脳内麻薬コントロール 2010.2.21

 まずは、、、3月20日(土)の栢野克己さんとのジョイントセミナーの案内文を書き直してみました。開催までちょうど一か月となりました。

 で、今日も5時起きで北九州へ。月に一回の「菅生の滝」での滝行です。昨年の8月から「月一」のペースでここで滝行をしています。崖の上にある命がけの滝場で、いつもながら怖いです。でも、この気持ちが大切なんだな~と緊張してお滝を頂きます。夏も冬もその雄大さには心を奪われます。滝に入るまでは、誰も寄せ付けないような威圧感を感じますが、いざ入ってみると、こんなに優しい滝はないのではと思わせられます。ただ、今日も冷たいことは変わらず、昨日と同じメニューで滝に打たれたのです。
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 それにしても、滝ってのは何度打たれても、何年打たれても「慣れる」ことがありません。特に真冬はいつもブルー。それだけに出た後、そして満行の瞬間は何とも言えないそう快感があるのです。これは夏には味わえない快感。脳内からドーパミンが放出しまくっており、個人的にはこの快感は文章を書いている時、人前でしゃべっている時に匹敵する、もしかしたらそれ以上の快感かもしれません。

 今まで何度か書いてきたと思いますが、人は極めて単純化・一般化すると「脳内麻薬」を出すために生きているようなもの。つまり「快楽」のため。脳内麻薬にはドーパミンの他にも、エンドルフィンとかセロトニンとかあって、それぞれに役割も違うのですが、ここでは一応「脳内麻薬」と代表して書かせてもらいます。もっとも「麻薬」という響きがあまり好ましくはありませんが、その辺は価値観を挟むことなくとらえて頂ければと思います。

 一般に「脳内麻薬」を放出するには、「楽しいこと」をやっている時とか、逆に「苦しいこと」に耐えた時とか、ビックリした時とか、さらにはリラックスした時とかに出ると言われています。マニアックな世界では自分を痛めつけることに快感を見出す人がいると聞きますが、それもいわゆる「脳内麻薬」を出すためと考えれば納得できます。

 他にも酒、たばこ、ギャンブル、麻薬への依存も単純に「脳内麻薬」を出すためのも。本来なら「脳内麻薬」は自分で出せるものなのですが、酒やギャンブルなど外側のものに頼ってしまうことで、自分で出すことを放棄し、外側のものなくして脳内麻薬が出なくなるのです。それが依存症の正体です。

 これは実は「潜在意識」のメカニズムにも関係があって、人ってのはそれを望むと望まざるとも「潜在意識」にコントロールされて生きています。そして「潜在意識」の最大の役割は「安心・安全」を守ること。その「安心・安全」も突き詰めると「脳内麻薬」に突き当たります。

 例えばお酒を飲み過ぎると身体に悪いことは誰だって知っています。生命レベルの「安心・安全」を脅かすことだってあります。それでも飲んでしまうのはなぜか。飲まなければ「脳内麻薬」が出ないようなメカニズムを自分で作ってしまい、つまり「脳内麻薬=安心・安全」のメカニズムにより、せつな的であれ、それを満たしてしまうのです。

 ギャンブルもそう。私は一切のギャンブルをやりませんが、ギャンブルも当たり続けると面白くないと聞きます。昔、島田紳助がテレビでこんな話をしていました。「ルーレットで絶対に勝てる方法」として。どうするかと言うと、まずは二択(赤・黒)でしか勝負をしないこと。そして一方が連続で4回続けて出るのを待って、その時に初めて逆の色にかけるのだそうです。つまり確率論的な話でこうなります。

1回目:赤が出る確率は50%
2回目:2連続で赤が出る確率は25%
3回目:3連続で赤が出る確率は12.5%
4回目:4連続で赤が出る確率は6.25%
5回目:5連続で赤が出る確率は3.125%

となるので、もしも4連続で赤が出れば、5回目に赤が出る確率は約3%。したがって黒が出る確率が97%となるので、その97%になることを狙って打っていくとたいてい勝てるそうです。実際、紳助はその方法でルーレットをやってみたのですが、見事に勝ち続けてしまったそうです。しかし、やっているとある問題にぶち当たりました。その問題とは「面白くない」ということ。

