ビリーフを変えるには・・(その1) 2010.5.19
2010年 05月 19日
と言っても、私の場合は、体力的な疲れはあまりなくって、24時間何を考えている感じ。脳が疲れている感じ。でも、考えないことには前には進みませんものね。サラリーマン時代ってのは体力勝負でしたが、今は完全に脳の勝負だと言っていいでしょう。果てることなく常に何かを考えている。しかし、この考えるプロセスが脳の神経細胞を活性化させ、ここに適度な休息が入ると、パズルのピースが合うように考えがまとまる。ずっとこのパターンでやってきました。
とにかく考え→休息→ひらめき→実行、、、のサイクルを繰り返すだけで、人生ってのはなんとかなるものです。ところで今日考えていたのは「ビリーフ(思い込み)」について。このブログでも何度も何度も取り上げてきたテーマですが、「ビリーフ」が変われば人生はダイナミックに変わっていきます。いつも登場するニューロ・ロジカル・レベルですが、
ピラミッドの上から二番目の「信念・価値観」が「ビリーフ」に相当するもので、これが変わるとその下の「能力」「行動」「環境」はすべて変わってしまいます。何度も言ってきたと思いますが、自分自身で本当に「ビリーフ」が変わったと確信を得たのは2005年9月での加賀田晃先生のDVDに出会ってからです。
本当に衝撃でした。勢いよく会社を辞めたはいいものの、フリーランスで食べていくなんて無理じゃないかと思っていた時(ビリーフ)、そのDVDを見た瞬間に何かのチャンネルが入って、突然、目の前が開けた感じがしました。この通りにやれば、フリーランスでも十分に食べていけるどころか、お金に困ることはない。そう確信したのです。
それ以来、そのDVDを何度も何度も見て、とにかく一日に一回以上は必ず見て、そして何度もその通りに練習しまくっていました。すると翌10月から本当に人生が変わり始め、貯金がほぼ底をついていた状況から復活し今に至ります。当然、フリーランスで成功するための「能力」も「行動」も「環境」も整いました。ニューロ・ロジカル・レベルで言われる通りです。
世の中には「ビリーフチェンジ」をうたい文句とするセミナーや本がたくさんありますが、実のところ、そんなに簡単に扱えるものなのかと疑問に思うことがよくあります。確かに非日常的な環境に置いて、非日常的なワークを実践し、それなりの金額を支払えば、短期間で劇的に変わるような体験をすることもあるでしょう。
しかしここで注意しなければならないのは、「考え方」と「ビリーフ」は違うという点。それこそ加賀田先生がよく言うのですが、セミナーに参加して「考え方が変わりました」というのはやめてくれと。営業セミナーなんだから、数字が伸びなければ意味がない。つまり「ビリーフ」が変わると言うことは、それ以下の「環境」「行動」「能力」がすべて変わることと同じなのです。一時的に「考え方」だけが変わるものでは決してない。
そもそも「ビリーフ」が本当に変わる時は、それを意識(思考)すらできないものです。それは当然のことでビリーフは「無意識」に宿るのですから。ですので、「ビリーフ」が変わったと「意識化」される段階では、その一部、つまり表面的な「考え方」がちょっと変化したに過ぎないのです。
私の例で言うと、加賀田DVDを見て生きていくために必死で練習して確かに現実が変わりました。その結果、後々から「あの時にビリーフが変わったんだ」と思い返すことができるだけで、最初に目に見えて変わったのが「環境」からでした。つまりサラリーマン落第者から「フリーランス」へと環境が変わったのです。もちろん私の「行動」も「能力」も変わりました。
しかしながら、セミナー業などをやっていると、ここが悩ましいところなのです。確かにビジネスとしては一時的な「変化」を体験させる方が効果的ではあります。そして何度も何度もリピートさせる方が、自分のビジネスの成功は得られるでしょう。しかし、参加者のことを思うと、必ずしもそう割り切れるものではありません。〇ステップセミナーなどに何度もリピートしているにも関わらず、何一つとして成果を出していない人を私はたくさん知っています。むしろその方が多いと感じます。
本当の意味でビリーフが変わるとは、まさに環境から行動、能力のレベルまでもが劇的に変わること。単純に「考え方」だけが変わることではありません。では、どうすれば本当の意味でビリーフを変えることができるのか。それには二通りの方法があります。
一つは「筋肉トレーニング」です。何かのきっかけでビリーフの前段階の「考え方」が変わったとしましょう。そんな体験はよくあります。セミナーでも講演会でも本でもブログでも。しかし、「考え方」は非常に脆いもので、翌日には元に戻ってしまうことがしばしば。では、どうすれば変わらずに維持できるのか。それが「筋肉トレーニング」です。別の言い方をすれば「行動」そのものです。
