勇気ある宣言 2009.3.8
2009年 03月 08日
ただ、その「安すぎる」という言葉に対しては、「エステ感覚でいろんな方に来て頂きたいから」と答えたりしていましたし、その気持ちも本当です。その一方で、これまで私が費やしてきた自己投資額は、当然、100万円は下りませんし、おそらく年収以上はあるかもしれません。金額的にも価値あるものを提供している自負はありますし、相応の準備もしています。また、リアルタイムに自己投資も進めているので、セミナーの価値は上がっていく一方だと思っています。
そこで「葛藤」が生じるのです。「このままの料金据え置きでやっていくべきか」と「そろそろ大幅に値上げしてもいいのでは」、と。本音を言えば「値上げ」したいのです。実際、それだけの価値はあると思うし、それでもセミナーに来られる方もいらっしゃるでしょうから。ではなぜ「値上げ」に踏み切れないのか。その理由を考えてみました。
1.どこかで自分を卑下している部分がある(セルフエスティームを下げている)
2.人から大金を頂くことに抵抗を感じている(他人の懐具合を気にしている)
3.これまで参加頂いた方とのご縁が切れるのではとの恐れがある
大きくはこの3つがあることがわかりました。ここで一つ一つしっかりと自問自答してみました。NLP的に言う「葛藤の統合」ってやつで。「据え置き」と「値上げ」の「葛藤」を「統合」してみるのです。
1.どこかで自分を卑下している部分がある(セルフエスティームを下げている)
これについては、純粋に自分だけの問題。安い料金で良心的にやっているつもりでも、実は単なる「甘え」があるに過ぎないのでは。また、高くして参加者がいなかったらどうしよう、なんて恐れもあるわけです。人には「価格破壊」とか「安すぎる」とか言いながら、それをしているのは自分自身だし、何の建設的根拠もないわけです。要するに私はセルフエスティーム(自己評価)が思った以上に「低い」のです。口ではどんなに言っても、「無意識」では「低い」のです。これが正真正銘、私の正直なところ。では、どうすればセルフエスティームを上げることができるのか。これは単に「思い」だけでは難しいです。
ニューロロジカルレベルに従えば、「環境」→「行動」→「能力」→「信念」→「アイデンティティ」の順に積み重なっていき、一番上の「アイデンティティ」は下のすべてを統括します。しかし、今、ここで一気に「アイデンティティ」を変えることは難しく、現実的には下位レベルから変えていく方が抵抗は少ないです。となると、まずは「環境」を変えること。それはすなわち「値段」を上げることです。
値段を上げると、そのための「行動」が生まれ、それに見合った「能力」が身につきます。そして自分のセミナーの価値に対する「信念」が芽生え、名実ともに一流のセミナー講師という「アイデンティティ」が定着するのです。逆に「一流」というアイデンティティを持ちながら、値段は安い、ということは矛盾します。
2.人から大金を頂くことに抵抗を感じている(他人の懐具合を気にしている)
これについては、なんとなく私の「良心」のように思うかもれませんが、「無意識」と対話してみたところ、実は私の方が参加者を見くびっている部分があることに気づきました。つまり参加者へのリスペクトが本音では欠落しているのです。これを白状することは勇気が要りますが。
実は自分で気づいていたのですが、値段のことを一番気にしているのは「私自身」だったのです。セミナーではしばしば「この内容でこの値段はありえないというセミナーをします」などと言ったりしますが、正直、こんなことは言わなくてもいいこと。もっと堂々と料金を取って、それに見合った内容を提供する方が理にかなっています。
お金の問題で言うと角が立つかもしれませんが、そして堂々とした料金を支払って来られる方には、それ相応のリスペクトと感謝が芽生えるのもまた偽りない事実でしょう。
3.これまで参加頂いた方とのご縁が切れるのではとの恐れがある
やっぱりこれまで応援して下さった方とのご縁は大切にしたいと思っています。とは言うもの、冷たい言い方になりますが、その方々が私のステップアップを保証したり、生活の面倒を見てくれるわけではありません。そして考えてみると、私が思っているような「ご縁の深さ」もないのかもしれません。事実、自分自身で考えてみると、私もいろいろとリスペクトしている人はいますが、その方々とのご縁が仮に切れたとしても、自分には何の影響もないことに気づきます。そしてもちろん、私がその方々(メンターなど)の面倒を見る義務もありません。あくまで個人の自由意思で関わっているだけ。