 まず4回続けて同じ色が出るのを待つのが面白くないし、ほぼ必ず勝てる勝負をすること自体が楽しくなくなって、やってられなくなったそうです。つまりギャンブルとは勝てるか勝てないかの勝負にこそ醍醐味があり、そんな勝負に勝ってこそ脳内麻薬が出てくるのでしょう。

 パソコンのゲームに「ソリティア」ってのがあり、ご存知の方も多いと思います。私がまだサラリーマン時代のこと、そのソリティアにハマっている上司がいました。その方は仕事をしているよりもソリティアをしている時間の方が絶対的に長く、そのせいで労働時間だけが長くなり、仕事が遅れ、客先に迷惑をかけることもしばしば。ただ、それも脳内麻薬の論理から仕方ないのです。

 ソリティアってのは罪深いゲームで、毎回、毎回、上がるとは限りません。私のパソコンからはゲーム類を削除しているので今はやっていませんが、だいたい5回に一回くらいでしょうか。上がるのが。もしもこれが毎回上がってしまえば何度もやることもなければ、当然、脳内麻薬も放出されません。しかし、これが5回に一回くらいになるからこそやってしまうのです。

 ですので、その元上司の方は、仕事で得られる快感よりもソリティアでの快感の方が勝ってしまい、気がつけばソリティア中毒になってしまったのです。私もそうなる可能性がゼロではないので、防衛手段としてゲーム類を削除して対応しています。私も弱い人間ですから。

 酒、たばこ、麻薬、ギャンブル、反社会的行為、、、など、一般的にはあまり好ましくないことの依存症になっている人も世の中には少なくないと思います。できれば止めたい、けど止められない。では、どうすれば止められるんでしょうか。メカニズム的に言えば、まさにそれらの行為から出る脳内麻薬を上回る「行為」を見つければ解決します。

 例えば楽しい仕事、恋愛、趣味などなど。ただ、こう言うと、仕事が楽しくない、恋人ができない、趣味がない、、、などと言い訳をする人が出てくると思うし、むしろそれがほとんどではないでしょうか。私もそうでしたから。そんな時、私にとっては「滝行」はまさに救いでした。はい、私は「救い」のために滝行をやっていたことがありました。会社員時代に。仕事や人生において、いろんな不安や悩みがあった時、滝に打たれている時だけは忘れることができる。完全に現実逃避でした。いわゆるスピリチュアルもその類ではないでしょうか。瞑想をすれば、スピセミナーに出れば、スピワークをすれば、、、一時的にでも現実を忘れることができる。その結果、スピ依存症になる人も出てくるのです。

 しかし、それをわかった上で言いますと、重要なのは「脳内麻薬コントロール」であり、スピが何かの代替手段であったとしても、それ自体が依存にならない限りでは、まずは取り入れていいと考えています。ようはバランス。週に一回の滝行によってソリティア依存症を克服できるのだったらやった方がいい。7日間なり21日間なりの「行」によってアルコールやタバコやオ〇ニーなどを断ち、それによって心身の健康を取り戻せるのであればやった方がいい。

 ヨガだって、瞑想だって、セミナーだって、スピワークだって、それが一時的にせよ「救い」になるのならば、どんどんやっていいと思っています。しかし、それらが「依存」にならないよう、客観的な付き合い方は重要。私だって、坐禅、瞑想、滝行、セミナーなど、スピリチュアル系のことを何だかんだ言ってやっていますが、一方でそこに埋没しないようバランスを考えて取り組んでいます。

 だから私が滝行を何度やろうとも、それによって友達を失ったことはないし、仕事を断られたこともありません。むしろどちらも増えているのが現状ですから。もちろん滝行も瞑想も、その世界に入ってしまえばいくらでも深い世界はあります。世の中にはそれを職業にする人だっているわけですから。しかし、私はその世界にはあまり興味がありません。

 「脳内麻薬コントロール」の一つくらいに考えて、ドライに取り組むのが今の私のスタンスですから。どうせ「脳内麻薬」を放出しないといけないのであれば、やっぱり害にならず、それでいて自分や周囲をハッピーにすることの方がいいはずです。そしてそれは人それぞれなのです。滝行をやったからと言って幸せにはなれません。スピリチュアルなセミナーを行脚しても幸せになれるとは限りません。人によっては散歩だったり、ジョギングだったり、スキーだったり、絵画だったり、お茶だったり、カラオケだったり、なんだっていいのです。私の場合はたまたま「滝行」があったからやってるし、山登りも同じこと。ようするに合うか合わないか。

