るもの。「目ん玉ひんむいて!」って言ったら、きちんとむいて欲しいしね(笑)(笑)(笑) それが「場」につながりますんで。オレ、これからもそういうセミナーやっていこって。

 てなわけでして、私はすっかり元気。そしてひーこーさん、ありがとう。あ、そうそう。ひーこーさんの「こころとからだ塾」ですが、大阪はすぐに満員になるそうだし、東京もすでに満員みたい。ですが、8月8日の福岡はまだ若干貴重な席が残っているみたいです。ちなみにひーこーさんは魂や風貌は熱いけど、話し方や接し方は非常にソフトで優しいですよ。でなかったら、あれほどの女性リピーターがいることもなく。さすがに身体については熟知されてるだけに、ちょっとしたアドバイスやイメージングだけで、瞬時に姿勢が治ったのは驚きでした。こんなのは本読んでもわかんないしね。ちなみに8月の福岡は私も顔出しまっす! ありがとうございました。

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7月25日(日):根本昌明・指揮 ~ ベートーヴェンへの感謝の夕べ II ~ 第九&皇帝
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Commented by kaorin at 2010-06-16 22:20 x
身体は、深夜バスやら、緊張やらで、かなりの強行軍によるストレス。
精神の方は、莫大な量のエネルギーの交換やら、興奮で、前のめりで走っている…。神経も起ちっぱなし。
身体は葛藤して、悲鳴をあげたんでしょう…。強制休養!

なんか、らしいっちゃ、らしいですね!(笑)

by katamich | 2010-06-15 23:39 | ■人生哲学 | Comments(1)