リアルな世界に生きる! 2010.4.6

 いろいろと動き始めた感じです。昨日のセミナーではとにかく「面白かった」という感想をたくさん頂きました。「こんなに笑ったセミナーは今までにない」なんかも。私としては笑わすつもりでもなかったのですが、自然と笑いが取れていたようで、それはそれで嬉しい反応です。

 私のセミナー・講演スタイル、そしてポリシーを三つの柱で表現すると、おそらく「ロジカル」「エモーショナル」「スピリチュアル」になるのではと自己分析します。「ロジカル」とは論理的であること。コミュニケーションにしても願望実現にしても、私の中ではその理論が確立されており、再現性についても自信があります。そのベースとしてはNLPなどがあるのですが、その他、密教や心理学、社会学的な根拠も持ち合わせていると自負しています。20歳前後の頃、哲学にハマってわけもわからず読み耽っていたのが、今、このように役立つとは。やっぱり人生に無駄はありません。

 そして「エモーショナル」とは情熱的。自分で言うのもなんですが、この部分に関して、他のいかなるセミナー講師・講演家と比べて引けを取らないと思っています。ただし、それは始まるまで悟られません。初対面の人の多くは、私の第一印象として「大人しい」「内向的」「理論的」「分析的」「閉鎖的」などの評価を持つようです。ですので、コーチングのセミナーなどに行くと間違いなく「典型的なアナライザータイプ」と最初はレッテルを貼られます。しかし、ワークなどで話し始めると、その評価は180度覆されるのがいつものこと。そして「意外」などの評価に変わるのですが、私の中では意外でも何でもなく、私は私。論理的な面もあれば、情熱的な面もある。それが私なんですから。

 このようなエモーショナルな側面は、元々の資質に加えて加賀田晃先生との出会いが大きいでしょう。ロジカルは左脳的、エモーショナルは右脳的とあえて分類すると、私の最大のウリはそのバランスを高いレベルで発揮できること。実は今後はオープンセミナーから企業研修などクローズドセミナーへの比重を高めていくようになるのですが、そこでのウリもこのロジカルとエモーショナルのバランスです。ロジカルばかりでは頭でっかちになる、エモーショナルばかりではバカになる。重要なのはそのバランスであり、それはビジネスにおいても極めて大切な資質であると思っています。

 ただし、私にはもう一つの柱があってそれが「スピリチュアル」です。ただし私の考える「スピリチュアル」とはオカルトでも、サイキックでも、似非科学でもなく、スピリチュアルです。ですので、オーラ、霊、波動、前世、天使、精霊などの言葉を使うことはないし、むしろ真っ向から否定しています。テレパシーもチャネリングもありません。言葉が水の結晶に影響することもありません。素手でトイレ掃除をすると預金通帳の桁が一つ上がることもありません。まずは、そのような曲解されたいわゆる「すぴりちゅある」に対する誤解を解く必要があります。

 昨日の九州ベンチャー大学で面白いことがわかりました。セミナーの初っ端、ホワイトボードに「2012」という数字を書いて、これが何を意味するかわかりますか?と聞いてみました。キョトンとされたので、「2012年に何かが起こるらしいという話を聞いたことがある人どのくらいいますか?」と聞き直してみました。すると手が上がったのが20名中5名もいませんでした。

 このブログを読んでいる人の多くは「2102年のアセンション」などは誰もが知っているどころか既成事実にすらなっているでしょう。しかし、世間一般的にはまだまだ知られていないし、そもそも、知る必要のない情報だとさえ考えられます。おそらく2012年は普通に来るだろうし、その辺の情報を知らない人にとっては何事もなかったように過ぎ去る話だと思います。知ったとしても、ノストラダムスの二番煎じくらいで軽く流されて終了。

 ちなみに九州ベンチャー大学に来られる人たちは、経営者や士業をされている人が多く、世間一般の人に比べると情報アンテナの高い人たちだと言えます。ほとんどの人がツイッターもやってますし、当然、政治経済についても詳しい。事業でも成功されている。ただし、2012年の情報はその人たちのアンテナには引っ掛かりません。ではその人たちが意識的に遅れているのかと言うと、決してそうではないでしょう。私が思うに、2012年の情報などその程度の話だってこと。ガッカリされるかもしれませんが、それが現実なのです。

 ただ、そうであるからこそ2012年アセンションを商売のネタに使う人も出てくるわけです。2012年にアセンションが起こるって話を知った人に対して「情報感度が高い」「選ばれている」「次世代のリーダーである」などと「選民思想」を植え付け、自尊心をあおるわけです。以前、こんな女性がいました。私は自分に自信がない。仕事もできない、社交性もない、異性と付き合ったこともない、根気もない、頭も良くない、体力もない、、、だけど「霊性」だけは高い、、、と霊能者(チャネラー)から言われている、と。アホかの世界です。そしてそのチャネラーに支払った金額が10万円。それが商売なのです。目に見えることとしては目だったことはないけど、目に見えない世界(スピリチュアルな世界)では、あなたは相当に霊格が高いなどと持ちあげられるわけ。そこで涙をドバーっと流しながら、喜んで10万円支払う世界。つまり、カモなんです。

