お金が喜ぶ使い方 2009.7.15

 今日は夕方くらいからかなり涼しくなってきました。そろそろ梅雨明けで、最後の雨なのでしょうか。と言っても、来週はまだ雨が続きそうですが。8月1~3日のGSJセミナーも満員御礼になりましたが、その日はすべて晴れそうな気がします。どんな3日間になるのか楽しみです。

 ところで今日も「商道(サンド)」を見ていて、全50話のうち44話まできました。あと少しです。同じ監督の「ホジュン」や「チャングム」に比べると、話も地味ですし、登場人物の華やかさにも欠ける気がしますが、現代に通じるという意味では、「商道」が一番見ごたえがあるように思います。

 昨日も「商道」のネタで、成功するには「本気の覚悟」が必要だという話をしましたが、今日も見ていて思ったのが、「お金持ちになるにはお金の使い方が重要」だということ。主人公のイム・サンオクはストーリーの中盤辺りで、朝鮮人参貿易で朝鮮一の富豪になってとりあえず経済的な成功をおさめます。それ以降もどんどん会社を大きくしていくのですが、お金の使い方には学ぶところがあります。

 例えば民が飢饉で飢えに苦しんでいる時、米や塩の調達をするのですが、ある時、ライバル会社から「塩」を買い占められてしまい、値段が高騰します。それでも飢えに苦しむ民のために、塩をそのライバル会社から調達するのですが、一単位3.5両が相場のところ、10両にまで吹っかけられます。それでも結局、3000単位の塩を買い付け、自社はめちゃくちゃな損失を被るばかりでなく、ライバル会社にみすみす大儲けさせてしまうのです。しかし、そのおかげで民は飢えから救われ、盗賊まで改心させちゃいました。

 つまり主人公イム・サンオクは「お金が喜ぶ使い方」を徹底していたわけですね。五日市剛さんも講演会やムック本などで「お金が喜ぶ使い方」の話をよくされます。別の言い方をすれば、生きたお金の使い方。どうやら「お金」にも意思があるらしく、自分(つまりお金)を喜ばせてくれる主人の元にどんどん集まってくる性格を持つようです。そしてお金が喜ぶとはつまり、それが最大限に生きてくるということ。

 例えば五日市剛さんはよく贈り物をもらうようです。しかし、中には賞味期限の厳しい食べ物だったり、どうにも使いようのない代物だったりすることもあるとのこと。贈り物をあげる側は好意であることは間違いないのですが、それでも例えば「生ガキ」が家じゅうにあふれてしまい、食べられなくなってしまっては、それは価値あるお金の使い方とは言えないでしょう。

 つまり「お金が喜ぶ使い方」とは、それを使うことによって、相手が心底喜び感動するような使い方のこと。例えば友達が結婚することになったとします。何か贈り物をしたいと思うのですが、そこで「生ガキ」を大量に送っても全然喜ばれないでしょう。通常であれば「ご祝儀」と言う形でさりげなくお金を包むのがスマートですが、ただ、そうなると3万円くらいは包む必要があり、そこまでの余裕がないこともあるでしょう。せめて5000円が限度とか。そこでその5000円で相手が本当に喜ぶものを送ってあげることに、その人の知恵の見せどころがあるわけです。その時の基準となるのが、自分がもらって嬉しいかどうか。あげて嬉しい、ではなく、もらって嬉しいものを基準にする。しかし、自分がもらって嬉しいものと、相手がもらって嬉しいものが必ずしも一致するとは限らないので、そこで知恵の働かせどころがあるわけです。

 例えば自分はすごく甘いものが好きで、相手も甘いものが好きだったとします。しかし、相手がダイエットをしているのであれば、甘いものをもらっても正直喜ばれないでしょう。だからと言ってダイエット食品を送るのも失礼です。本当にお金が喜ぶ使い方ってのは、一筋縄ではいかないもの。だからこそ、普段から意識しておくことが必要なんですね。

