ただ起こっているだけ 2009.10.13
2009年 10月 13日
徹夜して意識が朦朧としている中、滝の冷たい水を浴びて心身がスッキリします。腹が減ったので、帰りにコンビニでうどん買って、家で食べていると、強烈な睡魔が襲ってきました。そのまま昏睡状態のように寝ます。気が付くと11時。その間、ツレは歯医者に行ってて、ちびQは寝ていました。一応、寝かしつけてから歯医者に行ったようですが、その間の記憶がほとんどありませんでした。
あともう一回くらいこの徹夜作業をすれば、一応、原稿を送れる段階にはなると思います。やっぱり昼間ははかどりません。ちびQが泣いてたりすると、思わずそっちに行ってしまったりして。夜、完全に一人になってから、わき目もふらずに没頭する。いいか悪いかわかりませんが、これが私の執筆スタイルになるのかな~。ブログはいつでもどこでも書けるのですが。
そうそう、今朝、出版社からメールが来てまして、出版条件の提示がありました。その辺をブログに書くことはできませんが、新人にしては配慮してもらっている感じ。それに口約束が慣習化しているこの業界で、きちんと文章化してもらうのはありがたい話です。もっとも、最初の印税などは、出版にともなう活動費ですべて吹っ飛びますけどね。
でもまあ、出版ってのは、大作家先生は別として、ほとんどが印税目的じゃありませんが。私にとっては、大きく飛躍するチャンスとしてとらえています。ほんと、会社辞めた当初、、、私が本を出すなんて考えても見ませんでした。何がどうなったのでしょうかね。会社辞めたのが今から4年前ですので、おそらく今から4年後には、今では考えられないようなことをやっている可能性はあります。
その頃、ちびQは4歳か。。。楽しいだろうなあ。ぶっちゃけ、なんだかんだ言って、今の私にとって最大の願望は「家族の幸せ」以外に何もないです。もちろん世界平和とかも思わなくないですが、正直、あまりリアリティがないのも事実。アフリカにシエラレオネって国があるんですが、そこ国は10年間続いた内戦のため、世界一平均寿命が短い国となっています。「ブラッド・ダイヤモンド」という映画で知られているかも知れませんが。
で、正直言うと、私の24時間のうち、シエラレオネのことを考えていることって、、、ほとんどありません。遠い国なので仕方ないとは思いますが、私の理想としては、やっぱりいつもシエラレオネのことを祈っていられる人間になりたいと思っているのです。
ですが、普段は完全に忘れてしまいます。それでも、シエラレオネには、私と同じく小さな子どもがいる家庭だって決して少なくないのです。今は内戦状態ではありませんが、それこそ内戦の10年間って、どんな気持ちで生きていたのかな~と恐ろしくなります。ただ、それを言うと、日本も65年ほど前は同じように戦争状態だったわけです。
その辺りの話は「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」などで知るだけですが、あれが現実だった時代もあるのです。それを思うと、今、こうやって平和な日本で暮らせていけることは奇跡に近いです。それだけも力いっぱい「感謝」すべきこと。
あくまで想像上の話ですが、もしも「生まれ変わり」があるとして、魂の成長度に応じて、生まれ変わる場所が決まるのであれば、日本に生まれたこと自体が、かなり成長した魂だと思うのです。こんなこと言うと、シエラレオネの人たちの魂はどうか、、、という変な話になるのですが、あくまで想像の上での話。
それはともかく、日本に生まれ育っていることって、本当に奇跡に近いくらいありがたいことです。私はアフリカは行っていませんが、これまで40カ国近く行ってる中で、日本がどれだけ恵まれているのか身にしみてわかります。
20歳の頃、初めてインドに行ったのですが、その時に見た光景は本当に衝撃的でした。それまでは韓国しか言っておらず、外国と言っても日本とあまり変わらん、、、みたいに思っていたところ、インドで本当にカルチャーショックを受けてしまいました。今はどうだかわかりませんが、1990年代初めに行った「カルカッタ」はとにかく強烈でした。二度と行きたくないと思いました。