値段を上げることは、すなわち自分自身のステップアップを意味します。もしもそれで「縁」が切れてしまうようであれば、本当に価値ある「ご縁」ではないのです。人は常にある「段階(ステージ)」に身を置いています。そして人は同じステージの人間としか付き合えないようになっているのです(五日市剛さんの「波動ビル」の話)。となると、私が次のステージに上がれば、そこにはまた新しい人たちが待っています。そして同じくステップアップした人とは、これからも「ご縁」が続くのでしょう。
以上、3点を勘案した結果、「値上げ」を妨げる理由はなにもありませんでした。もしも妨げるものがあるとすれば、それは私の実力不足のみ。しかし自分では実力はあると思っています。もしもなければ、セミナー業界から足を洗えばいいだけです。仕事は選ばなければいくらでもありますから。
そんなことを考えていると、ちょうど今、ある方から電話がかかってきました。その方もセミナー業界には明るい方です。今のこの「葛藤」についてお話しすると、非常に現実的なアドバイスを頂きました。もしも「家族」を養うつもりであるならば、その覚悟が必要だと。具体的には「一日15,000円」が最低水準だと言います。つまりは、今やっている値段のほぼ倍になりますが、もしも「一日15,000円」で出来ないようであれば、私も即刻、業界から足を洗うつもりでいます。もちろん今アナウンスしているセミナー(3月沖縄、4月東京・仙台)については、アナウンス通りの値段になりますが、それ以降はいわゆる「適正価格」でやっていこうと決意しました。予定としてはゴールデンウィークが終わってから。それが私にとっての新たなスタートになります。ただ、福岡NLPセミナーについては、いろんな意味で私の実験の場でもあるので、しばらくはこの「モニター価格」で続けていくつもりではありますが。
また、その一方で「葛藤」は「統合」されなければなりません。私自身のスタンスは、あくまで一般の人を対象としたセミナーを展開していくこと。例えば「一日10万円」なんて水準は、必ずしも「適正価格」とは思えません。確かにその「覚悟」は素晴らしいのですが、来る人と言えば3種類。「病的なまでの覚悟を持ってくる人」「一日10万円でも何とも思わない人(金持ち)」「セミナーおたく」のいずれかです。いずれも私が想定するセミナーとはズレがあります。
その観点で言えば、「一日15,000円」は一般の人でも出せる金額ですし、かつ、それを出せる人とだけ付き合うことができるわけです。しかし、それでも「一日15,000円」は払えない人もいるでしょう。その方もまた一般の人です。その場合、大人数の講演会と言う形で実現することができます。例えば2,000円とか3,000円の料金で100人以上の講演会であれば、私もどんどんやっていきたいと思っています。セミナーでは少人数でよりコアな内容に(懇親会あり)、講演会では大人数で一般的な内容に(懇親会なし)。この辺の区別をしながらだと、今の「葛藤」はすべて「統合」できます。
と言うわけで、今日の日記はかなり勇気のある告白でしたが、私のこれからのスタンスを明確にする上でも、思い切ってコミットメントさせて頂きました。今、アナウンスしている「沖縄(3月)」「東京(4月)」「仙台(4月)」は、脱皮前の最後のセミナーになるでしょう。だからと言って、手を抜くことは一切ありません。血を吐く覚悟で皆さんの前に立ちます。しかし、それ以降の私は、名実ともに「NEW-Q」として生まれ変わります。そしてこの日記は、まさしく「脱皮」の瞬間の記念すべき一ページとなりました。ありがとうございました。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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素晴らしい決断をされたことに、共感いたします。
とにかく自分を超えたいと思っています!
まだまだこれから!頑張ります!
ご縁はそんなもんでは切れませんよ!