 また、こんな話もあります。以前、私も参加したことのあるとある会の話。「S先生の会」と言えばおわかりでしょう。それは典型的なアセンション商法でした。2012年にはアセンションが起こって、人類のほとんどの人が滅びてしまう。でも情報感度の高い皆さんはその人類を救うミッションを持っており、次世代のリーダーとして活躍する必要がある。そのためにはS先生に近付いておくことが大切。そこで、S先生の活動を積極的に広げていきたい人は30万円必要。これは30万円もらうのではなく、S先生の側近になるために払うお金です。ただし、返してくれると約束はされます。では、その30万円はどうなるのか。アセンション普及活動の裏ではバンカーとして本業があり、その預かった30万円を増やして、利ざやを儲けるというストーリーです。しかし、昨今のリーマンショックなどのあおりで思ったように運用ができずに、預かった30万円はなんやかんやと理屈をつけて返してくれません。そろそろ気が付き始めたカモの人たちは、その30万円を取り返そうとするか、逆に勉強代と諦めて泣き寝入りする。アセンションが金集めの商売に使われた典型的な例です。

 ただし、私自身はアセンションと言う言葉を使わずとも、多くの人々が何かに気が付き始めているのは肌で感じています。それは何か。最もリアルな世界に気が付き始めているのです。では、その最もリアルな世界とは何か。それが私の言う「本当の自分」です。自分が自分であること。それ以上にリアルな世界はありません。そしてその世界は常に「今」にある。自分らしく生きるとは、常に今に生きること。それこそが最もリアルな世界であって、ましてやオカルトで持ちあげられるようなアセンションなどの虚構にはないのです。

 このような、かなりボロクソに書いてしまうのですが、実を言うと、これは私が辿った道そのものだからこそ書くのです。もちろん30万円を預けたりはしていませんが、2004年にアセンションの話を聞いて、そこに光を見出したのも事実。なぜならとても苦しかったから。だけど、8年後の2012年には地球の波動が上がる。その上昇に乗るには、自らの波動を上げなければならない。そのためには、、、スピリチュアルだ!ってこと。すいません、あの当時はいろいろやりました。素手でトイレ掃除、ありがとう10万回、満月に通帳、新月の願いなどなど、それらが宇宙と調和するための不可欠な行為であると思い実践してきました。しかもそんな話をこのブログに書いていましたが、今でもその記事は残っています。消さないのは懺悔のつもり。

 もう一度言いますが、私にとっての「スピリチュアル」とは「本当の自分」に目覚めること。ただそれだけ。昨日の講師の一圓さんが面白いことを言っていました。今回、ひょんなご縁から栢野さんと会うことになったけど、個人年収一億円時代ならきっと会ってなかっただろうと。なぜなら、見透かされるのが怖いから。自分には何もないってことを運よく手にしたお金で必死で隠そうとしていた。でも、それらをすべてなくして、素の自分に戻った時、本当の友人だけが戻ってきて自分にも自信が持てるようになったと。だから気兼ねなく初対面でも会える。それがまさに「本当の自分」なのだから。

 もしも「本当の自分」に目覚めることができれば、一切の迷信やオカルトに惑わされることもありません。真にリアルな世界を知ることで、迷信やオカルトなどの虚構がいかにバカらしいことかわかるから。たとえお金があろうがなかろうが、名誉があろうがなかろうが、社会的に認めてられていようがいまいが、真にリアルな「本当の自分」に目覚めることができれば、本当に怖いものはなくなります。

 夢や目標も「本当の自分」から自然と湧き出てくるものであり、そこには一切の力みも不自然さもありません。しかし、「虚構(条件付けされた自分など)」から無理やり出した目標などは、いずれ化けの皮がはがれるし、そもそも耐えられなくなるでしょう。

 「本当の自分」に生きると、他人との優劣を感じなくなります。優越感も劣等感もなくなります。なぜなら「本当の自分」とは誰もが例外なく素晴らしく、尊いことを知っているから。さらに言うと「本当の自分」とは元は「ひとつの自分」であることを知るようになるから。私は偉いけど、あいつは偉くない。あの人は素晴らしいけど、私は素晴らしくない。そんな「自」と「他」の違いなどもなく、私が素晴らしいように、あの人も素晴らしい。その素晴らしさにおいてはすべて同じ。なぜなら私はあなただし、あなたは私だから。「宇宙」の真理において、たった一つの真実に生きているのだから。それがまさに「本当の自分」というたった一つの宇宙なのだから。

 私自身が最も大切にしている価値観が「本当の自分」や「自分らしさ」について。それは仕事も人生も同じ。誰もが様々な「虚構」や「条件付け」から「自由」になって、最もリアルな世界に目覚めることができるよう、これからも力いっぱい活動していきたいと思っています。それはブログはもちろん、セミナーや企業研修でも同じ。そのためには、時には今日みたいな毒舌になることもあります。でも、それでいいと思っています。毒舌しながら「誰もが素晴らしい」は矛盾してるんじゃないかと思われるかもしれませんが、そう思われても構いません。でも、伝わる人には伝わるでしょう。

 「みんな一つなの!」「みんな愛なの!」なんて言葉に力のないキレイゴトだけ言うつもりは、少なくとも私にはありません。実は「Qさんも本とか出したんだから、もう少し上手になったら」みたいなことを言われることもありますが、大きなお世話。そんな上手になってしまうと、私は私じゃなくなりますから。私は書きたいこと、そして伝えたいことを素直に書いていきます。

 それでもあえて言わせてもらいます。誰もが素晴らしい存在なのです。誰もが絶対的に愛された存在なのです。だから何があっても大丈夫。絶対に大丈夫。それだけが唯一リアルな真実なのですから。ありがとうございました。

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by katamich | 2010-04-06 23:39 | ■精神世界 | Comments(0)