あいのりっ 2004.11.22
2004年 11月 22日
夜の11時に家に着いてテレビをみます。そう、「あいのり」です。
「あいのり」を見始めて一年たちます。一応、「旅」をテーマとしているので知ってはいたんですが、わけのわからんちゃらちゃらした若者が誰が好きだの気になるだの働きもせずにウダウダしているのを見ててイライラすることが多かったので、ツレが一生懸命見てるのをかなりバカにしていました。
しかし、何かの拍子で見るようになってからはツレ以上にはまっているかもしれません。夏にインターンに来た学生(♀)に何気なく「あいのり」の話をすると、「高校の時は見てましたけど・・・」と冷ややかに言われてしまいました。
今も私の周りには見ている人がほとんどいません。「たまたまテレビつけたらやってた」と聞くと、勇んで話すのですがそれまでのストーリーがわかっていないので、話がいがありません。
悔しいので今日は「あいのり」を褒めたいと思います。
①「あいのり」は異文化をライトタッチで紹介する教養番組である。
②「あいのり」は「電車男」にも通ずるハラハラドキドキのノンフィクション・ラブストーリーである。
③「あいのり」は男4人女3人で構成されていることから社会の男女分布を端的に表す恋愛争奪教書である(本来いるはずのブサイク女が登場しないところが妙にリアル)。
④「あいのり」に出てくる3枚目キャラはたいていふられるが、時々、カップルになることもあるので世のブサ男をブサイケ(ブサイクだけどイケてる男)に昇格させる幻想を抱かせる希望の番組である。
⑤「あいのり」では3ヶ月に一回ぐらい世界の貧しいコミュニティをわざわざ訪問しメンバーの偽善的な姿を全国放送した後、きちんと「あいのり募金」を行う黒柳的慈愛に満ちた番組である。
⑥「あいのり」では時々キスシーンがあるため、青少年への害を配慮して、深夜に放映される規範的番組である。
⑦「あいのり」は相変わらず「○○の△△が◆◆の◎◎を誘った」という常套フレーズを多用にしているにも関わらず、一度も流行語大賞の舞台に立つことのない奥ゆかしい番組である(ワンフレーズだけで流行語大賞をとる若手芸人に爪の垢を煎じて飲ませたい)。
⑧「あいのり」のメンバーに配布される一日の生活費は、実はかなりの高額であることをバックパッカーは皆知っているのだが、本当にバックパッカー水準(最低水準)で配布してしまうと当該国を蔑むことになるので、その辺のこともしっかりと考えた国際的協調心あふれる番組である。
8つぐらい褒めれば良いかな。本当はもっと褒めたいけど、段々眠くなってきた。
(今日のあいのりはこの人が主役でした)