アルティメット・メタアウトカム 2010.6.3
2010年 06月 03日

そのコツとは何かというとイメージングです。多少の時間はかかりますが、スプーンを見つめながら、それが飴細工のようにグニャグニャに曲がるのをイメージします。そして十分にイメージングができたら、力を入れずに丸めるかのように曲げるのです。すると簡単に曲がってしまいます。そして今はカチカチに硬くなっています。
かつてユリ・ゲラーや超能力少年清田君などが流行った時期がありましたが、正直、スプーンを曲げるのなんて超能力でもなんでもありません。そもそもスプーンは金属にしては曲げやすい形状にあるのです。もしも超能力であるならば、何もスプーンに限らず、でっかい金属の塊でもいいはずです。
と言いながら、必ずしも「超能力」でないとも言えない。なぜなら今の自分の「能力」を「超」えると言う意味ではそうだから。それはすなわち「能力=信念」であり、それを超えること。スプーン(金属)は曲がらないと信念を持っていたら曲がらないし、逆に曲がると思っていたら曲がる。
ですので、もしもスプーンは曲がらないと思っている人が、それを曲げることができれば「超能力」の一種だけど、曲がると思っている人にとってはなんてことありません。ただ、これはいろいろと応用はききますよね。「できない」という信念を持っている人がそれをぶち破るのに、これまで曲がらないと思っていたスプーンを曲げることで、その人の「信念」そのものを変えることにつながるのであれば。
そう言う意味で、スプーン曲げに挑戦するのは、単なるウケ狙い以上の価値はあるかと思います。ちなみに私がやるスプーン曲げの手順をお伝えします。なんてことないのですが。
1.力では曲げられない金属のスプーンを用意する
2.スプーンを手に取り、飴細工のようにグニャグニャに曲がるイメージをする
(このイメージングはどんなに時間をかけてもかけ過ぎることはありません)
3.十分にイメージングができたと思ったら、人差し指で軽くスプーンの頭を押さえる
(その際、「曲がれ!曲がれ!」ではなく、「曲がりました」と言葉がけすると効果的)
これで曲がる人は曲がりますが、曲がらない人もいるでしょう。それは単にイメージングが足りないだけ。そのスプーンが本当のリアルにグニャグニャ曲がるのを、「曲がらないなんてありえない!」と心の底から思えるくらいイメージングするのです。あたかもスプーンが柔らかいアメでできているかのように。本当のそう思えるまで一時間でも二時間でもイメージングすること。一種の瞑想状態になると思いますが。
で、何を言いたいのかと言うと、結局のところ、私たちの世界ってのは「情報」だってこと。苫米地英人さんの本などには「情報空間」と「物理空間」という言葉が出てきますが、ほとんどの人は世の中は「物理空間」だと思って生きています。つまり私の思考なんかとは関係なく、目の前にパソコンや机があるのだと。西洋科学の特徴はまさに「情報空間」と「物理空間」を完全に分けてしまうところにあります。
しかし、そのように分けてしまうことで説明できないことが多くなってきたのが20世紀であり、それがポストモダンであり量子力学だったります。ですが、それは2500年前にお釈迦様がとっくに看破していました。もちろんお釈迦様だけでなく、そのように思っていた人は多かったと思います。
ですが、今日においては、ほとんどの人が私たち人間の存在やその思考とは独立して客観的世界があることに疑いを持っていません。つまり自分がいなくなっても、この世の中は普通にあるし、何ら変わらない日常があるのだと。しかしお釈迦様は「世の中=縁起(関係)」であると見抜いていたので、この世の中の誰がいなくなったとしても、それ以前と同じ世の中ではないと説いていました。この辺りの言葉を、月並みですが手塚治虫の「ブッダ」から引用してみたいと思います。
「木や草や山や川がそこにあるように、人間もこの自然の中にあるからにはちゃんと意味があって生きているのだ。あらゆるものとつながりを持って・・・。そのつながりの中でおまえは大事な役目をしているのだよ。そうだ、もしおまえがこの世にいないならば何かが狂ってしまうだろう」