 そして本当に「お金が喜ぶ使い方」をすれば、そのお金は友達を連れてたくさんやってきます。アメリカの成功哲学などでは、収入の1割を寄付することがよく書かれています。ジム・ローンやマーク・ハンセン、ロバート・キヨサキの本などでも書かれていますが、見方を変えると、寄付した10倍の収入があるとの考え方もできます。そして実際やってみると、確かにそのような傾向はあるようです。
 
 じゃあ、5万円寄付したら、確実に50万円の収入があるかと言うと、そんなに単純ではありません。以前、ブログで「1割の寄付」の話を書いたことがあるのですが、その時、なんと副業でアルバイトしている5万円をすべて寄付します、みたいな報告を受けたことがあります。正直、ヤバいな~と思いました。アルバイトをしないといけないほどにお金が必要であれば、まず真っ先に生活費に充てるとか、借金を返すとか、自己投資をすることが先決です。にもかかわらず、「寄付した金額の10倍の収入がある」を単純に真に受けて寄付してしまうのは、「この壺を買えばご利益がある」と同じようなこと。

 余談になりますが、私のこのブログでは自分の体験したことや、気づいたことなどを素直に書くようにしています。だからと言って、私が体験したことが、すべての人に当てはまるとは限りません。私が薦める本を読んだり、DVDを見たところで、私と同じ結果が得られる保証はどこにもありません。確かにある月は寄付した10倍の収入があったことも事実ですが、それと同じことがすぐに起こる保証はありません。その上で、確かに私個人的な体験であったとしても、何かしら普遍的な法則のようなことはあるかもしれない、とは常々思っています。

 「寄付した金額の10倍の収入がある」もアメリカの成功者たちが書いているので、普遍性がないわけではないでしょうが、決定的な違いがあるのも事実。それは、アメリカの成功者たちは「毎月寄付している」のに対して、ある人は、10倍収入を夢見て一回こっきりで終わってしまうことです。しかも、ある成功者は、単純にユニセフに寄付しているのではなく、寄付する先も吟味しているとか。

 お金持ちとそうでない人との違いがあるとすれば、それは「お金が喜ぶ使い方を習慣的にしている」かどうかなのでしょう。50万円の収入が欲しいからと言って、1か月分のアルバイト代を単純に一回だけ寄付して、はたしてその通りになるでしょうか。ネット上でよく見かける「クリック募金」なんかも、しないよりはした方がいいのでしょうが、するのであれば当たり前のようにする習慣があった方がいいと思います。ただ、同じ寄付するのであれば、身銭を切ってした方がそこに「心」がこもると思います。ですが、ま、できることをすればいいので、どちらでもいいとは思います。

 寄付すればその10倍の収入がある、も習慣が大切だと思います。確かに最初は「10倍収入」という邪な考え方があったとしても、それが習慣になれば、そのような考え方も薄れるでしょう。お金に余裕がある時だけ、またはお金に困った時だけ寄付するのではなく、それを習慣にすることで、その行為が本当に生きてくるのだと思います。

 「商道」の話からまた脱線しましたが、「お金が喜ぶ使い方」もまた習慣です。常にそのような使い方を心がけている人は、確かにお金に困らないように思います。何事も習慣。

 それにしても、「商道」でも「ホジュン」でも、サクセスストーリーってのは見てて気持ちがいいですね。起業家や経営者の方がが、しばしば歴史小説や現代モノのサクセスストーリーを重宝するのも、やはりそこに何がしかのヒントがあるからなんでしょうね。実際、「商道」はドラマに先立って小説が韓国で大ベストセラーになっていたそうです。それも30代のビジネスマンを中心に。これはやっぱり読むしかないということで、早速、アマゾンで注文しました。お金の性格を読む上でも、とても参考になるドラマだと思います。そのドラマもあと数話で終わりです。割と短かったかな。ありがとうございました。

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by katamich | 2009-07-15 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)