誰もが求めていること 2010.4.19

誰もが求めていること 2010.4.19_b0002156_19465894.jpg 大分方面への旅行二日目。朝食後、もうひと風呂。外は生憎の天気なので、予定していた「アフリカンサファリ」は中止。湯布院でまったりしてから帰ることに。なんですが、どうも、ちびQの身体が熱い。大事があってはいけないと、湯布院をすぐに出発して家に帰ることにしました。家の近くで昼食をとり。

 ちびQの熱を測ってみると、やっぱりありました。その割にはすごく元気なんですが、一応、病院で診てもらいヒエピタを貼って自宅安静に。先日の私と同じですね。昨日の温泉で体温が上がったのかもしれませんが、結局、なんてことなく熱も下がりました。

 ところで今日の夜、今話題のUstreamって動画サイトで、面白いセミナー中継がありました。フォレスト出版主催の生ライブで、石井裕之さんが中心となってセミナーやら対談やらがありました。今はこの手のセミナーや講演会などもメディアが多様化してきて、私もいずれはUstreamなどで講演の中継などしたいと思っています。セミナーはワークとかがあるので難しいですが。

 前半のフォレスト出版での対談は柳田さんという若い方、太田社長、以前お会いしたことがある長倉部長と石井さんの4人での対談。生々しい話が続きましたが、テーマは今問題になっている「電子出版」を中心に。音楽業界ではすでに電子化が進んでおり、CDがほとんど売れない時代になっています。同じように出版業界も今、どんどん本の電子化が進んでおり、1500円の本が将来は100円とかになる時代がくると。

 実はもうすでに本を売って儲けるビジネスモデルが崩壊していると言われています。出版社ってのはほとんど焼畑商売になっており、出版点数を増やして、ギリギリで食いつなぎながらミリオンが出るのを待っているような状態。それで運よくミリオンが出ればいいのですが、出なかったら悲惨。昨年だけでも名のある出版社が次々と倒産していました。

 それが今後、一冊100円とかの市場になってしまうと、出版業界はどうやって稼いでいけばいいのかって話でした。その辺に関して、フォレスト出版は前々から堅実にビジネスモデルを構築していて、それが本をフロントにおいて、セミナーや教材にキャッシュポイントを作っていくやり方。批判する人もいるのですが、それはそれで出版社が稼いでいくためには重要なビジネスモデルなのでしょう。
 
 将来的には紙の本は、音楽で言うアナログレコードのような位置づけになってしまうのか。でも、それはそれでいいと思っています。逆に言うと、おそらく10年後には「紙の本」を出していることは貴重になっていると思うので、今、出版しておくと、10年後にはある種のプレミアがつくかもしれませんね。あまり本質的な話ではありませんが。

 私自身のスタンスとしては、ここ数年は「紙の本」も出していくと思いますが、当然、電子書籍へシフトしていき、「本」から「自分自身」へとコンテンツが極端に移動していくことになるため、今からその準備をしておく必要はありますね。さらに言うと、今でこそ商業出版をしているだけで、ちょっと特別視されることもあるのですが、将来は今以上に出版の垣根が低くなって、「自分」というコンテンツがますます求められる時代になることでしょう。そのために、今、何をしておくべきか。それが重要だと思っています。


 そして動画ライブセミナーの後半は石井裕之さんの話になります。話の内容をまとめるとこう言うこと。今の時代、ブログやツイッターなど誰もが自分の意見を手軽に発表できるし、それはそれで望ましいことなんだろうけど、逆に、言葉に対する感受性を失ってきてはいないか、と。

 何でもかんでも自己主張ばかりが重要視されて、主張の裏にある「聞く」と言うことがあまりにも蔑ろにされてはいまいかと。もちろんコーチングやコミュニケーションに限らず「聞く」とか「傾聴」とか、その重要性はこれまでも繰り返し述べられてきました。しかし、本当の意味での「聞く(傾聴)」とは、そんなにやすやすと意見を返せるようなものではなく、相手の発言に対して真摯な姿勢ですべてを受け止めること。実は沈黙もまた言葉だと思うこともあります。

 本当のことを言うと、何かの発言に対して、間髪いれずに「私はこう思う」とか「いや、それはね」とか「要するにこうですよね」なんて言い方でレスポンスされるより「ふ~ん」の間の方が遥かに話し手のためになることがあります。と言うか、ほとんどの場合がそうです。

 「ちょっと話を聞いて欲しい」と言われたら、それはまさに「聞く」ことが重要で、何かいいアドバイスをしなければならないなんて考える必要もないのです。要約してあげる必要もない。人は100人いれば100人とも「しゃべりたい」んです。人の話を聞くよりも100倍しゃべりたい存在なんです。

 どんなに口下手でも、どんなに寡黙でも、どんなに引っ込み思案でも、どんな人でも例外なく「聞く」より「話す」ことの方が好きなんです。何かの理由があって、コミュニケーションが苦手であっても、そんな人に限ってネットの世界では実に饒舌だったりするわけですから。時々、何かのネットコミュニティやらブログやらで、すごく注目を集めている人が、実際に会うと、全然イメージと違って大人しい印象を与えることもあります。

 私などはネットもリアルもさほどギャップはないと思いますが、ネットとリアルが反比例する人も決して少なくありません。どんな人でも「しゃべる」ことが嫌いな人はいない。そしてどんな人にとっても「聞いてくれる人」ほどありがたい存在もいない。誰もが自由に自己主張できる環境がそろい過ぎている昨今、今でこそ「聞く」ことの重要性を確認させられる。そんな動画セミナーでした。ありがとうございました。

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Commented by kaorin at 2010-04-21 08:59
あぁ…、これって大事ですね…。私も発信型なので、耳痛い。
気がついてはいるんです…、でも、やっぱり気がつくと、発信しちゃってる。聞き上手な人は、いろいろ学んでるんだろうな…。
あぁ、ホント耳痛い…。バカの典型???(笑)
Commented at 2010-04-21 09:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by at 2010-04-21 12:10
石田先生、今日も素晴らしいブログをありがとうございます。
驚いています。ちょうど同じような事でちょっぴり悩んでいたので。
by katamich | 2010-04-19 23:39 | ■人生哲学 | Comments(3)