つまり「自分の見ている世界≠自分の見ていない世界」であり(西洋科学ではそれらがイコールであることを前提としていた)、すなわち世界とは自分の見ている通りにしか成り立たないことを意味するわけです。それを科学的に証明したのが量子力学であり、そこでは単純な話、観察者がいるいないで観察対象における素粒子の質量が異なることを実験的にも明らかにしたのです。
話がまた小難しくなりそうなので、もっと単純に言えば、要するに「世の中とは自分の見ているまんま」なのです。この「見ているまんま」の世界のことを「情報空間」と言いますが、いわゆる目の前の「物理空間」とは、タただ単に「情報空間」の一部に過ぎないのです。
この「情報」のことを量子力学では「素粒子」と呼んでいます(素粒子のことを情報と呼んでいます)。いつも出てくる般若心経の「色即是空空即是色」ですが、この文脈で翻訳しますと「物理空間(色)すなわち情報空間(空)・情報空間(空)すなわち物理空間(色)」となります。そしてお釈迦様(原始仏教)の教えは、世の中はすべて「空」であることを説くことであるゆえに、私たちの見ている世界もまたすべて「情報空間」なのです。
もう少しわかりやすく言えば、「自分が何を考えようとも、何をしようとも世の中は変わらないのよ!」ってのが西洋科学(情報空間≠物理空間)であるのに対し、「自分が何を考え、何をしようことで世の中は常に変わっている」ってのが、お釈迦様や量子力学の基本前提なのです。
精神世界でよく言われる「すべてはひとつ(ワンネス)」ってのも、これを意味します。私とあなた、私と社会、私と自然は分離しているのではなく、すべては関係(縁起)しあっているため、私がゴミを拾う行いは、実は地球の裏側のブラジルにまで影響しているわけです。この辺の臨場感を持つことができれば、世界に対する認識は自然と変わってくると思うのですが。
ただ、確かにマクロレベル(ひとつという全体性の中)においては、あらかじめ決まっているかのように思われますが、ミクロレベル(いわゆる個人)においては、自分の思ったこと、つまり情報空間は、そのまま物理空間に影響を与えます。思考は現実化する、引き寄せの法則、などもこのことを意味するわけです。
話を戻しますと、「スプーンは曲がらない」という情報空間に生きているのであれば、その人のスプーンは確かに曲がりません。しかし「スプーンは曲がる」という情報空間に生きていれば、その人のスプーンは当たり前のように曲がってしまいます。そして世の中はすべて自分がイメージした通りに寸分違わず出来上がっています。
ただ、中には「自分はいつもお金持ちになることをイメージしているのに現実はそうじゃありません」と言う人だっていることでしょう。言うまでもなく、この人は単に思っているだけで、現実には「自分=貧乏」という情報空間で生きているため、物理空間もそのように反映されているわけです。
と言うか、厳密に言えば「お金持ちになりたい」と思うことは、情報空間では「自分はお金持ちじゃない」ことを意味しているため、やっぱり物理空間もそのようになってしまうのです。私がしばしば「アファメーションすればするほど願いが叶わなくなるタイプの人がいる」と言っていますが、まさのこのタイプ。
では、どうすれば「願望」を叶えることができるのか。方法論としてはいろいろあります。昨年、私が実行して次々と実現(出版、収入など)させた「未来日記(100日間)」もその一つです。NLPのワークでタイムラインを歩くことなどもそうでしょう。ただ、それらの方法論にはすべて共通の土台があります。それは何かと言うと、これも苫米地さん風に言い方になってしまいますが、「仮想空間(情報空間)に臨場感を持つこと」です。
ここでいう「臨場感」とは「五感」と言っていいと思います。例えば「お金持ちになりたい」が願望だとします。そこで「私はお金持ちです」と声に出して言ってみます。ですが、その人の表情、声のトーン、身体の動きがいかにも「貧乏」であれば、「私はお金持ちです」と言えば言うほどに、その願望は遠のいてしまいます。
そこでこの状態を打ち破る方法をセミナーなどでもワークすることがあります。それはまさに「五感」を用いて、情報空間に「臨場感」を作ること。具体的に言えば、本当のお金持ちになったらどうなるかをとことんイメージして、表情から声、姿勢、体温など五感のあらゆる要素が「お金持ちそのもの」になるように埋め込みます。でも、それは単なる演技じゃないのって?そうかもしれませんが、私たち人生も所詮は演技ですから問題なし!
