満行とおばあちゃん 2009.6.24
2009年 06月 24日
あまりにも気持ちがよかったので女滝にも入ります。こちらも水量が多く、いつも以上に水圧もありました。印を組むにも水圧で押されそうになりました。でも、いつまでも入っていたい気持ちになります。
一の滝には「男滝」と「女滝」がありますが、なぜ、そのような名前がついているのか。それは滝の形状から来るようです。見ての通り、男滝は直線的で鋭さを感じさせます。一方の女滝は包み込むような形をしています。まるで子宮の中のように。初めて女滝に入る人は、あまり水のかからない手前で打たれることが多いですが、実はこの滝は奥まで入ってこそだと思っています。水量の多い日は目の前に滝が流れ、奥は空洞のように、まさしく子宮を感じさせるのです。入っていると、まるで胎児の記憶を呼び起こさせるようにリラックスしてしまいます。
男滝と女滝に入って陰陽のバランスをとり、さらに宝満山に登りに行きます。滝は「陰」、山は「陽」ということで、ここでも陰陽のバランスです。いつ雨が降り出すか気にはなりましたが、無事に登頂。
昨年の8月は下山中に雷雨に見舞われ、雷に感電して失神という事件がありましたからね。右足負傷して全治10日間の自宅安静。そろそろゲリラ雷雨の季節に入りますので、今年は朝の早い時間から山に行こうと思っています。帰りはまたも蛇に遭遇。最初に蛇に遭遇して以来、連続100%の遭遇率です。しかも今回は小さいながらも、鎌首もたげてポーズまで取ってくれました。
何度も言いますが、蛇は弁財天様のお遣い。五穀豊穣をもたらす役割として、いつしか財産を司るようになりました。脱皮した蛇の皮を財布に入れておくと財運に恵まれるなんて話はその辺からの由来でしょうか。そう言えば、昔、おばあちゃんの財布の中に蛇の抜け殻が入っていました。そのおかげとは言いませんが、うちのおばあちゃんはなぜかお金には苦労しなかったようです。必要な時には必ずそれだけのお金が入ってきたとか。そのためにはいろんな要素があったのでしょうが、財布に蛇の抜け殻を入れるような、細かい「習慣」がそのような状況を引き寄せたのでしょうね。
目標を達成する、夢を実現する、なりたい自分になる、などのことは、「~をすればいい」ってことはなく、すべて「習慣」の結果だと思っています。普段から「感謝」する習慣があれば、おのずと感謝すべきことばかりが訪れます。普段から人のために何かをしてあげる習慣があれば、おとずと人から好かれるし、それだけハッピーになれうるものです。
そう言えば、おばあちゃんの話で最も情を感じさせるエピソードがあります。おばあちゃんは昔お店をやっていました。飲食店だったと思うのですが、当然、私はその当時のことを知りません。ある日、子連れの女性がお店にやって来て、住むところがないのでどうにかして欲しい、みたいな話になりました。その日からその女性はお店を手伝い、親子とも居候することになったそうです。その方とはずっと付き合いがあり、おばあちゃんが亡くなった時も駆けつけてくれたように記憶しています。他にも、セールスマンが飛び込みでやってきたとき、それを買ったかどうかわかりませんが、雨の日か暑い日かで気の毒になって、家に上げてカレーを食べさせていた、なんて話がありました。ま、おせっかいと言えばおせっかいですが、その辺の人徳と言うか「習慣」が、何ものにも困らない人生をもたらしたのでしょうね。ただし、言いたいことを正直に言う正確なため敵も多かったと聞きます。時には「だれそれがブサイク」など余計なことも言っていました。私がわざと「島田紳助ってだれ~?」と聞くと、「アゴのしゃくれたブサイクな奴や」と答えていたのが面白くて、何度も同じことを聞く私でした。そのおかげか、私は意味もわからず昔から紳助が好きでした。これがそのおばあちゃんと私。
これが、ちびQ。
そう言えば、おばあちゃんが亡くなるちょっと前、家の近所の田中病院ってとこで入院していたのですが、その時、頭が半分ぼけていてこんなことを言われました。「ええひと見つかったんやってな~」、と。私はその時はまだ大学生。おばあちゃんの中では私に「ええひと」が見つかるのが願いだったのでしょう。その時、私は「そうやねん~」と答えました。すると近くにいた看護婦さんかが、「お孫さんまだ学生やって言ってるで」みたいなフォローを入れてきました。おばあちゃんの中では私に「ええひと」が見つかってそれでハッピーなのに、わざわざしょうもない真実を教えてどうすんねん、と若いながらにも思ったものです。
それはそうと、おばあちゃんの願い通りに「ええひと」も見つかって、ひ孫もできたわけです。今頃、おばあちゃんはどっかで生まれ変わっているのか、または、いつでも見守ってくれているのかわかりませんが、とにかく私はハッピーですので、安心したってください。
なぜか、おばあちゃん話になりました。蛇の話からですかね。そう言えば、私が初めて21日行を満行した時、北九州の畑観音におばあちゃんが来てて、滝に打たれている私を見守りながら、ニコニコしていた、、、なんて話を導師から言われましたっけ。あっち系の話なので、どうにも確かめようがありませんが、よく考えたら畑観音のある八幡西区はおばあちゃんの親戚が今でもおり、私も昔、一緒に行ったことがあります。ご縁だな~と思います。
今日、突然、おばあちゃんの話を思い出したのは、きっとおばあちゃんが満行のお祝いと、ちびQに会いに来たのかな、、と思っています。明日は、ちびQの一ヶ月検診。早いものです。週末はお宮参りで大阪から両親も来ます。お宮参りの場所は、宝満山の麓の竈門神社にしました。今日、山登りする前に28日来ますから、と神主さんに言ってきました。
てなわけで、無事に7日間滝行、それも「節目の感謝行」が満行しました。ありがとうございました。
【愛と感謝:87日目】
<愛>
・とにかく愛を感じる一日でした。
<感謝>
・7日滝行を満行しました。