 ビジネスの世界でガンガン結果を出して幸せな人が、スピリチュアルな世界を理解しないのも、それはそれでいいじゃないですか。スピリチュアルな世界を理解しているから精神性が高いとか、偉いなんてことはありません。究極を言えば、自分のやりたいことを心おきなくやれることが、本当の意味での「精神性」でありスピリチュアルだと考えていますから。

 そしてさらに究極を言うと、酒、タバコ、ギャンブル、ソリティア、、、世の中に様々な「依存誘惑」がありますが、それから離れ、本当の意味でハッピーになれるには秘訣があります。それは何かと言うと、まさに「自分を生きる」こと。酒が自分でしょうか、タバコが自分でしょうか、ギャンブルが自分でしょうか、ソリティアが自分でしょうか。それでそのまま「はい」と即答できる人はいないんじゃないでしょうか。

 私にとって滝行は、自分を生きる一つの手段ではあります。しかし、それが自分らしくないと感じれば、いつでもやめたっていいです。セミナーや講演もそう。それをやっている時の私はとても自分らしいと感じています。こうやってブログを書いている時もそう。アクセスが多い少ない、ランキングが高い低いなど関係なく、私は私の書きたいことを書く。もっと行間をあけて、文字数を少なくした方が読む人は増えますよ、、、なんて忠告をする人がいますが、そんなのは大きなお世話。そんな私にとって不自然なことやっていると、間違いなくブログ書く気なくなりますから。

 でもまあ、、、自分を生きるって、唯一のテーマだったりして、決して難しくないのですが、難しいと思っている人が多いのも現状。その現状はまだまだ難しいのかな、、、感じていたりします。自分らしく自然に。誰もがそのような生き方に気がつければ、もっともっといい世の中になるんだろうな~とか妄想しています。でも、何となくその方向に進んでいることは実感しているので、今日も明日も、私らしくブログを書いている自分います。

 てなわけで、まだまだ寒い日が続きますが、明日も楽しんで滝に打たれてきたいと思います。ありがとうございました。

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Commented by くれよん at 2010-02-22 13:24 x
めっちゃ自分のためになるメッセージです。ありがとうございます。
Commented by at 2010-02-22 18:06 x
「脳内麻薬コントロール」説、すごーく為に成りますね!

大いに納得しました!ヽ(´▽`)/
Commented by ベラマッチャ at 2010-02-23 17:28 x
揚げ足取るつもりでは無いのですが、ちょっと気になったことが。

確率論の話ですが、例え99回連続で赤が出たとしても、次の百回目に赤の出る確率は依然として50%です。
その1回1回の勝負における赤の出る確率は、前後の出目に関係なく常に50%です。「いまここ」に存在していない過去や未来の出目が現在の出目に影響することはないと思います。

紳助さんが勝ったのはたまたまかと。
もっとも、プロのルーレット・ディーラーはほぼ自分の思うとおりの番号に玉を落とすことができるようなので、確率とかで勝負しても絶対勝てないようなのですが。
Commented by katamich at 2010-02-23 17:36
■くれよんさん!
どういたしまして。
Commented by katamich at 2010-02-23 17:36
■営さん!
タイトルは怪しいですけどね(^^;
Commented by katamich at 2010-02-23 17:37
■ベラマッチョさん!
おっしゃる通りですが、わかりきったことでしょう。
むしろ、プロのディーラーだからこそ、確率論通りになるのかもしれません。
Commented by ベラマッチャ at 2010-02-23 18:15 x
そうですね、プロのディーラーだからこそ、
「4回連続で赤が出てちょっと不自然だから、次は黒にしよう……」
とか思ったりするかもしれませんね(笑)
Commented by 宇宙人 at 2011-09-30 22:08 x
脳内麻薬が生きる目的 (快楽)
いやぁ、全ての自己啓発の答えが出ました。
本当にありがとうございます。
ここにこれてよかった。
私にとって、ダイジな分岐点になりました。
by katamich | 2010-02-21 23:39 | ■精神世界 | Comments(8)