その中で衝撃的だったエピソードが二つ。一つはカルカッタに着いた初日。空港からサダルストリート(安宿街)までのタクシーの道ですでに洗礼を浴びてしまったのですが、とりあえずホテルにチェックインして、仲間と外に出ます。すると凄いものを見てしまいました。
なんと御座の上で、手足のない人が袋の中に入って、亀のようにこちらを見上げているのです。それも2人(2体?)で。その御座には普通のおじさんが「金よこせ」みたいな感じでジェスチャーしています。本当にエライところに来てしまったと思いました。
そしてもう一つのエピソード。その時は、カルカッタからブッダガヤ、バラナシと行ってから、カルカッタに戻ってバンコク経由で日本というスケジュール。そして最初のカルカッタで、シタールの演奏を聴こうと、とある高級ホテルに向かったわけです。すると道すがら、足のない乞食の少年がずっと追いかけてくるのです。這いずりながら。
どうしようもないので無視します。そしてホテルの敷地に入ったのですが、その少年もほんのわずか敷地に入ってしまいます。その瞬間、門番が思いっきり蹴飛ばしたのです。あれにはビックリしました。その後、ブッダガヤ、バラナシと行って、一週間後に再びカルカッタ。
そこで同じホテルの前を通ったのですが、その足のない少年が敷地の外にいたのです。しかし、その少年は亡くなっていました。蝿がたかって目を剥いていたのでおそらく。少年の周りには、おそらく少年が集めてであろう、少額のコインが散らばっていました。
言葉にならず、立ち止まってその少年を見ていたら、中産階級らしきインド人が私に何やら言ってきました。早口でよくわかりませんでしたが、おそらくインドは貧しい、、、みたいなことだったと思います。ただ、世界の長者番付のトップ10にインド人が2~3人入っているもまたおかしな話。それがまたインドなのでしょう。
手足がなく袋に入っている人も、足のない少年も、私と同じ人間。この宇宙に神がいるのであれば、どのような采配で、あのようにしたのか。インドの安宿で考えたものです。結局、結論は「起こっている事実があるだけ」でした。それ以外に説明のしようがありません。
そう考えると、確かに日本は恵まれているし、少なくとも今このブログを読んでいる人は、インターネットや携帯電話を持っていることにおいて、さらに恵まれています。それでも、日々、いろんな悩みや苦しみがあるのも事実。私だってゼロではありません。
でも、何が起こってもそれは「起こっている事実があるだけ」なのです。もしも私が内戦中のシエラレオネに生まれていたとしたら、感謝できるかどうかわかりません。でも、世の中に「もしも」はなく、ただ「起こっている事実があるだけ」です。
そこで、私ができることは何か。やっぱり「感謝」しかないのです。別に貧しい人たちと比べて感謝できる、と言う話ではありません。とにかく起こっている。これだけが事実。そしてその起こっていることを変えることができる場合もある。だったら変えられるよう努力すればいい。それでも、その前提として起こっている。ならば、そこでできるのは、やっぱり感謝しかないのか。それがゴールでありスタートなのです。
今眠たいので、何の話をしているのかわからなくなってきましたが、この世の中には、いろんな世界あり、いろんな人がいます。でもそれらは、すべて起こるべくして起こっている。ただ、その事実があるだけなんだ。そして今、猛烈に眠いという事実があるだけ。今日はこの辺りで。ありがとうございました。
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神に尽くす役目を負った自覚はないのですが、シエラレオネのことを自分こととして思えないことに自分の限界を感じています。おっしゃる通り魂は関係ありません。
すでに書くことによって達成されていると想いました。
話では聞き及んでいましたが、この目で見る事はおそらく無いと想いますし。
私は海外に行った事も無ければ、この先行く事も無いのだろうと想います。
その私が知る事が出来た。それを伝えて下さった。と、言う事が役目だったのではないでしょうか?
こればかりは、何がどうなのか?は明確に言えない部分ではありますが、起こった事柄を忘れなかった。語ることが出来たことが重要なのかなと想いました。
ありがとうございます。ね。
そうですね、どういたしまして。