ほっぺたチュッチュ! 2009.6.11
2009年 06月 11日
1.アプローチ
2.人間関係
3.必要性
4.商品説明
5.テストクロージング
6.クロージング
最初は「アプローチ」から誰もが入りますが、世の営業マンの95%は、そこからいきなり「商品説明」に入ってしまい自滅すると言います。確かにそう。突然、相手の都合も顧みずにあがってきて、一方的に自分の商品の話されても気分が悪くなるだけです。ですので、アプローチの次は「人間関係」に入るのが加賀田式。で、その箇所を見ていたのですが、突然訪問して「相手の自慢に思っていること」に興味を示すシーンがあったのですが、その時のワークでは「社長の赤ちゃん」が題材。もう、天にも舞い上がらせるように、社長を喜ばしまくります。その中のセリフに爆笑。こんな感じです。
加賀田:社長、失礼ですが!今、何か月くらいでございましょうか?
社長:そうね~4か月と、、、13日。
加賀田:ま~!と言うことは社長!4か月くらいと言うと、ほっぺたチュッチュってやると、キャッキャ笑うんじゃないでしょうか?
社長:笑うなんてもんじゃないよ~うちの子は!
てなフレーズです。この中でツボに入ったのは言うまでもなく
「ほっぺたチュッチュってやると、キャッキャ笑うんじゃないでしょうか?」

それはともかく、会話にとって重要なのは、やっぱり「リズム」だということ。加賀田式では初対面に「アプローチ」してから座るまでは一言一句覚えて、そのまま使うようにするのですが、仮に文言を覚えたとしても、「リズム」がよくないとうまくいきません。それは抑揚だったり、間だったり。
実は明日の「福岡NLPセミナー」では「ミルトンモデル」を扱うのですが、いかにもNLP的で魅惑的なテーマです。なんせ天才セラピストであるミルトン・エリクソンをモデリングした体系ですので、いったいどんな世界が繰り広げられるやらワクワクします。私も以前、NLPプラクティショナーコースではそんな気持ちでした。しかし、いざ受けてみると、どうもしっくりこないし、理解もできない。「メタモデル」と同じように、なんとなく言語学講義みたいな感じで、どうもぐずぐず感がぬぐえないのです。おそらくNLPのコースを受けた人のほとんどがそのような印象をお持ちではと思います。
内容的には「メタモデル」が曖昧な言説を「明確化」するスキルであるの対し、「ミルトンモデル」はそれとは逆にわざと言葉を「曖昧」にして、相手にその曖昧さを補わせることで、無意識のリソースを引き出そうとするスキルです。例えば「あなたは、もっともっとリラックスできるでしょう」なんてフレーズもミルトン的と言われ、「もっともっと」は何と比較してなのか曖昧ですし、そもそも「リラックスする」ということが前提となっています。この言葉を聞いた相手は、曖昧な「もっともっと」にその気にさせられ、その前提となる「リラックス」に見事に入ってしまうわけです。
「リラックスしなさい」と直接言っても、それをブロックする「意識」が働きますが、「もっともっとリラックスできるでしょう」と言われると、直接命令されたわけではないので、「意識」はブロックしようとしません。となると、「無意識」は勝手にそれを受け入れてしまい、無条件にリラックスできてしまうのです。
「ミルトンモデル」ってのは、エリクソンの発していた言語体系を、いくつかのカテゴリーに分類したもので、その段階だと言語学のように抽象的になります。そこで具体的な文言(スクリプト)を、それぞれのカテゴリーに乗せて、それっぽく話すと一応は「ミルトンモデル」のワークとして完成します。しかしながら、単純にその文言(スクリプト)を棒読みしているだけでは、効果は発揮されません。ここで重要なのが「場」と「ラポール」そして「リズム」です。ただ、「場」はラポールによって形成されるし、「ラポール」自体が「ミルトンモデル」で可能になるので、ある意味、重要なのは「スクリプト」と「リズム」だけなのかもしれません。
ですので、本格的にエリクソン催眠を学ぶのであれば、本を読むだけでは不可能です。エリクソンのビデオなどを何度もみて、そっくりそのままにモデリングするなど、一筋縄ではいかない努力が必要になります。一応、言葉だけならばポール・マッケンナのCD付の本がいいと思いますが、本当であれば、姿を見ながらするべきです。ただしエリクソンは亡くなっていますので、そのお弟子さんなどのセミナーに出るのがいいのかもしれません。ただ、私の知人で、エリクソンに最も近いと言われているスティーブン・ギリガンというセラピストのワークショップに参加した人がいるのですが、4日で20万円近くかかったにも関わらず、4日間眠り通したなどと言っていました。催眠療法を学ぶ前に、自分が先にトランスに入ってしまったのでしょう。ですので、単純にワークショップに出ればいいものでもなく、その前に緻密な学習が必要であることは言うまでもありません。
実は上手なセールスレターなどは自然と「ミルトンモデル」が使われています。ミルトンモデルに従って文章を作成すると、なぜかわからないけど買ってしまうことがあります。平秀信さんの有名なセールスレターに「今、家を買うべきではない」というのがありますが、これは「今、買うべきではない」には「いつかは買う」という「前提」が含まれているので、つい資料請求をしてしまうのです。実際、家やマンション販売のポスティングをしたところで、反応率は1万件に一件あるかないかだそうです。その世界において、平さんのレターは驚異的な反応率があったとか。まさにミルトンモデルです。
ちなみに「私、脱ぐとすごいんです」って有名なコピーがありますが、これもある意味ミルトンモデルです。「すごい」とは何がすごいのか実に漠然としています。「私、脱ぐと巨乳なんです」だと、「ふ~ん、そうか」で終わってしまうのですが、「すごい」には曖昧であるからこそ、それぞれが勝手に大きな想像をしてしまうのです。
キャッチコピーの場合は、そのように文字で出すだけで(デザインも大切ですが)、ある程度いけるのですが、会話になると棒読みするわけにはいきません。そこに必要なのがまさに「リズム」です。そこで明日のNLPセミナーでは、ミルトンモデルの一例として「加賀田式」を題材にワークしたいと思っています。ミルトンモデルとは、セラピストだけでなく、ビジネスマンやナンパ師など優れた実績を残している人はごく自然に用いているパターンです。明日は「アプローチ」を題材に、ミルトンモデルを体に叩き込むことをやってみたいと思っています。ちなみに「アプローチ」の文言の一部に次のようなものがあります。
「社長!さっそくでございますが、せっかくお目にかかれましたので、かんた~んにご説明させて頂きたいと思います」
ここにはミルトンモデルでいう「因果」と「挿入質問」ってのが隠されているのですが、これを「リズム」よく言われると、断れなくなってしまうのです。文章にするとなんてことないですけどね。ちなみに絶対断られる文言は「社長、では簡単に説明させてもらってもよろしいでしょうか?」です。違いはわかりますよね。ただし、ここでも言い方の「リズム」が大切。これは営業や対人折衝だけでなく、セラピーやコーチングも同様。人によってはコーチングの質問集を傍らに置きながらコーチングしている人もいると聞きますが、これは絶対NGですね。リズムが生まれませんもの。
話を元に戻しますが、まずは「ほっぺたチュッチュってやると、キャッキャ笑うんじゃないでしょうか?」をリズムよく言うことで「会話のリズム」を習得しましょう。明日のセミナーではこれもやります。ありがとうございました。
クリックチュッチュってやると、私がキャッキャ笑うんじゃないでしょうか?
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