願いがかなうNLP 2009.2.17
2009年 02月 17日
「願いがかなうNLP」
です。山崎さんにとっては2冊目ですが、一冊目の「NLPの基本がわかる本」も素晴らしいものでした。両方ともNLPではありますが、一冊目がどちらかと言うとコミュニケーションに力点を置いたものであったのに対して、今回の新刊は「願望実現」をテーマとしています。NLP創設者の一人であるジョン・グリンダー博士は「願望実現なくして、NLPの意味はない」というようなことを述べています。NLPはコミュニケーションにおいて非常にパワフルな威力を発揮するのと同時に、願望実現に対しても最強のツールであると私も思っています。
ここ数年、日本でもNLP関係の本がたくさん出版されていますが、すべてに目を通したわけではないにせよ、実はそのほとんどに不満を感じていました。私が言うのもおこがましいことを承知の上で。なぜならそのほとんどがNLPのスキルやケースの紹介に留まり、NLPを根本的に理解するものではなかったからです。その意味で、山崎さんの一冊目が出た時は、すごい衝撃を受けたものです。「脳の3つの原則」など、山崎さん独自のタームを盛り込みながら、NLPの本質に深く迫る一冊だったからです。しかも、さらにすごいところが、NLP自体にまったく関心のないような人に対しても、コミュニケーションに関する本質的理解を促すものでした。正直言って、私のNLPの理解のほとんどが山崎さんのパクリです。
実は私が最初にNLPを学んだところは、名前は出しませんが、まさしくスキルやケースの羅列に過ぎず、「体験することに意味がある」「10日間通せば自然と身につく」みたいな、よくわからない説明でごまかされていた感じがありました。私も当時はそんなもんだと思うようにしていましたが、昨年の4月に山崎さんのセミナーを受けて、初めてNLPのことがわかったように思ったのです。腑に落ちたのです。そしてその後の「願望実現5か月コース」を受けて、さらにNLPについて深く理解すると同時に、人間本質についてもさらに深く考えが及ぶようになりました。
今回の新刊、「願いがかなうNLP」は届いた瞬間、一気に読ませてもらいました。やっぱり山崎さんの本だ、というのが最初の感想。そして正直困ることも。なぜならこの本を熟読された日には、私のセミナーネタがばれてしまうからです。とは言うものの、実は昨年4月に山崎さんのセミナーを受けた時の実感は、確かにいろんなことを学んだと同時に、私が気づいたり身につけたりして伝えていることの正しさを確認するものでもありました。
例えば「潜在意識」というものの正体について、多くの人がどうも誤解をしている感じをずっと持っていました。「潜在意識」について、何か非常に特別な、とてつもない魔法の可能性がある、神秘の存在のように思っている人があまりに多いように感じていたのです。「潜在意識にインプットすれば願いが叶う」なんてのも、実際、言ってることは正しいのですが、とかく「霊的」な何かに頼っているような印象を受けていました。それから私自身、「潜在意識」の正体を突き詰めようと、本や教材を手放し探求している時、実は滝に打たれている時にその正体がわかったのです。それは「潜在意識=身体」ということ。
それに気がついたのが2007年12月のこと。それ以来、私のセミナーでは「潜在意識=身体」ということを強く力説しながら進めてきました。私のセミナーに来られた人の中には、NLPを一通り学んだ人も多かったのですが、「潜在意識=身体」という言い方について、最初は驚いたものの、実に腑に落ちると評価して頂いたこともありました。
また、「潜在意識」にインプットする方法として、私はその「霊的」的なやり方をまずは外し、探究していった結果、二つしかないことに気づいたのです。それは「インパクト」と「繰り返し」。ですので、私のコーチングなどでも、とかく「インパクト」と「繰り返し」を意識しながら、クライアントの変化を促していきました(特に「繰り返し」)。それはもっと早い段階で気づいており、2007年12月のセミナーでは、まさしくそのワークをさせてもらいました。そう、例の「KAGATA式」です。これはものすごいインパクトがあり、しかも繰り返すので、セミナーが終わった頃にはめちゃくちゃな変化を皆さんが体験するのです。セミナー翌日に恋人ができた人もいれば、就職が決まった人もいました。近頃、このワークをやってなかったので、4月の東京ではみっちりやりたいと思っています。
