今日も朝、滝行に行ってきました。8月なのでさすがに冷たさもなく、1月の21日行とはえらい違い。でも、この季節にはこの季節にしかない「滝」もあるので、気を抜くことなく楽しみたいと思います。滝行の後、通り道のセブンイレブンに寄りました。何気に漫画コーナーの「ドラえもん」を手にしたのですが、、、やばい。コンビニで涙堪えてしもうた。。。
時々コンビニで出てくる昔のドラえもんの寄せ集めのコミック。ほとんど知ってる話なんですが、立ち読みして思い出します。ですが、今日は一度も読んだことがないのが収録されていました。それもそのはず、てんとう虫コミック全45巻にはなく、後に発売された「ドラえもんプラス全5巻」に入っていたのです。ここまではフォローしていませんでした。
タイトルは「45年後・・・」。動画もいろいろあったようですが、全部削除されていました。一応、
ニコ動にストーリーがわかるのが残ってましたので貼り付けときます。
「ドラえもん」の最終回って、都市伝説も含めていろいろありましたが、私的にはこの話をして実質的な最終回とみなしてもいいと思います。実際にはTC6巻の「さようならドラえもん」などが、最終回として描かれたこともあるのですが、すぐに復活しています。都市伝説では、のび太植物人間などふざけたのは別として「のび太が科学者になって壊れたドラえもんを直す(つまりドラえもんの制作者はのび太だった)」と言う話は、いかにもSF(すこしふしぎ)チックで好きなのですが、ちょっと出来すぎな気もします。第一、藤子不二雄の作じゃありませんし。
そうなると、と言うか、話の質から言ってもこの「45年後・・」が実質的な最終回としてみなしたいと思います。
しかもなんと旧アニメ(大山のぶよ版)の最終話でもあったようです。それは見たかった。。。ネタばれになりますが、簡単に説明します。
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最初にのび太がりりしい顔で登場します。年に2~3度ある大反省の日で、立派になる決心をするのです。しかし、ジャイアンやスネ夫にバカにされてやる気をなくします。昼寝しに家に帰ると、誰かがいた形跡があります。おやつも食べられています。
仕方ないので学校の裏山に昼寝に行くと、いつもの定位置に知らないおじさんが寝ています。文句を言いながら近寄るのび太。するとそのおじさんは言います。
「やあ、きたな。野比のび太くん。」
不思議に思うのび太は、そのおじさんに誰かたずねます。そのおじさんは「45年後ののび太」だったのです(45年後と言うと、55歳前後ののび太)。そこにタケコプターでドラえもん登場。「入れかえロープ」で子どもののび太と45年後ののび太が入れ替わります。45年後ののび太は昔を懐かしんでやってきたのです。
子どもに戻った45年後のび太は野球に誘われ喜んで加わりますが、へまばっかり。案の定、ジャイアンたちに責められるのですが、昔のまんまだと大喜び。しずちゃんにも会って感激します。家に帰るとママに叱られ、そこでも感激。帰ってきたパパにも抱きつき、「ママの味だ!!」と感激しながらご飯を食べます。
夜になって元に戻った子どもののび太と45年後ののび太。45年後のび太が何かお礼をしたいから、宿題でも手伝おうかと申し出ます。のび太は「いいよ、自分でやるから」と断ると、45年後のび太が「さすがはぼくだ!」と肩をたたきます。そこで続けて言ったセリフがこれ。
一つだけ教えておこう。
きみはこれからも何度もつまづく。
でもそのたびに立ち直る強さももっているんだよ。 「少しのぞみがわいてきた」と机に向かうのび太。「がんばれ!!」と両手をあげて励ますドラえもん。
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あかん、やばい。書いてて胸が熱くなってきた。あの、のび太でさえ、何度もつまづきながら立ち直っている。そして立派な大人になっている。55歳ののび太と言うと、私より20年も先。一方、子どもののび太は私より25年昔。今の私はちょうど折り返し地点を過ぎたところかな。
思えばこの25年間。つまづき通しだったように思います。まずは大学受験失敗。もちろん高校時代もいろいろありました。浪人して大学入って、卒業後放浪の旅したのはいいけど、その後、進学しながらも挫折。27歳で完全ニート。その後、なんとか会社員になったものの、やっていけずに退職。それからフリーランスになっても、いろんなことがあって今に至っています。
今現在も大成功したわけでもなく、もがいているのはいつだって変わらないかな。でも、いつもを向いて歩こうとはしています。ブログでは強がり言いながらも、先行きが全然安心なわけではありません。結婚して子どももできました。自分だけの身じゃありません。守るべきものがあります。
それでも何とか頑張るぞ!と前を向いて歩いて行くしかないのです。それが今の私。本音を言えば。でも、のび太だって何度もつまづき立ち直っているわけで、のび太の子どものノビスケも、結婚して月にハネムーンに行ってる。だからたぶん、ちびQだって、将来は月くらい行くだろうな、、、なんて思います。もちろん私も生きている間に宇宙には行きますけど。
藤子不二雄が本当に伝えたかったのはこう言うことかな、と思いました。何かのインタビューで、のび太は藤子F不二雄の少年時代そのものだと言っていました。いつもダメなのび太が、一年に一回くらいはヒーローになってもいいじゃん。そしてそうやって大人になって行くんだよ。「ドラえもん」ってのは、実は「のび太の成長物語」なんですね。そして「のび太」とは、まさに「ドラえもん」を読む人全員の姿なのです。もちろん私ものび太です。ちなみに「ドラえもん」と言われることもよくあります。体型ドラえもん・・・じゃなくて、話の引き出しがいっぱいあって4次元ポケットみたいだ、、、なんて言われたことあります。そしてコーチとしてのドラえもん。
でも、どちらかと言うと、私はやっぱり「のび太」かな。多目くんまではいかずとも。何かあるとすぐに道具に頼ろうとするし。昨日のブログで「軸」が大事だ、なんて言いながら、実のところ自分の「軸」が危ういからそんなこと書いてるわけでして。
うん、改めてがんばろ。やりたいと思ってること、いろいろあって、何度もつまづくと思うけど、がんばろ。20年後の私が言ってますしね。
一つだけ教えておこう。
きみはこれからも何度もつまづく。
でもそのたびに立ち直る強さももっているんだよ。
少しのぞみがわいてきた。ありがとうございました。