それはともかく、とは言うものの、そのイメージが難しいんですよね・・と言う人がこれまでのセミナーでも何人もいらっしゃいました。例えば私が「いや~今月も月収100万超えちゃいましてね~おかげさまで!」というセリフを臨場感たっぷりに言って、それを反復してもらうとします。そこまではできるのです。しかしながら、今度は私のセリフの反復ではなく、あなたの願望を本当に実現した臨場感を作って、それをたっぷりの言葉で表現してください、、、と言うと、「いや~・・・あれ、できません・・・」となってしまいます。これでは願望は叶いません。
では、どうすればそのイメージングができるようになるのか。それを思いきって公開したいと思います。それは「アルティメット・メタアウトカム」という方法によって可能になります。あえて英語にしたのは、もったいぶるためです。その方がもっともらしいから。ではこれを日本語にするとどうなるか。「究極の上位結果」となるのでしょうか。しっくりきませんよね。
じゃあ、具体的にはどうするのか。それは目先の願望の抽象度を究極にまで上げていくのです。ただ、この辺は普通のNLPセミナーなどでもなされます。例えば「お金持ちになりたい」という願望があったとします。それに対して「お金持ちになることで何が得られますか?」と質問します。すると「欲しいものが何でも買えます」などの答えが出ると思います。
この場合、「欲しいものが何でも買える」の方が「お金持ちになる」よりも「上位」の価値観を持つことはお分かりですよね。例えばジンバブエ・ドルでいくらお金持ちになったとしても、それでは何も買えませんから。願望としては単純に「お金」よりも「何でも買える」の方が価値がありますよね。しかし「アルティメット・メタアウトカム」はこれ以上にどんどん進みます。
「欲しいものが何でも買えることで何が得られますか(どうなりますか?)
ちょっとやってみましょうかね。以下、ブログでは下にさがっていきますが、実際には価値が上がっていると思ってください。
「お金持ちになりたい」
↓ ↓
「欲しいものが何でも買える」
↓ ↓
「豊かな気持ちになれる」
↓ ↓
「人に何か買ってあげたり、寄付したりして貢献できる」
↓ ↓
「いろんな人から認められる」
↓ ↓
「偉そうな気分になれる」
↓ ↓
「優越感に浸れる」
↓ ↓
「人と比べなくてもいいし、日々、穏やかに過ごしていられる」
↓ ↓
「自分のことだけ考えて生きていられる」
↓ ↓
「自分が本当にやりたいことに向き合える」
↓ ↓
「何でもいいから手当たり次第にやりたいことができる」
↓ ↓
「その中で自分が生まれてきた意味を知ることができる」
↓ ↓
「死ぬ時に後悔しないし、子どもにも胸張って生き様を見せられる」
↓ ↓
「伝えられる」
↓ ↓
「自分の言葉が世の中に影響していることを肌で感じることができる」
↓ ↓
「すべてはひとつであることを知れる」
↓ ↓
「宇宙の意思と同調できる」
という具合に、今、実際に自分でもやってみました。ある程度は端折ってる部分もありますが、改めてやってみて、私にとっての「究極」を見ることができました。私は「宇宙の意思と同調」するために生きているわけですね。これを言葉にしてしまえば何のことかわかりませんが、重要なのはまさにこの究極の目標(アルティメット・アウトカム)に対する「臨場感」をありありと持つことなのです。
もしも今、「宇宙の意思と同調したいですか?」と聞かれて、すぐに「はい」と答えられる人は少ないと思います。あ、今気づいたのですが、「宇宙の意思と同調」ってつまり「宇宙となかよし」ってことじゃないですか。やっぱり。それはさておき、もしかするとスピ系の人ならば観念的に「はい」と言うかもしれませんが、心の底からそこに臨場感を持って涙流しながら「はい」と言える人は少ないのではと思います。