それはさておき、私がいつの間にか気づいていた「潜在意識=身体」や「インパクト+繰り返し」の法則などについて、山崎さんのセミナーでもその通りのことを言っておられたので、それだけにめちゃくちゃ腑に落ちたと同時に、私の理解の確かさを確認できたことにもなりました。昨年、山崎さんのセミナーを受けたことは、私にとってめちゃくちゃ大きい出来事でした。
さて、本の話に戻ります。まず驚いたのが、この本はNLPと言っておきながら、スキルの紹介が一つくらいしかありません。「チェインプロセス」というスキルですね。NLPには基本スキルとして70程度の、その組み合わせを合わせると数百に及ぶスキルがあると言われています。しかし、一般の人がそのすべてを知る必要は全然ありません。もしも本当に変化を起こしたいのであれば、実は2~3で十分かもしれません。その一つが本書で紹介されている「チェインプロセス」です。「チェインプロセス」はリアルに「願望」を「実現」する最強のツールだと思っています。私もこれで叶えた願望は数あります。しかし、なぜ「チェインプロセス」が効果的なのか、それを知ってワークするのと、知らないでするのとでは、効果に雲泥の差が生じるでしょう。その「なぜ」を腹の底まで理解させるために、紙面の大半が割かれています。
そのようなNLPや願望実現の本質理解、そして具体的に願望を実現する方法論についても、本書は秀でたものがありますが、私個人の感想としては、もっともっと深いことを言ってるな~と感じています。はたしてそのことに読者が気づくかどうか。山崎さんの一冊目の「NLPの基本がわかる本」は、まさしくNLPの解説書であったのですが、今回の「願いがかなうNLP」は「人間・山崎啓支」を知る一冊でもあります。
山崎さんのサラリーマン時代は、それはもう、半端ないくらいの「ダメ社員」だったそうです。そのエピソードは本人が語るだけでなく、彼の一つ後輩だった赤木さん(株式会社ファインネットワールド)からも聞かされていました。今でこそ日本を代表するNLPトレーナーですが、その「ダメ社員」時代は本当にダメだったそうです。本書にも書いていますが、営業成績が上がらないなんてものではなく、他の社員が取ってきた仕事までつぶしてしまうという、ゼロではなくマイナスの成績だったのです。それでよくクビにならないなと思うのですが、それはそれで何か深い意味があったのでしょう。ただ、それにしても「マイナスの成績」なんて、取ろうと思ってもなかなか取れないものです。本当に不思議。赤木さんにも聞いてみたのですが、当時は何とも形容しがたい「ダメ・オーラ」があったとのこと。しまいには経費の精算もできなくなったりして。
しかしそのダメ社員・山崎啓支も「ある出来事」によって数時間のうちに「トップセールスパーソン」に変わります。そのエピソードが終盤で語られます。その話、涙なしに読むことはできません。しかし、人間が本当に変化するとはこう言うことなんだと思います。まったくできない奴が瞬時にしてできるようになる。その秘訣がここにある、と言うか、本当の意味で変わるには実際にはそれしかないのです。
先日、14日に望月マリアさんのバレンタイン・コンサートでトークをさせて頂きましたが、あの時、実はめちゃくちゃ深いことを言わせて頂きました。それに気づいた人はどれくらいいるだろうか、と言う話。マリアさんは、紅白にも出場した「花*花」のおのまきこさんからレッスンを受けていました。そしてある時、壁にぶち当たって悩んでいると、おのまきこさんは、マリアさんにある一言を発しました。その一言によってマリアさんは歌えるようになったのです。凄くシンプルな一言。その話は以前にも書いていますね。
変化とはこう言うことなのです。そしてそれこそが、いわゆる目先の「願望実現」を超えたところの、人間にとって最も大切な本質だと言えるのです。本書はいわゆる「願望実現」をテーマとした本の中では最高峰だと感じますが、本当に本当に大切なことまでは必ずしも言語化されているとは限りません。しかし実際は、それを言語化することは野暮なことなのかもしれません。それは本書で描かれる「人間・山崎啓支」から、それぞれの読者が感じ取ってもらえばいいだけのこと。そんな本だと紹介させて頂きます。
ありがとうございました!
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