例えば「私はできない」から「私はできる」と「考え方」が変わったとしましょう。しかし、そのままにしていると、いずれ元に戻ってしまいます。元に戻さないためには、「私はできる」にぶら下がる具体的な「環境」を整え「行動」をし、その結果として「能力」を身につけること。それらが整って初めて「ビリーフ」が変わったと言えるようになるのです。
もっとわかりやすく「お金」を例にとりましょう。日本国中に「月収百万円」を超えている人がどのくらいいるかわかりませんが、相対的には決して多くはないでしょう。その人たちの中には「月収百万円」は非現実的だと言うビリーフがあります。そこで、何かのきっかけで「月収百万円」が可能だと言う「考え方」に出会ったとします。しかし、その瞬間に現実が変わるわけではありません。
まずは「考え方」が変わったのであれば、「月収百万円」の条件をそろえる必要があります。それが営業だったり、ネットショップだったり、投資だったり、発明だったり、特許だったり、コンサル業だったり、世の中にはいろんな手段があります。その手段を確たるものにするために、しっかりとした「行動」をする必要があります。
てなこと言うと、なんだ普通のことじゃん、、、って思う人がいるでしょう。しかしながら、その普通のことをできる人だけが、本当の意味で「ビリーフ」を変えることができるのです。そして一度身についた筋肉は余程サボらない限りは、そう簡単には衰えることがありません。ビリーフも筋肉です。私が教えられるのは、その「筋トレ方法」と、そのためのコンディショニングだけなのかもしれません。
私自身がコツコツと筋トレをしてきたからこそ言えます。実は今日の夕方、栢野さんのユーストリームをたまたま見たら、ちょうど私の話が始まったところだったのです。突然、「石田キュウジってのがいて・・・」と話始めたのでビックリしました。ちなみにユーストリームってのは、今話題になっている動画ライブサイトのこと。私もそのうちにユーストリームに挑戦したいと思っていますが。
そこで言われてたのが、私自身が加賀田晃氏のDVDを500回以上見て、何度も何度もモデリングしたことによって、いわゆる「守破離」で自分のものにしてしまったってこと。そう言えばそうだったなと。栢野さんはそれによって、「右脳系の気持ち悪い奴」だった私の講演が素晴らしかったって話を大阪のセミナーでされていたのです。嬉しいですね。
今流行りの本のタイトルなど見ると、とかく「瞬時に」とか「一瞬で」とか「1分間で」とか「~だけで」などの見出しが目につきます。その方がキャッチャーだし、実際売れ線に乗るのもその辺でしょう。確かに「考え方」のレベルは「瞬時に」変わることがあります。最近流行りの本を見ると、どうもコミュニケーション系が売れているようです。話し方、褒め方、雑談の仕方、心のつかみ方、などなど。
その辺の本をしっかり読むと、確かにコミュニケーションに対する「考え方」は瞬時に変わるし、苦手な人でも話が上手になれるって希望は持てると思います。しかし、本当の重要なのは、それを「実践」すること。何度も何度も何度も実践すること。そして実際にコミュニケーションをとってみること。
人前で話をするのが苦手な人は、とにかく人前に立つこと。話し上手と話し下手の決定的な違いが一つだけあるとすれば、それは「場数」です。私がその「場数」のことを「筋トレ」と呼んでいます。絶対に元に戻らないビリーフを鍛えるには、まさに「筋トレ」が必要。
例えば私のブログを読むだけでも「考え方」は変わるでしょう。自分で言うのもなんですが、2004年にブログを始めた当初と今とでは全然違うところに立っていますから。当時は想像もできなかったところです。そんな私でも、それなりに楽しく自分らしい人生を築けているのですから、これを読んでいる人は全員それが可能でしょう。別に読もうが読むまいが、人は思った通りのことをしか実現しませんので。しかしその「思い」を「込める」、、、つまり「思い込み(ビリーフ)」へと昇華させるには、「思い(考え方)」に基づく「筋トレ」が何より必要なのです。
てなわけで、ビリーフを変える一つ目の方法が「筋トレ」でした。ではもう一つの方法は。今日は長くなりましたので、この辺で。そろそろ「滝行」をしたい気分でいっぱいです。ありがとうございました。
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すごく納得!考え方を変えるのと、ビリーフを変えるのとじゃ天地の差!うちの体験では、「思い込み」というより、場数をふんで、「あたりまえ」の状態になる・・・って感じやったな~。