10年前の私に会う 2009.9.21

 連休ですね。と言っても、私にはほとんど関係ないものの、なんとなく心の休息になっている気がします。今の私って、仕事上のストレスとかないものの、フリーランスでいることのプレッシャーは常にあるようで、無意識(感覚)を開放する必要があるのを時々感じます。

 そんな時に一番うってつけなのが「一人旅」です。思えば、初めて海外旅行に行った1993年以降、ある一年間を除いて毎年海外に行ってきました。最後は昨年11月の「Qさんと行くインドツアー」でした。そして、ちびQが生まれた今、もうすっかり旅行欲が薄れたと思っていたのですが、季節もあるのか、なんとなくまた行きたくなってきました。

 昨年11月はインド、その前の11月はバリ(新婚旅行)、その前の12月はベトナム、会社員時代も9月にミャンマーやスリランカなど、夏から秋にかけて毎年行ったので、肌感覚が思い出したのでしょうか。そんなわけでツレに「行ってもいい?」と聞くと、まずは「ダメ!」と。ちびQもいることだし。でもある条件をクリアしたら行ってもいいと承諾をもらいました。その条件については、私の目下の「目標」でもあります。それについては追々。

 そんなわけで、今、候補に挙がっているのがシンガポールです。シンガポール自体に興味があるわけではないのですが、東南アジアではブルネイと東ティモールを除いて、まだ行ってない国ということで。強いて言えば、もう一つ目的もあるのです。
 
 1999年はまだ学生でした。当時、いろんなことがあって、一か月ほど海外に逃げたくなったのです。その時、アジアに行こうかヨーロッパに行こうか考えたのですが、なぜか「アイルランド」に魅かれて夏休みに行くことにしました。関空―ベルファスト、ダブリン―関空というチケットで。マレーシア航空だったので、クアラルンプールとヒースローに止まります。そしてそれぞれストップオーバーできるチケットだったので。ついでですので、その時のことを写真で振り返ってみたいと思います。

 1999年7月某日、関空から半日かけてロンドンのヒースローに、その一時間後、北アイルランド(イギリス)の州都ベルファストに到着。バスで市内に出て観光オフィスで紹介してもらったユースホステルにチェックイン。一応、自転車で一周するつもりだったので、その日は自転車屋とか周ったのですがいいのが見つからず。

 その翌日、ヒッチハイクで一周しようと、郊外に向けて歩いていたら、すごくいい中古自転車屋が見つかり、そこで12,000円程度のマウンテンバイクを購入。それがその写真。10年前の私です(笑)。
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 その日、途中から大雨が降って、その中を自転車で走っていたら信じられないことが起こりました。道に落ちていた自転車のチューブみたいなのがペダルに絡み、その勢いでペダルが外れてしまったのです。あり得ない。辺りには建物もなかったので、そこで親指をあげてヒッチハイク開始。意外と早く車がとまって、自転車ごと積んでもらい、近くのB&Bまで連れてってもらいます。ただ、この時、すごく運がよかったです。この日はサッカーの試合かなんかでほとんどの宿がいっぱい。キャンプ場しかあいてないと言われ、じゃあキャンプ場でお願い、と言うと、突然、B&Bからその運転手に電話がかかってきたのです。助かりました。翌日はいい天気で、自転車で北上。世界遺産にもなっている「ジャイアンツコーズウェー」です。
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 宿は贅沢してB&B。次にユースホステル。大半はキャンプ場でした。1997年の世界一周時にオランダで買った軍用ひとりテントをはる俺です。
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 反時計回りに進み、北アイルランドからアイルランド共和国へ。その西の拠点であるゴールウェイから船でアラン諸島に行きました。とにかく西へ西へと日本から遠ざかりたくてここまできました。アラン諸島の港付近はかなりツーリスティックで興ざめなのですが、私は自転車があったので奥へ奥へと行き、一件のB&Bに入りました。確かそこはめちゃくちゃ安かった気がします。高台に行って、島全体を見渡すとこんな感じ。
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 夜はパブで酒と音楽。
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 その後、再び船で本島に戻って「モハーの断崖」へ。この日も雨びしょびしょになって到着したのでした。アイルランドは真夏でも雨が多く、曇りの日が多かったです。でも、時折、青空と太陽が広がるのが、めちゃくちゃ美しかったです。冬はどんなんだろうか。
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 真昼なのに突然暗くなって、空を見上げる人が多くなります。聞いてみると「日食」だって。
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 さらに進んで、ディングル半島へ。夕陽がたまらなく美しかったです。
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 キャンプ場と自転車と俺。
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 実はこの後、腹が減って腹が減って、とにかくご飯が恋しくなり、予定を変更してアイルランドを早めに切り上げ、マレーシアの滞在期間を増やすべく、ダブリンをオフィスへ直行。一日300キロ走ることを余儀なくされます。そのダブリンの直前のキャンプ場近くの墓場。ケルトですね。
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 で、いよいよ本題に入りますが、この後はダブリンで二泊して、マレーシアはクアラルンプールに飛びます。チャイナタウンの安宿で一人の日本人と会って、一緒にご飯を食べに行きました。近くの屋台で「お粥」を食べたのですが、その美味しかったこと。ですがクアラルンプールは都会で、特に見どころもなし。宿のガイドブックで近場に行けるところを探します。バスで4~5時間のマラッカに行くことにしました。マラッカ海峡で有名な。コロニアルな街並みで、イスラムとキリスト教と中国系の混在したような町でした。
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 そこでとある安宿に泊まったのですが、そこの女の子の可愛かったこと。宿の奥さんが日本人、ご主人がイスラムのマレーシア人。マラッカを訪れるバックパッカーの間では有名な宿だと思います。とにかくその時、アイルランドでは一人孤独に自転車をこぎ、自分自身を深く深く見つめすぎて、もういっぱいいっぱいになったところ、安くて美味しいマレーシア料理で身体が癒され、そしてその宿の女の子の笑顔に心まで癒されたのでした。

 そして何とも不思議なことに、その女の子の祖母(つまりお母さんの両親)は九州に住んでおり、ちょうど里帰りの便と私の帰国便が同じだったのです。アッラーの思し召しと言われ、私はその女の子をクアラルンプールから福岡空港までエスコートすることになったのです。写真はその女の子と宿に泊まりに来ていたニュージランド人の子供。
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 で、目的と言うのは、その女の子がどんなんなっているのか会ってみたい、写真も渡したい、ということで。もしかしたら、もうそこには住んでいないかもしれませんが、それでも私の中では決して無視できない思い出となっていたのです。

 あれから10年。当時の心の傷やら、当時抱いていた将来への不安などは消え去っています。そしてできれば、10年前の私を励ましに行きたい。それが目的。何があるかわからないのですが、何かあるかもしれない。言葉では表現しにくいのですが、そろそろ行ってもいいかな、ということで、ツレの課した「条件(目標)」を達成し次第、シンガポールからマラッカに行きたいと思っています。ありがとうございました。

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by katamich | 2009-09-21 23:39 | ■旅・ツアー | Comments(0)