「宇宙の意思と同調」と「ありったけのお金」とどっちを選びますか?と聞かれたら、普通は「お金」になるでしょうが。ところで、ここまでは通常のNLPワークなどでも見られますが、私の場合はここからがかなり違います。続きはセミナーにて、、、と言いたいのですが、参加できない人もいますので、出血大サービスで書きます。
その違いとは、まず、最初の「願望(ここでは「お金」)」を「ムーラーダーラ・チャクラ(第一チャクラ)」に置くのです。要するに股間に置くわけです。これは何を意味するのかと言うと、私たちの原初的な願望ってのは、所詮は「射精」だってこと。射精ってのは男性ですが、女性も同じ。要するに下半身の満足を満たすことが一番レベルの低い願望なのです。もちろん食べることもそうですが、それとて「排出」とセットになってますので、いわゆる「下半身の願望」と同じことです。
ただ、私たち人間は複雑な価値観を持っていますので、猿や犬、爬虫類や魚介類のような「下半身の願望」だけではないはず。でも、レベル的に言えば「お金」も「下半身」も同じこと。なので一番に出てくる願望を「第一チャクラ」に置くのです。
そして次々と質問をするにつれて、「願望」のレベルが上がってきます。それと同時に身体においても願望の位置を上げていくのです。それはいわゆる快感を高めると並行して。そしてどんどんどんどんと「願望」のレベル(抽象度)を上げながら、チャクラの位置も上部に向かって上げていきます。その際、いちいち「第一、、、第二、、」などと意識する必要はありません。普通に上げていけばOK。ただし快感の密度も上げながら。
そして最後の最後、つまり「究極」に達する時は頭のてっぺん(第七チャクラ)に「願望」が来ており、その段階ではかなり抽象度が上がっているはずです。そこでドーパミンが大量に出て、その最も抽象的な願望に対してありありとした「臨場感」を得ること。これがゴールです。
すると最初の願望(お金など)なんかは、単なる一時的な射精と同じ問題と理解し、「そんなのコスれば出るわい!」くらいの達観した境地に立つことができます。そんな快感よりも、私などは宇宙と同調した時の快感の方が10万倍気持ちがいいですからね。
・・・というところに立つことができれば、ま、OKじゃないでしょうか。もちろん最初の願望だって叶ってしまいます。私の例で言えば、射精レベルの願望はほとんど相手にしていませんし、もちろんお金だって必要な額は必ず入ってきますもの。ちなみに言うと、今日のワークは一応、私のオリジナルなんですが、中には「○〇さんの〇〇と同じだ(似ている)」と博学な方はおっしゃると思います。でも、重要なことは、知識じゃありませんから。実践あるのみ。
というわけで、スプーン曲げの話からかなり脱線して、めちゃくちゃ濃い話になっちゃいましたね。6月12日・13日の東京セミナーまであと1週間。前回の大阪よりもかなりパワーアップしていますが(大阪の参加者の皆さんごめんなさい・・・でも人は進化するものですし、常にベストを提供していることはご理解ください)、今回も満員御礼で行いたいと思っています。残り5名ですが、ブログ以上のコア・ワールドを体験した方は、ぜひお待ちしております。今日は7千字超えました。ありがとうございました。
長くてすいません・・・もうひと押しお願いします!
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